【ミセス大森元貴インタビュー】バンド=不純物「1人でやった方が気は楽」―それでも若井滉斗&藤澤涼架と歩む背景
モデルプレスの独自企画「今月のカバーモデル」で2025年12月のカバーモデルを務めたのは、年末恒例企画「モデルプレス今年の顔」にソロ・グループの両方で選出された3人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)のボーカル・ギターの大森元貴(おおもり・もとき/29)。「わかる!なんて言ってほしくない」——初のドキュメンタリー映画「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~」(公開中)で発した言葉が象徴する、大森の繊細な人間観。そして、ライブツアー、ソロ活動、演技仕事…なぜここまでタフに才能を開花させ続けることができるのか?覚悟に迫ったインタビュー。
Mrs. GREEN APPLE&大森元貴、バンドとしてもソロとしてもモデルプレス2025年「今年の顔」に選出
10周年記念野外ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」のライブフィルム「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD(フィヨルド)~ ON SCREEN」と、初のドキュメンタリー映画「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~」が2作同時公開中。デビュー10周年にして2日間で10万人を動員した大規模ライブ「FJORD」の成功、そして音楽チャート上位の占拠…と今年も活躍が止まらなかった3人だが、2025年末をもって約3年間にわたるフェーズ2を完結し、2026年からはフェーズ3へと移行すると発表。大森個人としてはソロアーティストとして約4年ぶりに再始動し、俳優として映画「#真相をお話しします」でのW主演、NHK連続テレビ小説「あんぱん」への出演…とさらなる著しい活躍を見せた。そうした輝かしい功績が評価され、モデルプレスの年末恒例企画「今年の顔」にMrs. GREEN APPLEをバンド、そして大森元貴をソロアーティストとしても選出。彼らは、2025年の音楽シーンにおける最高の象徴となったのだ。
大森元貴が感じた「わかる」という言葉への違和感
映画で発せられた大森の言葉「わかる!なんて言ってほしくない」。その率直な言葉に多くの人がハッとさせられたことだろう。「もちろん発言したことは覚えていますが、それぞれの寂しさの根源や、苦労から派生する部分はお互いわからないですし、辛さや喜びは比べるものではないと思うんです。でも最近はそれをシェアしたがる人がすごく多い」と、彼が感じる違和感を率直に語る。「勢いで言ったこと」と大森は笑うが、その背景には深い思考がある。「みんな同じ形をしているけどまったく違う生き物だと思って生きているので、それぞれの苦労をわかろうとするものではない。わかろうとすることは大事だけど、結局わからない」と呟く。相手の気持ちを理解しようとする姿勢の重要さと、完全には理解できないという現実のバランス—その葛藤を問うた言葉だったのだ。
大森元貴、フェーズ2を通じて感じた若井滉斗&藤澤涼架への深い尊敬
「何より僕の考えの相手をすることはすごく心労がかかることだと思うんです。同時に僕も本当は1人でやった方が気は楽なんです」と、意外な本音も飛び出した。バンドを組む難しさと向き合う、その素直な言葉には重みがある。
「バンドは“不純物”なので。でも、その不純物が心地良かったり、ストレスが大切だったり。3人が集まる=コミュニティになるのでめんどくさいこともありますが、彼ら2人がいてくれたからこそ、フェーズ2で乗り越えられたことがたくさんあります」。仲間の存在がいかに大きいかを実感している言葉が響く。
大森元貴、若井滉斗とは「未だに同級生と“ミセス”として一緒にやっていることがわからなくなるぐらい」
大森と若井はもともと中学の同級生。「同級生レベルの人が5万人の前に立っているというのは本当におかしな話で(笑)。未だに同級生と“ミセス”として一緒にやっていることがわからなくなるぐらいです」と今でも変わらぬ等身大の目線での姿を語る。時が経ってなお、その関係性の奇跡に戸惑いながらも、「彼は初期衝動を大事にしながら、ミセスに適応していっているなと思います」と話すように、中学時代を知る大森が紡ぐ言葉からも、音楽への思いを大事にしながら現在のバンドメンバーとして歩む若井の姿がうかがえるのだ。大森元貴が語る藤澤涼架の人物像「すごく優しいし、厳しい人」
藤澤に対しては「すごく人の気持ちを汲む人で、すごく優しいし、厳しい人」と一貫したスタンスを評する。「でも、彼の心に持っている優しさをちゃんと表現するようになったのがフェーズ2かな。彼自身の深みが増して、さらに尊敬できるところがたくさん増えたと感じています」と、フェーズ2を通じての彼の変化と成長を心から称えた。大森元貴は休みなし 平均睡眠時間は「3~4時間」それでも「美しくありたい」
バンド、そしてソロでの活動も多い中、休息はとっているのだろうか?「休んでいないですね。睡眠時間は平均して3~4時間とか」と軽快に答えるが、朝帯となったこの日の取材でもサービス精神旺盛に撮影に応じ、合間には自身でリップを塗り直すなど、疲労は微塵も感じさせない。艶のある肌や変化のあるビジュアルでも注目を集める彼のこだわりを聞くと「そんな自慢できることをやっているわけではなくて。正直全然寝られていないのでボロボロになりながら頑張っています(笑)」と明かす。「美容はもちろん好きですが、どうにかして美しくありたいというか、『どうしたら今日の自分のテンションが上がるかな?』と考えながら実践することが多いです」。忙しさの中でも自分自身と向き合い、その日その時の輝きを求め続けるのだ。
大森元貴の夢を叶える秘訣
