箭内夢菜「明日カノ」萌役オーディションで初めての経験 悔しくて涙した過去&響いた言葉明かす<インタビュー>
2022.05.17 17:00
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MBS/TBSドラマイズム「明日、私は誰かのカノジョ」(MBS:毎週火曜24時59分~、TBS:毎週火曜25時28分~)に出演する箭内夢菜(やない・ゆめな/21)。オーディションを勝ち抜いて掴み取った萌役には、共感する部分もあったという。壁にぶつかり涙を流した経験、悩みへの向き合い方の変化――いつも笑顔を絶やさず周りを癒す彼女の裏にある、強い信念に迫った。
吉川愛主演「明日、私は誰かのカノジョ」
累計300万部を突破したをのひなお作の同名コミックの実写ドラマ化として、解禁時から大きな話題を呼んでいた本作。“萌”は他の女性と違い私は「私」を持っていると信じる女子大生。しかし、ホストクラブで“楓”(高野洸)と出会ったことをきっかけに、見た目にも性格にも大きな変化が生まれていく。
そのほか、レンタル彼女でお金を稼ぐ主人公“雪”を吉川愛、孤独や寂しさを男で紛らわしてしまう“リナ”を横田真悠、外見の美しさを求めて整形を繰り返す30代女子“彩”を宇垣美里、新宿・歌舞伎町でホストクラブに通う“ゆあ”を齊藤なぎさ(=LOVE)が演じている。
箭内夢菜、萌役オーディションで初めての経験
― まずは萌役に決まった時の心境から教えてください。箭内:私となぎさちゃんはオーディションを受けて決まったのですが、オーディションのお話をいただくまで原作は知らなかったんです。受けるにあたって読み始めたら「なんだこの面白いお話は!」と驚きました。私の知らない世界ばっかりだし、5人の女の子の細かな心情や変化、思っていること、セリフなどもすごくリアルだと感じました。
その中でも萌は私に近いなと思っていましたが、オーディションでは泣く演技もあり難しさもあって。練習していったのですが、久しぶりに緊張してオーディションに挑みました。合格したと聞いた時は本当に嬉しかったです。もう嬉しいの一言でした。しばらく実感が湧かなかったです。
― オーディションでは手応えは感じられましたか?
箭内:泣く場面でちゃんと練習した通り萌として泣くことができたので、「やり切ったな、受かったらいいな」と思っていました。大体オーディションでは、「相手役はこちらがやるのでこういうふうにやってください」などと指示を受けるのですが、その場にいた酒井麻衣監督から「自分の好きなようにやってもらって大丈夫です。立っても座ってもいいし、声だけのお芝居でもいいので」と言われて、それは初めての経験だったので「え!?何このオーディションの仕方!」とびっくりしたのを覚えています(笑)。
箭内夢菜、人気作実写化のプレッシャーは?
― 人気作品の実写化を演じるプレッシャーはありましたか?箭内:そうですね。とても人気があって注目されている作品ですし、Twitterなどではリアルな登場人物たちへの共感の声もチェックしていました。それを見ていると「なるほど」と納得することもありましたし、改めて「頑張らないと」と思いました。
― 萌は楓と出会って見た目も性格も変わっていきますが、演じる中でどのような部分に難しさを感じましたか?
箭内:変身前の萌は「私はこういうふうに生きる」「恋愛や彼氏には興味ない」みたいなサバサバした性格で、私とはかけ離れていて。私は普段ふわっとした話し方をしているとよく言われるので、声のトーンで萌っぽさがなくなってしまうこともありました。監督と細かな部分を相談してなんとか掴んだという感じだったので、そこは難しかったです。
― 楓と出会った後の萌は、どのようなところを意識して演じていましたか?
箭内:もうその時の萌は楓に目がないし頭の中にも楓しかいないんですよね(笑)。部屋の中から考えることなので、そして今まで仲良くしていた子と距離を置いてしまったりと何もかも変わります。萌の中の「やっちゃいけないとわかっているけどやっちゃう…」みたいな部分を特に意識して演じています。
箭内夢菜、周りと比較して悩んだ過去
― 先程、箭内さんと萌が近いというお話もありましたが、具体的にどのような部分が似ていると感じられたのでしょうか?箭内:変身前の萌は、駅を歩いている時や大学にいる時など周りの人にどう思われているのかをすごく気にしているのですが、そういう部分が似ているなと思っています。また、萌は「自分は自分」と思いつつもリナのようなキラキラしている子がいるとやっぱり心のどこかでは「悔しい」と感じる部分があって。私自身もそういう経験がありましたし、皆といる時は普通に明るく振る舞っているけど、1人になった時にネガティブになってしまうところは共感しました。
― 同世代の女優さんや「Seventeen」専属モデル時代のモデル仲間の方と箭内さん自身を比べてしまったということでしょうか?
