【柏木由紀2ndソロツアーライブレポ】「誰になんと言われようとアイドルを貫いていきたい」 22曲生歌唱・「奇跡に近い」初の試みも<セットリスト>
2019.02.21 22:00
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AKB48(NGT48兼任)の柏木由紀が21日、約2年ぶりとなるライブツアー『柏木由紀 2nd Tour 寝ても覚めてもゆきりんワールド ~あなたを夢中にさせちゃうぞっ◆~』(※◆はハートマーク)のファイナルをZepp Fukuokaで迎えた。初のZeppTourとなった今回は、1月から名古屋、大阪、東京、福岡と全国4都市でコンサートを実施。合計約10,000名を動員。女性専用エリアやアンコールでのSNS拡散撮影タイムと初の試みも設けられ、全22曲をソロ生歌唱で歌い上げた。モデルプレスは18日にZepp Tokyoで行われた東京公演を取材し、開演前に本人にインタビューを実施。ここでは、詳細なライブレポをお届けする。
柏木由紀約2年ぶりライブツアー、アカペラでスタート
ソールドアウトした会場は、1階はスタンディング、2階はシーティングと一番後ろにスタンディングを設け、「入れられるだけの人数を入れた」と本人が言う通り、超満員に。ステージにはゴージャスな装飾がほどこされ、中央には大きな階段が。そのステージ中央からグレーとホワイトのワンピースに身を包んだ柏木が姿を現し、伊藤健太郎とともにW主演を務めたドラマ『この恋はツミなのか!?』のオープニングテーマにもなった最新ソロ曲『そっけない君』をアカペラ歌唱でスタート。会場を透き通った歌声で包み、大人の雰囲気でライブの開幕を告げた。
柏木由紀、アコースティックパートは会場ごとに楽曲をチェンジ
そして、「盛り上がっていきましょー!」と呼びかけると、『ハイテンション』、『LOVE TRIP』、『大声ダイヤモンド』とAKB48のヒット曲を畳み掛けるように踊り、歌い、パワフルにパフォーマンス。ラップ部分も全て一人で歌いきり、ソロコンの見どころにもなっている柏木バージョンの世界観で魅了した。1回目のMC後は、デニム素材のベアトップにブルーとピンクのフリルスカートがついた衣装にチェンジ。リボンリフターでさらに天高く上昇した中央ステージで、スタンドマイクを使い長年歌っている『口移しのチョコレート』をセクシーに歌ったり、『キャンディー』ではステージを駆け回り飴を観客に投げたりと、多彩に魅了。「投げている飴は私が買いに行って選びました。普段買っているオススメの飴(笑)」と紹介した。
続いてバンドメンバーを紹介すると、会場ごとに楽曲を変更しているアコースティックパートへ。真っ白のロングドレスで2ndシングル『Birthday Wedding』、そして自身が初めてもらったソロ曲『夜風の仕業』を歌い、観客はじっくりとその歌声に耳を傾ける。最初に『夜風の仕業』を劇場で歌い始めたときのことを思い返し、「AKB入って4年目くらいだったんですけど初めて秋元(康)先生からメールをもらって『すごく良いです。いつかソロデューできたら良いですね』って言って下さって3年後に(デビュー)できました」と語った。
柏木由紀、AKB48楽曲も続々とソロで歌唱
小嶋陽菜とWセンターを務めた『Green Flash』では会場がグリーン一色に。地元・鹿児島から上京し夢を追う自身の生い立ちを歌った『火山灰』では柏木直筆の歌詞がモニターに表示された。M11~13はZeppならではの一体感を味わいたいという思いから、観客に盛り上げ方をレクチャー。『ジェラシーパンチ』ではゆきりんだるまペンライトとパンチの振りで会場が一体となった。
後半戦は『ハート・エレキ』からスタート。割れんばかりの“ゆきりんコール”を受けながら、フレンチ・キスの『If』、AKB48の『LOVE修行』、『ファーストラビット』、『ギンガムチェック』と一切ダンスも手を抜くこと無く、アイドル全開にパフォーマンスした。
柏木由紀、アンコールはツインテールで撮影タイム
