藤井流星主演「18歳、新妻、不倫します。」

物語の舞台は、大富豪で絶対的な権力をもち帝国とも称される『三条グループ』。本家の一人娘・明花（矢吹）は18歳でお見合い結婚をすることが決められていた。そこで、幼い頃から自身のボディーガードで三条家からの信頼も厚い“超ハイスペック”煌（藤井流星／ジャニーズWEST）と偽装結婚し、自由な恋愛＝不倫をしようと画策。だが、身近で守り続けてきた煌は、明花のことを一途に愛していた。

矢吹奈子、ラブコメ挑戦は「ファンの方が一瞬よぎりました」

― 「18歳、新妻、不倫します。」出演決定おめでとうございます！出演が決まった時の心境を教えてください。

矢吹：最初に作品名を見て、「不倫！？え、ちょっと待って。どんなドロドロなお話なんだろう」と思ったのですが、内容を見てみたら王道なラブストーリーで、明花と煌がすれ違いながらも少しずつ心を通わせていき、互いへの気持ちが変わっていく様にとてもキュンキュンしながら原作を読ませていただきました。急な展開もあるのでびっくりする部分も多く、思わず見入ってしまいました。演じるにあたり、「こんな可愛い女の子を私が上手く演じられるかな」と少し不安な気持ちもありますが、楽しみの方が大きいです。

― ファンの方のリアクションも気になりますね。

矢吹：そうですね、ファンの方が一瞬よぎりました（笑）まだ撮影は始まっていないのですが、見てくださる方に「こんな姿見せられちゃって大丈夫！？」と思っていただけるぐらいキュンキュンを詰め込むことができればいいなと意気込んでいます。

― 今回、初めてのキスシーンに挑戦されるんですよね。

矢吹：これまでキス寸前のシーンは1度ありましたが、どうなんだろう…。実際の原作がとても綺麗ですし、映されることって中々ないじゃないですか。キスシーンもですが、見え方をかなり意識していて寝転がるシーンでは、どの様に見えているか、どんな表情をしているか横から写真を撮ってみたりして研究しています。これからもいろんな作品を見て、実際に原作があるからこそ、その綺麗さに負けないぐらい綺麗なシーンにしたいです。

― 原作・わたなべ志穂先生は、「実写化するには難しい世界観」とコメントされていましたが、役作りをしていく中で難しいと感じる点はありますか？

矢吹：明花のセリフは、現実で言わない言い回しや言葉や漫画原作らしいオーバーなリアクションが多いので、彼女の良さを活かせるように演じられればと思いますし、ドラマですから現実的な部分とのバランスを取れるようにしたいと思います。また、原作がある作品なので、様々な意見もあると思いますし、不安やプレッシャーも大きいですが世界観を壊さないようにしっかり演じたいです。

― これまでに矢吹さんは「自分と全く違う役柄を演じたい」と話されてきたと思うのですが、今回は今までと違う一面は見せられそうですか？

矢吹：今までと違う姿をお見せできると思います。藤井さんが、明花は少年漫画の主人公のように正直で真っ直ぐな人物だとお話されていて、共感しました。いつも笑顔で泣くことや怒ることもあるけれど、少し子供っぽさもありつつ、自分をしっかりと持っている芯のブレない人です。自分と全く違う役柄ではないかもしれませんが、尊敬する部分が多く演じるのが楽しみです。

矢吹奈子、ジャニーズWEST藤井流星との初対面明かす

― 今回、藤井流星さんと初めて共演されるということで、初対面時のエピソードなどありましたら教えてください。

矢吹：初めてお会いした時、藤井さんが身長を5cmほどエンジニアブーツで盛っていて、想像以上に身長が高くて驚いた記憶があります（笑）

― 藤井さんの誕生日もお祝いされたらしいですね。

矢吹：初対面で誕生日を祝うことは中々ないので新鮮でした（笑）

矢吹奈子、HKT48時代との変化

― HKT48から羽ばたき5ヶ月が経ちましたが、何か変化したことはありますか？

矢吹：ガラッと変わりましたが、アイドルだった時も今も楽しくお仕事をできていて日々感謝の気持ちでいっぱいです。毎日が充実していて楽しいのでこれからも頑張ろうと思えますし、今後への活力になっています。

