青山テルマ、結婚生活で感じた“オモロい”瞬間「髪色の花を…」 ちゃんみな、INI・西洸人らとのフィーチャリング秘話も<『EASY MODE』インタビュー>
2025.03.26 17:15
歌手の青山テルマが2月19日、アルバム『EASY MODE』をリリースした。本作はこれまで出会うべき人たちとの出会い、経験を重ねて変化していく環境を表現し、入籍発表当日にリリースした楽曲も収録。微笑ましい新婚エピソードや、6名の豪華アーティストとの制作秘話についてそれぞれ語ってもらった。
青山テルマ「リミットをかけずに自由に制作」
― アルバム『EASY MODE』のデジタルリリースおめでとうございます。全体を通してどのような作品になっているのでしょうか?タイトル通り、“イージーモードで気楽に音楽を楽しむ”というコンセプトで作りました。「音楽ってなんでもありだよね」って思いながら、リミットをかけずにすごく自由にできたと思います。たくさんの人に1曲でも多く聞いてもらえるように2年前からコツコツ準備を進めていきました。
― 昨年設立された自主レーベル『NDY RECORDS』 から初となるアルバムリリースはいかがでしたか?
責任感をより感じられる環境ですし、先頭に立たないといけないという気持ちはあったかもしれません。スタッフ含め初めてのことが多く、大変な部分もあったけど、それと同時にドキドキワクワク感もありました。いつもと変わらず楽しむ雰囲気は持ちつつ、自由度が増したのですごく面白かったですね。
フィーチャリングをしていただいたアーティストさんは、スタッフを通して依頼をしたわけではなく、自分からアプローチをさせてもらったんです。“友達”として制作ができたのも、自社レーベルならではだと思います。改めて人に支えられてるなと感じたし、18年間やってきた活動でも、未だにドキドキワクワクできることが嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。
青山テルマ、結婚生活で感じた“オモロい”瞬間
― プライベートではご結婚を発表され、お仕事とプライベート共に新しい環境を迎えられましたが、心境の変化はありましたか?いい意味で変化はなかったかもしれません。プライベートに関しては、結婚しても大きな変化がなかったので、アーティストとしての「青山テルマ」がより尖ってられるというか(笑)。仕事は、常に新しいことやジャンルにチャレンジして、ドキドキワクワクする方向に進みたいなと思っているので。
― 環境の変化があっても、バランスを保てているんですね。結婚発表の際、「オモロい家庭を築いていきたい」と仰っていましたが、実際オモロいなって感じる瞬間はありましたか?
最近オモロかったのは、「髪色の花を見つけた」って私の髪色をイメージしたピンクと白の小さいブーケを買ってきてくれたんですよ(笑)。髪色と似てたから買ってくるって意味が分からないけど(笑)、そういうちょっとしたことでくすっと笑い合える相手がいるのはすごくありがたいなって思いますね。
― 可愛らしいですね(笑)!
(笑)。元々私自身、結婚することを想像していなかったので、結婚した自分や結婚というコンセプト自体もちょっとオモロいなって思います。劇的な変化は見えなくても、何かはきっと変わったじゃないですか。今までは仕事から帰ってきて、「夜ご飯は何にしよう、これでいいか」って自己完結していたことが、毎晩ご飯を相談し合う相手がいて、今まで1人でやってきたことを2人でやっていく。いろんなことを共有していくパートナー兼、親友みたいな存在だなって。トイレットペーパーのストックは切れないし、冷蔵庫の氷は毎回いっぱいだし、家事とかもやってくれて。協力しあえるのはものすごく助かります。
青山テルマ「珍しくリリックとメロディーが同時に」
― 「EASY MODE」は楽曲の中に機内アナウンス風のコメントが入っていたり、MVの舞台が機内だったりと遊び心が感じられますが、楽曲に込めた思いを教えてください。「EASY MODE」は気楽に聴いてテンションが上がればいいなって思いながら作った楽曲です。サビの「Couse life’s on easy mode」は、“イージーモードに切り替えて、考えすぎず気楽にいこう”っていう意味なので、めちゃくちゃ深いことを言っているわけでもなく(笑)。とにかく聴いていて楽しいなって思ってもらえたら嬉しいです。
― ご自身の「気楽にいきたい」という気持ちが強かったのでしょうか?
