FANTASTICS堀夏喜＆田辺桃子「恋です！」から見守っていた互いの活躍 4年前を回顧「すごく思い入れがあります」【「きみは面倒な婚約者」インタビュー後編】

堀夏喜＆田辺桃子の厚い信頼関係「心強い」「頼もしくてありがたい存在」

― 改めてお互いの印象を教えてください。

堀：今回は2回目の共演で、ドラマ「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」（日本テレビ系／2021）以来4年ぶりぐらいにお会いしたんですが、明るい雰囲気や気さくに話してくださる感じが当時のイメージのままでした。やっぱりお会いしたことがある分、僕的にはすごく心強く感じました。自分は普段アーティスト活動がメインなので、お芝居では不安な部分もたくさんありますが、田辺さんの存在はとても心強いです。

田辺：前回共演させてもらったときは2人でがっつりお芝居をするシーンがあまりなかったので、今回ご一緒できることがすごく嬉しかったです。今回の作品は割と2人の関係にフォーカスしている物語なので、どういう感じで作っていこうかなと考えていたんですが、堀さんは優しさと柔らかさが溢れている方なので、原作の橘さんの印象に加えて、堀さんが持っている優しさや柔らかさがプラスされたドラマ版ならではの橘さんがいつも現場にいてくださって。

紫乃ちゃんは喜怒哀楽がはっきりしているんですが、とても安心感のある橘さんがいつもいてくださるので、私もそれに甘えながら日々撮影をやらせてもらっています。すごく頼もしくてありがたい存在です。

「恋です！」から見守っていた互いの活躍

― 「恋です！」から4年も経っていることにすごく驚いたんですが、今作に入る前に仕入れていたお互いの情報やこれまで観ていた出演作などはありますか？

堀：僕にとって「恋です！」は初めて出させていただいた地上波のドラマなので、すごく思い入れがあります。初めてなのにあのキャスト陣の方々と共演ということですごく緊張した記憶があります。それから今でもそのときのスタッフさんが未だに僕のことを気にかけてくださることもあり、共演者の方がテレビに出られていると「お！」っとなってつい観たりすることも多いです。だから田辺さんが出ていたときも「お！」となっていました（笑）。

田辺：嬉しい！

堀：そういう意味でも、また作品で再会できたことがめっちゃ嬉しかったです。

田辺：私はなんというか、勝手に「またご一緒するかな」と思っていたんですよ。

堀：そうだったんですか！？

田辺：でもなかなか機会が来なくて、グループで活動されている映像を見かけたときには「あ！」と思ったりして（笑）。

堀：（自分と）一緒だ（笑）。

田辺：そうなんです。そんな中で今回のお話をいただいたので、活躍されているのを見ていた分、逆に「自分はあのときから成長できているかな？」とある意味緊張感がありました。

それから4年前はそこまで話せる時間がなくて、パーソナルな部分や素を知らなかったので、少し不安もあったんですが、「恋です！」のときからあった優しい印象は今も変わらなくて。なので会った瞬間から、なんなら前よりもいい意味で距離や壁を感じることがなくて、すごくフラットに「ずっと友達だったのかな」というぐらいのリラックスした空気感でいられたのがすごく嬉しかったです。そこに尊敬や感謝を持ちながら、より一層頑張ろうと気合が入りました。

― お二人ともすごく柔らかい雰囲気なのをお話していて感じます。現場でも座長として引っ張っていくというよりは皆さんを癒やしている感じなのでしょうか？

堀：現場では2人だけのシーンを撮る時間が長かったです。

田辺：そうですね。

堀：あとは安倍（乙）さん（花澤優衣役）と3人のシーンが多いので、大人数で撮る機会はあまりないです。それもあって、「2人で一緒に」というイメージの方が強いかもしれないですね。

田辺桃子、堀夏喜は「意外と天然」

― 今回の撮影が始まってから気付いた、お互いの意外な一面やギャップを感じる瞬間はありますか？

堀：ギャップか～（考え込む）。

田辺：私は、意外と天然なんだなって思いました（笑）。

堀：（共感して笑っているスタッフ陣を見て）どこがですか！！天然じゃないですよ！！

田辺：堀さんはめちゃくちゃ姿勢がいいんです。偏見なんですけど、姿勢がいい方ってちゃんとしている方が多いイメージがあって、堀さんは実際すごくストイックなんです。やっぱりグループで活動されているので食事もコントロールしていたり。「すごいストイックだな～」と思っているのですが、たまに気付いたらあんまり話聞いてないときとか…（笑）。

