モデルプレスのインタビューに応じた堀夏喜(C)モデルプレス

FANTASTICS堀夏喜、全編ノーメイク写真集に“ためらいなし” 自信に繋がるファンの言葉「めちゃくちゃ寛大」【インタビュー】

2026.05.01 07:00

憧れの街・パリで、全編ノーメイク。FANTASTICS堀夏喜(ほり・なつき/28)は、飾らない姿で自分自身と向き合っていた。5月1日に刊行される1st写真集「LIVING FOR」(幻冬舎)は、彼の長年の夢とこだわりが詰まった一冊だ。制作を通しての新たな気付き、人生において絶対に妥協したくない信念、そして胸の奥にあるファンへの想い――今感じていることを、まっすぐな言葉で語った。

  

堀夏喜1st写真集「LIVING FOR」

堀夏喜1st写真集「LIVING FOR」(幻冬舎)
本作のテーマは“暮らすように過ごす”。滞在期間中は男性スタッフたちと共同生活を送り、ありのままの日常を切り取った。さらに本編の最後には堀自身が撮影したカットも掲載。撮影ロケ地から衣装スタイリング、デザインまで本人のこだわりが遺憾なく発揮され、等身大の姿を映し出し、新たな魅力に出合える渾身の一冊となっている。

堀夏喜、全編ノーメイクに“ためらいなし”

堀夏喜(C)モデルプレス
― 念願の1st写真集、制作が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

堀:本当に「やっと出せるんだな」という気持ちでした。作るとしたらどういうふうにしたいか制作が決まる前から勝手にずっと考えていたので、「チャンスが来た!」と思いました。

― 長年「叶えたい」と切望していた夢が形になった今、率直にどんな感情が湧き上がっていますか?

堀:すごく良い本ができました。「絶対良い本にするぞ」と意気込んでいたんですけど、その想像をはるかに超えたので、150点くらいの本ができたなと思っています(笑)。

― 全編ノーメイクでの撮影というのもかなり特徴的ですが、そうしようと決意する前にためらいはありましたか?

堀:なかったです。撮りたい・作りたい雰囲気は決まっていて、僕が頼れる人がヘア担当で来てくれることになって、僕のイメージの共有はできていたので「こういうふうにするんだったらメイクはなくてもいいんじゃない?」となって。なので「メイクはなしで行くぞ」と決めつけたというよりは、流れで「メイクはいらないか」「別になくていいよね」と決まった感じです。

― そんなありのままの自分を写真で見てみて、どう感じましたか?

堀:「これが普通の僕だよな」と(笑)。普段表に出るときはちゃんとメイクをしていて、髪もカチカチに固まっていることが多いんですけど、それはそれで僕。でもこういう普通の自分を表に出すのもまた新しい姿を見せられていいなと思います。

パリのレストランでハプニング

― 特に思い入れの深いカットを教えてください。

堀:線路で子どもたちと一緒に写っている写真です。ここで僕はカメラを持っているんですけど、後半の自分が撮った写真を載せているページにこの子たちが写っているものがあって。

― 堀さんが撮っているところをカメラマンさんに撮られていたんですね。

堀:そうなんです。多分、撮られた直後に僕もシャッターを押していて。すごく可愛いですし、そういうストーリーが散りばめられていたりするので、これはお気に入りですね。

堀夏喜(C)モデルプレス
― どのシーンの衣装も素敵でしたが、お気に入りのスタイリングは?

堀:ロングコートのスタイリングが気に入っています。レザーの手袋をしているのがカギで、もともと「レザーの手袋をしたい」とリファレンスを出して話していたのが叶った形です。かっこいいですよね、これ。

撮影期間中はどこで撮られているかわからないくらいの感じで、空港とかでも撮られていたりするので、私服のカットも混ざっています。朝起きて、泊まった場所からパンを買いに行くまでの道も自分のコートを着ていたり(笑)。

― 男性スタッフたちとの共同生活はいかがでしたか?

堀:すごく面白かったです。終日撮影して帰ったら寝るだけみたいな感じだったんですけど、全然起きてこない人がいて「大丈夫か?」みたいなことがあったり。スタッフさんは僕よりちょっと上くらいの年齢の方が多くて、カメラマンさんはそれよりもさらに上の方で、あの中では僕が一番歳下だったんですけど、全然気を遣うようなこともなく、何の不便もなく、めっちゃ楽しかったですね。泊まったアパルトマンは1人1部屋あって、シャワーもトイレも3つあって、すごい広くてすごく良かったです!