私自身、物事を考え込んでしまうタイプで。それがいい時もあれば、考えすぎてその瞬間その瞬間を楽しめなくなってしまうこともあるんですよね。なので少し肩の力を抜いて作りました。
― では、入籍発表と同日にリリースされた「Where u r」ですが、PVは元々撮っていた素材を使用したのでしょうか?
元々デジタルビンテージカメラで撮っていた風景を編集して作りました。素材はもっとあるんですけど、凝ったPVだと曲のイメージと合わない気がして。テンポよく風景が変わって、最後はAIちゃんと、AIちゃんの妹の幸(さち)にウエディングドレス姿を見せている映像に繋げました。AIちゃんは13歳の時に出会って、この業界で1番付き合いが長いので何事も報告しています。私の人生にはものすごく欠かせない2人なので、そのシーンを入れさせていただきました。
― とても感動的なPVでした…!歌詞は朝リビングで書いたとのことですが、メロディーはどのように生まれたのでしょうか?
早起きして暇だったので、ストックとして曲を書いたら、珍しくリリックとメロディーが同時に出てきました。この曲は1時間以内にパっと作って出来上がりました。
― 1時間以内で出来上がったんですね…!早いとそのぐらいで完成されるものなんですか?
その日の状態や曲によって変わります。ライターズハイの状態で短時間で制作しても、翌日聴くと納得いかないことがあったり。でも気づいたらそのメロディが頭の中でループして、「逆にキャッチーなのかも」って思って書き直すこともあるんですよね(笑)。
― そんなパターンもあるんですね(笑)。
でも、切羽詰まるより自然に曲が生まれる方が気持ちいいですよね。今回リミックスでも入っている「ONIGIRI」は、確かオリンピック開催地が東京に決定した時期に、20分ぐらいで作ったんです。レコーディングの休憩時間におにぎりを食べながら「ONIGIRI ONIGIRI 昨日も買っちゃったよ ONIGIRI」のフックが出来上がりました(笑)。「ONIGIRI」は未だにライブで盛り上がるし、他のアーティストさんからの反響もいいので、分からないもんだなって思います。
青山テルマ、6名を迎えた楽曲秘話振り返る
― では、ここからは豪華アーティストを迎えた楽曲について、それぞれコラボに至った経緯や制作秘話について教えてください。【乙 feat. NENE】
NENEはゆるふわギャングになる前から友達で、よくクラブで会っていた仲なんです。NENEがゆるふわになって、ラッパーになっていく過程を初期からずっと見ていたんですが、世界観や独特なアーティスト性がすごく面白いしかっこいいので、いつか一緒にできたらなって思っていました。
― 友達でもありつつ、アーティストとして惹かれる部分があったんですね。
はい。今回のアルバムは自由度も増したし、リリックに対してもあまり制限がなくなったので、NENEと面白い曲をやりたいなと。久々にご飯に行ったときに、「お疲れって言葉、面白いよね」って話になって、毎日お疲れって思うことをLINEし合ってたんですよ。そこからリリックが生まれました。PVはNENEのアイディアだったので、NENEの世界観に飛び込んだみたいで楽しかったです。出会って10年以上経つけど「このタイミングでこういう曲やるの(笑)?」っていう面白さもありつつ、感慨深かったです。
【kawaii kawaii feat. 重盛さと美】
元々重盛さと美ちゃんは友達ではなかったんですが、アーティスト性や世界観がすごく好きで。そんな中、共通の友達のダレノガレ明美ちゃんを通して3人で食事をしたらすごく楽しくて。その時にアルバムを作っていることを話したら、「ぜひやりましょう」と言ってくれたんですよね。別日にさと美ちゃんが家に来てくれた時に、さと美ちゃんが入ったらいいなと思う曲を3曲ぐらい聴いてもらって、「kawaii kawaii」に乗ってもらうことになったんです。
― 初めてお会いした時、ギャップなどはありましたか?