堀：疲れちゃってるんですよね（笑）。

田辺：結構自分モードに入っていて「ん？」みたいな間があったりとか（笑）。何か一つの話題について話しているときに、途中から別の話題が入ってきて「あ、堀さん今こっちの話してるのか！」みたいなこともあります（笑）。

堀 ：あるあるある（笑）。基本それ全部疲れてるときですね（笑）。

田辺：あ、あともう一つ思い出しました！堀さんは現場で基本いつもお魚のお弁当を選ばれているのですが、この前「サバのお弁当とったのに、開けたらハンバーグだったんだよね～」って（笑）。

堀：これは俺のせいじゃない（笑）。

田辺：その引き運が面白くて（笑）。

堀：俺は「サバ」の貼り紙があるところからお弁当を取ったのに開けたらハンバーグだったから、俺のせいじゃない（笑）！

田辺：でもそれを開けた瞬間に「あ、違う」ってなってマネージャーさんとかに替えてもらうのかなと思っていたんですけど、そのまま食べていて（笑）。

堀：その日めっちゃ寒くて外に出たくなくて！「外に出るくらいなら仕方ない」と。そんなこともありましたね（笑）。

田辺：そういう出来事をすごくゆる～く喋るんですよ（笑）。「こんなことがあったんだよ！！」と勢いよく言ってくるんじゃなくて「ハンバーグだったんだよね～…」という抜けた感じがすごく意外でした（笑）。

堀夏喜、田辺桃子に感じたギャップ

― 堀さんが田辺さんにギャップを感じた部分はありますか？

堀：インタビューでもしっかり話してくれるし、お芝居もすごく思いが強くて色々考えていて、めちゃくちゃストイックでしっかりしているイメージだったんですよ、ずっと。もちろん今でもそうなんですけど…。

田辺：なんかすごい嫌な予感がする（笑）！！

堀：…めっちゃ面白いんです（笑）。なんて言うんだろう…めっちゃ面白い人なんです（笑）！

田辺：あはは（笑）。

堀：撮影合間に話していても、さっきまでシリアスな演技していた人とは思えないような。切り替えがすごいです（笑）。

― 役に引っ張られることがないんですね！

田辺：確かに役に引っ張られることはないです。

堀：（シリアスなシーンでも）カットかかったらパーッと明るくなりますし、それがやっぱりすごいと思います。

― 貴重なお話をありがとうございました！

取材こぼれ話

「決め顔チャレンジ」動画では、初めて挑戦する田辺にスタッフが堀の過去動画を見せて2人でシミュレーション。その過去動画を“完全オマージュ”した元気いっぱいのポーズに注目。これまでの堀のどの「決め顔チャレンジ」を再現したのか、ぜひ探してみてほしい。ふわふわとした柔らかい雰囲気をまとう2人のインタビューにはスタッフ陣もほっこりで、取材現場は終始笑顔で溢れていた。（modelpress編集部）

堀夏喜（ほり・なつき）プロフィール

1997年8月6日生まれ、愛知県出身。2016年にFANTASTICSを結成し、2018年「OVER DRIVE」でメジャーデビュー。俳優としても活躍の幅を広げ、主な出演作にドラマ「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」（日本テレビ系／2021）「少年のアビス」（MBSほか／2022）「サブスク不倫」（MBSほか／2023）など。「スパイの人事部」（CBCテレビ／2024）でドラマ初主演を務めた。FANTASTICSとしては7月19、20、21日にさいたまスーパーアリーナにてスタジアムモードで3daysのライブを控えている。

田辺桃子（たなべ・ももこ）プロフィール

1999年8月21日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作にドラマ「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」（日本テレビ系／2021）「夕暮れに、手をつなぐ」（TBS系／2022）「いちばんすきな花」（フジテレビ／2023）「お迎え渋谷くん」（カンテレ・フジテレビ系／2024）「笑うマトリョーシカ」（TBS系／2024）など。2025年もドラマ「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」（TBS系／4月1日スタート、毎週火曜よる10時～）、映画「青春ゲシュタルト崩壊」（初夏公開）などの出演作が放送・公開予定。