清水くるみ、片寄涼太(C)LDH ASIA

GENERATIONS片寄涼太、主演ドラマ経て新たな目標「可能性や幅を広げることにつなげられた」 共演・清水くるみと振り返る<インタビュー>

2019.01.11 08:00

GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太が主演するオリジナルドラマ『TOKYO COIN LAUNDRY』(全5話)が、11日より配信開始した。今回、片寄と共演の清水くるみがインタビューに応じた。

同作は、東京にあるコインランドリーに通う若手ライター・蔵島優斗(片寄)がさまざまな人と出会い、成長していく様子を描いた青春ラブコメディ。

蔵島とコインランドリーで知り合い、恋に落ちるカメラマン・寺坂琴音役を清水が演じ、ほかコッセこういち、横田美紀、紺野ふくた、小松直樹、村田寛奈、川島広輝、島村紀子、益田恵梨菜、駒井蓮、野呂佳代、中原和宏、坂口候一、飯塚悟志、斉藤陽一郎らが出演する。

片寄涼太(C)LDH ASIA
片寄涼太(C)LDH ASIA

Q.それぞれご自身の役を演じるにあたって、意識したことなどはありますか?

片寄:普通の男の子というか、雑誌のライターとして東京に出てきて働いている人の日常に近づけたらなというのは凄く思っていました。

清水:私は今までに一番やりたかったと言っていいほどの役柄で、 自分から相手にいろんなボールを投げていくような振り切った役をやりたかったのですが、これまではあまり機会がなかったんです。それだけに、今回台本を最初に読んだ時には「こういう風に演じよう」と決めていて、現場でコインランドリーのセットを見ながら「このセリフはこうやって動いて…」みたいなことを1人で考えられたことがとても楽しかったのを覚えています。今見ると「もうちょっとこう演じたかった」と思う部分もあるのですけど、楽しかった感覚が忘れられなくて「またこういう役に巡り会いたいな」と思うほど自分の中で好きな役でした。

片寄:相方でもある寺坂琴音役の清水さんがテンションを高く演じてくれた部分もあるんですけど、僕の演じさせてもらった蔵島はあまり波がない性格というか。だからこそ、内に秘めている辛い部分や悲しかった過去も乗り越えて行くという、物語の終盤に向けて蔵島が成長していくことをとても意識していました。当初から全5話分の台本が上がっていたので、自分の中で大きな流れを意識しながら撮影に臨めたのも大きかったです。

清水:私が投げるものに対してちゃんと応えてくれる蔵島優斗くんの存在が本当にありがたかったです。寺坂琴音は、ちゃんとキャッチしてくれないとどっかに行ってしまうような役柄だったようにも思います(笑)。

清水くるみ(C)LDH ASIA
清水くるみ(C)LDH ASIA

Q.演じた役柄とご自身の共通点はありましたか?

片寄:ボケ側ではなく、ツッコミ側であるところですかね(笑)。琴音ちゃんが取材先のカフェで暴れたりするシーンがあるのですが、その時「ちょっとちょっと」と止めに入るような冷静な部分は共通点かなと思います。

清水:確かに(笑)。私はこの役をやったことによって結果的に琴音ちゃんに似ていったところはあると思います。役と出会ってどんどん明るさが増していったからこそできた演技でもあって、最近演じた役で琴音ちゃんを軸にして作り上げた役もあったほど、寺坂琴音を演じたことは私にとってとても大きかったです。

片寄:逆に自分はストレートというか、思ったことは表現するタイプなので、蔵島のあまり表に出さない秘めた想いを大切にしているところは優しい男だなと感じていました。最後に見せる男らしさというか、成長した部分も含めてそう感じたんだと思います。

片寄涼太、清水くるみ(C)LDH ASIA
片寄涼太、清水くるみ(C)LDH ASIA

Q.それぞれの演技や印象を教えてください。

片寄:清水さんと最初にお会いしたのは本読みの時で、ノリのいい子なのかなと思いながら接してみたんですが、蓋を開けてみると実は人見知りだったと(笑)。印象としては初対面から気さくに対応してくださったので、明るい方なのかなと思っていたんですけど、実際に話してみると凄くマジメというか。先ほど清水さんの発言にもあったように、撮影が進んでいくにつれて役の持つ部分も意外とあるのかなとは感じたのですが、本来的にマジメで仕事に対する向き合い方も尊敬できるところがたくさんありました。

清水:私もまったく同じ印象を片寄さんに持っています。最初の本読みの時ってシーンとすることが多くて、その後に現場で仲良くなっていくものだと思うのですが、今回は本読みの時から「同い年ですよね?」と気さくに話しかけてくれたことにとても驚きました。お会いする前はおとなしい感じの方なのかなとイメージしていたのですが、声をかけてもらえたことで現場も温かいものになったと思いますし、そのまま片寄さんが引っ張ってくれた気がします。その後に聞いたら「仲良くなる役でもあったから」と言っていて、役を考えた上でそういう風にしているのは凄い人だなと刺激を受けました。

