伊野尾慧(C)「ダ・カーポしませんか?」製作委員会

Hey! Say! JUMP伊野尾慧が苦しみを乗り越えた方法 運を持っていると感じる瞬間とは?<「ダ・カーポしませんか?」インタビュー>

2023.01.16 16:22

秋元康が企画・原作・脚本を務めるテレビ東京系ドラマプレミア23「ダ・カーポしませんか?」(16日スタート/毎週月曜よる11時~)に出演するHey! Say! JUMP伊野尾慧(いのお・けい/32)。モデルプレスなどのインタビューに応じ、同作出演への想いや大学時代の苦労を乗り越えた方法について語った。

  

秋元康企画・原作・脚本「ダ・カーポしませんか?」

金も運もなく、生きていくことができない状況に陥った8人の男女の共通点は多重債務者であること。そんな彼らの前に謎の男・二宮が現れる。事業の失敗、ギャンブル、慰謝料、“運の悪い”彼らが集められたのは休業中のとあるホテル。人生の一発逆転をかけ生きるチャンスを与えられた彼らが挑むのは、金と命をかけた“くじ引き”。一体、誰が何のために。このゲームを主宰する“ミスターX”の狙いとは?秋元康による登場人物全員くせ者のまったく先が読めないスリリングな物語が展開される。謎の男・二宮を俳優の武田鉄矢が、そのゲームに巻き込まれた真澄太一を伊野尾が演じる。

伊野尾慧「ダ・カーポしませんか?」出演決定が嬉しかった理由

― 秋元作品への参加について率直な感想を教えてください。

伊野尾:デスゲームができるのは嬉しいなと思いました。もちろんプライベートでできることではないので、今回のようなドラマの世界だからこそ体験できるというのはとても良い経験だなと思います。もし、プライベートで参加するとしても、勝ち抜ける自信はないです…(笑)。怖くて参加すらできないと思います。

― 脚本を読んだ感想を教えてください。

伊野尾:すごくキャッチーだなと思います。秋元さんはドラマの脚本だけではなく作詞やバラエティに携わっていることもあり、視聴者を引き込むフックが散りばめられているなと感じました。実は、まだ3話の前半までしか脚本が完成していないので、僕の役は死ぬのか死なないのか、デスゲームの内容など先がとても気になっています。恐らく、視聴者の皆さんと同じぐらいのタイミングで内容を知るので、僕自身も同じ目線で楽しんでいると思います。

伊野尾慧、役作りの工夫「普段では出さない感情の部分まで…」

― 伊野尾さん演じる太一はどのような役どころなのでしょうか?

伊野尾:太一は、運が悪かったのだろうなと思います。今後、運に左右されるデスゲームが繰り広げられていきますが、それだけが全てなのか、まだわからないところが多くあるので、現状はただ運が悪いだけの人物なのか何とも言えないです。

― 伊野尾さん自身は運が良いと思いますか?また、運気を上げるために何か具体的に行動していることはありますか?

伊野尾:運が良い方だと思っていたいです。Hey! Say! JUMPに入り、16年間活動を続けられているためある種運があると思いたいです。僕は基本的に占いや迷信は信じていなかったのですが、最近はこれまでに取り入れてこなかったことを取り入れたら面白いのではないかと思い、占いを信じてみようと思っています。

― 役作りで工夫していることはありますか?

伊野尾:これまでの作品でお芝居をさせてもらう時には原作があったり、何となくでも結末がわかっていることが多かったため割りとキャラクターが作りやすかったのですが、今回の作品は出演している僕らも先の展開が読めず、登場人物の背景についても情報が少ないのでキャラクター作りが難しいです。今、見えているものが本当にそのキャラクターの真意なのか、本物の姿なのかということも考えながら演じています。とても役作りが難しいなと思わされる作品であると同時にオリジナル作品のためかなり自由さもあり、あまり囚われすぎず、自由に演じさせていただいています。生死や金銭が関わる物語で、感情の振れ幅がかなりあるため、普段では出さない感情の部分まで表現していけたらいいなと思っています。

伊野尾慧が苦しみを乗り越えた方法

― 人生の一発逆転を掛けて、登場人物は悲しみや苦しみを乗り越えていきますが、これまでの活動の中で伊野尾さん自身が悲しみや苦しみを乗り越えたエピソードはありますか?また、それをどう乗り越えましたか?