モデルプレス定番質問の「夢を叶える秘訣」。昨年のインタビューでは“勘違い力”が大事だと回答していたが「“勘違い力”は相変わらず大事ですね」と確固たる信念は揺らがない。「夢は多分叶っちゃだめなんです。『嬉しい夢』と『叶わない方がいい夢』の2つがあると思っていて。自分が自分らしく邁進するため、突き進むためのエネルギーは絶対に必要。『こういう人でありたい』『どうなりたい』と細かく目標を立てることが夢のために重要だと考えています。“夢”と“目標”は分けて考えることが大事で、“夢”は漠然としていていい」。叶えることよりも、追い続けることに価値を見いだすその姿勢には、アーティストとして、そして一人の表現者としての大森の生き方そのものが深く滲み出ていた。
(modelpress編集部)
INTERVIEW PHOTO:赤英路
大森元貴プロフィール
1996年9月14日生まれの音楽家。作詞家・作曲家であり、バンドMrs. GREEN APPLEのフロントマン。Mrs. GREEN APPLEでは全楽曲の作詞/作曲/編曲、 さらに作品のアートワークおよびミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関するすべての要素を担当している。その楽曲は、主要ストリーミングサービスにおいて31曲が総再生数1億回を突破(アーティスト別単独1位)、全楽曲での国内累計ストリーミング数が100億回を超える史上初のアーティストとなった。2023年に「ケセラセラ」、2024年には「ライラック」にて日本レコード大賞を2年連続で受賞し、国民的バンドとしての地位を確かなものにした。大森は、2025年年間Billboard JAPAN作詞家チャート、及び作曲家チャートで、史上初となる3年連続1位を獲得している。もっと詳しくみる
-
【写真】ミセス、ビジュアルの変化話題
-
【写真】ミセス大森元貴のアイメイクが話題
-
【写真】ミセスメンバーと幼馴染のパリ五輪代表選手
-
【写真】ミセス、“MV再現”生放送での派手コスプレ姿
-
ミセス、活動休止中の驚きの事実告白
-
「今月のカバーモデル」特設サイト
あわせて読みたい
-
TBS安住紳一郎アナ「レコ大」ミセス3連覇には「注目が行く」当日のステージングにも期待「音楽業界からもすごく評価が高くて」【第67回 輝く!日本レコード大賞】
モデルプレス
-
ミセス、“冬らしさ満載”新CMで和気あいあい メンバー間で毎年続けていること明かす「12年くらい欠かさず」
モデルプレス
-
12月の表紙はMrs. GREEN APPLE大森元貴 モデルプレス独自企画「今月のカバーモデル」
モデルプレス
-
Mrs. GREEN APPLE、冬のドイツで“3人だけのクリスマスパーティー”「アナザースカイ」1時間SP出演
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2025年12月15日 17:45時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01ザ・ロイヤルファミリー
The Last Episode「ファンファーレ」
12月14日(日)放送分
TVerで見る -
02良いこと悪いこと
第9話 犯人、だーれだ?
12月13日(土)放送分
TVerで見る -
03フェイクマミー
最終話 2人のママは娘を守れるか!?心で繋がる家族の運命
12月12日(金)放送分
TVerで見る -
04ロンドンハーツ
50TAにKing & Princeから楽曲オファーSP
12月13日(土)放送分
TVerで見る -
05ぼくたちん家
#10(最終回)「この世に私に関係ないものなんてない」
12月14日(日)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
Mrs. GREEN APPLE、日テレでクリスマス特番決定 名曲の数々を特別演出で披露へ
モデルプレス
-
Mrs. GREEN APPLE「Artist of the Year」受賞「アーティストの皆様が忙しい間に」TikTokコラボ撮影の裏側語る【TikTok Awards Japan 2025】
モデルプレス
おすすめ特集
-
12月のカバーモデルは「今年の顔」Mrs. GREEN APPLE大森元貴
特集
-
2025年「モデルプレス今年の顔」発表
特集
-
「2026年ヒット予測」発表 モデルプレス独自調査
特集
-
インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
国内作品見放題数2位!アニメ・お笑い・ドラマ・映画が充実!オリジナル作品も!
特集
-
日本テレビ系日曜ドラマ「ぼくたちん家」の情報をたっぷり紹介
特集
-
FODでは放送中の最新作はもちろん、オリジナルの独占作品も見放題配信中!
特集
-
業界初! 全プラットフォーム横断の大規模読者参加型アワード
特集
-
SM ENTERTAINMENT JAPANが手がける『GPP』の情報をお届け!
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
【AAAインタビュー】宇野実彩子「30周年を目指したい」與真司郎・末吉秀太と語った今後― グループの成長と変化<後編>
モデルプレス
-
02
【ミセス大森元貴インタビュー】バンド=不純物「1人でやった方が気は楽」―それでも若井滉斗&藤澤涼架と歩む背景
モデルプレス
-
03
【竹内涼真&町田啓太「10DANCE」インタビュー後編】「あんなに支えてくれる人はいなかった」2人が感謝する存在 ダンスパートナーとしての互いへの想いも語る
モデルプレス
-
04
【AAAインタビュー】宇野実彩子・與真司郎・末吉秀太、20周年迎えファンへ届けたい“感謝” メンバー集結秘話も「素敵な仲間たちと出会えたなと思った瞬間」<前編>
モデルプレス
-
05
【竹内涼真&町田啓太「10DANCE」インタビュー前編】「片時もお互いの存在を切り離したことはない」ダンスを通じて深く結ばれた絆と芝居の駆け引き
モデルプレス