美少年ぶり話題の城桧吏、メイク初挑戦経て“可愛さ”自覚 共演・FANTASTICS中島颯太とだけ共感できたこと「お兄ちゃんみたいな存在」<「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー>
2024.02.16 06:00
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ネプチューンの原田泰造が主演を務める東海テレビ・フジテレビ系土ドラ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(毎週土曜よる11時40分~)に出演している俳優の城桧吏(じょう・かいり/17)。モデルプレスのインタビューでは、かわいいものやメイクに興味がある高校生を演じている彼に、初めてのメイクの感想や、撮影を通して変化した美容意識について聞いた。
原田泰造主演「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」
家族からも嫌がられる古い価値観を持ったカタブツの「おっさん」=沖田誠(原田)が、とあるゲイの青年・五十嵐大地(中島颯太/FANTASTICS)との出会いによって、これまでの“自分の常識”をどんどんアップデートしていく物語。すべての人の“好き”を肯定する、多様性を問うヒューマンドラマとなっている。誠の息子でメイクなど美容に関心がある沖田翔を演じる城は、2018年にオーディションでメインキャストに選ばれた映画「万引き家族」で家族のために万引きに手を染めるという難しい役柄で国内外から一躍注目の的となった。その後も話題作に出演し、様々な魅力を放ち続け、今作ではどこか中性的なビジュアル作りが「可愛い」と話題を集めている。
城桧吏、新境地に挑戦
― まず、オファーを受けた際の感想を教えてください。城:翔はとても可愛くて素敵で、今までに演じたことがない役柄だったので不安もありましたが、新しい自分を発見することもできそうで、ワクワクとした楽しみな気持ちもありました。原作を読んで、多様性について深く考えるきっかけにもなりましたし、いろいろなキャラクターの個性が面白くて楽しかったです。台本でも原作を再現されていて撮影がすごく楽しみでした。
― 実際に新しい発見はありましたか?
城:編み込みをするシーンは難しかったですが、練習していくうちにできるようになって、思ったより手先が器用かもしれないという発見がありました(笑)。
城桧吏、役作りで毎回行うこと「箇条書きにして…」
― 翔の役柄について教えてください。城:自分の好きを貫ける、とても応援したくなるようなキャラクターだと思っています。翔は同い年の子が苦手なのですが、僕も同い年くらいの子に自分から話しかけに行くことが得意ではないのと、ぬいぐるみが好きなので可愛いものが好きという一面が似ています。昔から弟と一緒にペンギンを集めていて家には10体くらいいるのですが、一番昔からいる子はロケのときに持って行くこともあります(笑)。
― 翔を演じるうえで大事にしていることを教えてください。
城:とても繊細で感情が動きやすいキャラクターなので、何か言われたときに「翔だったらどう思うんだろう」と考えながら、感情の揺れ具合を調節して表情や動きも回ごとに細かく変えるよう意識しています。役作りをするときは演じる役がどのようなキャラクターなのかを箇条書きにして改めて構築し直してみて、翔は少し弱そうな見た目ですが、実際は自分の好きなものがしっかりあって芯の強い子だと解釈しました。
城桧吏、自身のメイク姿に感動
― 翔は美容に関心があるという役柄ですが、外見面での役作りで意識したことはありますか?城:翔は美形なので「僕で大丈夫かな」とすごくプレッシャーを感じていました。少しでも近づけるようにお風呂で顔のむくみを取るためのマッサージをしました。最近まであまり美容を意識してなかったのですが、翔を演じることをきっかけに化粧水を変えてみたら肌質が少しもちっとしました(笑)。
― 初めてメイクにも挑戦したと聞きました。
城:自分で言うのもあれですが、メイクをして鏡に映った自分を見て「あ、可愛くなっている」と思いました(笑)。
― 難しいと感じた部分はありますか?