伊野尾:基本的に苦しいことや悲しいことは忘れるようにしているのですが、大変だったのは大学生の頃です。満員電車に乗って学校へ行き、締め切りのある提出物が多かったこともあり、今考えるとかなりハードな日々を過ごしていました。でもその経験があったからこそ、ドラマの撮影などが入りタイトなスケジュールになっても「大学生の時の方がハードだったから」と思うと乗り切れるなと思えます。

大学生だった当時は、この大変さを乗り越えるというよりは4年間で卒業することが当たり前だと思っていたため、とにかく目の前のことをこなしていました。今考えると、努力が実を結ばないなと思っていたことでも5年後、10年後にその努力の芽が出ると思うことがたくさんありました。この先、30代40代もハッピーに過ごしていきたいと思っているので、そのためにも今の目の前のことを頑張りたいですし、大学生の頃の僕も同じような思いで頑張ってくれていたのだろうなと思います。仕事が忙しく、タイトなスケジュールをこなさなければならず、心に余裕が持てなくなる時もありますが、そういった状況で少しでも落ち着いていられるようなメンタルが学生時代に鍛えられました。

伊野尾慧、撮影で苦戦していること明かす

― デスゲームが繰り広げられるシリアスな物語ですが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?

伊野尾:世代はバラバラですが、撮影の合間には和気あいあいとした雰囲気でお話ししています。この間は、武田さんから時代劇映画「7人の侍」(1954年)のお話を聞きました。あとは今後の展開についての話題が多いです。次は、誰がどのような死に方をするのか、デスゲームの内容、「最後に一騎打ちのように2人だけになったらどうする?」というような予想合戦をしています。

― 撮影中に印象に残っているエピソードはありますか?

伊野尾:デスゲームを繰り広げているため登場人物が発狂するシーンが多々あるのですが、段々と感情を吐き出す表現のバリエーションがなくなっていくことに苦戦しています…(笑)。声の出し方や泣き方、笑い方など皆さんの表現方法の工夫や押し引きが面白いです。台本に細かく書いてあるわけではなく、それぞれのキャラクターが抱えている感情に合わせて狂喜乱舞している状況は異様な光景です。また、オープニング映像として、お金にまみれるカットを撮影したのですが、その撮影が斬新で面白かったのでどのような仕上がりになっているのか楽しみです。

― 作品中にもくじ引きが登場しますが、これまでにくじ引きで大当たりした経験はありますか?

伊野尾:小学校低学年の頃に、スーパーのくじ引きでスケート場の無料券と食事券を当てたことがあります。大抵、参加賞のテッシュしか当たらないので驚きました。その当たった券で、家族とスケート場に滑りに行ったことも覚えています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

伊野尾慧(いのお・けい)プロフィール

1990年6月22日生まれ。埼玉県出身。2001年、10歳でジャニーズ事務所に入所。ジャニーズJr.内ユニットでの活動を経て、2007年9月24日にHey! Say! JUMPのメンバーとなる。グループでのアーティスト活動と並行して、「カラフト伯父さん」(2015年)で舞台初主演、映画「ピーチガール」(2017年)で映画初出演にして初主演を務め、「准教授・高槻彰良の推察」Season1(東海テレビ・フジテレビ系/2021年)で、単独での連続ドラマ初主演を果たすなど俳優としても活動。近年は、ドラマ「家政夫のミタゾノ」シリーズ(テレビ朝日系/2019年、2020年、2022年)の出演やラジオ番組「らじらー!サタデー」(NHKラジオ第1/毎週土曜よる8時5分~)でMCを担当するなど幅広く活躍している。
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