(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会

デリヘル嬢を体当たりで熱演「簡単なことなんてなかった」女優・瀧内公美の葛藤に迫る<インタビュー>

2017.07.15 10:00

7月15日に初日公開を迎えた映画『彼女の人生は間違いじゃない』で主演を務める女優の瀧内公美(たきうちくみ/27)が、インタビューに応じた。

東日本大震災後の福島県が舞台

(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
同作は『ヴァイブレータ』『さよなら歌舞伎町』で知られる廣木隆一監督の作家デビュー作となった同名小説を映画化。

舞台は廣木監督の故郷である福島県。瀧内が演じる主人公・みゆきは東日本大震災で被災し、仮設住宅で父と二人暮らし。平日は市役所で働き、週末だけ東京でデリヘルのアルバイトをする生活を送っている。進む未来が見えずもがきながらも、光を探し求める日々を送る者たちの姿を描いた物語。瀧内のほか高良健吾、柄本時生、光石研らが出演する。

モデルプレスでは、オーディションで掴んだ役柄への思いや役作り、体当たりなシーンに果敢に挑んだ胸中などについて瀧内にインタビューを行った。

「苦労したことは全て」難役への葛藤

(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
― みゆきは福島の仮設住宅に暮らし、週末は“YUKI”としてデリヘルのアルバイトをしている女性という難しい役どころだったかと思います。役作りはどのようにしましたか?

事前にデリヘルをやっていらっしゃる方にお会いして、説明を聞いて、そのあと講習を受けたりお話しさせて頂いたりして、心の部分を探りながら、YUKIとしての存在の在り方と、みゆきの心に繋げました。

福島編は、現地の方にどういう経緯があってこの仮説住宅に来たのかなど、お話を聞かせて頂きました。また、福島の民報新聞を五年前から下調べして福島に入ったので、実際にいろんな場所を見に行って、自分の思ったこと、世間で知ることと現実の違いをどう感じるか、役作りしていきました。

― 体当たりなシーンも多かったですが、演じていて苦労したことや、役柄に共感したことがあれば教えてください。

苦労したことは全てです。福島に住んだこともなければ、震災の被害も少なく、デリヘルの仕事もしたことがないので、こんなイメージかなぁ?では、雰囲気とか見たことあるものになってしまうので、やっていて簡単なことなんてなかったです。

自分の居場所を探すために自分で前へ進んでいこうとするところは共感しました。

(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
― 今回オーディションを経て抜擢されたということですが、監督からかけられた言葉で印象的に残っているものはありますか?

あるシーンがどうしても出来なかったときに、監督に「みゆきちゃんかわいそうだよ」って言われたことです。みゆきをやってるときは、みゆきのことが嫌になったこともあったので、本当に監督はみゆきを愛しているなと思って、自分の不甲斐なさを感じました。

― 高良健吾さんをはじめ共演者との交流、現場の雰囲気はいかがでしたか?

現場は淡々としていたので、福島の静かな寒さもあって、すごく張りつめた空気はありました。

― 作品を通して観客に伝えたいことは?

みなさんがどう感じてくださるかはわからないですが、人の生き方は十人十色。どこか世の中が偏っていなければならないような風潮にありますが、もっと自由でいいと思うし、みゆきがお父さんが勇人が間違っていることがあっても、それも必ず前に進んでいて生きている証拠です。劇中にいる人物を愛してあげてほしいですね。

― 瀧内さんが考える夢を叶える秘訣を教えてください。

夢を叶える秘訣は、わたし自身全て叶えてはいないので分からないけれど、ぶれないことかなぁと思います。ぶれてもちゃんと芯に戻ってくるというか、水のように柔らかく、人の輪の中にちゃんと入れる環境を整えることかなと思ってます。

― ありがとうございました。

(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
映画『彼女の人生は間違いじゃない』7月15日よりジューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。(modelpress編集部)

瀧内公美(たきうち・くみ)プロフィール

瀧内公美(提供画像)
瀧内公美(提供画像)
出身地:富山県
誕生日:1989年10月21日
身長:167cm
特技:バトントワリング、水泳
趣味:ウォーキング、落語を聴くこと、映画鑑賞
【Not Sponsored 記事】

