QuizKnockメンバーから見た“フロントマン”伊沢拓司の存在、伊沢から見た彼らの凄さとは「僕がいなくても回るのがQuizKnockだと思う」【インタビュー後編】
4月16日に「QuizKnock10周年スペシャルブック 十字路」(株式会社KADOKAWA)を刊行するQuizKnock。伊沢拓司(いざわ・たくし/31)、ふくらP(32)、須貝駿貴(すがい・しゅんき/34)、山本祥彰(やまもと・よしあき/29)のインタビュー後編では、チームの根幹にフォーカス。「僕よりみんなの方がすごいし、僕がいなくても回るのがQuizKnockだと思う」と語る伊沢と、3人から見た“フロントマン”の存在――率直な本音からは、互いへの揺るぎないリスペクトが滲み出ていた。
QuizKnock、10年間で変わった人・変わらない人
― この10年で一番変わった人、変わらない人を教えてください。伊沢:河村(拓哉)さんが一番変わったかな。僕とはサークルの先輩・後輩という関係性だったところから、10年間で河村さん自身に家族が出来たり、小説を書いたりといろいろあった中で、一直線に変わったんじゃなくて、どんどん河村さんが増えていった感じがするんです。だから僕は「今日はどの河村さんで来るのかな?」とちょっと楽しみにしながら見ているところがある。バラエティ豊かな、手数を増やした分の面白みが増しているかなと思います。変わらないのは須貝さんかな。最初からすごかったですから。
須貝:任せてくださいよ!
伊沢:初日からYouTuberでしたもんね(笑)。あとは専門があるという強さです。ずっと自分の専門を突き詰め続けているから、それは変わらない魅力かなと思います。
ふくらP:僕は自分がめっちゃ変わったなと思います(笑)。
伊沢:それはそう!自薦だった(笑)。
ふくらP:ただの学生だったときは、何かのリーダーになるような経験がなくて。学級委員長とか班長にも全然立候補しないタイプだったんですけど、今はYouTubeのプロデューサーをやっています。これって要は企画リーダーがいて、撮影リーダーがいて、編集リーダーがいて、さらにそれのリーダーを僕がやっているという形。なので「こんなことできるんだ、自分」みたいな、10年前には全く想像していなかったようなことを日々やっているなと思って、振り返ってみるとすごく変わったなと感じています。
須貝:僕は(東)問と言がすごく変わったなと思います。参加してもらったのは2人が学部生の途中くらいの時期で、すでにQuizKnockの活動が結構進んでいたとき。普通の大学生だったわけですが、人に楽しんでもらう動画を撮るとはどういうことか彼らなりにすごく考えてくれていました。僕がQuizKnockに加入したのは26~27歳、博士課程1年の頃だったので、ある種もう一定大人になっていて、自分が何をしているのかなどがわかってきていましたが、彼らは20~21歳でまだまだ若いときに入ってきてもらった。
QuizKnockとして僕らと彼らでは5年分くらい間が空いていますが、僕らが5年かけてやってきていたところに一生懸命にすごいスピードでついてきてくれたなと思うと、急激に変わっていて面白いです。このまま行ったらあっという間に「クイズ王とは伊沢拓司ではなく東兄弟のことである」みたいなことになってもおかしくないぐらいの成長速度で変わっていってくれていると思います。
― それがまたQuizKnockの促進力にもなっているんですね。
須貝:本当にそうだと思います。
― 山本さんはいかがですか?
山本:伊沢さんは変わらない良さがあるなと思います。この間、伊沢さんの高校生時代を知る人とご飯に行く機会があったんですけど…。
伊沢:…誰だ!?
