中川大志「とにかく無我夢中。今はまだ、無責任でもいいのかなって」/『四月は君の嘘』リレーインタビュー【1】
2016.08.19 12:00
views
モデルプレス×映画『四月は君の嘘』(9月10日公開)のリレーインタビュー企画(毎週金曜更新予定、全4回)、トップバッターを飾るのは中川大志さん(18)。「無理かどうかは、女の子が教えてくれるさ」―これは中川さんが今作で演じた渡亮太の言葉ですが、渡がそうだったように、中川さん自身も周囲を突き動かす熱きパワーを持った人。そんな共通点を感じられるインタビューに加えて、音楽がテーマの作品にちなんだ“思い出の1曲”、そして次回・石井杏奈さんへのバトンとなる“杏奈ちゃんに聞いてみたいこと”もお届けします。
原作は新川直司氏による同名人気コミック。母の死を境にピアノが弾けなくなってしまった元天才ピアニストの有馬公生(山崎賢人 ※「崎」は正式には「たつさき」)が自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)との出会いをきっかけに、ピアノと母の思い出に再び向き合う姿を描いた青春音楽ラブストーリー。
完成した作品は、とてもきれいな映像を観て楽しめるという部分はもちろん、それだけではなく、登場人物全員がすごくいきいきして、キラキラと輝いている印象を受けました。あの4人だからこそ出せた空気感があると思うし、本当に感動して泣きましたね。これはお客さんとは違う目線になってしまうけれど、僕らはストーリーを知った上で観るので、前半からもう、すごい泣ける(笑)。だから皆さんも2回、3回、繰り返し観てもらえたら、また見え方が変わってくると思います。
渡が公生にかける「無理かどうかは、女の子が教えてくれるさ」という言葉が印象的です。「女の子」という言い方をしているけれど、僕がこの言葉から感じたのは、恋愛に限らず、人とのコミュニケーションにおいては何事も自分から行ってみないとわからない。行ってみればわかるんじゃない?っていうことなのかなって。自分でアクションを起こす前に先のことを考えすぎて、こんがらがって動けなくなって、結局何もできないってこと、結構あると思うんです。相手のリアクションに全ての“答え”があるんだから、まずは自分から動かなきゃ、ってこと。簡単そうで、難しいですよね。
撮影の空き時間ができると、自分のカメラで写真を撮り合ったり。4人揃う機会は少なかったけれど、みんなで他愛もないことを話すのが楽しかったです。
この仕事に対する決意が揺らぐことは全くないです。学生の肩書が外れることで、姿勢が変わるんだと思う。甘えられる部分がなくなるので。ひとつの区切りになると思います。
この仕事をやっている方々はみんなそうだと思うんですけど、現場でバーッと駆け抜けて、終わった次の日とかは、ぽっかり抜け殻状態。やっぱり今は現場が一番楽しくて、役として生きる時間が一番充実していると感じます。でも作品と作品の間で人と会ったり、色々なことを吸収して自分の経験値を上げることも大切。この夏は長崎の五島列島に行きました。久しぶりに夏休みっぽい夏休みを過ごせて、本当に楽しかったです。
残りの高校生活は…体育祭とか文化祭とか、行事を楽しめればもう十分。あとは友達との当たり前の毎日を楽しんで、今しかできない思い出を刻んでいければと思います。
新しいことに挑戦するのは、怖いけど楽しい。僕は何事にもそういう気持ちで挑んで、気づいたら終わっているってことが多い気がします。とにかく無我夢中に、目の前のことをやってみる。どうなるかわからなくても、まずは自分がやりたいようにやる。大人になったらもっと色んなことを考えなきゃいけないのかもしれないけど、今はまだ無責任でもいいのかなって。好きなことをやれている幸せを日々感じています。
「スピッツの『君が思い出になる前に』。父が幼稚園まで車で迎えに来てくれていたんですが、その車の中でよく流れていたんです。当時の車と、帰り道と、泥だらけの幼稚園着を着た自分。その瞬間をすごく思い出す1曲です」
Q1. E-girlsとしても活躍する杏奈ちゃん。トレーニングや食事制限はどんなことをしていますか?
Q2. E-girlsと女優、2つの活動の両立は大変ではないですか?
