「めおと日和」好演話題の小関裕太、10年間ブレない軸 30歳記念の軌跡本で“種明かし”も【「Y」インタビュー】
俳優の小関裕太(こせき・ゆうた/30)が、7月10日にアーカイブブック『Y』(株式会社ワニブックス)を発売。本作は6月8日に30歳を迎えた小関の約10年間が詰まった1冊となっている。インタビューでは作品に込めた思いや撮影の思い出、さらには俳優業での“軸”について語ってもらった。【前編】
小関裕太アーカイブブック「Y」
6月に最終回を迎えたドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)での好演も話題を呼んだ小関は、6月8日で30歳に。本作は、そんな小関の2014年から2024年までの雑誌『プラスアクト』シリーズにおけるインタビューと写真を抜粋再構成、さらに新たな撮り下ろしと最新インタビュー&座談会を加えた、計208ページのボリューム作となっている。新たな撮り下ろしは2テーマ。スタジオでのモノクロ撮影では、ただそこに存在する個としての小関に焦点をあて、新たな一面を目の当たりにできるインパクト大な写真に仕上げられた。伊豆大島ロケでは圧巻の自然と向き合う姿から等身大の旅姿まで、様々な表情が写し出されている。
小関裕太、アーカイブ本制作への思いとは
― まずは、今作に込めた思いや、制作の意図について教えてください。小関:元々は雑誌『プラスアクト』でインタビューを担当してくださっていた方が提案してくださったことがきっかけで、面白そうだと思い制作を決めました。19歳からの約10年間のインタビューが詰まっている本なので、30歳になるタイミングで出すことができるのはピッタリですし、すごく光栄なことだなと思っています。
― 制作にあたって、ご自身でアイデアを出した部分はありますか?
小関:今作はこれまでのアーカイブに加えて、最新の撮り下ろしとインタビュー、座談会を掲載しているのですが、座談会は僕の思いを叶えていただいた企画です!実は1st 写真集をワニブックスさん制作で出していて、当時のインタビューページも今作に載っているので、当時の撮影でご一緒したメイクさんやスタイリストさん、カメラマンさん、編集の方々、マネージャーさんとの座談会をどうしてもやりたいなと思っていて。当時僕は10代でお酒が飲めず、撮影後にスタッフさんたちがお酒を飲んでいる横で「僕眠いのでそろそろ寝ます…」みたいなことを言った記憶があって(笑)。大人っていいなぁ…と羨ましい気持ちがあったので、今作では当時のメンバーで、お酒を飲みながらの座談会をさせていただきました!
小関裕太、アーカイブ本は「いわば種明かし」
― 今作には撮り下ろしのインタビューも掲載されていますが、どんな内容になっているのでしょうか?小関:30歳を迎えるにあたってのインタビューには、アーカイブを見て“当時、実はこういうことを思っていた”という、いわば種明かしのような内容もあります。メディアを通して外に言葉が出ることは嬉しさの反面、怖さもすごくあり、自分がセレクトした言葉への恥ずかしさや責任感もありますし、実はこの言葉の中には本当は辛い時期でもあったんだよ、というのを語れているのはアーカイブ本ならではです。1人の俳優の歩みを読むというより、1人の人間の苦悩や軌跡を面白く読んでもらえたら嬉しいですし、「こういうパターンの人生もあるんだ」みたいな感じで受け取ってもらえたらと思います。
― ご自身で過去のインタビューを読み返したご感想は?
小関:年齢感に対しては意外と変わっていないなと思いました。20歳のときの“20歳”のイメージも、25歳~29歳くらいまでのイメージも、昔から考え方は同じなんだなと驚きました。逆に新鮮だったことは、先輩からの言葉をそのまま話していたこと。声を掛けていただいたことが嬉しくて、当時はたくさん話していたのですが、今振り返るとちょっと恥ずかしいなと感じました(笑)。
― ほかにも、昔の自分の行動に対して“恥ずかしかったな”と思うことや、“可愛かったな”と感じることがあれば教えてください。
小関:座談会メンバーのカメラマンさんに10代の頃から撮っていただいているのですが、「初めて撮影したとき、鏡越しにずっとポージングを確認していたよね」と言われて恥ずかしかったです(笑)。雑誌や作品は出来上がったものをお届けしているので、撮影風景などは伝えられない分、顔や体の角度などの見え方をすごく考えていたなと思います。役に関しても、今は役の内面を考える時間が以前より濃密ですが、昔はその役がどういう声なのか、目なのか、表情なのか…と、外見のことばかり考えていましたね。
小関裕太、“10年の経過”実感し感慨
― 今作の撮り下ろしは伊豆大島でロケを行ったとのことですが、撮影中に印象的だったことはありますか?小関:今までの写真集もそうだったのですが、担当編集の方がグルメで、ご飯のチョイスが間違いない人なんです。今回も旅のしおりがあって、その中に必ずしっかりご飯の時間があったので、それがすごく楽しみでした。島なので海鮮も美味しかったですし、地元の方が行くような定食屋さんで食べた天ぷらとかも美味しくて…!そういった姿も写真で収めてくださっています。
― ロケーションも壮大ですが、特に思い出に残っている撮影地はありますか?
