超特急(前列左から)カイ、タクヤ、ユースケ(後列左から)コーイチ、リョウガ、ユーキ、タカシ (C)モデルプレス

超特急の5年間、知ってる?今だから言える“あの日のこと”<モデルプレスインタビュー前編>

2017.04.21 18:00

7人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急がモデルプレスのインタビューに応じた。今回は、今年CDデビュー5周年を迎える彼らに、これまでをフリートークで振り返ってもらった。今だから言える“あの日”のことや、複雑な胸中が明らかとなる。

プロローグ

2012年6月に「TRAIN」でデビューし、はや5年。これを記念してシングル「超ネバギバDANCE」を4月26日にリリースする。

超特急「超ネバギバDANCE」4月26日発売【初回限定盤】(画像提供:所属事務所)
超特急「超ネバギバDANCE」4月26日発売【初回限定盤】(画像提供:所属事務所)
超特急「超ネバギバDANCE」4月26日発売【通常盤】(画像提供:所属事務所)
超特急「超ネバギバDANCE」4月26日発売【通常盤】(画像提供:所属事務所)
2016年3月にリリースされた「Yell」以来、1年ぶりのシングルとなる今作は“原点回帰”し“かっこいいけどちょっとダサい”超特急の魅力が詰まった作品。ミディアムバラードのウエディングソング「Yell」、世界的ギタリストとフィーチャリングしたロックナンバー「Beautiful Chaser」と、ここ最近は“ダサさ”を抑えて“かっこよさ”を前に出した曲が続いたが、これまで積み上げてきたもの、培ってきたものを詰め込んだ超特急らしさに溢れるアニバーサリーソングとなった。

今や全国ネットのゴールデン帯の番組でも活躍する超特急。しかし、現在に至るまでにはさまざまな苦難を乗り越えてきた。今回のインタビューは、超特急と一緒にこれまでの5年間を振り返った。

超特急 (C)モデルプレス
超特急 (C)モデルプレス

バックボーカルならぬ“バックパネル”

― デビュー当時は高校生、もしくは中学生で学業と活動を両立させていたみなさん。またコーイチさん、タカシさんは関西から東京に通っていましたが、どのように距離を縮めていったのでしょうか?

リョウガ:超特急結成以前に一緒に活動していたメンバーもいたため、昔から知っていた人も、全く顔も名前も知らない人もいました。中でも未知だったのがタカシかな。

タカシ:そうですね。超特急結成前に1度くらいは顔を合わせていましたが、みんなとほとんど面識がなく…。それでも、徐々に距離が縮まっていきました。

― 当時、関西に住んでいたボーカル2人と、関東に住んでいたダンサー5人ですが、距離を感じることもあったのでは?

ユーキ:必然的に距離感はあったかな。学業もあり、関西組が来れない中、ダンサー5人でライブをしていたので。そのとき、ボーカル2人の等身大のパネルを置いていたんです。デビューしたばかりの駆出しの頃は、僕たちのことを知ってもらうために東京近郊でたくさんライブをしてきたのですが、当時はみんな探り探りだったかもしれません。

― ボーカルの等身大パネルを置き、ダンサーがパフォーマンスするということに対して、どのような思いがありましたか?

コーイチ:僕たちボーカルのパネルを置いて、六本木 Morph-Tokyoでみんながライブをしたことがあるのですが、当時のスタッフさんから「あんまり違和感なかったよ」と連絡をもらったときには、「俺ら、必要なのかな?」と真剣に思いましたね。

カイ:当時はヘッドセットもなく、ステージ上で誰もマイクを持っていない状況だったんです。MCのときだけ、隅っこからマイクを持ってくるといった感じで。今考えるとすごいよね(笑)

コーイチ:新大久保で路上ライブをしていた頃は、上半身だけのパネルがグッズと近くに置いてあって、売り物みたいになっていたという(笑)

タクヤ:雨が降ったときには、びちょびちょになってね(笑)

リョウガ:薄いから置き場所に困ることはなかったよね。

ユーキ:本当、今考えたらすごいよね!

コーイチ:5年経った今、改めてバックパネルでやってみたいかも(笑)!

カイ:メインパネルもやってもいいよね。

コーイチ:メインパネル(笑)?

カイ:俺たちが黒子になってパネルを動かすの!

タカシ:それなら黒子が踊ればいいやん(笑)!

タクヤ:あと、当時は衣装を着て山手線に乗って、新大久保まで行っていたよね。

ユーキ:うん!乗ってた!

タクヤ:でも全然見られること、なかったよね。

カイ:懐かしい!それからユースケが泣いたこともよく覚えてるな。

ユースケ:最初にいただいた曲「No More Cry」の振り付けができなくて泣いてしまったんです。1回目のレッスンでみんなに追いつかなくて…。ただひたすらに練習したことと、先輩であるPrizmaXの森崎ウィンさんが「ユースケ、大丈夫だよ。出来るって」と声をかけてくださったことで乗り越えられました。

コーイチ (C)モデルプレス
コーイチ (C)モデルプレス
カイ (C)モデルプレス
カイ (C)モデルプレス

懐かしのイベントと“左足事件”

― 活動2年目からは初の単独イベントなど、新たな挑戦も多くあったかと思います。

カイ:ファンミーティングでは、借り物競争をやったことも。お弁当箱借りたなー。

ユーキ:大玉ころがしもしたよね。セルフプロデュースでいろんなことをさせていただきました。

カイ:マリオカートもした!楽しかったなぁ!

