<登校班について行けない>班長の足が速くて、小1のわが子は走って追いかける。ひと言伝えてもいい?
2026.08.31 09:30
提供:ママスタセレクト

子どもにとっては長い通学路を、小さな体で必死に歩くわが子の姿。その姿を後ろから見守りながら、胸を痛めているママも少なくないのかもしれませんね。集団登校で通学している子どもをもつママのなかには「班長がもう少しゆっくり歩いてくれたら……」と悩んでいる方もいるでしょう。
『集団登校の班長に「スピードを調整して」とお願いしてもいい?』
投稿者さんには集団登校で小学校に通う小学1年生の娘さんがいます。学校までは1.3kmほどの距離があり、心配のあまり班の後ろを2メートルほど離れて毎日見守ってきました。
投稿者さんがよく見ていると、先頭の班長の歩くスピードが速く、ついていく1年生2人は途中で何度も引き離され、そのたびに駆け足で必死に追いついているのだそう。班長はたまに振り返るので、1年生が遅れていることには気づいている様子ですが、ペースが落ちることはありません。
よその班を見ると、上級生が小さい子に声をかけたり、ペースを合わせたりしているようです。投稿者さんは「過保護かもしれない」と考えつつも、班長に「後ろを見ながらスピードを調整してほしい」と直接伝えてもよいものかどうか悩んでいると話してくれました。
班長だってまだ子ども
「班長に直接ひと言伝えたい」と考える投稿者さんに、ママたちは「待った」をかけました。
『班長さんだってまだ小学生。大人のように後ろを完璧に気遣いながらペース配分して歩くのは、実はすごく難しいことです』
『毎日1km以上をトラブルなく連れていくだけでも大仕事。お金をもらっているわけでもないのに、ボランティアで頑張ってくれているんですよね』
『信号待ちで振り返って確認してくれているなら、その子なりに精いっぱい気にかけてくれていますよ。完璧を求めすぎたら班長さんがかわいそう』
わが子が必死に走っている姿を見ると、つい「もっと周りを見てよ!」と班長さんに不満の矛先が向きがちかもしれません。しかしママたちの指摘どおり、班長さんもほんの11〜12歳の子どもです。自分の荷物を持ち、安全にルートを進むだけで頭はいっぱいでしょう。そのなかで信号待ちのたびに後ろを振り返ってくれているなら、それはその子なりの精いっぱいの優しさのはずです。責任を果たそうとする健気な姿そのものではないでしょうか。大人のように完璧な配慮を小学生に求めてしまうのは、少し酷かもしれませんね。まずは「毎朝ありがとう」という感謝をベースに、一歩引いて見守るのはどうか、とママたちはアドバイスしてくれました。
一歩間違えるとトラブルに…
「班長の子に直接言うと、トラブルに発展しかねない」とママたちは警鐘を鳴らしました。
『班長やその親に直接言うと「文句を言われた」と捉えられて、ご近所トラブルになる可能性大。連絡帳で担任の先生に相談するのが一番安全です』
『昔、親が直接班長に注意したことで、班長の子が萎縮して不登校気味になってしまったケースを知っています。伝えるルートは絶対に間違うべきではないです』
『「うちの子が歩くのが遅くて、班のみなさんにご迷惑をおかけして申し訳ないのですが……」と、こちらを下げて学校に伝えると、先生も角を立てずに全体指導してくれますよ』
班長の子に「ちょっとゆっくり歩いてね」と声をかけるくらい、大人からすると大したことではないようにも思えてしまいます。しかしそのひと言が「うちの子が責められた」「文句を言われた」と歪んで伝わってしまうリスクも否定はできません。ここでママたちが出したアイデアは、学校側にお願いすることでした。そうすれば学校から「最近登校班の歩くペースが早くなっているようなので、少し意識しましょうね」と全体指導の形で伝えてくれるかもしれません。これなら誰も傷つかず、角を立てずに問題が解決しそうですね。
問題解決は意外なところに
『うちの地域では、班長のすぐ後ろ(2番目)に1年生を歩かせます。先頭のすぐ後ろが遅ければ、全体が自然とスローペースになるからです』
『1年生が最後尾近くだと、後ろは遅れを取り戻すために走る羽目になります。これはペースのせいではなく並び順の問題です』
『個人を責めるのではなく、PTAや地区委員会に「安全のために低学年を前に挟む編成にしてほしい」と提案してみてはどうでしょうか』
「今回の問題は、並び順の仕組みにもあるのでは」という指摘でした。これは目から鱗ですね。集団で歩くとき、先頭が少しでもペースを上げると、後ろに行けば行くほどその影響が大きくなって、最後尾は急がざるを得なくなります。つまり1年生を後ろに配置している現在のシステム自体に無理があるのかもしれません。それなら班長を責めるのはお門違いとも考えられるでしょう。「安全確保のために、低学年を2番目や3番目に挟むルールに変えませんか?」と、PTAや地域の地区委員会にシステム変更の提案をするのも有効ではないでしょうか。個人への文句ではなく、むしろ建設的なアイデアとして歓迎されるかもしれませんね。
子どもが新しい社会に飛び込んだとき、親はハラハラしてつい先回りして守りたくなってしまうものでしょう。しかしその衝動をぐっとこらえて、子どもの世界を尊重しながら、大人は一歩引いたところから仕組みで支える。そんなスマートな優しさをもって、わが子の小さな背中を応援していきたいですね。
文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・てる
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