本島純政&上村謙信、初キスシーンで生まれた感情 安心して挑めた理由「したくなったらしてと監督に言われていた」【「未成年～未熟な俺たちは不器用に進行中～」インタビュー後編】

本島純政＆上村謙信W主演「未成年～未熟な俺たちは不器用に進行中～」

原作は、韓国の電子コミックで全世界で643万View超えを記録する同名人気BL作品。まだ“恋”を知らない、正反対で未熟な2人の男子高校生による、もどかしくも初々しい純愛ラブストーリーで、他人に無関心な優等生・水無瀬仁を「仮面ライダーガッチャード」（2023年／テレビ朝日系）主人公・一ノ瀬宝太郎役で話題の本島、破天荒でクラスの問題児・蛭川晴喜をTikTokのフォロワー数が日本人男性音楽アーティスト1位の580万人超えを誇るダンス＆ボーカルユニット・ONE N’ ONLYの上村が演じる。

また同作のオープニング主題歌はONE N’ ONLYの「SAVIOR」。メンバー出演ドラマで主題歌を担当することは初となる。

本島純政＆上村謙信、初キスシーンは“ワクワク”

― キスシーンもありますが、どのような心境で撮影されましたか？

上村：人生で初めてのキスシーンだったので、どんな感じなんだろうと緊張していました。心臓がとてもバクバクしていました（笑）。シーン的には蛭川は水無瀬にドキドキしていたと思うので良い意味で物語と重なって純粋にできました。

本島：僕も初めてのキスシーンだったので、どんな感じになるんだろうとワクワクもありつつ、ドキドキもありましたが、謙信くんがリードしてくれて、水無瀬としてその場に生きることができました。「キスしたくなったらして」と監督に言われていたので、キスにいくまでの感情の上がり方を大切に、上がりきったところでキスシーンに挑んでいました。

― 感情を持っていくことは大変ではありませんでしたか？

本島：しっかり現場で気持ちを作れたと思います。それこそ、2人でドラマのインの前に読み合わせをしていたからこそ、なんとなく感覚を掴めていたので安心して挑むことができました。

上村：水無瀬への思いは役を作っていく中で事前に準備をしていたので感情をスムーズに持っていくことができました。撮影はその日に撮るシチュエーションや話数も様々なので「この場面では仲良かったけど、次のシーンでは周りの人にはそっけない態度」など、感情を変えるのはすごく難しかったですが、試行錯誤しながら演じさせていただきました。

本島純政＆上村謙信、2人が思う水無瀬＆蛭川が惹かれ合う瞬間

― それぞれ相手にどのタイミングで惹かれたと思いますか？お二人が考える水無瀬と蛭川の気持ちの変化を教えてください。

本島：水無瀬はまだ恋愛をしたことがないと思っていて、2話でキスシーンがあるんですけど、まだ「好き」という感情ではない中で初めてキスをされて「この気持ちが好きなのか分からない」「蛭川に弄ばれているんじゃないか」というモヤモヤから、少しずつ気になり始めていったんだと思います。お互い親のことは遠ざけておきたい存在であることが共通点としてあるからこそ蛭川と一緒にいる時間は水無瀬は素でいられる瞬間でもあって。蛭川は苦しい家庭環境と学校で問題児扱いされているギャップの中で生きる孤独があって、境遇は全く違うけれど、水無瀬はその孤独が自分と重なる部分があるんだと思います。孤独な心を重ねていくことで、お互いが必要な存在になっていったんじゃないかなと解釈して役作りをしています。

― そんな水無瀬に共感することはできましたか？

本島：僕自身、水無瀬や蛭川が抱える孤独や苦しさは等身大だなと思いますし、共感する部分もあります。

― 水無瀬のように正反対な子に惹かれることは？

本島：分かります！自分にないものを持っていることは素敵で羨ましいですし、魅力的に映りますよね。蛭川の取り繕うことをせずに自由な姿は、水無瀬にとっては自分にない部分のように感じて惹かれたんじゃないかなと思います。

