インタビューに応じた永瀬廉、吉川愛(C)モデルプレス

King & Prince永瀬廉・吉川愛「絶対に忘れられない」過酷な状況下で挑んだ初共演シーン秘話【「鬼の花嫁」インタビュー】

2026.03.17 07:00

映画「鬼の花嫁」(3月27日公開)で主演を務めるKing & Prince永瀬廉(ながせ・れん/27)と俳優の吉川愛(よしかわ・あい/26)にインタビュー。クランクイン後、いきなり感情のピークを求められた吉川の役作りと、それを芝居で受け止めた永瀬。2人が演じたからこその互いの役の魅力や、第一線を走る2人の「守りたい信念」とは。

  

永瀬廉&吉川愛W主演映画「鬼の花嫁」

永瀬廉、吉川愛「鬼の花嫁」ポスター(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
原作は、2020年より刊行されるクレハ氏著の和風恋愛ファンタジー小説。あやかしと人間が共存する世界で、優れた容姿と能力を持ち人々を魅了するあやかしたちは、時に人間の中から花嫁を選び、一度花嫁を見初めたら生涯その花嫁だけに愛を捧げる。

家族から愛されず虐げられてきた人間・柚子(吉川)はある日、あやかしの頂点に立つ鬼・玲夜(永瀬)と出会う。鬼の一族の次期当主である玲夜に突然花嫁として見出された柚子。この出会いをきっかけに2人の運命は大きく動き出していく。

永瀬廉、吉川愛は「飾らない方」

― まずは初対面でのお互いの印象と、撮影が始まってから知った意外な一面があれば教えてください。

永瀬:いい意味で飾らない方というか、本読みの段階から「思っていることが体に出る方なのかな」という印象でした。撮影が始まっても割とそのままで、感情を体で表現しているイメージがあります。「今日ちょっと(時間)巻いてるよ」って言ったらすっごい飛び跳ねて喜んだり(笑)。

吉川:(笑)。私はテレビなどで見ていてクールな方なのかなと思っていましたが、とても話しやすい方で安心しました。

永瀬廉(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
― 演じられた役の魅力を教えてください。

永瀬:玲夜は小さい頃から当主になることを宿命づけられて生きてきて、いろいろ自分の感情を押し殺してきたんだろうなという生い立ちで。なのでクールや冷徹に見られがちなんですけど、柚子と出会ってからの変化や言動は可愛らしくて魅力的だなと思います。「こういうことするんだ」「意外と愛重めだな」みたいな、そういうちょっと不器用さを感じるようなところ。

― ご自身と重なる部分はありますか?

永瀬:自分が想う人には真っ直ぐというところは似ているかなと思います。

― 愛重めなところはいかがですか?

永瀬:さすがに玲夜ほど重くないです(笑)。でも僕はちゃんと真っ直ぐにいきます。

吉川愛(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
― 吉川さんが感じる柚子の魅力は?

吉川:家族にいろいろなことを言われてもめげないところは、とてもかっこよくて芯が強い女の子だと思います。私は柚子ちゃんほど強くはないですが、そこは自分と共通している部分でもあるのかなと感じています。

互いから見た“玲夜&柚子の魅力”

― 永瀬さんが演じられたからこその玲夜の魅力と、吉川さんが演じられたからこその柚子の魅力を、一番近くで見ていたお二人の目線から教えてください。

永瀬:映画の中の柚子は笑顔が少なくて、心から笑えるシーンがそんなにない。今にも消えちゃいそうというか、それくらい生きることへの活力がない感じなんです。吉川さん自身は「私は儚さがないし…」と心配していた記憶があるんですけど、全然そんなことはなくて、ポスターにもあるダンス中もすごく向き合ったりしていて。玲夜としても、柚子と出会ってたくさんのことがあるんですけど、いろいろなところでその儚さを感じていたので、そこがやっぱり見どころになってくるかなと思います。

― 吉川さんはいかがですか?