城:グロスを塗るのが思ったより難しかったです。付けたときにうまく馴染んでいなかったり、 端まで塗れていなかったりしたのでたくさん練習しました。アイラインは自分で動画を見ながら挑戦したり、お母さんの顔で試してみたりしました。
― 一番印象的なシーンを教えてください。
城:翔がお父さんに初めて反抗した1話のシーンです。翔にとって、とても大事なシーンで、初めてお父さんに向かって本当の気持ちを言えて、人のためを思う翔の優しさも見えてきますし、撮影をしているときも完成して観たときも印象に残っています。
城桧吏、中島颯太とだけ共感できたこと
― 共演者の印象はいかがですか?城:原田さんは現場の雰囲気を明るくしてくれます。表情など表現がすごくて、原田さんみたいな細かな表現ができるようになりたいと思いました。颯太さんは優しくて面白くて、ボケたときにツッコんでくれたり、話しかけてくれたりとお兄ちゃんみたいな存在です。共感できる部分がすごく多くて、僕が夜まで撮影するのが好きという話をしたら、「僕もずっと思っていて、共感してくれる人がいなかった」と言われて、お互いに初めて共感できる人に出会いました。
城桧吏、カメラに夢中
― 翔の 姉・萌(大原梓)は二次元に夢中になっていますが、城さん自身が夢中になっていることはありますか?城:昔から写真を撮ったり、絵を描いたり、映画を観たりすることがとても好きです。普段から「ここ良いな」「こうやって撮ったら綺麗に撮れるんだろうな」と景色を見つけたらすぐに撮りたくなってしまうので、お出かけしたときは大量に写真を撮ります。今まではスマートフォンで撮影していたのですが、今回の現場には写真を撮ることが好きな方がたくさんいたので、カメラの撮り方などを教えてもらって、持っていたカメラを使って撮ることが増えました。
城桧吏の悲しみを乗り越えた方法
― 翔のように様々な不安を抱えている読者に向けて、城さんがこれまでの人生の中で悲しみを乗り越えた方法を教えてください。城:僕は、悩んで暗くなったりすることがあまり無く、基本寝たら元通りになるタイプなんです。悩んでいるときは人に相談して、自分の思っている気持ちを吐き出すことで楽になっていると思います。
― 落ち込むことなく前向きでいられる秘訣があるのでしょうか?
城:まだ秘訣と言えることは見つけていませんが、その場ですぐに切り替えることができるタイプなのだと思います。相談を受けることが多いのですが、「こうした方がよい」というよりは「こういう考え方もあるよね」という僕なりの前向きな提案を伝えています。
城桧吏の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。様々な作品で活躍している城さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。城:僕もまだまだ夢を叶えている訳ではないですが、現時点で大切だと思っているのは、自分のやりたいことをやっている人に積極的に話しかけることです。僕自身も最近始めたことなんですが、積極的に行ったほうが夢が叶う確率も上がるんじゃないかなと思います。
― 最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
城:「人に好きになってもらうには、自分の根っこまで変えなきゃいけないのかな」という僕の好きなセリフがとても心に刺さったんです。この言葉のようにありのままの姿でいてもらいたい、自分の好きを大切にしてほしいと伝えたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
城桧吏(じょう・かいり)プロフィール
2006年9月6日生まれ、東京都出身。注目を集めた映画「万引き家族」は「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドール賞を受賞、「第91回アカデミー賞」外国語映画賞にもノミネートされた。その後も、NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018)、映画「約束のネバーランド」(2020)、「都会のトムソーヤ」(主演/2021)、Netflix「舞妓さんちのまかないさん」など話題作に出演してきた。「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第7話あらすじ
家族4人で食卓を囲むことが出来た沖田家。ひとつの大きな壁を乗り越えた誠(原田泰造)だったが職場では戦国時代の合戦場のような緊迫した空気が立ち込めていた。誠の先輩にあたる昭和世代の古池(渡辺哲)の言動に、部下たちがぴりついていたのだ。そんな中、部下たちから念願のランチに誘われる誠。しかし、そこは阿鼻叫喚の地獄絵図で?一方、息子の翔(城桧吏)は同級生のメイク女子・香梨奈(並木彩華)のお陰でようやく“自分のやりたいこと”を見つけることが出来る。それはメイクアップアーティストへの道。母・美香(富田靖子)と姉の萌(大原梓)には相談したものの、まだ誠には言えないでいる翔。そんな翔に野球部の長谷川(坂上翔麻)がとある質問を投げかける。「沖田ってゲイなの?」。
大地(中島颯太)は大地で悩んでいた。恋人で獣医学部の先輩でもある円(東啓介)が獣医師試験を受けないつもりだというのだ。大地と一緒にいるための選択らしいのだが、そんな円に大地はいつもの前向きさを失い――? それぞれの悩みが交錯するおっパンステージ3が幕を開ける。
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