舟山久美子(提供写真)

【舟山久美子(くみっきー)第2子妊娠発表】育児&仕事との両立でぶつかった困難・女性のキャリアへの本音 "負の連鎖”断ち切った夫からの言葉とは

2024.06.02 11:26

モデルでタレントのくみっきーこと舟山久美子(33)が6月2日、10年ぶり4冊目となる著書『ちゃんと自分を好きになる。』(KADOKAWA/5月27日発売)発売記念イベントで第2子妊娠を発表。モデルプレスでは、舟山にインタビューを実施し、第1子の時より苦労が多かったという現在の生活についてや、"くみっきーマインド”が形成されるきっかけとなった旦那からの言葉について語ってもらった。<モデルプレスインタビュー>

くみっきー「ちゃんと自分を好きになる。」

雑誌「Popteen」卒業から10年となる節目のタイミングで発売された、自身4冊目となる著書『ちゃんと自分を好きになる。』。当時“ギャルの神様”として一世を風靡するも「ずっと自分のことを好きなフリをしていた」という彼女がモデル時代の苦悩や恋愛の失敗を振り返り、どのようにして現在のブレないマインドに辿り着いたか、その秘訣が詰まった1冊となっている。

また、「わたしはわたし」「いまの自分が好き」と考えが変化するまでに実践したことを解説し、今回のために考案したオリジナルの「わたしプランノート」も収録。舟山自身がマインドを変えるために考えてきた事を、読者が自分で書きながら考えられる、書き込み式のノートとなっている。

くみっきー、第2子妊娠…現在までの生活語る

― 第2子妊娠おめでとうございます!2度目の妊娠生活となりますが、育児を並行して行うことは初めてだと思います。実際に経験してみていかがですか。

舟山:ありがとうございます!待望の第2子妊娠で嬉しい反面、1人目とは違い今回は悪阻がとても酷く妊娠と育児と仕事の両立は想像以上のものになりました。ちょうど息子のイヤイヤ期と重なり、上手く育児と向き合えず、仕事も会社立ち上げをしたばかりで、スタッフ1人ひとりと関わりたい気持ちがありましたが、身体が思うように行かず…とにかく妊娠初期はもどかしい気持ちでした。

― これまでになかった発見や新しい課題が見つかることもあったのでは?

舟山:母業も仕事も私にしか務まらない部分と手放せる部分をリスト化して、「何をやらないか」を可視化することで、頼り方を学びました。「今日、ママは体調が悪いので動けません」と息子に宣言をしたり、仕事もオンラインに切り替え、自分やスタッフそれぞれの長所を活かせるよう役割定義とタイムマネジメントを考えさせられる期間でした。人間は困難に立ち向かうからこそ、成長し続けることができるし、新しい自分に出会うことができるのだと改めて感じています。

くみっきー、人生を変えた夫からの言葉

舟山久美子(提供写真)
舟山久美子(提供写真)
― 著書からも育児に積極的な旦那さんであることが伝わってきましたが、 第2子妊娠で改めて旦那さんの存在に感謝した瞬間などありましたら教えてください。

舟山:子供が歩ける様になり、意思疎通できるようになった今、どんどん父親レベルが上がっています。今回は吐き悪阻で食事の制限が多かったのですが、私が食べることができる物を見つけて購入してくれて、小まめに「大丈夫?何かできることある?」と連絡をくれました。昔はそんな事なかったのですが、甘え方を忘れてしまっていたので、夫発信の声かけに心が救われる瞬間が多かったです。

また、休日に息子を連れて遠出してくれた事が何度かあり、気兼ねなく自宅で1人ゆっくりできたのは、本当にありがたかったです。特別な事でなくていいので、日々の小さなサポートや、考えてくれている事が嬉しいですよね。

― 旦那さんとの出会いがきっかけで、ありのままの自分が取り戻せたというお話もありましたね。具体的にどういった部分に影響を受け、自らの意識やマインドを変えるきっかけになったと思いますか?

舟山:「お金の切れ目は縁の切れ目」という言葉があるように、環境も人間関係も仕事も上手く行かず苦しんだ時期がありました。人を信じる事が出来なくなっていたのですが、このままでは負の連鎖だな思い、変わろうとしている時に、主人と出会いました。お付き合いするまでも、なかなか1歩を踏み出せない私に「頭で考えすぎないで、心で感じてみたらどうだろう?」という言葉をかけてくれました。その時の私は10代から仕事を始めて、いろんな世界を見てきて、つい頭で考えすぎる癖がついていたことに彼の言葉がきっかけで気付きました。社会人になると心で感じるよりも先に、周りにどう見られているかを優先して動いてしまっている事ってありませんか?意外とその思考が自分の可能性を狭めている事もあると気付けるだけで、人生の豊かさは大きく変わってくるのだと旦那のお陰で知ることができました。

そこからは、自分の長所と向き合い、書籍にもつけた『わたしプランノート』を実践して、自分を守り強くしていくための人生プランを考えるようになりました。人に委ねる人生ではなく、自身で舵取りをしていける心の余白を作り、実行していくことが、心を大きく豊かにしていくのだと気付く事が出来ました!この経験から、「頑張っている人たちが持っている本来の魅力や可能性を引き出せる自分でいたい」と会社を立ち上げる事にしました。

くみっきー、"絶賛イヤイヤ期”息子との会話で意識していることは?