吉川:世界で一番位(くらい)が高いと言われている鬼の役ですが、普段着の衣装でも、ポスターにあるダンスシーンの袴でも、どんな場面でも絵になりとても綺麗だなと思って見ていました。

片岡凜、吉川愛(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
― 玲夜と柚子を演じる上で気をつけたことや意識したことは?

永瀬:「鬼だからこうした」というのは全くないんですけど、立場は意識していました。当主になる者としてしっかり教育を受けてきたので、シンプルに姿勢や見え方、所作も「ゆっくり丁寧に」と考えていました。

吉川:私は初めて台本を読んだときに、柚子の家族のことが大事になってくると思ったので、初めて監督とお会いしたときに「私は妹との距離感が一番大事かなと思うのですが、どう思いますか?」と相談させていただきました。監督もとても納得してくださって、「ここのシーンはセリフを変えてみるね」「もっとやりやすくできるところはある?」などたくさん話してくださいました。私は家族のことがあるからこそ、いろいろな柚子が出来上がっていくと思っていたので、そこは監督ととても慎重に進めました。

吉川愛、クランクインシーンで苦労「絶対に忘れられない」

吉川愛、永瀬廉(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
― お二人が今回の作品の中で特に思い入れのあるシーン、印象に残っているシーンを教えてください。

永瀬:ラストシーンかな。最後のいろいろ乗り越えた先の柚子から初めてもらった言葉。それからあのシーンは途中で雪が降ってくるハプニングもあって、無事に撮り切れたという意味でも印象に残っています。

吉川:私は(玲夜と柚子が出会う)歩道橋のシーンは絶対に忘れられない。クランクインがその日だったんです。ちょうど柚子ちゃんが一番どん底に落ちていなきゃいけない場面で、そこから物語が動き出す。なので、まさかクランクインがそこになるとは思っていなくて(笑)。

歩道橋から飛び降りようとして、そこで玲夜に助けられて…というシーンで、まだ柚子ちゃんのことがわかりきっていない状態だったので、感情的にもとても難しかったです。家族のことでいろいろあって、あの場面に繋がるわけですが、とことん本を読んで自分を追い込んで演じました。それが私が一番頑張ったところでもありますし、乗り越えた部分でもあるので、一番好きなシーンの一つです。

吉川愛(C)モデルプレス
― 永瀬さんはそんな吉川さんを近くでご覧になっていていかがでしたか?

永瀬:ちょっと他人事になっちゃうんですけど、すごく大変そうだった。さすがに…(笑)。

吉川:頑張りました(笑)。

永瀬:撮影順はいろいろな事情があった上で決まったんでしょうけど、細かな部分までは知らなかったので「なんでこのスケジュールになったんだろう…?」ってずっと思っていて(笑)。でも、玲夜と柚子が初めて出会うシーンで、僕たちもそれが初めて2人でお芝居するシーンだったので、状況的にはある意味一緒でした。でも、そういう裏側を感じさせないぐらい素敵でした。寒い中で長いシーンでしたが、2人で頑張れたと思います。

永瀬廉、玲夜の行動に衝撃「これが鬼か!!」

兵頭功海、永瀬廉(C)2026「鬼の花嫁」製作委員会
― 先ほど永瀬さんからも玲夜の愛が重めというお話が出ましたが、柚子の誕生日プレゼントを、生まれてから出会うまでの年数分一つずつ用意する場面などは特に溺愛ぶりを感じました。お二人が演じながら「これはすごいな」と驚いた玲夜の行動やセリフはありましたか?

永瀬:プレゼントもそうなんですけど、柚子に大学を辞めさせようとするところ(笑)。びっくりしました。「すでに大学にも連絡入れてたんや!」みたいな(笑)。それで「今日からここにずっといればいい」と言い出すので、「これが鬼か!!」って思いましたね(笑)。

吉川:私は、玲夜が鬼の地位が高いとはいえ、柚子の家族に対して言いづらいことをズバッと言っているところは驚きました(笑)。その後の展開でも「玲夜ってすごいな」と感じるシーンはたくさんありますが、個人的にそこが一番驚いたところです(笑)。

永瀬:柚子のご両親に向かって「害悪」って言ってますからね(笑)。

吉川:(笑)

永瀬:ワードチョイスも含めてパンチ強いよね(笑)。

永瀬廉&吉川愛、未知の役作りに挑んだ過去

吉川愛(C)モデルプレス/ヘアメイク:室橋佑紀(ROI)、スタイリスト:山田莉樹
― 柚子は突然あやかしの世界に足を踏み入れることになり「私がふさわしいのか」と悩む場面もありますが、お二人が今までのお仕事でやったことのないジャンルに挑戦した際はどのように乗り越えられましたか?

