モデルプレスのインタビューに応じた京本大我、桜田ひより(C)モデルプレス

SixTONES京本大我、役作りで6kg減量 桜田ひよりが目撃した“美しい演技”とは【「憧れの作家は人間じゃありませんでした」インタビュー前編】

2026.04.20 00:00

5月4日よりPrime Videoにて独占配信されるドラマ「憧れの作家は人間じゃありませんでした」で主演を務めるSixTONES京本大我(きょうもと・たいが/31)、共演の桜田ひより(さくらだ・ひより/23)にインタビュー。前編では、今作ならではの役作りのこだわり、現場でのエピソードなどたっぷりと語ってもらった。

  

京本大我主演「憧れの作家は人間じゃありませんでした」

「憧れの作家は⼈間じゃありませんでした」キービジュアル(C)澤村御影/KADOKAWA/Storm Labels
本作は、美しき吸血鬼作家・御崎禅(京本)と、人外に翻弄される新米編集者・瀬名あさひ(桜田)のトラブルだらけな日々を描く新感覚の“ファンタジー×サスペンス×事件解決ドラマ”。御崎は、人外ならではの能力や推理力を発揮して難事件を華麗に解決していくが、どこか厭世的で生きがいを見失いつつあった。しかし、あさひをはじめ、周囲との交流や、数々の事件の解決を通して、少しずつ本来の愛情や友情、人間的な感情を取り戻していく。

「憧れの作家は人間じゃありませんでした」台本から引き込まれた唯一無二の世界観

― まずは、台本を読まれた際の感想を教えてください。

京本:ファンタジー要素もありながら、ミステリーなど自分の好きなものがたくさん詰まったストーリーだと感じました。個人的には、憧れもあった探偵のような役柄で事件を解決していくという展開に惹かれましたし、いつか挑戦してみたいと思っていたジャンルでもあったので、読んでいてすごく引き込まれました。唯一無二の世界観に、アクションなど様々な要素が詰め込まれていて、すごくやりがいのある作品だと思いました。

桜田:サスペンスとファンタジー、そして事件解決という異色の要素が組み合わさった、とても素敵な作品だと思いました。毎話“人外”の皆さんが登場するのですが、その一つひとつのエピソードが心温まるものも少しヒヤッとするものもあって。どの回から観ても楽しんでいただける作品になっているなと感じました。

京本大我、役作りで6kg減量

京本大我(C)モデルプレス
― お二人が演じられた役柄の魅力や、役作りに関して、監督とお話しされたことはありますか?

京本:ヴァンパイア役は以前、舞台で経験したことがあるのですが、映像作品となるとよりリアリティが求められます。舞台と客席という距離感ではなく、アップの表情も映し出されるので、表現の面で新しいハードルを感じていました。でも、人外という要素は演じ甲斐があります。僕が演じるのは、最初からある種の失望感を抱いているような役どころなのですが、完全に人間の心を失ったわけではありません。そういった感情の機微を、ただ人外として振る舞うのではなく、人間味も小出しにしながら表現できればいいなと、台本を読みながら考えていました。劇中にはクスッと笑えるようなシーンもありますが、その塩梅については、シーンごとに監督と相談しながら演じさせていただきました。

― ビジュアル面に関してはいかがですか?

京本:食事制限を行いました。去年の11月頃と比べると6kgほど体重を落としたので、最初はフラフラしてしまうこともあったのですが(笑)。やった甲斐があったなと思えるような仕上がりになっていれば嬉しいですし、まずは外見的なアプローチなど、自分にできることはいろいろと試してみました。

桜田:私が演じる瀬名あさひは、仕事に対してすごく前向きで一生懸命な女の子です。ただ、以前担当していた作家さんに「平凡でつまらない」と言われたことがきっかけで、自分の平凡さにコンプレックスを抱いています。それはあさひだけではなく、多くの人が一度は感じてしまう悩みなのではないかなと思っています。誰かに言われた言葉が心に深く刺さって、そこから抜け出せなくなってしまう。台本の中でも、自分に対する呪いのように「私なんて」というセリフが何度か登場するのですが、言葉にすることで、それがどんどん現実味を帯びていく感覚を、私自身も大切にしながら演じていました。

“コンプレックス”の乗り越え方

― 桜田さんご自身は、そういった“コンプレックス”をどのように乗り越えるタイプですか?

桜田:私は小さい頃から芸能活動をしていたので、10代の頃は逆に周りと違うこと、浮いてしまうことに対して悩んでいました。子供の頃は大人の方に囲まれて仕事をすることが多かったので、学校へ行くと仕事場とは全く違う環境で、皆の話や勉強についていけないこともありました。それをコンプレックスとして自覚していたわけではありませんが、心のどこかで感じていた部分ではありました。でも、そうした思いをできるだけ人に見せたくないと思って生活していたら、学校の友達から「すごく明るくて前向きだね」という言葉をかけてもらえたんです。だから、とにかく自分の中で、ポジティブに変換していくことが大事なのかなと思っています。

― 京本さんも共感できる部分はありますか?

