モデルプレスのインタビューに応じた山下智久(C)モデルプレス

【山下智久「正直不動産」インタビュー】「気持ちが乗らないときはやめたほうがいい」キャリア30年目で辿り着いた“正直な生き方”とは

2026.05.03 08:00

5月15日公開の映画『正直不動産』で主演を務める山下智久(やました・ともひさ/41)が、モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」で、2026年5月のカバーモデルを飾った。

  
“嘘をつけない営業マン”という異色の主人公をドラマシリーズから演じてきた山下。ついにスクリーンへと広がった本作への思いや、シリーズ初の海外ロケで感じた手応えを語るとともに、話題は自身の価値観にも及んだ。「不安はあまり怖くない」と語る山下が、キャリア30年の中で大切にしてきた正直に生きる姿勢、そして今向き合う“選択”とは。

山下智久主演 映画『正直不動産』

山下智久(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
2022年4月のドラマ放送開始から反響を呼び、2024年1月のスペシャルドラマとシーズン2、さらに2025年2月のスピンオフ・スペシャルドラマと、働く人々に活力を与える痛快ビジネスコメディとして話題を集めてきた「正直不動産」が、“3度目の正直”として映画化。わがままな顧客や一癖ある資産家、次々と起こる不動産トラブル、そして宿敵との攻防に、嘘をつけない“正直営業”で立ち向かう主人公・永瀬財地(山下)の活躍が、ついにスクリーンで描かれる。

山下智久、シリーズ化に歓喜「一番嬉しいこと」

山下智久(C)モデルプレス
ー シリーズを経ての映画化となりました。率直な心境から教えてください。

山下:嬉しかったですね。シーズン1、スペシャル、そしてシーズン2と、自分が携わった作品が続いていくというのは、俳優業をやっていて一番嬉しいことだと思います。「皆さんに喜んでもらえたんだな」という実感にも繋がりますし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。大きなスクリーンで見ていただけるというのは特別なことだなと思います。

ー 今回はシリーズ初の海外ロケもありましたね。

山下:ドラマからずっとご一緒しているスタッフたちとみんなで行けたのはすごく楽しかったですし、いい思い出になりました。自由時間に野球を観に行っているスタッフの方もいらっしゃいましたし「ご褒美をもらったな」という感覚でしたね。

ー 福原遥さんや泉里香さんなど、ドラマから引き続き出演されている方もたくさんいらっしゃいましたが、ドラマとの繋がりを意識するためにしていたことはありますか?

福原遥、山下智久(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
泉里香、山下智久(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
山下:あえて意識せずとも、同じスタッフ・キャストとご一緒していたこともあり、「戻ってきたな」という気持ちですんなりと入ることができました。長年かけて自分の中に染み込んでいるキャラクターでもあるので、無理なく永瀬に戻れました。

山下智久、映画化でのこだわり明かす

山下智久(C)モデルプレス
ー 映画だからこそ挑戦した部分はありますか?

山下:ドラマよりも、もう少し心の葛藤をしっかり表現したいと考えました。他のキャストとも細かく相談しながら、アイデアを出し合って作っていきました。

ー 元同僚・桐山貴久役の市原隼人さんとの「喧嘩シーン」はアドリブだったそうですね。

市原隼人(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
山下:僕と隼人くんの提案で、実際に物理的にも激しくぶつかり合うシーンを追加しました。2人の距離が大きく縮まる瞬間をリアルに描けたのは良かったですし、自分たちのアイデアを監督と相談しながら取り入れていけたのは良かったなと思いました。

ー 本作では過去、永瀬と登坂不動産で働く仲間でありライバルでもあった桐山との“絆”が描かれていましたが、山下さんにとって「仲間」とはどのような存在ですか?

山下:ありがたいことに子供の頃から切磋琢磨してきた仲間がいっぱいいて、非常に大切な存在です。それぞれの活動が刺激になりますし「みんな頑張っているな」と思うことで自分も頑張れる。彼らの活躍を遠くから見ていても、すごく刺激になりますね。僕の活動も、誰かの刺激になっていたらいいなと思います。

ー ご自身が悩んでいる時に、仲間の存在に助けられたことがあれば教えてください。

山下:明確なアドバイスがなくても、親身になって話を聞いてもらうだけでも救われるし、楽になると感じます。日本にいない時間も多いですが、帰ってきたら集合するような、そんな絆に救われています。

山下智久『正直不動産』挿入曲・劇中歌でも参加

山下智久、岩崎大昇(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
ー 山下さんは本作の挿入曲や劇中歌で作詞を手掛けられたことでも話題を呼んでいます。岩崎大昇さんが劇中で歌う劇中歌「優しい世界」へ込めた思いをお聞かせください。

山下:監督から「音楽好きの高校生が書いたラブソングを書いてほしい」という依頼をいただきました。自分の学生時代を思い出して、あの頃にしか感じられないようなピュアさを一面に押し出した曲になっていて、大昇くんくらいの年齢の人が歌うからこそハマるというのは意識しました。僕の「嘘のない気持ち」を映画に乗せられるというのは嬉しいことだなと思います。

ー 今回の岩崎さんへの楽曲提供は「LALA love」以来となりました。後輩へ繋いでいきたいという思いもあり、作詞に挑戦された部分もありましたか?

