松坂桃李「御上先生」続編に言及 “全幅の信頼”岡田将生と撮影裏で相談していたこととは【インタビューVol.3】
TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)で主演を務める俳優の松坂桃李(まつざか・とおり/36)にモデルプレスらがインタビュー。Vol.3では、第9話で新たな真相が判明した岡田将生との共演について、さらには松坂自身が考える続編の在り方を聞いた。<※ネタバレあり/インタビューは第6話放送後に実施>
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」を中心に物語が展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に1人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなる。松坂桃李、岡田将生に「全幅の信頼」
― 槙野役の岡田将生さんとは「ゆとりですがなにか」シリーズでの共演経験をはじめ、公私ともに親交が深いと思いますが、今回ご一緒した感想を教えてください。松坂:信頼しかないです!というのも、「御上先生」には3つの軸があると考えていて、1つは御上の教育・学校の軸、続けて神崎(奥平大兼)、冴島先生(常盤貴子)の軸、そしてもう1つが槙野の官僚の軸。この3つの軸が最終的に混ざり合って1つになっていくのですが、そこに辿り着くまでの官僚ブロックの空気作りは、岡田に全幅の信頼で任せています。
― これまで槙野が敵なのか味方なのか分からず、2人の関係性に注目している視聴者も多かったと思います。どっちとも取れるような絶妙な線引きは、お二人で相談されていたのでしょうか?
松坂:たしか第4話、5話あたりの槙野の表情を見た時に「あれ?これ匂わせすぎじゃない?」と岡田に言ったことがありました。そしたら「やっぱりそう思った!?いや、僕もちょっと迷ったんだよね~」と言いながら「でも大丈夫。『本当は仲間なんじゃないか?』って思わせといて、多分次週には『やっぱり敵か』となっていると思うから」と岡田なりの引き算と逆算がちゃんとありました。岡田と一緒のシーンの撮影の合間に雑談しながらそういったトークは繰り広げています。
松坂桃李が考える御上の大きな変化
― 第9話では、御上自身が母親と向き合い本音を打ち明けるシーンがありますが、台本を見た時に率直に感じたことをお聞かせください。松坂:まず、おっしゃっていただいた母と向き合うシーンでは、富永(蒔田彩珠)と次元(窪塚愛流)を連れて行っています。その時点で、御上にとってはとても大きなことだと思っていて、なぜ御上がそうしたのかを考えた時に、富永自身の抱えている問題と、自分が対等に向き合うために御上が選んだ選択だと考えました。教師としての歩み寄りと同時に、母親と孝としての歩み寄りを、御上はちゃんと逃げずに向き合おうとしている。その大きな変化は、第6話を通してから、少しずつ人間味が溢れてくるというか、人間味が溢れる彼の一番大きな波だと捉えながら、撮影に臨みました。
松坂桃李「御上先生」続編に言及
― 早くも「御上先生」シーズン2を期待していますが、続編についてはいかがでしょうか?松坂:仮にシーズン2を作るなら、多分御上以外の人を主人公に置いた方がいいと思います。今回は文科省と学校を舞台に問題提起しましたが、例えば同じ世界線の神崎が大人になって報道における問題提起をしたりと、同じ「御上先生」の世界線で、違う登場人物が違う現場で問題提起する方が面白いんじゃないかなと思います。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
松坂桃李(まつざか・とおり)プロフィール
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。2009年に「侍戦隊シンケンジャー」で俳優デビュー。その後、映画、ドラマ、舞台など多数出演。映画「孤狼の血」シリーズで第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ、数々の賞を受賞。近年の主な出演作は、映画「スオミの話をしよう」(24)、「雪の花 ―ともに在りて―」(25)、ドラマ「離婚しようよ」(23/Netflix)、「VIVANT」(23/TBS)など。映画「父と僕の終わらない歌」が5月23日に、「フロントライン」が6月13日公開予定。また2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣で主演を務める。もっと詳しくみる
-
「御上先生」視聴者の考察まとめ「キーマンの予感」「核心ついてる」
-
「御上先生」生徒キャスト29人「選考の決め手は?」にプロデューサー即答
-
【写真】「御上先生」初回、サプライズキャスト2人が一瞬登場
-
「御上先生」隠された小ネタ 松坂桃李が明かし話題「粋な演出」「岡田将生愛に溢れてる」
-
【写真】「御上先生」初回、冒頭1分で刺された人物は誰?
-
御上先生 TVer公式サイト
関連ドラマ
あわせて読みたい
-
堀田真由「見透かされているよう」接見室シーンでのこだわりとは 孤独な戦いの中で嬉しかった松坂桃李からの言葉【「御上先生」インタビュー後編】
モデルプレス
-
松坂桃李がプロ魂絶賛した「御上先生」 生徒キャスト 尊敬語る「自分も見習わなきゃ」【インタビューVol.2】
モデルプレス
-
松坂桃李「御上先生」通じ変化した子供への接し方 父親として学んだこと「自分の人生においても持ち続けなきゃいけない」【インタビューVol.1】
モデルプレス
-
【御上先生 第9話】不正入学した生徒とは ヤマトタケルが姿現す
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2025年10月12日 20:45時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01
良いこと悪いこと
第1話 冒頭1分1人死ぬ
10月11日(土)放送分
TVerで見る -
02
キングオブコント2025
1stステージ前半
10月11日(土)放送分
TVerで見る -
03
フェイクマミー
第1話 偽ママでお受験!?バレたら終わりの母親なりすまし契約、スタート!
10月10日(金)放送分
TVerで見る -
04
じゃあ、あんたが作ってみろよ
第1話 化石男よ、気付け!
10月7日(火)放送分
TVerで見る -
05
ESCAPE それは誘拐のはずだった
#1 予測不能なオリジナルヒューマンサスペンス!
10月8日(水)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
堀田真由「御上先生」殺人犯・真山弓弦への先入観に感じた言葉の強さ “分からなさ”を抱えた役への向き合い方【インタビュー前編】
モデルプレス
-
「御上先生」意外なシーンに隠された小ネタ 松坂桃李が明かし話題「粋な演出」「岡田将生愛に溢れてる」
モデルプレス
おすすめ特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
「仮面ライダーガヴ」主演・知念英和、共演した“特撮出身”庄司浩平に幾度の相談「とても心強かった」EBiDANから俳優の道へ進んだきっかけ【「ひでのよんな~らいふ。」インタビュー】
モデルプレス
-
02
Aぇ! group正門良規、“ルーティーンを捨てた理由”と自由な芝居への覚醒「三角関係は嫌」恋愛観も明かす【『十二夜』インタビュー後編】
モデルプレス
-
03
Aぇ! group正門良規、男装のお姫様役で挑む初シェイクスピア「良い意味でカオス」【『十二夜』インタビュー前編】
モデルプレス
-
04
高梨瑞樹、さらば森田と「ゴッドタン」収録後の微妙な進展 本気で向き合った舞台裏を語る【インタビュー】
モデルプレス
-
05
新木優子「今はすごくクリア」積み重ねの中で変化した心の余裕【「良いこと悪いこと」インタビュー】
モデルプレス