西畑大吾(C)田島隆・マサシ(秋田書店)/「マトリと狂犬」製作委員会・MBS

なにわ男子・西畑大吾、金髪クズ役で激変 “予算オーバー級”演出&ガチアクションに衝撃「これ本当に放送できる?」【「マトリと狂犬」インタビュー】

2026.01.08 18:00

なにわ男子西畑大吾(にしはた・だいご/28)が連続ドラマ単独初主演を務めるMBS/TBSドラマイズム『マトリと狂犬』(MBS:毎週火曜深夜0時59分~/TBS:毎週火曜深夜1時28分~)が1月20日よりスタート。インタビューでは、撮影を終えた西畑が、過酷なアクションや豪華共演者とのエピソードを語ってくれた。

  

西畑大吾主演「マトリと狂犬」

本作は、『カバチタレ!』『極悪がんぼ』などのヒット作を生み出した田島隆(原作)と、マサシ(漫画)による人気コミックを、『ドロップ』『漫才ギャング』などを手掛けた品川ヒロシ監督のメガホンで実写化。脚本は品川と服部隆のタッグが担当した。

かつて売れっ子子役だった梅沢恭之介(西畑)は、転落の末に薬物の売人として裏社会に生きる。六本木で起きた薬物事件をきっかけに、麻薬取締官(通称・マトリ)の黒崎徹(細田善彦)と警視庁薬物銃器対策課・警部補の葛城彰斗(向井理)の双方からスパイになることを強要される。逃げ場のない“ダブルスパイ”として危険な世界に追い込まれる中で、薬物汚染の闇と人間の狂気が描かれるクライムドラマだ。

西畑大吾「主演なのにショッカー(笑)」自分の引き出しにない役への挑戦

細田善彦、西畑大吾(C)田島隆・マサシ(秋田書店)/「マトリと狂犬」製作委員会・MBS
― 脚本を読んだ感想をお聞かせください。

西畑:読み終わって最初の感想は「ボコボコにやられてるな」でした(笑)。僕が今まで演じてきた役とはまったく違うタイプで、自分の引き出しにはない役柄だったので、どう攻めるか、どう作り上げるかをすごく考えました。

― 西畑さんから見て、演じた梅沢恭之介はどんな人物ですか?

西畑:脚本を読んで「普通にクズだな」と思いました(笑)。売れっ子子役だった過去の栄光にすがりながら、何をしても上手くいかず売人になってしまう。自業自得ではあるけれど、可哀想な人でもあります。もし自分自身が、廃れていく姿を想像したら……めっちゃ嫌やなと思いましたね。

でも、素直で単純なところは自分と似ていて共感できました。僕も褒められるとすぐ喜んでしまうタイプです(笑)。梅沢はこれまで蔑まれて生きてきた分、人の言葉に敏感なんです。その単純さや、ふとした瞬間に見せる情の厚さに人間らしさを感じましたし、この作品は彼の「成長物語」でもあると感じています。

― 挑戦の多い役ですが、梅沢を演じる上で意識したことは?

西畑:梅沢は短気で声を荒らげる場面が多く、キレるまでのハードルがとにかく低いんです。その線引きは特に意識しました。威勢よく向かっても、すぐにボコボコにされてしまう。言ってしまえば、戦隊モノのモブキャラである“ショッカー”みたいな存在です(笑)。それが主演のドラマというのも珍しいですよね。

でも、ただの“雑魚”や“クズ”ではありません。途中で出会う女の子に同情したり、「助けたい」という情が芽生えたりもする。回を重ねるごとに人間味が増し、少しずつ成長していく物語なので、その変化を見てほしいです。

西畑大吾「筋がいい」品川ヒロシ監督からアクション絶賛

― アクションシーンは大変でしたか?

西畑:撮影の1ヶ月ほど前から品川監督のもとで練習を行いました。品川監督からは「筋がいい」と言っていただけて嬉しかったです。アクション指導の方もいらっしゃったのですが、現場でも、品川監督自身が実際に動いて見せてくださって、カメラワークまで全て把握されている姿が新鮮でした。最初は「怖い方なのかな?」と思っていたんですが(笑)、実際はとても優しくて、常に周りに感謝を伝えてくださる温かい現場でした。

― 実際の撮影はいかがでしたか?

西畑:僕は基本的には「やられる側」でしたが、アザが増えても楽しかったです。梅沢は元俳優という設定なので、動きは綺麗だけど実践的ではないイメージで演じました。体作りもしましたが、作り込みすぎず、梅沢の不健康さを意識しました。ちょうどライブツアーのリハーサルと並行していたので、体力維持が課題でしたね(笑)。

「マトリと狂犬」予算オーバー!?度肝を抜かれた演出

― 役のために染めた金髪も、ファンの方から好評でしたね。

西畑:品川監督から「金髪にしてほしい」と言われ、参考資料をいただき、美容師さんと相談して仕上げました。かなり明るくしたので、毛先が「使い古した歯ブラシ」みたいになりつつも(笑)、ファンの方に好評でホッとしました。私生活では目立ちたくないタイプなので、黒髪のほうが落ち着きますが、この取材日(※2025年10月中旬)までは金髪でいようと思って、そのまま過ごしていました。僕自身もこの髪色はすごく気に入っています。

― 撮影で特に印象に残っている忘れられないシーンは?