小関:裏砂漠と呼ばれている砂漠地帯は特に幻想的で、撮影ではドローンも駆使しています。10年前の写真集も同じカメラマンさんだったんですけど、10年前には持っていなかったドローンの免許を取得されていたんです。だからこそ叶った絵ですし、僕も10年経っているけど、カメラマンさんも10年経っているんだというのを実感して、それも素敵だなと感じました。現実離れした、別の星に来たような感覚になるロケーションも素晴らしくて、ずっと暗い空間にいるのも不思議な体験でした。
小関裕太、俳優業で大切にしている軸
― “10年間を振り返る本を出版する”というのは、ずっと取材を受けてきたということはもちろん、小関さんご自身が俳優としてキャリアを重ねているからこそ実現できたことでもあると思います。俳優業で大切にしていることや、ブレない軸があれば教えてください。小関:軸は“ワクワクすることを追うこと”、それは今も変わらないです。大変なことはたくさんあったし、楽しいことばかりではなかったけど、これは間違っていなかったと思います。20代でチョイスしていたことと、これから30代でチョイスすることは大きく代わると思いますが、根底にあるのは「その時々にワクワクしていることを誰かに共有して共感していただくこと」ですし、それは今も自分の原動力になっています。
― 10年間を振り返って、今思うと転機になっていた出来事や、ターニングポイントはありますか?
小関:作品1つひとつに思い入れがあるし、全部が変化のタイミングではあったのですが、もし1つ挙げるとしたら、岸谷五朗さん演出の舞台で初主演を務めたことかなと思います。ダンスも歌もあるミュージカルだったのですが、僕はそれまでストリート系のダンスは軽くしかやっていなかったので苦手意識があったし、とにかく挑戦ばかりでした。上手くいかないことも、頭ではわかっているのに体が追いついてこないこともあって、その上“座長として頑張らないと”みたいな、肩肘を張っていた時期で、結構頑張っちゃっていて。もちろん頑張るべき時期だったのですが、悔しくて、苦しくて、一瞬「僕は俳優をやらない方が良いかも」と思ったこともありました。
でも、芝居以外のお仕事をして様々な経験をさせていただいた中で「俳優を頑張りたい自分がいるのかもしれない…」とそのとき強く感じることができました。元々色々なことに挑戦したいタイプで、歌や楽器・ダンスもやるし、趣味も多い方ですが、その中でもこれだけ悔しい思いができる俳優業はすごく大切なものだなと、初主演舞台のときに気づいたんです。それをきっかけに、もっと深く集中して、絞ってやってみようと思えましたし、1作品ごとにちゃんと意志を持てるようになりました。
― 『Y』でのインタビューでは、“ダメ出しという言葉が好き”とありましたが、今でもダメ出しを受ける機会はあるのでしょうか?
小関:年齢とともにダメ出しをされる機会は減っているのですが、その分、自分でドラマを観て「このテンポ感で良かったのかな」と自分にダメ出しすることが増えました(笑)。ダメ出しをされにくくなっているからこそ、自分自身に厳しくいるしかないので、毎回リアルタイムで観ることは難しいのですが、なるべく振り返るようにはしています。
★インタビュー後編では「波うららかに、めおと日和」の反響や役作り、さらには30代の目標について語ってもらっている。(modelpress編集部)
小関裕太(こせき・ゆうた)プロフィール
1995年6月8日生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。最近の出演作はドラマ「癒しのお隣さんには秘密がある」(日本テレビ/23年)、ドラマ「大奥」(フジテレビ/24年)、ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS/24年)、ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/24年)、ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ)、ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ/25年)、「いつか、ヒーロー」(ABCテレビ/25年)、舞台「キングダム」(23年)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(24年)ロミオ役(Wキャスト)など。8月31日より東京・紀伊國屋ホールにて主演舞台「サヨナラソング ー帰ってきた鶴ー」が上演される。もっと詳しくみる
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