― 上村さんはいかがですか？

上村：蛭川は水無瀬のことを最初から何となく気になっていたんだと思います。好きなのか分からないけれど、匂いや雰囲気、スマートで優等生な部分が蛭川にはないところで、自分にないものを持っているからこそ、そういう自分になりたいという憧れから気になっていったんだと思います。また、蛭川の家庭環境が良くない為、唯一水無瀬と一緒にいる時間が素でいられることからかけがえのない時間になって、徐々に惹かれていったのかなと思います。

― 蛭川の心境の変化には共感できますか？

上村：いっぱいあります。水無瀬のツンな部分と少し出てくるデレの部分はすごく可愛くて惹かれますし、追いかけたくなる気持ちが分かります。自分にはない欲しいものを持っているから、憧れが好きになる部分はすごく共感します。

本島純政＆上村謙信の夢を叶える秘訣

― 夢を持っているモデルプレス読者へ向けて、お二人が思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

本島：壁に当たっても砕けずにまっすぐ進み続けること。それだけでは人間は壊れてしまうので、夢を叶えた人や身近な人に悩みを赤裸々に話すことも大事だと思います。話すだけで気持ちが楽になることもありますし、誰かに話を聞いてもらって、誰かと一緒に頑張ることが夢を叶える秘訣かなと思います。1人で頑張りすぎないこと！

上村：強く思い続けることと周りの人に話してみることです。今回だったら、連ドラ主演もずっとやりたかったことですし、主題歌もONE N’ ONLYで担当させていただいて、話していた自分のやりたかったことが実現して、見てくれている人はいるんだとすごく実感しました。頑張っていれば見てくれている人は絶対にいるので、それを信じて突き進んでほしいです。今作を通して、言葉にはすごく力があると思いましたし、そういった言葉を大事にしてもらえると良いのかなと思います。

（modelpress編集部）

こぼれ話

朝から取材が行われたこの日。取材部屋に入ってくると元気よく挨拶と自己紹介をし爽やかな空気を作り上げ、インタビュー中も度々笑いが起こるなど2人の素の姿が垣間見えた時間となった。また、ロゴボードを持った撮影の際に「持ち方はいろいろ変えていただいても大丈夫です！」と伝えると、2人とも同じタイミングでロゴボードの上部分に手を添え、指差すポーズに。ポーズが揃ったことで笑顔が溢れ、その後も息ぴったりのポージングを披露してくれた。

本島純政（もとじま・じゅんせい）プロフィール

2005年1月5日生まれ、東京都出身。2022年にABEMAの恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。卒業編2022」に参加し一躍話題に。2023年3月よりアミューズ所属。2023年9月よりスタートしたテレビ朝日系「仮面ライダーガッチャード」主人公・一ノ瀬宝太郎役にオーディションで抜擢され、「NYLON」（カエルム）、「ViVi」（講談社）、「non-no」（集英社）、「CanCam」（小学館）、「mini」（宝島社）など様々なファッション誌にも登場。待機作に主演作品Vシネクスト「仮面ライダーガッチャードGRADUATIONS」が2025年2月21日（金）より期間限定上映、また2024年12月28日公演の『Amuse Presents「最初で最後？！TEAM HANDSOME！冬の大運動会」』への出演が控える。

上村謙信（かみむら・けんしん）プロフィール

1999年7月8日生まれ、愛知県出身。TikTokのフォロワー数が日本人男性音楽アーティスト1位の580万人超えを誇るダンス＆ボーカルユニット・ONE N’ ONLYのラップ＆ダンサーとして活動中。グループの活動以外に日本テレビ系ドラマ「FAKE MOTION－たったひとつの願い－」（2021）、主演映画「バトルキング！！-We’ ll rise again-」（2023）など俳優としても活動している。「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を取得するほどの大のサウナ好きである。待機作に「バトルキング！！-We’ ll rise again-」の続編映画「BATTLE KING！！Map of The Mind -序奏・終奏-」（序奏：2025年2月14日／終奏：3月14日公開）がある。

「未成年～未熟な俺たちは不器用に進行中～」第1話あらすじ

他人に無関心な優等生の水無瀬仁（本島純政）はクラスの問題児・蛭川晴喜（上村謙信）が父親から暴力を受けていることを偶然知ってしまう。

「誰にも言うなよ」思いがけず秘密を知ってしまい勉強が手につかない水無瀬は、これまでどおり学校では蛭川と距離を置こうとするが、反対に蛭川は学校で水無瀬に近づいてくる。