京本:そうですね。僕も小学生の頃からお仕事を始めているのですが、父親のこともあって、今でもジョークで“坊っちゃん”と言われることがあります。周りからそう見られている自覚もありますし、自分の中にそういう部分も存在しているだろうなとも思っています。ただ、自分で言うのも変ですが、繊細なところも大胆なところもたくさんあると思っていて、自分のことを人間らしいなと感じています。親しい友人が、そういった僕の感覚をすごく好きだと言ってくれることもあります。だから、自分の近しい友人や大切な人たちが僕を見てくれている姿、自分自身が周囲を見て感じる価値観を一番大事にしていければ、それで十分だと思っていて、周りからの見られ方については、あまり大きく捉えすぎないようにしています。

桜田ひよりが目撃 京本大我の“美しい演技”「素晴らしい」

桜田ひより(C)モデルプレス
― 特殊な撮影や、個性的なキャラクターも多く登場しますが、撮影中に特に印象的だったことは?

京本:エピソードが多すぎて、どこから話そうか迷うくらい、本当にいろいろな人外を目にしてきました(笑)。のっぺらぼうは、編集作業が後から加わるので、のっぺらぼう役の方が「実際には目も鼻も口もなくなります」という説明を現場で受けてから撮影に入るんです。そうやって、こちらの想像力に委ねられている部分も大きいので、
自分なりにしっかりイメージを膨らませながら演じていました。

僕自身もアクションや感情に合わせて目が赤くなったり、牙が出たりと、いろいろな変化があるのですが、個人的に大変だったことは、爪が長くなったり、血を吸ったり吸われたりで口周りが血だらけになったりした状態で迎える昼休憩です(笑)。スマホも触れませんし、口周りがすごいことになっているので、食事をゼリー飲料だけにするなど、いろいろと工夫して乗り切っていました。

桜田:私は座敷わらしがすごく可愛らしくて印象に残っています。いきなり現れるシーンでは、ハシゴを使って高い位置にスタンバイしてもらったり。そういった座敷わらしならではの登場シーンにも注目していただきたいです。

― 劇中では御崎が血を吐く描写もあり、とてもインパクトがありました。

京本:桜田さんに「血の吐き方が素晴らしい」と褒めていただきました(笑)。

桜田:とても美しかったです(笑)。衣装が汚れてしまうと替えが効かないこともあって、一発で決めなければいけない場面も多かったので、すごかったです。

京本:監督の本心は分かりません。着替えが用意できない以上、もうOKと言うしかない状況だったのかもしれません(笑)。

吐き方にもいろいろなバリエーションがあって、5〜6パターンくらい挑戦しました。そしたら、監督からの要望もどんどんレベルが上がっていきました(笑)。

桜田:(笑)。本当に綺麗でした。

― 台本には、御崎の初登場シーンで、“椅子に座って振り返る姿があまりにも美しい”というト書きもありましたが、実際に撮影された際はいかがでしたか?

桜田:もう、それはそれは…(笑)。まるで天から光が差し込んできたかのような美しさでした。

京本:いじってるじゃん(笑)。そんなふうには見えなかったです。シーンが切り替わったら、結構あっさり移動されていました。

桜田:でも本当にとても綺麗でした。彫刻のようなお顔立ちをされているので、撮りがいがあるだろうなと思いました。

京本:カメラマン目線なんだ(笑)。

― 現場でのハプニングなどがあれば教えてください。

桜田:冬のロケがとても寒くて、私はカイロを体のいたるところに仕込んでいたんです。でも京本さんの衣装は生地が薄くて、カイロを貼ることができなくて…。

京本:そうなんです。僕だけ貼れなかったり、着込めなかったりして。一ノ瀬(颯)くんと3人で「寒い寒い」と言い合っている時に「自分が1番寒くない?」と思いました(笑)。

桜田:私はマフラーも巻いていたし、コートの中にジャケットも着ていたので、1番暖かかったはずなのですが(笑)。

京本:でも本当に寒かったね。雹が降っていた日もあって。

桜田:ありましたね。でもカイロのおかげで暖かくなりましたし、京本さんを見ていると寒いって言えないなと思っていました。

京本大我、桜田ひよりに“気配の消し方”を伝授?

人外ポーズを決める京本大我、桜田ひより(C)モデルプレス/スタイリスト:森本裕治、ヘアメイク:東村忠明、片山栞
― 劇中に登場する吸血鬼の能力には「読心術」「気配を消す」「催眠術」「念写」(※血液からその人物の記憶を読み取ることができる)があります。お二人なら、どの能力を使いたいですか?

京本:催眠術かな。

桜田:え、催眠術を使って何をされるんですか(笑)?