アンコールではツアーTシャツをアレンジした衣装に着替え、ツインテールヘアーで再登場。1月の「AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2019」で、“ツインテール納め“を宣言していた柏木だが、「意外と優しいファンの方が、『またやって』って(言ってくれて)。すぐ調子乗るからバレないかなと(笑)」とこぼすと会場は笑いに包まれた。そして、毎回好評のSNS拡散撮影コーナーへ。柏木は「ゆきりーん!どこー!」「こっち向いて!」「ポーズして!」など会場中から飛ぶファンのリクエストに次々と笑顔で応えながらポーズをとり、“ゆきりんワールドツアー”のハッシュタグで拡散するように呼びかけた。
柏木由紀、爆笑MCも
今回、初の試みとして女性エリアを作り、同公演ではアリーナ前方下手に女性ファンが集結。「どうしても女性人気系のメンバーじゃないから」と自身の売り出し方を振り返りながら、「奇跡に近い!私のコンサートでこんな女性エリアができるなんて、誰が信じる!?」と女性ファンの存在に喜びをあらわにした。MCでは毎回、ファンとアットホームに会話しながら、終始自虐を織り交ぜ、会場を笑いの渦に包んでいた。ライブを観に来ていたAKB48の後輩の村山彩希も「MCが面白すぎて途中から芸人さんなのかなって思ったりもしました。笑」とTwitterで感想を記していたほどだ。
「柏木由紀のソロ曲の女の子報われない説」を唱えたり、毎回コンサート毎にバージョンアップしているゆきりんだるまペンライトの細かいミスを赤裸々に説明したり…。
極めつけは、最近ではもはや“すっぴんで警備員に止められる”ネタが定番になっているが、数日前、帽子もマスクもなし、完全変装なし、仕事終わりのフルメイク姿でデパートを歩いていたとき、AKB48の楽曲を歌っている子ども連れのファミリーがいたため、さりげなくアピールしたのにスルーされたというエピソードを披露。「すっぴんがどうとかじゃなく普通にオーラがない。どうすればいい?」と切実に問いかけ、最終的に「静かにこの街で生きていく」と前向きに(?)決心していた。
柏木由紀「誰になんと言われようとアイドルを貫いていきたい」
最後は「この距離感とか、皆さんと一体となって盛り上がれる曲を準備したり、色々考えて、皆さんの笑顔が見られるコンサートがやっぱり好きだなと思いました」と充実感に満ちた表情を見せた柏木。「今年28になりますけど、誰になんと言われようとアイドルを貫いていきたいと思いますので」と宣言すると会場は拍手。「ここにいる皆が『そろそろヤバい』って言い始めたら考える!」と笑い、アイドルファンの気持ちを歌った『遠距離ポスター』で終了した。歌い終わると「皆さんの色んな頑張る支えだったり日常の楽しみになれるように頑張りますので、一緒に歩いてくれたら嬉しいです」と挨拶し、最後はマイクを外し生声で照れながら「皆、愛してるよ!」。約2時間半、住人を夢中にさせた“ゆきりんワールド”の幕が閉じた。(modelpress編集部)
東京公演セットリスト
M0.そっけない君M1.ハイテンション
M2.LOVE TRIP
M3.大声ダイヤモンド
MC
M4.口移しのチョコレート
M5.ジャーバージャ
M6.キャンディー
VTR
M7.Birthday Wedding
M8.夜風の仕業
MC
M9.Green Flash
M10.火山灰
VTR
M11.ジェラシーパンチ
M12.ドラゴンフルーツの食べ頃
M13.未来橋
MC
M14.ハート・エレキ
M15.If
M16.LOVE修行
M17.ファーストラビット
M18.ギンガムチェック
アンコール
EN1.あなたと私
EN2.初日
MC
EN3.遠距離ポスター
M7~8楽曲
Zepp Nagoya:Rainy day・明日も笑おうZepp Namba:ショートケーキ・クラス会のあとで
Zepp Tokyo:Birthday Wedding・夜風の仕業
Zepp Fukuoka:沈黙・miss you
【Not Sponsored 記事】