山本:実はあったんです(笑)。そこでも伊沢さんの話をしたんですが、その頃からずっと自分が面白いと思ったことを実現するために全力で、あまりほかのことを考えない。いかに進行が押していても「これがいいんだ」と思ってやり続ける、みたいなタイプで。
伊沢:ははは(笑)。
山本:好きなことを突き詰めていく姿勢はずっと変わらない。それがあって今のQuizKnockがあって、好きなものや目指すものに向かって全力で突き進む伊沢さんがいたからこそみんながついてきたと思うので、そこは変わっていなくて嬉しいなと。
伊沢:この話で誰と会ったのかわかった(笑)!大会を主催したときに終わらなすぎて、高校生の大会なのに条例ギリギリの21時半に終わったときがあったんです。
山本:伊沢さんの後輩がブチギレてたって。
伊沢:そう。「なんだ、あいつ」って(笑)。
山本:ありましたよね(笑)。でも良いところだなと思います。
QuizKnockメンバーから見た伊沢拓司の存在
伊沢:…僕ちょっと席を外しましょうか?みんな話しづらいだろうから(笑)。
一同:(笑)
山本:個人的に良いと思うのは、クイズが本当に大好きなところ。すっごく忙しくてほぼ休みがないのに、貴重な休みの日にクイズ大会に行っているんです。そんなことをしている暇があったらもっと休めばいいのにと思うくらい(笑)。でもそれくらいクイズが好きで、僕たちも「クイズが好き」という気持ちがあって集まったので、ずっと変わらずにその気持ちを保ち続けられているというのは尊敬するところです。
僕もクイズめっちゃ好きですけど、ちょっとクイズから離れたいなと思ったりすることもありはする。クイズって頑張り続けるのが大変な面もあるので、ずっと好きで変わらないでいてくれるのは引っ張ってもらう側からすると嬉しいですし、安心してついていけるなと感じます。「やっぱり好きだよな、クイズ」と思える。そういう安心感がありますね。
ふくらP:引っ張っていくリーダーシップもそうですけど、ついていきたくなるカリスマ性みたいなものもすごくあるなと思っています。この本のまえがき・あとがきもそうで、多分今までQuizKnockを応援してくださった方が読むと「今まで応援してきて良かったな」と思えるような文章で、「僕もQuizKnockをやってきて良かったな」と思えるようなものになっていました。そういう、伊沢がリーダーになってそこについていくみたいな形はすごくやりやすい。ついていきたくなるように引っ張るのがすごく上手だなと思いますね。だけどギャグとかはめっちゃスベるので、コンテンツ作りとかは僕に任せてという感じで(笑)。
一同:(笑)
伊沢:分業の良さがありますね(笑)。助かる。
― 須貝さんはいかがですか?
須貝:僕は伊沢が「東大王」だったときに見ていたのが最初なんですけど、基本的に伊沢のアンチだったと思います。「これは東大なのか」「これは賢いということなのか」というのを、番組を見てなぜか考えさせられてしまう。別に賢いんですよ?クイズに強いということは結局素晴らしいことだけど、いろいろなことを考えてしまう番組だった。素晴らしい番組だからこそです。
その中で、自分は一つのことだけに集中していく道を歩いていたときに、僕の持っている、“研究をする”という素晴らしいことを「どうやってみんなと分かち合っていこうか」と考えるきっかけになっていました。テーゼ(伊沢のやり方)があって、アンチテーゼ(自分のやり方)があったんです。だからこそ僕はQuizKnockに入れて本当に良かった。その2つが掛け合わさるアウフヘーベン(止揚)によって、さらなる高みに行けるんだなと思って。伊沢は素晴らしい存在でリーダーなんだけど、逆に僕こそがリーダーにもなれるんじゃないかと思わせてくれるような、同じなんだけど反対な存在。ずっと見ている甲斐がありますし、そういう意味では目標になります。
伊沢:ちなみに僕、自分でリーダーと言ったことは一度もなくて。実はフロントマンと言っています(笑)。インタビューで最初に答える人みたいな。バンドでいうと「CDTVをご覧のみなさま」って言う係です(笑)。僕よりみんなの方がすごいし、僕がいなくても回るのがQuizKnockだと思う。QuizKnock内のいろんなチームに決定権があるから、別に僕はリードしているつもりはないんです。ただ、人前に立って喋るのが上手だから、思想を喋る係だと思っています。
QuizKnock、10周年の先――さらなる挑戦へ
― 10周年を迎えられて、これからQuizKnockとしてどのような方向性で活動していきたいですか?伊沢:まずは10周年の日までしっかりと感謝を伝えて、その感謝を未来への期待につなげていきたいです。まだまだ知名度的に足りていない部分もあるからこそ、これまで以上に日常の各場面でQuizKnockを見かけるようになれば理想。それを目指していきたいと思います。あくまで「楽しいから始まる学びを届ける」というテーマはブレないし、それがいろいろな届き方をしてくれたらいいなと思うので、より世間に浸透できるように頑張ります。
― YouTubeに関して、具体的な目標はありますか?