― 海外ならではの予想外の出来事やハプニングなどはありましたか?

堀:現地でのご飯は全てコーディネーターさんが手配してくれて、おすすめのレストランばかり連れていってくれたので全部美味しかったんですが、その中で中華を食べに行った日があって。席まで案内されている途中でほかのテーブルの料理を見て、スタッフたちが「あれ美味しそう」と話していて、メニューを見て「絶対これだ!」と頼んだら全然違う真っ赤な肉が出てきました(笑)。チキンを頼みたかったんですけど、赤いチャーシューみたいな。今日の現場にも来ているスタッフが、それでめちゃくちゃ萎えていましたね(笑)。

― 結局追加で注文せず、そのままそれを食べたんですか(笑)?

堀:はい、みんなもう疲れすぎていて(笑)。「とりあえず帰って寝よう」みたいな。でもそれも美味しかったです(笑)。

人生を振り返る時間――昔に戻るきっかけに

堀夏喜(C)モデルプレス
― 後半の文章パートでは、これまでの出来事やそのときの感情がじっくり書かれているのが印象的でした。その時々の感情を細かく思い返す作業は、堀さんにとってどのような時間になりましたか?

堀:実は僕、自分のことに関しては長々と話せるし、聞かれたら聞かれた分だけ話しちゃうタイプなんです。本当は話したら止まらないくらいなんですけど、「相手はそんなに聞きたくないだろうな」と思うから、普段はあまり話さないだけで。だから今回も、言葉に詰まったり、大変だと感じたりすることは全然なくて。写真もたくさん残っているから思い出も鮮明で、インタビューは撮影からちょっと時間が空いてからだったんですけど、それもまた良い時間だったなと思います。

― 今回のパリだけでなく、これまでの人生についても振り返っていますが、その時間はいかがでしたか?

堀:こうやって振り返る機会はなかなかなかったですし、振り返ってみれば「今自分はこう思ってるんだ」とふと思わされることもあって。考え方も違うし、昔の方が良かったなと思っちゃうことも正直あったりして。なので「昔はあんなに純粋に打ち込んでたな」「あの頃の感じをちょっと思い出さなきゃ」と考えるきっかけになりました。今は良い意味でちょっと昔みたいに戻っている感じがあって、この振り返る時間がそのきっかけになってくれているのかもしれないです。

― 逆に自分の成長を感じたところはありましたか?

堀:たくさんあります。僕は1個のことしかできないタイプで、それは今もそうなんです。モードが極端というか、0か100しかない。でも今はそれを克服しようと努力するようになったと思いますし、昔はそうなっていることもわからずに行動していたので、自覚するようになっただけマシかなと思います。

― 文章を読んでいて、昔の出来事をすごく細かい部分まで鮮明に覚えていらっしゃるんだなと感じました。

堀:話していると意外と出てきました。2~3時間の長いインタビューを2~3回やったので、たくさん時間を設けてもらった分、いろいろ話せて、いろいろ思い出せました。

堀夏喜のこだわり「かっこいいと思えることをやりたい」

堀夏喜(C)モデルプレス
堀夏喜(C)モデルプレス
― もしも、デビュー前の無我夢中だった自分に今の自分が声をかけられるとしたら?

堀: そうですね…デビュー前ですもんね……(悩む)。でも「満足いくまでやったらいいんじゃない?」とか言うと思います。「これはやるな!」とか言っても聞かないタイプなので(笑)。

― それで言うと、堀さんの考えに反対していたお父さんを説得されたエピソードもありましたね。

堀:そうですね、そのときのことは鮮明に覚えています。

― 10年後にこの写真集を読み返したとき、どのような気持ちになると思いますか?

堀:「本当に0:100の人間だな」と思うと思います(笑)。「この写真集に100を注いでるな」「好き放題やってるな」と。

― 今回の制作を通して改めてご自身の内面とも深く向き合われたかと思いますが、堀さんが人生において「これだけは絶対に手放したくない、妥協したくない」と思うものは?

堀:「かっこいいと思えることをやりたい」というのはあります。自分が満足していないものを世の中に出すのは失礼だと感じるので、自分がちゃんと納得した上で誰かに見てもらう、ということは妥協しない方がいいのかなと思います。

ファンは「めちゃくちゃ寛大」自信に繋がるサイクル

堀夏喜(C)モデルプレス
― この写真集を待ち望んでいるファンの方がたくさんいらっしゃいますが、堀さんにとってFANTARO(FANTASTICSのファンの愛称)はどのような存在ですか?