山下:それはもちろんあります。彼が歌ってくれるから、どんなコラボができるんだろうという思いで、楽しみにしていました。

ー 山下さんが作詞し、ENHYPENのJUNGWON(ジョンウォン)さんがフィーチャリングとして参加した楽曲「声(feat. JUNGWON of ENHYPEN)」が挿入曲にもなっています。本楽曲にはどのような思いが込められているのでしょうか。

山下:メッセージとしては「答えが見えなくても、それでも進んでいい」という思いを込めています。心の揺れや葛藤さえも全部肯定してくれるような、優しく寄り添ってくれる楽曲にしたかったので、そこを意識して書かせていただきました。

山下智久「不安はあまり怖くない」ポジティブマインドの秘訣

山下智久(C)モデルプレス/ヘアメイク:北一騎/スタイリスト:櫻井賢之[casico]/衣装(※すべて税込)シャツ¥51,700、パンツ¥75,900、ブーツ¥136,400、すべてアワー レガシー(エドストローム オフィス:03-6427-5901)、その他スタイリスト私物
ー 山下さんは海外進出や独立など、常に新しい挑戦をされていますが、そんな中で進むべき道に悩みを感じることはありますか?

山下:自分の心が「やりたい」と思えばやればいいですし、逆に気持ちが乗らないときはやめたほうがいいのかなと思います。無理をするというのは、僕と応援してくださっている方との関係性を考えても、あまり良くないと思うんです。自分が何かをやるということは、「これを届けたい」という気持ちがあってこそだと思いますし、その思いを大事にしたい。お話をいただけるのは本当にありがたいことですが、自分が共感できないまま取り組むことは、作り手の方にも失礼になってしまうので、自分の気持ちを大切にしながら、一つひとつ心から没頭したいと思えるものに取り組んでいきたいです。

ー 新しいことに挑戦する上で、不安を感じたときはどのように乗り越えているのでしょうか。

山下:不安というのは、失敗するかもしれないという気持ちから来るものだと思います。ただ、失敗はできれば避けたいものではありますが、学びにもなる。失敗して落ち込むのか、それとも同じ間違いをしないように気持ちを切り替えられるのかで、その意味は大きく変わってくると思います。そういう意味では、僕は比較的ポジティブに捉えることができるタイプです。とにかく今の自分に正直に、直感やこれまでの経験を信じて選択するようにしているので、不安はあまり怖くないですね。

山下智久の夢を叶える秘訣

山下智久(C)モデルプレス
ー 夢を追いかけるモデルプレス読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。

山下:一番大きな目標を掲げつつ、今すぐ、今日叶えられる「一番小さな夢」も大切にしてほしいです。目的地をしっかり設定した上で、自分の「現在地」を把握すること。その目的地に向かう間にも叶えたいことはたくさん出てくるはずですから、どちらも大切にできれば毎日を楽しく過ごせるのかなと思います。

ー 最後に、作品をご覧になる方へメッセージをお願いいたします。

山下:世の中にはさまざまな嘘があると思いますが、その中でもまっすぐ正直に生きる大切さを感じてもらえる作品になっています。僕自身も、正直でいられる瞬間を大切にしたいと改めて思いました。本音と建前がある中でも、せめて自分には嘘をつかず、素直な気持ちを大事にしてほしい。愛すべきキャラクターたちがたくさん登場するので、それぞれの感じ方で楽しんでいただけたら嬉しいです。

ー 貴重なお話、ありがとうございました。

(modelpress編集部)

INTERVIEW PHOTO:加藤千雅

山下智久(やました・ともひさ)プロフィール

山下智久(C)モデルプレス
1985年4月9日生まれ、千葉県出身。1996年より芸能活動をスタートし、現在は活動の場を日本のみならず海外にも広げている。俳優として活動する傍ら、自身で作詞作曲を手掛けるほか、アーティストへの楽曲提供も行う。主な出演作品は、ドラマ「クロサギ」(TBS系/2006)、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ(フジテレビ系/2008~)、映画『あしたのジョー』(2011)、ドラマ「THE HEAD」(Hulu/2020)、「正直不動産」シリーズ(NHK/2022~)、映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』(Prime Video/2023)、ドラマ「神の雫/Drops of God」シリーズ(Hulu/2023~)など。
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