ふくらP:「十字路」を読み返していると、本当にいろいろなことをやってきたなと改めて思います。チャレンジングなことをやるというのも含めてQuizKnockの良さだなと。なので、20年、30年と未来を見据えて、もちろん登録者数も300万、400万と見据えて、この10年でもやってこなかった挑戦をさらにいっぱいやっていきたいですし、まだまだQuizKnockのことを知らない方もたくさんいらっしゃると思うので、そういうところにも届けていきたいなと思っています。
― 最後にこれからに向けて一言お願いいたします。
須貝:さっきも継続と申し上げましたが、続いていくということの素晴らしさを噛み締めながら、しっかり続いていくように。そして、続いていくためには変わらないといけない。大きくならないと続かないということは絶対にあると思うので、規模もお届けするものもしっかり大きくしてやっていけたらなと思っています。
山本:個人的には「リアルな体験を届けたい」。この一言です。今までは動画を通しての提供が多かったところもありますが、リアルな、もっと実感できるような体験を届けることもできるんじゃないかなと感じているので、個人的にはそれを頑張りたいなと思います。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
QuizKnock(クイズノック)プロフィール
クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディア。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。 YouTubeチャンネル登録者数は260万人を突破。2026年10月2日に迎える10周年に向け、「QuizKnock10周年プロジェクト」を展開中。<伊沢拓司(いざわ・たくし)>
1994年生まれ。東京大学経済学部卒業。「高校生クイズ」で史上初の個人2連覇を達成。2016年にQuizKnockを立ち上げ、2019年に株式会社QuizKnockを設立、CEOに就任。これまで「東大王」(TBS系)「アイ・アム・冒険少年」(TBS系)など多くのテレビ番組に出演してきたほか、全国の学校を無償で訪問するプロジェクト「QK GO」は47都道府県訪問を達成するなど、幅広く活動中。
<ふくらP>
1993年生まれ。東京工業大学在学中の2016年12月にQuizKnockに加入。翌年、YouTubeチャンネルの開設を提案しプロデューサーを務める。2023年4月より、「DayDay.」(日本テレビ系)にレギュラー出演。「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日本テレビ系)にて1000万円獲得、「今夜はナゾトレ」(フジテレビ系)で優勝するなどクイズ番組でも活躍中。2024年の「謎解き能力検定」で全国5位の実績を持つ。
<須貝駿貴(すがい・しゅんき)>
1991年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2017年にQuizKnockに加入、国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータで、科学関連の企画が得意。自身のTikTok・YouTube個人チャンネルでも楽しく科学を学べるコンテンツを発信している。
<山本祥彰(やまもと・よしあき)>
1996年生まれ。早稲田大学先進理工学部卒業。2017年9月にQuizKnockに加入し、現在はYouTubeへの出演のほか、謎解きやクイズの制作・監修を主に担当。「Qさま!!」(テレビ朝日系)「ネプリーグ」(フジテレビ系)などのクイズ番組でも活躍中。2022年3月には漢検1級を取得。特技はクイズ・謎解きで、2024年の「謎解き能力検定」では満点を取ったこともある。
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