堀:僕はわりかし極端な人間だから、あまり正統派な写真集とは言えない、変わった写真集になっているかもしれないんですけど、でもそれを楽しみにしてくれている人がたくさんいる。「オシャレ」と言ってくれる人もいるし、先行公開されたカバーを見て「かっこいい」と言ってくれている人もいる。なのでめちゃくちゃ寛大だなというか…(笑)。自分のやりたいことを受け入れてくれる方がたくさんいるのは本当にありがたいです。

― ファンのみなさんは、堀さんの持つ世界観も好きになっているからではないでしょうか?

堀:それが自分の自信にもなります。自分が納得した上で出しているものが受け入れてもらえたら、それがまた自分に返ってきて自己肯定に繋がるというか、そういうサイクルがあるなと思います。

堀夏喜の悲しみを乗り越えた方法

― ここからはモデルプレス恒例の質問です。今壁にぶつかっている読者の方々に向けて堀さんの“悲しみを乗り越えた方法”を教えてください。

堀:そうですね…悲しみを乗り越える方法か…(悩む)。

― そのような場面において、切り替えは早いタイプですか?

堀:早くしようと心がけるタイプです。自分が今よく思い出すようにしているのが、「押してダメなら引いてみろ」ということ。性格的にすごく考え込むタイプなので、言ったら“押し押し”になってしまいがちなんですけど、ぐるぐる考えすぎてわーっとなってしまうくらいだったら1回引いてみて考えることをやめる。リセットして肩の力が抜けたときに新しい道が見えることもあったり、そういうときの方が冴えていたりするので、「押してダメなら引いてみろ」という感じですね。

堀夏喜の夢を叶える秘訣

堀夏喜(C)モデルプレス
― 続いて“夢を叶える秘訣”をお伺いしたいと思います。2021年には「継続することと伝えること」、2022年には「それまでに経験した全く関係ないようなことでも実は繋がっていたりする」「いつどんなときでもそのことを考えている熱量が夢に繋がる」などとお話されていました。そこから数年が経って、今はどのように感じていますか?

堀:結局戻ってきているかもしれないです…。今思うのは、とにかく叶えたいことをイメージすることと、恐れずに口に出してみること。やっぱり人と人の繋がりってすごいなと思うし、誰がどういうふうに後押ししてくれるかわからないなと感じるんです。

たとえいろいろな人に馬鹿にされても言い続けていたら、誰かの頭にはちょっと残っていて、僕の夢に繋がるようなことをまた別の誰かに伝えてくれるとか、そういうことが本当に起きる。僕はこの写真集を作って夢が叶ったみたいなところもあって、最初の打ち合わせから恐れずに「パリに行きたい」と言ったことはすごく良かったなと改めて思うので、口に出すことは大事だなと実感しています。


― そんな堀さんが表現者として、そして一人の人間として、今後挑戦したいことを教えてください。

堀:いろいろな国に行ってみたいです。自分の知らないところをたくさん見てみたい。今回、自分が撮った写真を最後に載せているじゃないですか。今後いろいろな国に行っていっぱい写真を撮り溜めて、10年後か15年後か20年後か…世界中を旅した記録を1冊にまとめたいです。

― 素敵ですね。その中でも最初に行きたい国はどこですか?

堀:ヨーロッパ圏を制覇したいです。特にロンドンは絶対行きたいです。

― 貴重なお話をありがとうございました!

【こぼれ話】FANTASTICSメンバーがこの写真集を読んだらどんな反応をする?

堀:「(堀)ぽいね」と言いそうです(笑)。実際にめちゃくちゃ僕っぽいし。(中島)颯太はカメラが趣味なので、僕が撮った写真が載っている後ろのページまでじっくり見て褒めてくれそう。(木村)慧人はパリに行くことを羨ましがっていたので「パリ、良いですね」と言いそうだなと思います(笑)。

(modelpress編集部)

堀夏喜(ほり・なつき)プロフィール

1997年8月6日生まれ、愛知県出身。2016年にFANTASTICSを結成し、2018年にメジャーデビュー。俳優としても活躍の幅を広げ、ドラマ「スパイの人事部」(CBCテレビ/2024)「きみは面倒な婚約者」(TELASA/2025)、「雨上がりの僕らについて」(テレ東ほか/2025)で主演を務めた。近年の主な出演作は、映画「女神降臨 Afterプロポーズ編」(2025)、「純愛上等!」(2026)など。FANTASTICSとしては、5月23日より「FANTASTICS LIVE TOUR 2026“SUNFLOWER”」の開催を控えている。
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