片寄:そういう意味で言えば、僕も同い年で真摯にお芝居と向き合っている方とご一緒できて刺激をいただきましたし、勉強させてもらえたと思っています。

清水:実際にカメラが回っても、私が投げたボールを受けてくれなかったらはちゃめちゃなことになってしまうと思うんですが、本番とテストで動きを変えてしまったとしてもしっかりと対応してくださったので助かりました(笑)。最後の長いシーンに入る前もセリフを合わせたりしたんですけど、コミュニケーションを取って撮影に臨むのは改めて大事なことだと感じました。というのも、その場で「はい、やってください」というのが難しいところもあるので読み合わせをさせていただけたのはとても助かりました。

片寄涼太(C)LDH ASIA
片寄涼太(C)LDH ASIA

Q.片寄さんがボーカルを務めるGENERATIONS from EXILE TRIBEの楽曲「Pray」と「涙」がそれぞれ主題歌と挿入歌に起用されていますが、作品を彩った楽曲についても改めて聞かせてください。

片寄:正直に嬉しかったというのと、作品に華を添えられる歌になっていればいいなと思っています。あとは、「Pray」の起用は当初から聞いていたんですけど、作品ができ上がったのを観た時に「涙」も使っていただいていて、聞くと監督が「凄く好きな楽曲で使わせてもらいました」と言ってくださってさらに嬉しくなったのを覚えています。挿入歌として流れているシーンにも凄くハマッていて、「涙」という楽曲のまた違った魅力をこのドラマで引き出してもらえたように思います。「Pray」は自分で作詞をさせてもらった曲であり、こうして自分が出演するドラマの主題歌として使っていただけるなんて思ってもみなかったので感慨深いです。

清水:今日も楽曲を聴きながらここに向かって来たのですが、とてもいい曲だと思いました。「Pray」の歌詞もこの物語のために書き下ろしたようにぴったりだと思います。

片寄:清水さんには撮影時にも「ピッタリじゃん!」と言っていただいたんでしたが、作品と重ね合わせて聴いていただけるとまた違った伝わり方で何かを感じていただけるのかなと思います。その上で、改めGENERATIONSというグループを知ってもらえるきっかけになればいいなとも思っています。

清水くるみ(C)LDH ASIA
清水くるみ(C)LDH ASIA

Q.俳優として今作だからこそ表現できたことは?

清水:コメディができる女優さんになりたいという気持ちがあって、そのきっかけを与えてくれたのがこの作品だと思います。あと、アーティストでもある片寄さんのプロデュース能力は、同い年として正直に凄いと感じていました。例えば、普段グループのことを考えている上に、今回の現場では作品を広めるためにはどうしたらいいかや、自分のことだけじゃなくて周りのことも考えられていて、芝居以上にそういう考え方から学ぶことが多かったと思います。役者をやっていく上でそういう力も必要だということも含めて、この作品とそういう方たちに出会えたことで自分の中でいろんな考え方が変わりました。

片寄:撮影の順序としては今作が先なんですけど、これまではマンガ原作の作品や直近では王子様をテーマにした作品とパンチの効いたものが多かったので、こういった演技の一面もあるんだということを感じていただけたらありがたいです。今回は20代の若手ライター役でしたが、仕事をされている方々と同じ目線で役を演じる機会を得られたのは、個人的にも可能性や幅を広げることにつなげられたのではないかなと思います。さらに、今回の撮影を経て今後日常に寄り添った役もやってみたいと感じていて、演技の奥深さにもまた少し触れられた作品になりました。

片寄涼太(C)LDH ASIA
片寄涼太(C)LDH ASIA
清水くるみ(C)LDH ASIA
清水くるみ(C)LDH ASIA

Q.最後になりますが、改めて視聴者の方にはどんな風にこの作品に触れて欲しいでしょうか?

清水:20分と観やすい長さにまとまっている今回の作品は個人的にも嬉しくて、みなさんも朝の通勤や昼休み、帰宅時など、それぞれ思い思いの時間に観られると思います。内容としてもちょっと笑えると同時に、この後もがんばろうと思えるような物語になっていますので、ぜひ楽しんで観ていただけたらと思います。

片寄:人生の中にはいろんな波があると感じますし、そういった波のひとつを描いた作品の中で登場人物たちはどういう選択をするのか?そのひとつの答えが描かれていると思いますので、幅広い方に観ていただいてホッとしたり笑っていただいたり、何か勇気を感じてもらえたりと少しでも心に残る作品になれていたらと願っています。

(modelpress編集部)
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