関連記事

  1. 41歳差の過激シーン…初主演でありえない狂気ぶり、女優・瀧内公美が見せた凄み モデルプレスインタビュー
    41歳差の過激シーン…初主演でありえない狂気ぶり、女優・瀧内公美が見せた凄み モデルプレスインタビュー
    モデルプレス
  2. 【レ・メルヴェイユーズ ラデュレ】私たちを美しく導き、喜びで満たしてくれるコスメが登場
    【レ・メルヴェイユーズ ラデュレ】私たちを美しく導き、喜びで満たしてくれるコスメが登場
    モデルプレス
  3. ハートをわし掴みっ!「休みの日は何してる?」への模範回答5選
    ハートをわし掴みっ!「休みの日は何してる?」への模範回答5選
    モデルプレス
  4. 失恋後に“新たな恋”を見つける5つの方法 前を向くためのヒントとは?
    失恋後に“新たな恋”を見つける5つの方法 前を向くためのヒントとは?
    モデルプレス
  5. 「バレたけど許してもらえた!」彼氏に伝えた浮気の言い訳5選
    「バレたけど許してもらえた!」彼氏に伝えた浮気の言い訳5選
    モデルプレス
  6. 男性が思わずドキッ!飲み会で使える“ほろ酔いモテテク”8つ
    男性が思わずドキッ!飲み会で使える“ほろ酔いモテテク”8つ
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. TBS新ドラマ出演抜擢ボーイズグループ・NAZE、初パフォーマンス後に直撃 日韓タイから集まった7人の魅力に迫る【インタビュー】
    TBS新ドラマ出演抜擢ボーイズグループ・NAZE、初パフォーマンス後に直撃 日韓タイから集まった7人の魅力に迫る【インタビュー】
    モデルプレス
  2. M!LK曽野舜太、次なる目標は“気象予報士”きっかけはSnow Man阿部亮平 頑張れる理由にグループの存在「恩返しをしたい」【モデルプレスインタビュー】
    M!LK曽野舜太、次なる目標は“気象予報士”きっかけはSnow Man阿部亮平 頑張れる理由にグループの存在「恩返しをしたい」【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス
  3. 櫻坂46守屋麗奈、“偉大”一期生全員卒業で生まれた感情 注目の秋冬アイテムも明かす【モデルプレスインタビュー】
    櫻坂46守屋麗奈、“偉大”一期生全員卒業で生まれた感情 注目の秋冬アイテムも明かす【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス
  4. 櫻坂46田村保乃、ドーム5日間走り抜けた今思う“グループの強み”「ずっと変わらない色で」【モデルプレスインタビュー】
    櫻坂46田村保乃、ドーム5日間走り抜けた今思う“グループの強み”「ずっと変わらない色で」【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス
  5. 福本大晴、ソロ活動で感じる不安・セルフプロデュースで大事にしている思い「僕のファンの人は優しくて」【STARRZ TOKYO 2025】
    福本大晴、ソロ活動で感じる不安・セルフプロデュースで大事にしている思い「僕のファンの人は優しくて」【STARRZ TOKYO 2025】
    モデルプレス
  6. CUBE所属ボーイズグループNOWZって?先輩・i-dleウギがアルバムに参加 リブランディングで勢い増す5人へインタビュー
    CUBE所属ボーイズグループNOWZって?先輩・i-dleウギがアルバムに参加 リブランディングで勢い増す5人へインタビュー
    モデルプレス
  7. 櫻坂46山崎天「すごく濃くて、怒涛の10代だった」20歳前に語った思い TGC舞台裏で交流した人も明かす【モデルプレスインタビュー】
    櫻坂46山崎天「すごく濃くて、怒涛の10代だった」20歳前に語った思い TGC舞台裏で交流した人も明かす【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス
  8. AKB48、前田敦子・高橋みなみらOGとの活動は学びだらけ「ズバッと言ってくださったことも」“秋元康vsAI秋元康”への率直な思いも【STARRZ TOKYO 2025】
    AKB48、前田敦子・高橋みなみらOGとの活動は学びだらけ「ズバッと言ってくださったことも」“秋元康vsAI秋元康”への率直な思いも【STARRZ TOKYO 2025】
    モデルプレス
  9. 櫻坂46藤吉夏鈴、山崎天からもらった“大切なもの” 活動での心境の変化&意識し始めたことも語る【モデルプレスインタビュー】
    櫻坂46藤吉夏鈴、山崎天からもらった“大切なもの” 活動での心境の変化&意識し始めたことも語る【モデルプレスインタビュー】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事