気になる答えは次回、石井さんのインタビュー記事でお届け。更新をお楽しみに!(modelpress編集部)
原作:新川直司『四月は君の嘘』(講談社「月刊少年マガジン」所載)
脚本:龍居由佳里
音楽:吉俣良
出演:広瀬すず 山崎賢人 石井杏奈 中川大志 甲本雅裕 本田博太郎 板谷由夏 檀れい
<STORY>
完全無欠、正確無比、ヒューマンメトロノームと称された天才ピアニスト・有馬公生(山崎賢人)は、母の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。高校2年生となった4月のある日、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)に誘われ、ヴァイオリニスト・宮園かをりと出会う。勝気で、自由奔放、まるで空に浮かぶ雲のように掴みどころのない性格―そんなかをりの自由で豊かで楽しげな演奏に惹かれていく公生。かをりの強引な誘いをきっかけに公生はピアノと“母との思い出”に再び向き合い始める。ようやく動き出した公生の時間。だが、かをりの身体は重い病に侵されていて…。
輝けば輝くほど、儚くて切ない青春がそこに
原作の魅力は、とにかくキラキラした青春が詰まっているところ。そして、その青春が輝いていれば輝いているほど、“儚さ”や“切なさ”が際立つんだということを感じました。今あるこの時間は当たり前のように感じるけれど、突然パッとなくなってしまうかもしれない。だからこそ、その瞬間を全力で駆け抜けようとする4人の姿が最高に輝いているんだと感じました。完成した作品は、とてもきれいな映像を観て楽しめるという部分はもちろん、それだけではなく、登場人物全員がすごくいきいきして、キラキラと輝いている印象を受けました。あの4人だからこそ出せた空気感があると思うし、本当に感動して泣きましたね。これはお客さんとは違う目線になってしまうけれど、僕らはストーリーを知った上で観るので、前半からもう、すごい泣ける(笑)。だから皆さんも2回、3回、繰り返し観てもらえたら、また見え方が変わってくると思います。
「無理かどうかは、女の子が教えてくれるさ」
僕が演じた渡はサッカー部のエース。女の子にモテて、チャラチャラしてて、お調子者で…一見、何も考えていないように見えるんだけど、実は誰よりも物事を客観的に捉えることができて、友達のことを一番に想っているという、大人な部分を持った奴だと思っています。なのでそこのギャップというか、二面性が見えるように意識して演じました。あとは盛り上げ役でもあるので、そういうシーンはとにかく自由に、楽しんでやらせてもらいました。渡が公生にかける「無理かどうかは、女の子が教えてくれるさ」という言葉が印象的です。「女の子」という言い方をしているけれど、僕がこの言葉から感じたのは、恋愛に限らず、人とのコミュニケーションにおいては何事も自分から行ってみないとわからない。行ってみればわかるんじゃない?っていうことなのかなって。自分でアクションを起こす前に先のことを考えすぎて、こんがらがって動けなくなって、結局何もできないってこと、結構あると思うんです。相手のリアクションに全ての“答え”があるんだから、まずは自分から動かなきゃ、ってこと。簡単そうで、難しいですよね。
笑いのツボもピッタリ合った4人
現場の4人はみんな仲が良くて、雰囲気が良かったです。僕は3人全員とそれぞれ別の作品で共演したことがあったので、知っているメンバーで楽しかった。みんな似ている部分があったりして、感性が合う4人だったと思います。例えば笑いのツボだったり、フィーリングの部分がハマる4人だったのかなって。映像にもそれが出ていると思います。撮影の空き時間ができると、自分のカメラで写真を撮り合ったり。4人揃う機会は少なかったけれど、みんなで他愛もないことを話すのが楽しかったです。
役として生きる時間が一番…残り少ない高校生活も楽しみたい
6月に18歳の誕生日を迎えました。高校生活もあとわずかになり、今は少し寂しさもあります。前は早く大人になりたいと思っていたし、学業と仕事の両立も大変だから早く卒業したかったけれど、いざ「あと1年もない」と気づいた時、やっぱり寂しくて。ずっと“学生兼”でこの仕事をしてきたので、学生じゃなくなる感覚がまだわからないんですね。この仕事に対する決意が揺らぐことは全くないです。学生の肩書が外れることで、姿勢が変わるんだと思う。甘えられる部分がなくなるので。ひとつの区切りになると思います。
この仕事をやっている方々はみんなそうだと思うんですけど、現場でバーッと駆け抜けて、終わった次の日とかは、ぽっかり抜け殻状態。やっぱり今は現場が一番楽しくて、役として生きる時間が一番充実していると感じます。でも作品と作品の間で人と会ったり、色々なことを吸収して自分の経験値を上げることも大切。この夏は長崎の五島列島に行きました。久しぶりに夏休みっぽい夏休みを過ごせて、本当に楽しかったです。
残りの高校生活は…体育祭とか文化祭とか、行事を楽しめればもう十分。あとは友達との当たり前の毎日を楽しんで、今しかできない思い出を刻んでいければと思います。
今はまだ、無責任でもいいのかなって
ひとつひとつの壁を乗り越える上で大切にしているのは、楽しむこと。できないことや辛いこと、悔しいことも、その状況をいかに楽しめるかだと思っています。新しいことに挑戦するのは、怖いけど楽しい。僕は何事にもそういう気持ちで挑んで、気づいたら終わっているってことが多い気がします。とにかく無我夢中に、目の前のことをやってみる。どうなるかわからなくても、まずは自分がやりたいようにやる。大人になったらもっと色んなことを考えなきゃいけないのかもしれないけど、今はまだ無責任でもいいのかなって。好きなことをやれている幸せを日々感じています。
中川大志の「1曲」―スピッツ『君が思い出になる前に』
ある1曲に母親との思い出を重ねた公生。中川さんにも、そんな1曲はありますか―?「スピッツの『君が思い出になる前に』。父が幼稚園まで車で迎えに来てくれていたんですが、その車の中でよく流れていたんです。当時の車と、帰り道と、泥だらけの幼稚園着を着た自分。その瞬間をすごく思い出す1曲です」
中川大志から「石井杏奈ちゃんに聞いてみたいこと」
リレーインタビュー企画、次回は公生に恋心を抱く幼馴染の澤部椿を演じた石井杏奈さん。石井さんにつなぐバトンとして、中川さんから「杏奈ちゃんに聞いてみたいこと」はこの2つ。Q1. E-girlsとしても活躍する杏奈ちゃん。トレーニングや食事制限はどんなことをしていますか?
