AAA、東京ドームでも“自由過ぎる”MC 宇野実彩子の夢叶う＜ドームツアー東京公演ライブレポ／セットリスト＞

AAA「AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE」

アメコミ風のポップでカラフルなオープニング映像がスクリーンに映し出され、白で統一された衣装に身を包んだ6人がステージに現れると、客席からは割れんばかりの歓声が沸き起こった。セクシーでクールなダンスチューン「No Way Back」からライブはスタートし、巨大な移動式ステージの上で踊るメンバーを360度どこからでも見える演出でファンを楽しませた。

2曲目「Flavor of kiss」からはステージが移動を始め、アリーナ席の観客の真上をメンバーが通過する臨場感溢れる演出。最新アルバム「COLOR A LIFE」の新曲「C.O.L」では、メンバーが上着を脱ぎ、ステージ上で楽しそうに顔を見合わせながら3対3に向かい合ってダンス。最後は6人で一列になり、観客の目を奪った。

西島隆弘、宇野実彩子、浦田直也、日高光啓によるユニット曲「Gotta Love Me」では、日高と西島の息の合った高速ラップに観客は熱狂し、最後は西島が日高に寄り添うポーズ。対して、末吉秀太、與真司郎のユニット曲「First Name」では2人がキレのあるダンスパフォーマンスでファンを魅了するなど、メンバーそれぞれの魅力を存分に見せつけた。

これぞAAA！6人の自由過ぎるMC

MCでは、浦田が「3日連続でやるのはなかなかない」としみじみ。日高が「平日なのによく来てくれるよね、世間は少年ジャンプの発売日だ、ヤングマガジンの発売日なのに」と切り出すと、西島が「ううう（まだ）見てない！」と声にならない叫びをあげ、「信じられない、見てないの！？」（日高）、「やめろー！俺の人生の唯一の救いなんだそれは！」（西島）と2人のマイペースなトークが始まった。

末吉、與が次の準備のためにはけると、宇野以外の男子メンバーはステージ端っこに集まり、センターに立った紅一点・宇野へのイジりがスタート。「宇野実彩子、34歳」（実際は32歳）と日高が言うと、急に「34歳と言われた宇野さんの気持ちを（表現）」と哀愁のある歌を口ずさみだす西島。その後も様々な楽曲やダンスを急に2人で踊りだし、自由過ぎるノリで会場は爆笑の渦に。浦田は「本番5分前くらいの楽屋から、この2人絶対テンションぶっ壊れてるなって思ったくらいすっげー喋ってるわけ。絶対本番のMCもこうなるだろうなと思った」と明かした。

3日目ともなると、曲中のメンバー同士の絡みにも余裕が出てきたようで、宇野は「Kiss The Skyでずっと日高くんに喧嘩売られていた（笑）」と報告。浦田も「この2人世界で一番仲悪いから。楽屋でコップとか皿とか投げあっている（笑）」と悪ノリし、笑いを誘った。

ドームならではの豪華ステージに熱狂

そんなアットホームなMCからは一転、後半、カンテレ・フジテレビ系火9連続ドラマの主題歌となったバラード「Tomorrow」では、切なさを表現しつつしっとりと歌い上げ、やぐらのような大きなセットの中を目一杯メンバーが動き回り幻想的な空間を演出。「MAGIC」、「SHOUT & SHAKE」とパーティーチューンで一気にボルテージを上げ、「GAME OVER?」では與が衣装をめくり、腹筋を見せ、黄色い歓声が上がる場面も。宇野と日高が仲良く肩を組み、「聴かせろ！」とパワフルに客席を盛り上げる。本編ラストはアルバムのリード曲「DEJAVU」で締めくくり、花火がいくつもドームに打ち上がった。

アンコールの声援に応えてグッズの衣装に身を包み再び登場したメンバーは、お互いにマイクを向け歌わせあうなど、リラックスした様子でファンを和ませた。

宇野実彩子の夢は「ドームツアーのステージでイジられること」？

アンコールのMCでは、末吉の「アンコールが一番疲れるね…蜂蜜食べたいなあ～」というプーさんのモノマネを皮切りに米国で留学中の與に「アメリカバージョンのプーさんのものまねできるよね」とメンバーが無茶振りし、與は流暢な英語でセリフをまね、「俺は先にアメリカで観たからね」とドヤ顔。

西島が「與の蜂蜜なめたいな～」とふざけだすと、なぜか”與の汗を瓶に詰めた蜂蜜”の話題となり、宇野が「美味しそうじゃないでしょ、まずそうでしょ、まずくてまずくて食べれないでしょ」と突っ込むと、泣き真似をする與の横で、日高が「先生、実彩子ちゃんが真司郎くんを泣かせました！」とチクるという流れに。

「もう1日からこんな感じなんです！」とその後も止まらない男性陣のノリに観客にヘルプを求めた宇野。浦田が「宇野ちゃんの夢はドームツアーのステージでイジられることだよね。これからまだまだイジり倒させて頂きます」と言うと、宇野も「嬉しい」とにっこりと微笑んだ。

浦田直也「またステージに帰ってこれるよう…」

それから、メンバーがトロッコに乗り、観客にサインボールを投げながらメドレーを披露。最後のフジテレビ系月9ドラマ主題歌にもなった「LIFE」では、メンバーがカメラにそれぞれアピールし、キス顔をしたりバックハグをしたりする仕草にファンは興奮。

浦田は「またステージに帰ってこれるよう、力を合わせて頑張っていきたいので、AAAをこれからも応援よろしくお願いします」と感謝。最後はマイクを使わずに地声で6人で、「今日はどうもありがとうございました！」と伝えた6人。「また会おーぜー！東京ドーム！」と声を張り上げ、客席に目一杯手を振っていた。

AAAは、12月26、27日にパシフィコ横浜で「AAA C.A.L After party 2018」を開催し、来年1月9日に新曲「笑顔のループ」を発売する。（modelpress編集部）

セットリスト

00.OPENIG
01.No Way Back
02.Flavor of kiss
03.Still Love You
04.C.O.L
05.Gotta Love Me
by Takahiro Nishijima & Misako Uno & Naoya Urata & Mitsuhiro Hidaka
06.Kiss The Sky
07.Love Is In The Air
08.Beat Together
09.LOVER
MC
10. First Name
by Shinjiro Atae & Shuta Sueyoshi
11.Believe own way
12.ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
13.Tomorrow
14.MAGIC
15.SHOUT&SHAKE
16.GAME OVER?
17.PARTY IT UP
18.DEJAVU
Encore
E1.恋音と雨空
E2.NEW
MC
E3.メドレー（Jamboree!!／逢いたい理由／Yell／ハリケーン・リリ、ボストン・マリ）
E4.LIFE