ブレイク候補と呼ばれ…竜星涼の終わらない“挑戦”「良い人キャンペーンが続いたから、次は…」 モデルプレスインタビュー
2016.09.21 09:00
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俳優の竜星涼(23)が、モデルプレスのインタビューに応じた。今年はすでに主演映画1本が公開、夏クールは2本のドラマに出演と、活躍の幅が広がっている。2016年、“ブレイク俳優”と呼ばれる彼が次に出演するのは、女優の志田未来とW主演をつとめる映画「泣き虫ピエロの結婚式」(9月24日公開)。原作は、結婚式から50日後に、夫が原因不明の難病で亡くなったプロの道化師・望月美由紀氏の実話に基づく同名書籍。とびきりの幸せの前に救いがたい現実が訪れる、切なくもピュアな同作にて、本格的なラブストーリーに初めて挑戦する。
映画「泣き虫ピエロの結婚式」
描かれるのは、みんなを笑顔にする道化師に憧れて見習いピエロを続ける女の子と、重病から笑顔を忘れてしまった彼の切ないラブストーリー。
見習いピエロ・芦澤佳奈美役を志田、笑顔を忘れた患者・秋山陽介役を竜星がそれぞれ演じ、新木優子、螢雪次朗らが脇を固める。
志田未来と3度目の共演「僕の全部を知っている人」
― 志田未来さんとは、「秘密」以来3度目の共演ですね。竜星涼:久々にご一緒させていただきました。毎回毎回仲良くなっては、また壁ができてるっていう(笑)。「久しぶり!」って言うと「あっお久しぶりです…」って反応なんですけど、そのあと話すとすぐに元に戻るんですよ。僕は気まずい雰囲気が苦手で人見知りだから、できるだけ話しかけてました。
― 人見知り“だから”話しかける?
竜星:究極の人見知りは、自分から話しかける(笑)。我慢できなくなるんですよ、その場の空気に!毎回どの現場でも緊張してますから。
― 今回は志田さん、新木優子さんと同世代の方も多い現場だったかと思いますが、その点についてはいかがでしたか?
竜星:固くならず、自然体で演じることが出来ました。特に志田さんは、僕がデビューした当時から一緒に仕事をさせていただくことが多く、ある意味僕の全部を知っている人なんです。だから、最初から全部をさらけ出せたし、変にかっこつけることもなくいられた。彼女が持っているエネルギーに応えなくちゃって気持ちでした。
「誰かを変えるくらいの恋をしてみたい」
― ここまで本格的なラブストーリーは初めてということで。竜星:はい。こういう恋愛したいなって素直に思わせてくれる作品でした。もちろん病気を抱えているって側面はありますけど、2人の関係性がすごく素敵で。佳奈美がいたから陽介は変われた。誰かを変えるくらいの恋をしてみたいって思えました。
― 佳奈美はいつも一生懸命で可愛らしくて。アプローチも自分からする彼女のようなタイプは、個人的にいかがですか?
竜星:嫌じゃない(笑)。相手に気持ちを伝えることは大事だし、嫌な気持ちになる人はいないと思います。あんな風にストレートに「好きです」って言われたら、やっぱり嬉しいです。
― 一方で、スレ違いから喧嘩してしまうシーンもありましたよね。
竜星:男には「見せない優しさこそかっこいい」って美学があると思うんです。でも、女性は「言ってもらわないと分からない」ってよく言うじゃないですか?まさにそれだなって感じました。
― 竜星さんは、その美学に共感しますか?
竜星:します!言わない方がかっこいい美学!「勝手に気付いてくれよ」ってタイプ(笑)。
胸キュンポイント満載!本人は…「あったっけ?」
― ポスターでもすでに披露されていますが、今回が初タキシード。とてもお似合いです!竜星:嬉しい!でも、変な感じでしたね。当たり前ですが、真っ白なんですよ(笑)!実際に着てみると、背筋が伸びるような気持ちでした。
― 結婚式のシーンはとても可愛らしくて、胸キュンポイントのひとつですね。
竜星:今回、「胸キュンポイントが散りばめられてる」ってよく言われてるんですけど、僕から観ると「あったっけ?」って。
― 演じているときには、あまりそういう意識もなく?
竜星:ないかな。「胸キュンさせるぞ!」って意気込むことはない(笑)。観てくださる方それぞれのタイミングで、「このシーンに胸キュンした」って思ってもらえれば。僕自身は、公開したあととかにファンの方の意見を見て「そういう風に思うんだ」って気付くんだと思います。
「今、“良い人キャンペーン”中」?