永瀬:僕は映画「弱虫ペダル」(2020)で挑戦した自転車競技が印象に残っています。競技として自分が体験するとなると自転車の乗り方一つから今までとは全然違ったし、スピードが出るように靴とペダルを固定して漕ぐので乗り降りに苦労したり、ブレーキがなかったりして、そういう新しいことへの怖さはありました。でも結局「しんどいな、大変やな」「怖いな」と思っていても、熱中していたらそういう思いは消えていって、目の前の物事についてしか考えが回らなくなっていたので、ちょっと後ろ向きなことでも夢中になることが大事かなと思います。

吉川:私は意図してはいなかったけれど殺人犯になってしまった、という役です。どのように演じようと悩んだこともありました。

― そういうときは誰かに相談されるんですか?

吉川:もう頭の中で想像して演じました。それまでもどちらかというとクールな役が多かったですが、殺人犯は演じたことがなかったので、どうしたら観てくださる人に怖いと思ってもらえるか、サイコパスだと感じてもらえるかをその場で考えながら行動したり、セリフの抑揚をつけたりしました。

永瀬廉、周囲への感謝語る

永瀬廉(C)モデルプレス/ヘアメイク:橋場由利佳、スタイリスト:丹ちひろ(YKP)
― 今作では玲夜と柚子の相手を守りたい気持ちがすごく強く出てきますが、お二人が守りたい信念や思いを教えてください。

永瀬:周りの友達、スタッフ、メンバー、ファンの方を大切にしたいです。僕は普段からいろいろな方の力を借りて仕事や生活をしていて、1人じゃできないことも多いなと痛感しているので、手伝ってもらっている分、周りの方へ感謝をしつつ大切にしたいなと思います。

― どんなときにファンの方からの力を感じますか?

永瀬:グループや個人での仕事で「見に行ったよ」みたいなリアクションをいただいたとき。それから一番熱を感じるのはやっぱりライブです。「我々の職業はこういう方々に支えてもらっているんだな」と実感できる場面がすごく多いので、そういうところで「やっぱり大切にしないとな」と思いますね。

吉川愛、芝居で大切にしていること

吉川愛(C)モデルプレス
― 吉川さんが守りたい信念や想いは?

吉川:お芝居において、違和感があったらしっかり伝えることです。自分が納得いかない状態だと、あまり感情も動かないままお芝居をすることになってしまうので、なるべく伝えるようにしています。もちろんお互い寄り添って「こういうふうにしよう」「ここはそのままでいきましょう」と話し合うことはとても大事だと思っています。だからこそ、例えばそのときにお相手の方がいたとしたら、2人でのお芝居で生まれた感情もそのまま活かせばいいと思いますし、嬉しくなったら嬉しい表現にしたりと、素直に生きることを大事にしています。

今回も監督がそのときの感情を大切にしてくださったり、「柚子だったらどうする?」と聞いてくださったりして。「そのときに感じたものを出してほしい」「やりすぎても慣れてきちゃうので逆に撮る回数を少なくしよう」と、私たちがやりやすいように撮ってくださったのでとても助かりました。

― 相手に何かを伝えることは勇気がいることでもありますよね。

吉川:そこを突破しなければいけないんだなと気付いたときがありました。

― 永瀬さんも何か違和感を持ったときは伝えますか?

永瀬:そうですね。やっぱり現場で感じることが正解だと思うので、「台本ではこういうふうに動いて言っていたけど、ちょっと違うかもな」「こっちの方が動きやすいし、自分の中でも辻褄が合うな」みたいなことがあれば、監督に伝えるようにしていました。

― 貴重なお話をありがとうございました。

<こぼれ話1>どんな“あやかし”になってみたい?