西畑:深夜ドラマですが「予算オーバーしてるんじゃないかな?」と思うくらい攻めた演出が多いです(笑)。特に最終回で僕がある物を破壊するシーンがあるんですが、その備品の値段を聞いたらとんでもない金額で……。たった数秒のシーンですが、絶対にミスできない緊張感がありました。1回ミスして、結果的に2つ壊しましたけどね(笑)。僕が何を破壊したのかは、ぜひ放送で観ていただきたいです。

あとはスタントも凄いです。「これ本当に放送できる?」と思うくらい、CGなしのリアルなアクションばかりで、クレーンやワイヤーも駆使していて、深夜ドラマの枠を超えたスケール感に圧倒されました。

西畑大吾、細田善彦&向井理との並びは「捕らえられた宇宙人」?

向井理、西畑大吾(C)田島隆・マサシ(秋田書店)/「マトリと狂犬」製作委員会・MBS
― 細田善彦さん、向井理さんとの共演はいかがでしたか?

西畑:スタイリッシュでかっこいいお二人の間に入ると、自分が「捕らえられた宇宙人」みたいだなと思いました(笑)。

細田さんは本当にお兄ちゃんのような存在です。演じる黒崎は、低い声で淡々と追い詰めてくる迫力があって、目力もすごくて本当に怖いですが、カットがかかると途端に優しいんです。休憩中、細田さんが持っていた『スター・ウォーズ』のポーチを見て、僕が「可愛いですね!」と声をかけたら、翌日「別のポーチがあるからあげるよ」とプレゼントしてくださったんです。今でも大切に使わせていただいています!

向井さんは、もう「すごい」の一言です。所作やセリフの言い回しが全てスタイリッシュで、とても勉強になりました。ただ、警棒を持つシーンは本当に怖かったです(笑)。テストと本番で広島弁のニュアンスを変えていたので、梅沢としても西畑個人としても、ビビり散らかしました(笑)。

― 西畑さんが味方につくなら、黒崎派ですか?葛城派ですか?

西畑:正直、どちらも嫌です(笑)。でも、応援するとしたら黒崎ですね。彼には壮絶な過去があり、マトリとしての信念がある。冷徹に見えて、実は天然で可愛らしい一面もあるので、圧倒的に黒崎派です。葛城は……正直、救いようがないですね(笑)。

西畑大吾、怒涛のセリフ量と“闇社会の専門用語”への苦戦

― テンポの速い会話劇でしたが、セリフのやりとりで意識したことはありますか?

西畑:現場では、自然にセリフのキャッチボールが始まる雰囲気で練習しました。ただ、1日に20ページ分を撮影する日もあり、ほとんどが僕と黒崎、あるいは葛城との濃密な掛け合いだったので、正直めちゃくちゃ大変でしたね。さらに苦戦したのが、闇社会の専門用語です。「パケが何グラム」とか「コカ」とか、普段使わないカタカナだらけの単語が次々と出てくるので、頭が混乱しました(笑)。

― クラブでコカインを吸う“フリ”をして悶絶するシーンなど、体当たりのお芝居も印象的です。

西畑:そもそも鼻から錠剤を入れる感覚がわからないので、想像を膨らませて演じました(笑)。そのシーンは品川監督ではなく松下監督が演出してくださったのですが、現場で急遽「ここで『ガッテム!』って叫びましょう」というアドリブが決まって(笑)。一瞬「はい?」となりましたが、蝶野正洋さんをイメージして全力で「ガッテム!」と叫んだら、一発OKをいただけました(笑)。そういった予想外の刺激が毎日ある現場でしたね。

物語の中盤以降は、梅沢と黒崎の会話も少しずつ柔らかくなり、小ボケを挟むようなシーンも増えていきます。品川監督ならではのテンポ感と世界観を、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。

― ありがとうございました!放送を楽しみにしています。

(modelpress編集部)

西畑大吾(にしはた・だいご)プロフィール

1997年1月9日生まれ、大阪府出身。2011年4月より関西ジュニアとして活動開始。2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日にCDデビュー。個人としては、2014年1月、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でテレビドラマ初出演。2016年2月、NHK連続テレビ小説『あさが来た』に出演。近年の主な出演作は、映画『忌怪島/きかいじま』(2023)、『劇場版ドクターX FINAL』(2024)、ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』(2023、テレビ朝日系)、『新・暴れん坊将軍』(2025、テレビ朝日系)、『御曹司に恋はムズすぎる』(2025、カンテレ・フジテレビ系)など。
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