思ったままで、本当に裏表のないさと美ちゃんでした。楽曲のタイトル通りとにかく可愛いし、綺麗だし、見とれちゃいます…!
【はい? feat. NISHI HIROTO (INI)】
私がトレーナーを務めさせていただいたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にINIのHIROTO(西洸人)が練習生として参加していたのがきっかけで出会いました。その後、共演した英語番組の収録後に、お寿司を食べに行って「最近どんな曲作ってるんですか?」って。作った楽曲を聴いてもらったら、「めっちゃいいじゃないですか。乗っかっていいですか?」って言ってくれて実現しました。
― トレーナーと練習生の関係から、同じアーティストとして作品をリリースする仲に。
練習生として、ひたむきに努力をしていたHIROTOと一緒にスタジオに入ったり、曲をやるのはすごくエモいです。一緒に作った曲なので、この曲のbpm(※)は『PRODUCE 101 JAPAN』の101なんですよ!ちょっとしたこだわりもあります(笑)。前はトレーナーと練習生の関係だったけど、英語番組の収録で毎週のように会って、いろんな話をする中で仲良くなれて。すごくフラットに話せるし、本当にいいやつなんです。一緒にできたのはすごくありがたいです。
※1分間の拍数のこと
【Moon feat. Tiji Jojo】
BAD HOPの東京ドームのライブを見に行った時に、Jojoの声に魅力を感じて、この人とぜひ曲をやりたいって思ったんです。Jojoとは面識がなかったので、メンバーのYZERRを通じて3人でお茶をするところから始まりました。
― Jojoさんも、スタッフにオファーをお願いするのではなく、ご自身からオファーできる環境を作ったんですね。
そうですね。Jojoは私の人生の中ではニューカマーだったので、どんな楽曲がいいか話し合いを重ねました。なのでスタジオに入った回数が1番多いかも。「恋愛系もいけるけど、テンション的にそっちじゃないよね」となって、Moonが生まれました。彼の声はアコギとかギターのサウンドに映えるので、そこも意識しましたね。
【ONIGIRI REMIX feat. UVERrworld & CHANMINA】
1番最初に作ったのが「ONIGIRI」で、3年前の武道館公演前に出来上がった曲なんです。記憶が曖昧なんですけど、TAKUYA∞が「ライブで『ONIGIRI』歌おうぜ」って(笑)。REMIXを作ることになった2日後ぐらいにTAKUYA∞からこのバージョンが上がってきたんですよ。
― 2日後とは早いですね(笑)。そこからちゃんみなさんも参加することに?
もう1人欲しいねって話した時に、ちゃんみなが上がったんです。ちゃんみなは仲良かったので、「今『ONIGIRI REMIX』作ってるんだけど、一緒に握ってくれるかな?」と誘ったら乗ってくれました。スタッフ誰1人入れず、3人で意味わからないスピードで作り上げた曲ですね(笑)。2人のリリックも最高だし、世界観もガラッと変わったので早くライブでやりたいです。
― ライブが実現したらものすごく豪華ですね…!
この2組と一緒に「ONIGIRI REMIX」ってちょっと面白いじゃないですか(笑)。こんなにも「ONIGIRI」を大切に握ってもらえるのはすごく嬉しいです。
― 各アーティストさんとの制作秘話、ありがとうございます。これまでも様々なアーティストさんとコラボ活動をされてきましたが、信頼関係を築く上で心がけていることはありますか?
まず共通の知り合いを通じて会ったり、ご飯をした上で、自らオファーさせていただいています。フィーチャリングをする方の音楽性だけじゃなく、人間性にも興味を持てた方が、アイデアに繋がるというか。
フィーチャリングすることで、1+1が2の時もあれば、0の時もあるし200の時もあって、音楽に答えはないんですよね。でも、アーティスト同士が尊敬し合えて、同じ方向を向いてる方が、音楽を作っていて気持ちいいし楽しいので、関係を深めることは大事だと思います。
青山テルマの夢を叶える秘訣
― 最後に、夢を追いかけているモデルプレス読者へ向けて、「夢を叶える秘訣」を教えてください。中学生のころから未だにやっていることなんですけど、叶えたい夢を叶ったかのように紙に書いて、見えるところに貼ることです。例えば、「武道館めっちゃ楽しかった!」「音楽番組に出れて嬉しい」とか、過去形で書いて叶ったら捨てています。夢に向けたマインドセットを定めて、それを信じきることが大切です。信じたうえで、夢を叶えた後の感情をイメージすれば、そのためには何をすればいいのかを逆算できると思います。
― 実際に過去に書いたものが現実になることも多く?
