「19番目のカルテ」のインタビューに応じた松本潤(C)モデルプレス

松本潤、初の医師役で見せた新境地 柔らかい表情&話し方…事前準備で“1番役立った時間”とは「すごく印象的」【「19番目のカルテ」インタビュー】

2025.07.26 14:00

TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』(よる9時~)で主演を務める松本潤(まつもと・じゅん/41)に、モデルプレスらがインタビュー。前編では、総合診療医を演じる上での役作りや撮影での様子、共演者とのエピソードを明かした。

  

松本潤主演『19番目のカルテ』

松本潤(C)モデルプレス
本作は、病気を診るだけでなく心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる19番目の新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメント。主演を務める松本は、キャリア30年目にして自身初となる医師役で、魚虎(うおとら)総合病院に新設された総合診療科に所属する総合診療医・徳重晃(とくしげ・あきら)を演じる。

松本潤、総合診療医としての役作り明かす

松本潤(C)モデルプレス
― 今回初の医師役ということでしたか、役作りをする上で事前に準備したことがあれば教えてください。

松本:今回は総合診療医役をやるのですが、恥ずかしながらこのお話をいただくまで総合診療というものを知らなくて。原作に出てくる総合診療って実際はどういう世界なんだろうということで、今回、医療監修にも入っている生坂政臣先生に取材する時間をいただきました。先生に直接「総合診療とは」とか、具体的に「普段どういうふうにやっているんですか?」と質問して、ディスカッションするという時間が1番役をやる上で役立ちました。

― 生坂先生からかけられた言葉で印象に残っていることはありますか?

松本:病院に行き、検査をするといろんなことが分かるはずだと思うのですが、総合診療は問診がポイントだと。問診をすることで病気の診断を決めていくという話をされていたのがすごく印象的でした。一般的な保険医療だとなかなか時間も取れないという中で、自由診療の形をとって、じっくりと患者から話を聞き、その上で可能性を1つ1つ潰していって診断を出すという話が非常に印象に残りました。

― 今回演じられる上で、間やセリフの出し方で意識されたことはありましたか?

松本:ドラマの撮影は、普通の日常的な会話よりテンポを早くというのが染みついているというのと、僕のせっかちな部分を抑えて、なるべくゆっくり話すというのは最初すごく意識していました。ただ、ある程度馴染んでくるとリズムみたいなものは自分の体にも馴染んでくるので、最近はそこまで意識しすぎず、お芝居できているかなと思います。

― 各話ごとで出演する患者の年齢や職業もさまざまですが、患者との距離感の変化は意識されていますか?

松本:医師役の俳優さん達とやる時以上に、患者さん役の方とはなるべく空気だったり距離感だったり、リズムみたいなのはすごく意識しながらやっています。

― 台詞では医療用語なども出てきたと思いますが、撮影で苦戦したことはありましたか?

松本:メガネの映り方など、細かいところは監督と話しました。台詞でというのはあまりないですね。

―これまでのご自身の経験が、今回の役作りに生かされたなと感じたものはありますか?

松本:原作があるキャラクターではあるのですが、「どう思ってるか」みたいなのを描写しすぎていなかったりする部分があるので、そこは制作陣とたくさん話し合いをし「どういう行動をする人なんだろう」とか、クライマックスや最終話に向かってどういう風にストーリーを展開していくかを考えていました。どうしたら原作に描かれているドラマっぽくなるか、という話もしています。その上で、自分が経験してきた話の聞き方や喋り方、人との接し方は、もちろん役としてのイメージと重なる部分しか表現していないつもりですが、にじみ出る部分はあるんじゃないかなと思います。

松本潤、表情作りでは“柔らかさ”を意識

松本潤(C)モデルプレス
― 撮影の中では監督から「もっと優しい感じで」とリクエストされたという話もありましたが、実際にどんなシーンでアドバイスを受けましたか?

松本:どうしたって目(の印象)が強いので、真剣に問診していたり、患者さんと向き合ったりしている時に、意識しているよりも目に力がぐっと入ってしまう瞬間があることを言っているのかなと思います。普段話していてそう見えるということではなく、画面で見た時に“もうちょっとこういう方がいいですか?”など、見え方の話は監督としています。

― ポスタービジュアルでの優しい微笑みも印象的でしたが、演じる際の表情作りで意識していることがあれば教えてください。

松本:顔は変わらないので(笑)、心持ちをなるべく変えようと思い、自分の中で柔らかいものや、白いもの、温いものみたいなのを頭の中でなるべくイメージするようにしています。

松本潤、小芝風花・新田真剣佑ら共演者の魅力「個性豊かでみんなバラバラ」

― 共演者の皆さんの印象はいかがですか?

松本:今回、キャラクターが個性豊かでみんなバラバラというのがすごくキーポイントだと思っています。そのキャラクターと話している時は本当に粒揃いといいますか、全く違う人たちが揃っていて。僕は新しく魚虎総合病院に来たという設定なのですが、初めましての空気感でやっているので、話が進んでいく中でどう連携が取れていくのかは、僕自身すごく楽しみにしています。

― 小芝風花さんとお芝居をしてみての印象を教えてください。

松本:今回、柔道をやっていたというキャラクター設定もあると思うのですが、すごくカチカチしたというか、体幹がブレないような姿勢をキープしたいと思ってやっているとおっしゃっていて、それがすごく伝わるお芝居をされているなと感じました。あとは、白目が綺麗!あんなに白目が綺麗な人はなかなかいないんじゃないですかね。

― 新田真剣佑さんの印象はいかがですか?

松本:役とのギャップがすごくあって。普段は僕に対してすごくフレンドリーに接してくれているのですが、役だと対立するというか、考え方がすごく遠い役柄同士なので、話していると妙な間ができることが多いんです。その妙な間を作る、見つめ合っている時間が印象的ですね。綺麗な顔してるなと思って(笑)。

― 木村佳乃さんとのお芝居で感じたことがあれば教えてください。

松本:佳乃さんは普段ものすごく明るい方なので、普段のご自身の雰囲気と役とで1番ギャップがあるかもしれないです。役に入った瞬間に声のトーンからボリュームまで一瞬で変わるので。普段は明るく笑顔を絶やさない方が、本番で芝居をやるとなった瞬間にスイッチが入る感じは「すごい、女優さんだ!」と思いました。

― 田中泯さんの印象はいかがですか?

松本:泯さんは凄く面白かったですね。元々ダンサー・アーティストとして僕はすごく尊敬していて、どういう芝居をするんだろうとか、どういうふうに芝居にアプローチするんだろうということに対してもすごく興味があったので、現場でよく観察させてもらっています。(泯さんは)考えているというよりも「感じる」という言葉が正しい気がします。頭で考えるというよりも、五感を使ってそれを感じて体現するみたいな感覚がすごくあるので、それをどのタイミングでどう思っていらっしゃるのかな、と観察しています。

★後編では、松本が座長として心がけていることや人との対話で意識していること、悩みを抱えている人との向き合い方などについて語っている。

(modelpress編集部)

松本潤(まつもと・じゅん)プロフィール

1983年8月30日生まれ、東京都出身。1999年としてCDデビュー。その後、『花より男子』シリーズ(2005・2007・2008/TBS系)、ドラマ『失恋ショコラティエ』(2014/フジテレビ系)などのヒット作に出演。近年の主な出演作は、『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズ(2016・2018・2021/TBS系)、ドラマ『となりのチカラ』(2022/テレビ朝日系)、大河ドラマ『どうする家康』(2023/NHK総合)など。
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