― ここ最近は“ダークヒーロー”を演じた映画「シマウマ」や、ドラマ「こえ恋」(テレビ東京)の“激ピュア生徒会長”など、キャラクター性の強い役が続き、今回が本格ラブストーリー初挑戦と、幅広い役柄に挑戦されている印象です。
竜星:こうやって違う役柄を演じさせていただけることは、本当にありがたいです。全く違う役を演じることは挑戦だし、それが自分への刺激になります。もちろん、その分、大変なことやプレッシャーもありますけど…。
― プレッシャーというのは、この作品でも?
竜星:今回は小説だし、実際にあったストーリーが元になっているので、その部分で感じるプレッシャーがありました。最初にこの小説を読んだときの素直な感情を大切にしないって思ったのと、実話なのでそこへの敬意も払わなくちゃと。繊細な作品になるはずだから、中途半端なことは出来ないって気持ちで挑みました。
― そういう思いを込めて…。実際に出来上がった映画を観た感想を教えていただけますか?
竜星:正直、まだ客観的には観れていません。他の方が出ている部分は普通に観れるんですけど、自分の芝居のアラ探しをしてしまいますね。恥ずかしいです。
― そうなんですね。佳奈美と陽介の2人に、何度も泣かされました。
竜星:よかったです!今、“良い人キャンペーン”中なので(笑)。
― “良い人キャンペーン”?
竜星:「シマウマ」は真逆でしたけど、真っ直ぐで不器用な役が続いているので、“良い人キャンペーン”。
― 確かに!ドラマ「こえ恋」もその前の映画「orange」も今回も、真っ直ぐなタイプ。竜星さん自身のイメージとも通じるところがありますね。
竜星:“真っ直ぐ”ってイメージを持ってもらってることは多いです。少し“良い人キャンペーン”が続いたから、次は後味悪い社会派の作品に出てみたいな。あとは、80年代のファッションとかが好きなので、その時代背景のものとか。イメージとは違う部分にも挑戦していきたいです!
― ますます楽しみです!ありがとうございました。
まだ続く、竜星涼の「挑戦」の日々
ブレイク候補と呼ばれ、様々な作品に出演し、活躍の幅を広げている今、本人にとっては「挑戦」のとき。自身のキャリアを踏まえ、“夢を叶える秘訣”を聞いてみると「僕はこうして色々な役を演じさせていただいていますが、そのひとつひとつが挑戦だと思っています。何事も挑戦ってつきものだし、それがあるから何かが得られるんだと思います」と彼らしい答え。
では、最近した「挑戦」は――?「ジェットコースターが苦手なんですけど、この間みんなで乗りました。あれは挑戦だった…(笑)。叫びましたね。克服は一生無理だと思います」と苦笑い。飾らないその答えにもまた、彼らしさが漂っている気がした。程よく抜けた肩の力が柔軟性を生み、役柄ごとに違う様々な型にはまらせていく。次はどんな姿を見せてくれるのか…竜星の「挑戦」は、まだまだ続く。(modelpress編集部)
竜星涼(りゅうせい・りょう)プロフィール
1993年3月24日、東京都生まれ。特技は走り高跳び。趣味はサッカー・バスケ。身長183cm。2016年1月フランス・パリで行われた「Yohji Yamamoto HOMME 2016-2017AW Paris Collection」でパリコレデビュー。今後は、映画「泣き虫ピエロの結婚式」(9月24日)、「Bros.マックスマン」「君と100回目の恋」(2017年2月4日公開予定)の公開が控える。
映画「泣き虫ピエロの結婚式」(9月24日シネマート新宿他、全国順次公開)
監督:御法川修原作:望月美由紀
脚本:田中洋史
キャスト:志田未来、竜星涼、新木優子、螢雪次朗
<ストーリー>
みんなを笑顔にすることを夢見る見習いピエロの佳奈美が恋したのは、笑顔を忘れた透析患者の陽介でした。
自分の運命を嘆き、人と深く繋がることを避けてきた陽介に出会った佳奈美は、彼を笑顔にするため、どんなときでも笑顔でいると決めます。佳奈美の明るさに触れ、次第に心を許していく陽介。いつしか二人は結婚の約束をします。
しかし、式の前日に倒れた陽介。余命わずかな陽介は、愛するがゆえ、佳奈美との別れを決意します。再び笑顔を失った陽介に、佳奈美が贈ったものは…?
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