北野日奈子、乃木坂46卒業後初舞台で向き合った“不安と葛藤” 原動力となった存在とは<「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」インタビュー>
2022.07.02 07:00
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4月30日をもって乃木坂46を卒業した北野日奈子が、7月8日~18日に東京・紀伊國屋ホールにて上演される舞台「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」に出演。グループ卒業後、初の舞台出演となる。モデルプレスでは、北野が舞台にかける思いやヒロイン役のプレッシャー、今後の目標、「夢を叶える秘訣」までたっぷりと語ってもらった。
北野日奈子、舞台にかける思い明かす
― 今回、北野さんは乃木坂46卒業後初の舞台出演となります。出演が決定したときは、どのような心境でしたか?北野:「蒲田行進曲」は歴史が長くてすごく大きな作品だと聞いていたので、嬉しさもありつつ、お話をいただいた段階で既にプレッシャーを感じていました。卒業後初の舞台になるので、メンバーがいない環境で頑張ることへの不安も大きかったです。
― 北野さんが演じるヒロイン・小夏は、妊娠していながらも複雑な恋心に揺れるという、難しい役柄だと思います。演じる上で、苦労していることはありますか?
北野:妊娠や複雑な恋心など、私自身が人生で経験したことないことがたくさん描かれているので、小夏の心情を理解することは本当に大変でした。自分ではわからないところは色々な方に聞いて勉強しているのですが、最近は少しずつ感情を伝えられるようにセリフの語尾を変えたり、言い方を工夫したりできるようになりました!これから、もっと小夏を自分のものにしていきたいです。
― 今作では、殺陣にも挑戦しているとお聞きしました。初めての挑戦ということで、稽古も大変そうです…。
北野:殺陣は人生で初めてなので今頑張って修行しています!以前舞台で薙刀をやったことはあったのですが、当時はメンバー同士ということで背丈も近いし、比較的お互いのタイミングも見極めやすかったんです。
今回は背が高い男性と行うので、相手が来る瞬間を見極めるのがすごく難しいのですが…何事も練習を重ねるのみだと思うので、本番までに習得できるように頑張ります!
北野日奈子が語る“不安を乗り越えたエピソード”
― 今回、舞台の演出は岡村俊一さんが務められています。有名な演出家の元での舞台ということで、刺激も大きいのではないでしょうか。北野:本当にたくさん刺激を受けているし、学ぶことが多い現場です。岡村さんの舞台は、乃木坂46時代の同期・新内眞衣も過去に出演しているのですが、まいちゅん(新内)は舞台を終えたときに晴れ晴れしい表情をしていたので、自分も同じように達成感を味わえるように、今みっちりお稽古しています(笑)。
今回の出演が決定したときもまいちゅんに相談したのですが、「岡村さんはすごく良い人だよ」と話していて…。私が知らないところでも「日奈子羨ましいな」と言っていたみたいなので、より頑張らないとなと感じました。
― 身近に経験者がいると安心できますね。2020年に上演された同作品の朗読劇では、元乃木坂46の1期生・井上小百合さんが北野さんと同じヒロインの小夏役を演じられていますが、参考にしたことはありますか?
北野:はい。朗読劇には叫ぶシーンがたくさんあったのですが、井上さんは普段より低い声を叫ぶことで声に厚みを出したり、お客さんに伝えやすくしたりといった工夫をされていたんです。私はこれまであまり声のトーンを意識していなかったので、そういったことを今回の演技に取り入れさせていただきました。
― 色々な方の意見や演技を取り入れながら、北野さんが小夏という役と真剣に向き合っているのが伝わってきます。
北野:まだまだ不安でいっぱいで、準備が足りないなと感じています。私はあまり共演者の方や岡村さんに積極的にアドバイスをもらいに行けていないのですが、周りの方がセリフの伝え方や表現の仕方について意見を出している姿を見ると、自分とは次元が違うなと感じてしまって…。私も小夏をより良い形で演じられるよう、もっと心情を理解して、色々な意見を聞いて、自分でも工夫していけたらいいなと思っています。
― これまでは悩んだときにメンバーへ相談されていたと思うのですが、現在は壁にぶつかったときや悩んだときに相談している方はいらっしゃいますか?
北野:現役時代から今も変わらず、元同期の相楽伊織ちゃんに相談することが多いです。悩みを伝えると「こうしたら良いんじゃない」と具体的に言ってくれるし、本当に頼りにしています。
家族に相談する機会もすごく多いです。今回の舞台に関しても、セリフが覚えられているか不安なときに妹に台本を持ってもらって、小夏以外の役のセリフを読んでもらったりもしていて…(笑)。ほかにも、Instagramに投稿する写真を選んでくれたり、洋服を選んでくれたり、いつも支えてくれている家族には感謝しています。
― 素敵な関係性ですね。現在の北野さんの原動力となっているものはありますか?
北野:卒業してからも「元乃木坂46」という看板は背負っていくので「卒業された先輩方や現役のメンバーに迷惑をかけないようにしよう」という気持ちが1番の原動力になっていると思います。
北野日奈子の夢を叶える秘訣
― 北野さんの今後の目標を教えてください。北野:グループを卒業して間もないこともあって、まだ自分がなりたい像をはっきりと描けてはいないんです。だから、まずはこの舞台をちゃんと成功させた上で、学んだことをどう活かすかを考える時間を作りたいなと思っています。
― 挑戦してみたいことはありますか?
北野:今は様々なジャンルのことに挑戦して、たくさん吸収したいという気持ちが強いです。今回の舞台出演も不安でいっぱいだったのですが、現場で得られるものが想像以上に多くて…。自分なりに乗り越えていくことの大切さも実感したので、自信がないことでもやっていけたらいいなと思います。
あど、私は動物が大好きなので、動物に関わるお仕事にも挑戦してみたいです!動物番組の「保護犬と1週間暮らす企画」に出ることにずっと憧れています。
― 様々な場所で活躍する北野さんを見られるのが楽しみです!グループを卒業して新たなスタートを切った北野さんが今思う、“夢を叶える秘訣”を教えてください。
北野:なりたい姿を想像して、自分の色を出していくことが大事です!周りとの調和を考えることはもちろん必要ですが、自分を大切にしながら夢を追っていれば周りの人も応援したくなると思います。なりたい自分へ近づけるように、私も頑張ります!
― 今後の活躍も楽しみにしています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
舞台「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」
同作は、劇作家・つかこうへいの最後の追悼公演。スター俳優・銀ちゃんとその恋人・小夏、子分の大部屋俳優・ヤスの愛憎模様が描かれている。“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎役を演じるのは、俳優の味方良介。ヤスは、お笑いコンビ・NON STYLEの石田明が演じている。
北野日奈子(きたの・ひなこ)プロフィール
1996年7月17日生まれ、北海道出身。身長158cm。O型。2013年、乃木坂46の2期生として加入。8枚目シングル「気づいたら片想い」で初の選抜入りを果たした。 写真集は『空気の色』(幻冬舎)、『希望の方角』(白夜書房)の2冊を発売。2022年4月にグループを卒業。卒業後すぐに舞台のヒロインを務めるなど、今後の活躍にも期待が高まっている。
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