松坂桃李「御上先生」続編に言及 “全幅の信頼”岡田将生と撮影裏で相談していたこととは【インタビューVol.3】
2025.03.16 22:00
TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)で主演を務める俳優の松坂桃李(まつざか・とおり/36)にモデルプレスらがインタビュー。Vol.3では、第9話で新たな真相が判明した岡田将生との共演について、さらには松坂自身が考える続編の在り方を聞いた。<※ネタバレあり/インタビューは第6話放送後に実施>
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」を中心に物語が展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に1人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなる。松坂桃李、岡田将生に「全幅の信頼」
― 槙野役の岡田将生さんとは「ゆとりですがなにか」シリーズでの共演経験をはじめ、公私ともに親交が深いと思いますが、今回ご一緒した感想を教えてください。松坂:信頼しかないです!というのも、「御上先生」には3つの軸があると考えていて、1つは御上の教育・学校の軸、続けて神崎(奥平大兼)、冴島先生(常盤貴子)の軸、そしてもう1つが槙野の官僚の軸。この3つの軸が最終的に混ざり合って1つになっていくのですが、そこに辿り着くまでの官僚ブロックの空気作りは、岡田に全幅の信頼で任せています。
― これまで槙野が敵なのか味方なのか分からず、2人の関係性に注目している視聴者も多かったと思います。どっちとも取れるような絶妙な線引きは、お二人で相談されていたのでしょうか?
松坂:たしか第4話、5話あたりの槙野の表情を見た時に「あれ?これ匂わせすぎじゃない?」と岡田に言ったことがありました。そしたら「やっぱりそう思った!?いや、僕もちょっと迷ったんだよね~」と言いながら「でも大丈夫。『本当は仲間なんじゃないか?』って思わせといて、多分次週には『やっぱり敵か』となっていると思うから」と岡田なりの引き算と逆算がちゃんとありました。岡田と一緒のシーンの撮影の合間に雑談しながらそういったトークは繰り広げています。
松坂桃李が考える御上の大きな変化
― 第9話では、御上自身が母親と向き合い本音を打ち明けるシーンがありますが、台本を見た時に率直に感じたことをお聞かせください。松坂:まず、おっしゃっていただいた母と向き合うシーンでは、富永(蒔田彩珠)と次元(窪塚愛流)を連れて行っています。その時点で、御上にとってはとても大きなことだと思っていて、なぜ御上がそうしたのかを考えた時に、富永自身の抱えている問題と、自分が対等に向き合うために御上が選んだ選択だと考えました。教師としての歩み寄りと同時に、母親と孝としての歩み寄りを、御上はちゃんと逃げずに向き合おうとしている。その大きな変化は、第6話を通してから、少しずつ人間味が溢れてくるというか、人間味が溢れる彼の一番大きな波だと捉えながら、撮影に臨みました。
松坂桃李「御上先生」続編に言及
― 早くも「御上先生」シーズン2を期待していますが、続編についてはいかがでしょうか?松坂:仮にシーズン2を作るなら、多分御上以外の人を主人公に置いた方がいいと思います。今回は文科省と学校を舞台に問題提起しましたが、例えば同じ世界線の神崎が大人になって報道における問題提起をしたりと、同じ「御上先生」の世界線で、違う登場人物が違う現場で問題提起する方が面白いんじゃないかなと思います。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
松坂桃李(まつざか・とおり)プロフィール
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。2009年に「侍戦隊シンケンジャー」で俳優デビュー。その後、映画、ドラマ、舞台など多数出演。映画「孤狼の血」シリーズで第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ、数々の賞を受賞。近年の主な出演作は、映画「スオミの話をしよう」(24)、「雪の花 ―ともに在りて―」(25)、ドラマ「離婚しようよ」(23/Netflix)、「VIVANT」(23/TBS)など。映画「父と僕の終わらない歌」が5月23日に、「フロントライン」が6月13日公開予定。また2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣で主演を務める。
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