川栄李奈、朝ドラからガラリ　水ドラヒロインの魅力と違い語る「1話から感じ取れるような仕上がり」＜親愛なる僕へ殺意をこめて＞

2022.09.28 05:30 views

女優の川栄李奈が、10月5日スタートのフジテレビ系水10ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』（毎週水曜10時～）の囲み取材に出席。役との向き合い方や、撮影裏話を語った。

川栄李奈「親愛なる僕へ殺意をこめて」ヒロイン・ナミ役で出演

同名コミックが原作の本作は、連続殺人犯を父に持つ大学生・浦島エイジ（山田涼介）がある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと、底知れぬ不安にかられ、真相を明らかにしようと決意し、そこから驚がくの事実が次々と白日の下にさらされていく、見る者に息つく暇も与えないどんでん返しのストーリー展開が見どころの二重人格サスペンス。

川栄が演じるのは半グレ集団『スカル』が運営するデートクラブ『アリス』で働いているナミ。育った家庭環境が悪く、不遇の人生を送ってきたナミは唯一の親友・葉子を失い茫然自失となる。そんな彼女の目の前に現れたのがエイジだった。

川栄李奈“ナミ”との共通点は「切り替え」

― 今回演じられる“ナミ”の役柄をどのように捉えていますか？

川栄：クランクインする前からもう台本がほとんど出来上がっていたので、撮影にすごく入りやすかったなっていう印象がありました。山田さん演じるエイジの良き協力者でもあるので、その感じは1話、2話を撮影して、距離感とか掴めて来ているんじゃないかなと思います。

ナミは一見強そうな女の子ではあるんですけど、実はすごい繊細で誰かと常に一緒にいたいような寂しがり屋というか…。親友だった葉子が亡くなって心の寄りどころがなくなってしまったところにエイジが現れて、最初はもうちょっと強いイメージだったんですけどすごく優しくて繊細な子なのかなって思いました。

― ナミに共感する部分はありますか？

川栄：普段は強がっている面も結構あるんですけど、実は泣き虫というか、感情が動きやすいキャラクターなので、自分も仕事の時はちゃんと真面目にやっているので、そこの切り替えみたいなところは似ているのかなと思います。

― 本作のようなサスペンス作品は普段からご覧になっているのでしょうか？

川栄：こういう作品すごく好きです！今回の作品でもハラハラドキドキ感みたいなものは見てくださる方も毎話楽しめるんじゃないかなって思います！台本もらって自分で見ていても、毎回気になる終わり方なので、次が楽しみになるようなドラマになっていると思います。

川栄李奈、山田涼介は「すごく大変そう」撮影エピソード語る

― ナミの登場シーンが印象的な作品ですが、初めて台本を読んだときの感想を教えて下さい。

川栄：その（登場）シーンだけに限らず、撮影大変そうだなっていうのが全体的にありました。アクションというか、動きが多かったりとか、基本落ち着いているシーンがないのでバタバタしていて感情も動いているシーンが多いのですごく大変そうだなと思いました。登場シーンもスタンガンを当てて…みたいな、今までにない感情ではあったんですけど、何より山田さんがすごく大変そうでした。ずっと手錠でベッドに縛られていて、そんな中でも必死にお芝居をしないといけないので大変そうだなと思いながらも、協力してできたなと思います。

― 山田さんとその手錠シーンについて会話されましたか？

川栄：基本的に山田さんは常にやられているので、そこは本人も「また今日もやられているんで、僕大丈夫です」みたいな感じで言っていましたね。

― 川栄さんも遠慮なく…？

川栄：そうですね、思いっきり行かせていただいています（笑）。

― アクションシーンの感想を教えて下さい。

川栄：難しいですね。動きの問題って自分の感情と一致しないとちゃんと動けなかったりもするので、そこをまず監督と相談したりとかしました。1人でやっているものじゃないので、皆さんのタイミングとかも合わせながら、動きの面で大変なシーンとかは「もう1回！」って何回も撮ったりもしました。

あと、（撮影中）暑いので体力的に結構しんどいなって思う時あるんですけど、スタッフさんもキャストの皆さんも一丸となって、作品を作っているっていうのは、多分1話から感じ取れるような仕上がりになっているんじゃないかなと思うので、楽しみにしていてほしいなと思います！

川栄李奈「幅を見てもらいたい」朝ドラ以来の連続ドラマ出演

― 朝ドラ・NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」以来の連続ドラマ出演ということで、新たに気合いを入れ直されたのでしょうか？

川栄：キャラクターが全く違うので、それを見てもらいたいなって思います。朝ドラの天使爛漫な役の私しか知らない方も多分いるだろうし、そんな私がサスペンスっぽい物語をやっているので、そこの幅を見てもらいたいです。

― 本作のプロデューサーを務める草ヶ谷大輔さんが公式サイトで「今まで見たことのない、朝ドラヒロインをも上回る、“水ドラヒロイン”の川栄李奈さんにぜひご期待ください！」とコメントを寄せられていましたが、ご自身では今作をどのように考えていますか？

川栄：朝ドラの時はずっと笑っていたんですけど、今回はそんなに笑うシーンがなくて、笑顔をほぼ見せてないんです。なので、そこは本当に違うかもしれないです。

―朝ドラから約5ヶ月ほど経ちましたが、その間の期間にされていたことや、本作のために準備したことはありますか？

川栄：朝ドラが終わってから見た目で言うと髪の毛を切ったんです。今回の役がちょっと強めの今時っぽいお姉さんなんですけど、髪の毛を切ったら少年ぽくなっちゃったので今はエクステをつけています。そういう見た目の部分では、衣装さんとどういうキャラにしていくのかっていうのを、衣装合わせで沢山の衣装を着せてもらったりとかしてこだわったかなと思います。

川栄李奈、自身の出演作品は「粗探ししちゃう」

― プライベートで、リフレッシュはしましたか？

川栄：ひたすら家にいて休みました（笑）なので、本当に疲れが0の状態でクランクインさせてもらったので、パワーはあり余っています！

― お家時間はどのように過ごされているのでしょうか？

川栄：何にもしてないんですよね（笑）。本当に何にもしてなくて、家事やってテレビ見ておしまいみたいな。毎日本当に同じことし過ぎていて、曜日感覚が全くわからないです（笑）。1ヶ月ぐらい何にもしていなくても生きていけるような人なので、撮影が入るとより気合いが入るのでありがたいなと思っていますね。

― ご自身が出演された作品は見ていらっしゃるのでしょうか？

川栄：自分が出演したのは見ないです…（笑）。放送で見る前にDVDで完パケをもらうので、それで見ることが多いんですけど、自分の粗探ししちゃうんですよ。でも探したところで「１話もう撮っちゃってるしな」みたいなモヤモヤしちゃうので、そこは潔く見返すとかはないかもしれないです。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

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川栄李奈（かわえい・りな）プロフィール

1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。女優。NHK大河ドラマ『青天を衝け』（2021年）、フジテレビ系『知ってるワイフ』（2021年）、映画「地獄の花園」（2021年）など多くのドラマや映画に出演。2021年11月から2022年4月に渡って放送されたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、ヒロインの1人を演じて注目を集めた。