― 現在は、ドラマ・バラエティ・MCとマルチに活躍している矢吹さんですが、今後新たに挑戦したいことはありますか？

矢吹：アクションの演技に挑戦してみたいです。女性でやられる方は、少ないと思うのですが、壁を駆け巡っちゃうようなかっこいいアクションとか出来たらかっこいいなと思います。

― 目標にされている方はいらっしゃいますか？

矢吹：ハン・ソヒさんです。『マイネーム』を見た時に演技力が素晴らしすぎて、衝撃を受けて見終わった後に心の中にぽっかり穴が開いた感じがして、1週間ほど上の空みたいな状態が続きました。ハン・ソヒさんは演技力だけではなく、お芝居に対する思いも素晴らしくて、普段メイクをしなさそうな役柄を演じることになったら日頃からノーメイクで過ごすなど、意識の高さの部分も含めて憧れています。

矢吹奈子、悲しいときは「どん底まで突き落とす」

― アイドルを経て女優として活動する中で、様々な感情を抱いてきたと思うのですが、これまでの経験を踏まえて「悲しみを乗り越えたエピソード」がありましたら教えてください。

矢吹：自分がうまく行かなかった時、どん底まで落ち込むタイプなのですが、そんな時こそ追い打ちをかけるようにしています。

― どの様な方法で？

矢吹：悲しい時には、あえて悲しい曲を聴いて、限界まで悲しい気持ちにします。そうすると自然と悲しみを乗り越えられています。

― ストイックなんですね。

矢吹：そうなのかもしれないです。悲しいときこそ一旦どん底まで突き落とす、そして沢山泣きます。

矢吹奈子の「夢を叶える秘訣」

― 最後に、これまで数々の夢を叶えられてきた矢吹さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。2021年10月のインタビューでは、「毎日目標に向かって何かすること」とお話していましたが、その後変化などはありましたか？

矢吹：変わらないです。毎日続けていたら絶対得るものってあると思うんです。毎日努力をすることで、絶対に成長できていると思うので、今も昔も自分自身が止まっちゃっているかもと思うことがあっても諦めないです。

― 女優としての活動を具体的に考えるようになったのも、この頃からなのではないかと思うのですが、何か目標に向かって取り組んできたことはありますか？

矢吹：日常生活を送っていると色んな感情を抱くじゃないですか。何かを感じた時に「こういう状況の時には、こんな感情になるんだ」と意識して自分の中で感情の引き出しを作るようにしています。

― 具体的にどんなことをしているんですか？

矢吹：変に思われるかもしれないのですが、 悲しくて泣きそうだなと思った時は鏡の目の前で泣くようにしています。ずっと鏡を見つめながら泣いているわけではないのですが、「今こういう顔をしているんだ」「本当に悲しい人はこういう顔をするんだ」とふとした瞬間に確認します。過去には、ご飯食べる時もどの様に自分が食事をしているか自分で確認するようにして、研究していました。

― ありがとうございます。これからの女優としての活躍を楽しみにしています。

（modelpress編集部）

矢吹奈子（やぶき・なこ）プロフィール

矢吹は2001年6月18日生まれ、東京都出身。2013年、HKT48の3期生としてデビュー。2018年開催された韓国のオーディション番組「PRODUCE48」に出演し、IZ*ONE（アイズワン）としてデビューし、専任活動を開始。2021年4月に、2年6か月の活動期間を終了。2021年5月より、HKT48として2年5か月ぶりに活動再開。

その後は俳優業を本格的にスタートし、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「土ドラ」枠「顔だけ先生」（2021年）、日本テレビZドラマ第4弾「沼る。港区女子高生」（2023年）、日本テレビ系金曜ドラマDEEP枠「癒やしのお隣さんには秘密がある」（2023年）など連続ドラマに続々出演。俳優業を中心にバラエティや番組・イベントMC、ラジオなど幅広い活躍を見せている。