永瀬廉、吉川愛(C)モデルプレス
<映画の中にはいろいろな“あやかし”が登場。もし自分が“あやかし”になれるとしたら?>

永瀬:河童!

吉川:河童(笑)?

永瀬:河童になって魚を捕りたい。機械なしで水中を自由に泳ぎたい。それで魚を捕って…そうですね、柚子にプレゼントしたいですね。「捕ってきたよ」って(笑)。

吉川:河童になってまで捕ってきてくれるんだ(笑)。

永瀬:河童になってまで(笑)。鬼辞めてまで(笑)。

吉川:私は雪女。寒がりなので寒さに強くなりたいし、雪を見るのが好きなので、雪女ならいつでも見られると思うので(笑)。

<こぼれ話2>運命は信じる?

<運命がテーマの本作。2人は運命を信じる?>

永瀬:信じています!細かいことでも何かと運命だと思っちゃうんです。外をテキトーに歩いていたらいい風景と出会えたとか、美味しいものに出会ったとか、自分の好きな服と出会えてサイズもぴったりだ、みたいな。そういうことにも「これ運命じゃね?」と思っちゃうタイプです。(これまでで一番運命を感じたエピソードは?と聞かれ)逆子だったんですけど、ちゃんと生まれることができた。良かったです(笑)。

吉川: 私はあまり信じないかもしれません…。でも、愛犬との出会いは運命だなと思います。

<こぼれ話3>「一生愛し続けられる」と自信を持って言えるものは?

<劇中で玲夜は柚子を一生守り抜くことを決意する。2人が今「一生愛し続けられる」と自信を持って言えるものは?>

永瀬:服ですね!たくさん買っちゃうし、休みがあったらまず「服を買いに行こう」となるので、飽きずにずっといろいろな服を着ていたいですね。

吉川:私、ユッケが大好物で。なのでユッケの美味しいお店を探すことです(笑)。

(modelpress編集部)

永瀬廉(ながせ・れん)プロフィール

1999年1月23日、東京都出身。2018年5月23日にKing & Prince のメンバーとしてCDデビュー。俳優としても活動し、近年の主な出演作はドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系/2023)「ラストマンー全盲の捜査官ー」(TBS系/2023)「厨房のありす」(日本テレビ系/2024)「東京タワー」(テレビ朝日系/2024)「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ系/2025)、映画「法廷遊戯」(2023)「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」(2024)「映画ラストマン -FIRST LOVE-」(2025)など。現在、ドラマ「リブート」(TBS)に出演中。

吉川愛(よしかわ・あい)プロフィール

吉川愛(C)モデルプレス
1999年10月28日生まれ、東京都出身。2022年、映画「ハニーレモンソーダ」(2021)で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作は、ドラマ「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系/2023)「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系/2024)「街並み照らすヤツら」(日本テレビ系/2024)「降り積もれ孤独な死よ」(読売テレビ系/2024)「マイダイアリー」(ABCテレビ/2024)「PJ~航空救難団~」(テレビ朝日系/2025)など。現在、ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」(フジテレビ系)に出演中。映画「口に関するアンケート」が2026年に公開予定。

鬼の花嫁

原作:クレハ『鬼の花嫁』(スターツ出版文庫)※コミカライズ:作画・富樫じゅん/原作・クレハ(スターツ出版「noicomi」)
出演:永瀬 廉 吉川 愛
伊藤健太郎 片岡 凜 兵頭功海 白本彩奈 田辺桃子 谷原七音
尾美としのり 眞島秀和 陽月 華 橋本 淳 嶋田久作  尾野真千子
監督:池田千尋
脚本:濱田真和
音楽:小山絵里奈
主題歌:「Waltz for Lily」King & Prince(ユニバーサル ミュージック)
イメージソング:「Ray」由薫(ユニバーサル ミュージック)
製作:「鬼の花嫁」製作委員会
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/onihana/
公式X/公式Instagram/公式TikTok:@onihanamovie
【Not Sponsored 記事】

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