箭内:そうです。
― そのような悩みやコンプレックスはこれまでどのように乗り越えてきましたか?
箭内:矛盾になってしまうかもしれないのですが、私はすごくポジティブで、これは自分の好きな部分でもあります。それが大きく芯としてあるので、落ち込む時は落ち込むけど立ち直りがすっごく早いんです!何かに悩んでも10分後には「まぁ大丈夫でしょ!」となるので、そういうところは本当に都合いいですね(笑)。なのでそのポジティブさで乗り越えてきました。
― どなたかに相談することはありますか?
箭内:家族にはこれまでもずっと相談していましたが、前までは友達や同業者に相談することはなかなかできなかったんです。でも今は友達や先輩にも相談するようになりました。
― 家族以外の方にも相談できるようになったのには何かきっかけがあったのでしょうか?
箭内:明確に覚えていないのですが、勇気を出して相談したり思っていることを言ってみたりした日があったんだと思います。そこで人の意見を聞いてみないとわからないなと気付きました。自分だけで解決しようとすると結局自分の考えしか出てこないから、永遠に解決できなかったりもして。人の意見を全てを参考にするわけではないですが、最終的に自分で選ぶ選択肢のヒントになると思ったので、聞くようになりました。でも、そうやってバッと思ったことを言う時は大体泣いているんですよね(笑)。
― それはお仕事などで悔しいことがあった時?
箭内:はい。悔しいことがもうマックスまで溜まるとそうなってしまうんです。
― 相談相手からのアドバイスで、印象に残っている言葉はありますか?
箭内:たくさんあります。でもやっぱり家族からの「自分の意見は直接言った方がいい」という言葉が特に印象的ですね。LINEなど文章だけで送っても、その人が話しているトーンや気持ちが伝わりにくいので、「直接言わないとわからない」という言葉には確かにそうだなと思いました。
箭内夢菜「Seventeen」モデル卒業後の変化
― 「Seventeen」モデルを卒業して約1年経ち、その間も色々な作品に出演されていましたが、この1年を振り返ってみていかがですか?
箭内:自立しようと大きく行動に移せた年でした。今までは地元から通っていたのですが、この1年でお仕事で東京で1人暮らしをはじめました。またお仕事のお金の管理も全部母にやってもらっていたのですが、もう21歳だし自分で知っておかないとだめだなと思って聞いたりしながら把握していきました。
― それは大きな変化ですね。今回の作品で新たな一面を見せていますが、それを経て、今後やってみたい役などはありますか?
箭内:どんな役でもやってみたいです。でも、これまでは学園ものがほとんどだったので、会社員など大人の役を演じてみたいですね(笑)。今回は大学生なので今までの役よりちょっと年齢が上がりましたが、オフィス系にもチャレンジしてみたいと思っています。
箭内夢菜の“夢を叶える秘訣”
― では、今回オーディションで萌役を掴み取った箭内さんの“夢を叶える秘訣”を教えてください。箭内:夢を叶える秘訣か…この答え重要ですね(笑)!う~ん……たくさん失敗をして学ぶことです。その失敗の原因を突き止めて改善していくことが大事だと思います。私は失敗があったから今があると思っていますし、今までしてきた選択の中で「あの時ああすればよかった」と思うこともあるけど、「もしあの時こうしていたら、今のこれはできてないな」とも思います。そういう経験が重なっているので、失敗を恐れないことが“夢を叶える秘訣”です。
― やはり箭内さんの根幹はポジティブなんですね!
箭内:はい(笑)。ポジティブが1番です!
― 最後にこの作品の見どころを教えてください。
箭内:「5人の女の子の中であなたは誰タイプ?」診断も存在していて、世の中の女の子たちも絶対5人のうちの誰かには当てはまるんじゃないかというぐらいリアルな作品です。忠実に女の子たちの気持ちが描かれているところが本当に素敵ですし、人気のある原作ということで、実写化する私たちも本気で頑張っています。実写化ならではの表情や動き、気持ちの変化にも注目してほしいです。観た人の何かが変わるかもしれない作品になっているので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。
― 今後の展開も楽しみにしています!貴重なお話をありがとうございました。
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箭内夢菜(やない・ゆめな)プロフィール
2000年6月21日生まれ、福島県出身。応募者5,981名の中から「ミスセブンティーン2017」に選出され「Seventeen」専属モデルに。主な出演作にドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系/2019年)、「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系/2019年)、「ゆるキャン△」シリーズ(テレビ東京系/2020・2021年)、「真夏の少年~19452020」(テレビ朝日系/2020年)、「ザ・ハイスクール ヒーローズ」(テレビ朝日系/2021年)、映画「ブラック校則」(2019年)、「胸が鳴るのは君のせい」(2021年)など。2021年1月から「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)にて出川哲朗のロケに同行する“出川ガールズ”の新メンバーとして加入し、出川が命名した“夢っぺ”の愛称で親しまれている。
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