舟山久美子(提供写真)
舟山久美子(提供写真)
― 息子さんはこれからお兄ちゃんになりますが、今後どんな風に育っていってほしいですか?

舟山:息子には「お兄ちゃんだから」と言わずに育てるのが目標です。出来るかは未知ですが(笑)。私には兄がおり、今はそんな事無いのですが、幼少期のころすごく我慢していて、いつも私ばかり得をしてきました(笑)。お兄ちゃんだって甘えたい時や嫌な時、自分の意見を言いたい時ってあると思う。その後どうするかは本人と話し合いますが、親や周りの顔色を伺うのではなく、自分の意見や意思を伝えられて、幸せを自分で掴む事が出来る人であって欲しいのは誰しも親であれば思う事です。

― 息子さんが「自分を好きになる」ために何かしてあげていることや、接する時に意識していることなどありましたら教えてください。

舟山:息子と話す時に意識しているのは、本人がどうしたいのかを聞く事と、自分の言葉や行動に責任を持たせる事ですかね。イヤイヤ期なので喧嘩になる事もありますが…(笑)。徐々に社会を学びながら、優しく強く思いやり溢れる子に育って欲しいなと思いつつ、健康でいてくれる事が何よりです!そして、毎晩欠かさず「大好きだよ」「愛しているよ」「産まれてきてくれてありがとう」と伝えるようにしています。最近は、親に同じ言葉を返してくれるのでたまらなく可愛いです!

くみっきー、Popteen時代から変わらない発信を続ける理由

― 本書のプランノートでは『あなたにとって「素敵な生き方をしている人」とはどんな人ですか?』という項目があります。実際に舟山さんがこの本に書かれているマインドを身につけるまでに参考にしていた人物やロールモデルはいますか?

舟山:身近な友人や知人それぞれ素敵で、話すたび影響を受けていますが、有名な方だとダイアナ妃やエマワトソンの考え方や生き方がとてもかっこいいなと思っています。最近は変わりつつありますが、女性が意見を言いづらい時代の中でも、自分の意見を伝え一歩踏み出す姿がとても美しく、みんなに勇気を与えている。未だかつて誰もしていない事、新しい事をするって勇気がいる事だと思うんです。もし全員に否定されたとしても自分だけでも信じ続けられるものであれば、その想いはいつか同じく志を持つ人たちには、必ず届いていきます。人生決して良い事ばかりでないですが、志や愛を持ち続ける事で、人生の豊かさは大きく変わるのだと、感じています。大人になると失敗するのが怖くなるけれど、失敗を失敗と思わず全て意味のある経験だと思うと、怖いものも無くなります。本にも書いてありますが、私なんて失敗だらけです(笑)。

舟山久美子(提供写真)
舟山久美子(提供写真)
― これまでのモデルプレスの取材で「夢を叶える秘訣」を尋ねた際、「夢を声に出すこと」「人に伝えていくこと」と答えられていました。現在の目標や夢がありましたら教えてください。

舟山:Popteen時代から変わりませんが「心からの笑顔でいる女性を増やす事」が私が発信を続ける理由です。女性がライフステージに囚われず、成長し続けられる場はまだまだ少ないなと感じています。結婚、出産に伴うキャリアの停滞や、様々な不安が多い中、働き方や制度は昔のままですし、女性も働く時代になりましたが、家事、育児は女性がするものという考えはなんだかんだで抜けていません。(そうでない方々も増えていますが)男女が調和し、それぞれの長所を活かしながらも、仕事もプライベートも充実させることができれば、心から笑顔でいられる女性も増える。そして女性が笑顔で居れば、パートナーも自然に笑顔になります。そんなこれからの働き方を見つけていきたく、会社を立ち上げ、Herz skinと言うスキンケアブランドを作りました。ここに来るまでに何度も悩みましたが、書籍にもつけた『わたしプランノート』を書き込み、夢や幸せのかたちを可視化してきました。まだまだ未熟で課題はありますが、周りの先輩方にご教示いただきながらも、母として、妻として、経営者として30代は新たな人生の1ページを記していけるよう精進いたしますので、これからも応援どうぞよろしくお願いいたします!

― 素敵なお話ありがとうございました!

(modelpress編集部)

舟山久美子(ふなやま・くみこ)プロフィール

1991年4月29日生まれ、東京都出身。17歳のときに渋谷でスカウトされモデルデビュー。雑誌「Popteen」の専属モデルを務め、連続表紙起用は17回(2009年3月号~2010年7月号)、通算表紙起用は37回を記録。“ギャルの神様”として人気を集めた。現在はテレビなどでタレントとして活動する一方で、会社を経営するなど積極的に取り組んでいる。
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