結構あります。グラミー賞とかも、「グラミー2009年」って書いて貼っていたんです。実際にグラミー賞を受賞することはできなかったものの、ノミネートされたアルバムに参加して、レッドカーペットを歩くことができました。LAから帰った時に、年数を見てびっくりしましたね。全部うまくいくわけではないけど、不思議と自分をそこに引き寄せている感じです。叶えた後の自分をイメージして、そこに向かって進んでいくことが大事です!
― 素敵なお話、ありがとうございました!
6名のアーティストとの制作秘話や、パートナーとの“オモロ”エピソードなど、飾らずありのままで語ってくれた青山テルマ。人との繋がりを大切にしながら音楽に向き合っているからこそ、フィーチャリングにより唯一無二の世界観が生まれるのだろう。自由を手に入れた彼女が、ジャンルに囚われずどんな楽曲を届けてくれるのか、楽しみだ。(modelpress編集部)[PR]提供元:ワーナーミュージック・ジャパン
撮影:藤田亜弓
「EASY MODE」
1.EASY MODE2.乙 feat. NENE
3.Where u r
4.Wi-fi (-interlude-)
5.kawaii kawaii feat. 重盛さと美
6.はい?feat. NISHI HIROTO (INI)
7.HER
8.Moon feat. Tiji Jojo
9.ONIGIRI REMIX feat. UVERworld & CHANMINA
10.Where u r -acoustic-
青山テルマ プロフィール
1987年10月27日生まれ。奈良県出身。トリニダード・トバゴ人と日本人のクォーター。2007年9月5日にメジャーデビュー。翌2008年にリリースした「そばにいるね feat. SoulJa」が大ヒットし注目を集める。フォロワ ー数100万人超の自身のSNSでの発信も注目の的。ファッションや写真、アートと多趣味で持ち前のセンスと明るくて元気なキャラクターから、テレビ朝日「フリースタイル日本統一」、「ウチらのエモい平成」レギュラーMC、Netflix「 ボーイフレンド」スタジオMCなど多方面に活躍し、人気を集めている。2024年6月には自主レーベルであるNDY RECORDSを立ち上げる関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
なにわ男子・長尾謙杜&當真あみ、初共演で互いの芝居に刺激「すごくグッと来た」1年半ぶりに語った“夢を叶える秘訣”【「おいしくて泣くとき」インタビュー】モデルプレス
-
“日本一美しい女子大生”橋本菜々子さん、進路は?今後の活動について語る【ミスオブミス2025】モデルプレス
-
“日本一のイケメン大学生”慶應大・太田侑吾さん、高橋文哉との“出会い”で美容に興味 夢はモデル【ミスターオブミスター2025】モデルプレス
-
WayVヤンヤンがリップをあげたいメンバーは?夢を叶えるためのアドバイスも「僕にとっては常にハードに働くことが必要」【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
“整形総額3,000万超え”YouTuber・Rちゃん「もう死んでいいや」婚約破棄で自殺未遂に 炎上から登録者ストップ―それでも歩みを止めない理由【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
映画「少年と犬」西野七瀬に聞いた「誰かに喋りたくなる裏話」モデルプレス
-
今田美桜、朝ドラ「あんぱん」で見せたい“夢を追い求める姿” 両親を説得した芸能界入りの過去重ねる「勇気を与えられたら」【インタビューVol.3】モデルプレス
-
今田美桜、“6度目共演”北村匠海と恋人役から夫婦役へ「遠慮が無くなった」関係性・助けられたこと【「あんぱん」インタビューVol.2】モデルプレス
-
今田美桜、朝ドラ「あんぱん」で心動かされたキャスト「グッとくる」座長としての心がけ語る【インタビューVol.1】モデルプレス