Q2. E-girlsと女優、2つの活動の両立は大変ではないですか?
気になる答えは次回、石井さんのインタビュー記事でお届け。更新をお楽しみに!(modelpress編集部)
中川大志(なかがわ・たいし)
1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。「家政婦のミタ」(11)で一躍注目を浴び、「GTO」(12)、「水球ヤンキース」(14)、「南くんの恋人~my little lover」(15)など数々のドラマに出演。映画は『青鬼ver2.0』(15)で初主演を務めた。16年は、NHK大河ドラマ「真田丸」にも出演。『四月は君の嘘』(2016年9月10日公開)
監督:新城毅彦原作:新川直司『四月は君の嘘』(講談社「月刊少年マガジン」所載)
脚本:龍居由佳里
音楽:吉俣良
出演:広瀬すず 山崎賢人 石井杏奈 中川大志 甲本雅裕 本田博太郎 板谷由夏 檀れい
<STORY>
完全無欠、正確無比、ヒューマンメトロノームと称された天才ピアニスト・有馬公生(山崎賢人)は、母の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。高校2年生となった4月のある日、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)に誘われ、ヴァイオリニスト・宮園かをりと出会う。勝気で、自由奔放、まるで空に浮かぶ雲のように掴みどころのない性格―そんなかをりの自由で豊かで楽しげな演奏に惹かれていく公生。かをりの強引な誘いをきっかけに公生はピアノと“母との思い出”に再び向き合い始める。ようやく動き出した公生の時間。だが、かをりの身体は重い病に侵されていて…。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
-
壁ドンの次は“カーテンの刑”「チュー、して良いっすか?」中川大志×飯豊まりえの胸キュンシーンに悶絶モデルプレス
-
広瀬すず×山崎賢人×石井杏奈×中川大志「四月は君の嘘」インタビュー連載スタート!キャスト同士の質問リレーもモデルプレス
-
広瀬すずの“嘘”山崎賢人の“秘密”…石井杏奈&中川大志と彩る青春の1ページ公開モデルプレス
-
中川大志×飯豊まりえ、胸キュン必至の純愛ストーリー描く 人気少女コミック実写化決定<コメント到着>モデルプレス
-
知英、新川優愛、中川大志、斎藤工らが浴衣で集結!映画「全員、片想い」初日舞台挨拶<全キャストコメントレポ>モデルプレス
-
「重版出来!」に大河、CM…抜擢続く18歳・中川大志 押し寄せる“寂しさ”振りきって「飛躍します」モデルプレス
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
超特急・小笠原海、グループ結成初期に感じていたターニングポイント メンバー個人活動への本音【舞台「聖剣伝説3」インタビューVol.3】モデルプレス
-
超特急・小笠原海、最年長から見たEBiDANの今「整えるのが我々の仕事」【舞台「聖剣伝説3」インタビューVol.2】モデルプレス
-
超特急・小笠原海、舞台&グループ活動で異なる身体づくり 明るさの裏にある思い語る【「聖剣伝説3」インタビューVol.1】モデルプレス
-
モー娘。牧野真莉愛、“憧れ”道重さゆみの芸能界引退発表後に連絡 印象的な2つの思い出「これからもずっと道重さんを愛していきたい」【「Maria 24 tuoi」インタビューVol.3】モデルプレス
-
モー娘。牧野真莉愛「ラヴィット!」出演初日に励まされた川島明の一言 先輩の相次ぐ卒業で痛感する課題とは【「Maria 24 tuoi」インタビューVol.2】モデルプレス
-
モー娘。“グラビアクイーン”牧野真莉愛、美スタイルの秘訣「一生治らないかもと焦っていた」肌トラブル改善に繋がったケア【「Maria 24 tuoi」インタビューVol.1】モデルプレス
-
【PR】「No No Girls」発・HANA(ハナ)KOHARU、愛で照らす“太陽”のコミュニケーション力 最終審査の苦労明かす「私はすごくメンバーの心に入り込むタイプ」【インタビュー連載Vol.4】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
-
【PR】「No No Girls」発・HANA(ハナ)CHIKA、自信を失った過去から「私はこのグループに絶対必要」と思えるまで【インタビュー連載Vol.3】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
-
【PR】「No No Girls」発・HANA(ハナ)最年少MAHINA、“異例”3.5次審査合格までの心境「後ろを向いている暇もない」鋭く訴える歌詞の裏にあったトラウマとは【インタビュー連載Vol.2】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