京本:え、やばい(笑)?消去法で考えました。「読心術」は知りたくないことまで読み取ってしまいそうですし、「念写」は使い道がパッと思い浮かばなくて。気配は自分で消せます(笑)。SixTONESのメンバー5人とマネージャーが移動して、僕だけ置いていかれて「京本どこ?」となることがよくあります。僕がトイレから出たら誰もいなくなっていた、みたいな(笑)。だから消去法で「催眠術」を選びました。使い方は、これから相談しながら決めていきたいなと。

桜田:要相談ですね(笑)。

― SixTONESのメンバーの中で、特に催眠術にかかりやすそうな方はどなたですか?

京本:(森本)慎太郎かな。無邪気でピュアなので。今でも都市伝説を信じていて、何でも信じてくれそうです(笑)。試してみたいです。

― 桜田さんは、どの能力を使ってみたいですか?

桜田:私も消去法で「気配を消す」です。顔立ちに特徴があるので、帽子を被っていてもマスクをしていてもわかってしまうんです。だから、気配を消すことで自然と馴染めるのかなと。

― 京本さんに気配の消し方を教えていただくのはいかがでしょうか?

京本:もちろん。

― 何かコツはあるのでしょうか?

京本:意識だけを自分から遠く離れさせるんです。これをやると、本当に誰にも気付かれなくなります。ちょっとした“幽体離脱”のような感覚で。僕は結構日常的にやっています。

桜田:なるほど。プロでした(笑)。

京本大我&桜田ひより、作品に込めた思い

― あさひと御崎の関係性について、お二人が素敵だと感じるポイントを教えてください。

京本:御崎が人間の感情を取り戻していく過程で、あさひは大事なキーマンになっています。何もかも諦めていた御崎の心が、彼女の明るさや柔らかさに触れることで、少しずつ豊かに、鮮やかに色づいていく。でも実は少し頑固なところもあさひにはあって。その強さがあるからこそ、御崎が気づかされることもありますし、良い意味で彼女に引っ張られているなと感じます。

また、現場は全員のセリフ量が多くて大変だったのですが(笑)、だからこそ、誰かに何かあっても皆で支え合う空気感がありました。それが作品の中でのキャラクター同士の信頼関係にも良い影響を与えていたのではないかと感じています。

桜田:最初に2人が出会うシーンから、後半にかけて変化していくグラデーションです。もともと、あさひは御崎に対して大きな敬意を持っていますが、それがより一層深まっていきますし、御崎のあさひに対する態度も、話を追うごとに一歩ずつ変わっていく。その変化は演じていて楽しかったですし、きっと観ていても楽しいだろうなと思います。

― ファンタジーやミステリーといったエンタメ要素の裏側に、マイノリティや生きづらさを抱える人々への温かいメッセージも込められた作品だと感じます。視聴者の方にどのように届いてほしいですか?

京本:ファンタジーやミステリーなどのジャンルゆえに、もしかしたら「自分には馴染みがないかも」と、観るのをためらう方もいらっしゃるかもしれません。でも、この作品の軸にあるのは、マイノリティの問題や、現実の人間関係にも通じるテーマです。日常のいろいろなことに重ね合わせて観ることができるエピソードが多く、原作者の方やスタッフの皆さんが一番伝えたいことだと思っています。僕らも日々の撮影の中で、そのメッセージと本気で向き合ってきた自負があるので、まずは気楽に観ていただいて、その中でふと、自分の悩みや、身近な大切な方の気持ちに思いを馳せていただけたら嬉しいです。作品の芯にある部分まで感じ取っていただけたなら、僕たちがこの作品に向き合った意味を持つことができると思っています。

桜田:この作品は、本当にいろいろな視点で楽しんでいただける作品だと思っています。私演じるあさひはもちろん、京本さん演じる御崎、そして人外もいろいろな悩みや、これまでの人生への後悔を抱えていて、私たちが普段生活している中でも感じることと重なる部分が多いと思います。どこか一つでも、誰かの心に共感できるポイントが見つかれば、それだけで嬉しいです。その共感から「自分を見つめ直してみよう」「相手の気持ちを考えてみよう」と、皆さんの思考が自由に枝分かれしていくのも、この作品の魅力だと思います。

★後編では、お互いの印象や意外な素顔、撮影を支え合った信頼関係に迫る。


(modelpress編集部)

京本大我(きょうもと・たいが)プロフィール

1994年12月3日生まれ、東京都出身。2020年1月22日、SixTONESのメンバーとしてCDデビュー。2024年にクリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」を始動し、アーティストとして活動の場を広げ続けている。俳優としてもドラマ・映画・舞台と多岐にわたる作品に出演しており、現在はドラマ「10回切って倒れない木はない」(日本テレビ系/毎週日曜よる10時30分~)に出演中。

桜田ひより(さくらだ・ひより)プロフィール

2002年12月19日生まれ、千葉県出身。幼少期からドラマ、映画に出演し、俳優として活躍。第47回日本アカデミー賞では「交換ウソ日記」で新人俳優賞、第17回TAMA映画賞では映画「この夏の星を見る」「大きな玉ねぎの下で」で最優秀新進女優賞を受賞した。待機作に、映画「モブ子の恋」(6月5日公開予定)、「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS」(8月21日公開予定)がある。
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