リョウガ:○×クイズで最後まで残った人に私物をプレゼントするっていう企画もあったよね。それからユースケの左足がつる事件!

ユーキ:あぁ!あった!

リョウガ:左足が~!左足がぁ~~!って。

カイ:その日は全部で15曲くらい披露したんだけど、6曲目でつったんだよね。よくがんばったよ。

ユーキ:隠しながら踊りきるんだもん。

ユースケ:しんどかったですね…。全力でやりきりました。ステージから捌けた後は「うわぁ~~~!!痛い!痛い!」って。人間、限界を超えるとあぁなるんだって思いました(苦笑)

コーイチ:今でこそ笑い話になっているけど、舞台裏でリョウガとタクヤがユースケのマネをして「左足が~」って…(苦笑)ちょっとひどいんじゃないの(笑)?

ユースケ:そうなんですよ!彼らは!裏でこそこそ笑っていたことを僕は知っているんだから!(笑)

ユーキ:泣きじゃくるものだから、怪我かと心配していたのですが、2人は笑っていて…(苦笑)

タカシ:なんて不謹慎な!

リョウガ:いや…あまりに激しく痛がるものだからつい…。まぁ無事で何より!

リョウガ (C)モデルプレス
リョウガ (C)モデルプレス
タクヤ (C)モデルプレス
タクヤ (C)モデルプレス

超特急らしさが出来上がってきた頃

― 活動2年目では「Bloody Night」や「Kiss Me Baby」など、今もライブで愛されている曲が生まれたように思います。みなさんのライブのベースになっているのでは?

タクヤ:この頃から超特急らしさがだんだんと確立されていきましたね。シングルごとに警察になったり、ヴァンパイアになったり、何にでも化けてきたからこそ、今の超特急があるのかなと思います。

リョウガ:あと、この頃からメディアに出られるようになりました。電車の中で広告映像が流れたときには感動したよね。

コーイチ:みんなで「俺らや!俺らや!」って、パシャパシャとケータイで写真を撮って。

リョウガ:そのとき1番カイがはしゃいでた!

カイ:電車の中でリョウガとわざと大きな声で超特急の話をしたこともあったよね。「広がれ」と思いながら「あ!超特急だ!」って(笑)

コーイチ:自分たちなりの宣伝活動をしていました!

ユーキ (C)モデルプレス
ユーキ (C)モデルプレス
ユースケ (C)モデルプレス
ユースケ (C)モデルプレス

学業との両立の難しさ

― 活動3年目の年で思い出に残っていることはありますか?

コーイチ:いろんな衣装を着てきたけど、「Star Gear」はとくにインパクトがすごかったよね。あのカツラのパンチ力は抜群かと思います。とくにリョウガがたまらない!

リョウガ:あれね、異常に僕の前髪が短いんですよ。オン眉ならぬオンデコです。1人だけすごく短いので、あれでよかったのか…。

タクヤ:「Star Gear」といえば、渋谷のビジョンにCMを流していただきました。カイとたまたま一緒にその様子を見ていたんですけど「わぁー!」と感動しましたね。その隣でファンも「あぁー!」と見てくれていたんですけど、僕たちがすぐ隣にいたことに気付いてもらえなかったという思い出があります(苦笑)

― タカシさんは大阪で高校生活ラスト1年、コーイチさんは大学合格を発表された年でもあります。

コーイチ:あの頃は1番精神的に辛かったかもしれませんね。大変だったなと思います。

タカシ:東京へ向かう途中、大雪で高速バスが動かなかったこともありました。名古屋あたりでバスが止まってしまい、電車でどうにかギリギリ間に合ったのですが、生まれて初めて、キャリーバッグを抱えてダッシュしました(笑)

― 1stアルバム「RING」のリリースも、グループにとって大きな出来事になったことかと思います。

ユースケ:そうですね。とくに振り付けを任せていただいた「Bye Bye Bye」は思い入れが強いです。国際フォーラムでのクリスマスライブで初披露したことも思い出に残っています。

タカシ (C)モデルプレス
タカシ (C)モデルプレス
超特急 (C)モデルプレス
超特急 (C)モデルプレス
後編では、小室哲哉と前山田健一を迎えて世に送り出した3周年記念ジングル「スターダスト LOVE TRAIN/バッタマン」への思いと、自身最大の挑戦といっても過言でない国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブから現在まで超特急の活躍をおさらい。5周年シングル「超特急ネバギバDANCE」で原点回帰した意味、そして、これからも変わらずに大切にしていきたいという超特急らしさとは?デビューから変わらずに守ってきた思いが明かされる。(modelpress編集部)

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超特急プロフィール

コーイチ(1号車)、カイ(2号車)、リョウガ(3号車)、タクヤ(4号車)、ユーキ(5号車)、ユースケ(6号車)、タカシ(7号車)からなるメインダンサー&バックボーカルグループ。多彩なジャンルを織り交ぜたダンスを踊るメインダンサー5人と、甘く伸びやかな歌声でダンサーを支えるバックボーカル2人で構成される7人組。2011年12月25日に結成。2012年6月にインディーズデビューシングル「TRAIN」を発表。その後も立て続けにシングルやアルバムを発表し、2015年12月には国立代々木競技場第一体育館で2daysのワンマンライブを開催し、2万5000人を動員した。翌2016年12月には、国立代々木競技場第一体育館と神戸・ワールド記念ホールにて、東西アリーナツアーを敢行。4月26日にデビュー5周年シングル「超ネバギバDANCE」を発売する。

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