モデルプレスのインタビューに応じたスー・ルイチー (C)モデルプレス

スー・ルイチー、日本デビューの理由・ファンの印象的なエピソードとは 素顔に迫るQ&Aも<モデルプレスインタビュー後編>

2022.10.26 08:00

「《燎》(The Phoenix)」日本語版を4月6日にリリースし、日本デビューを果たした中国四川省出身のアーティスト、スー・ルイチー(Sury Su/22)が、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に初登場。日本でも“スーシンタン”と呼ばれる多くの熱狂的ファンを抱え、今後アジア全体を巻き込んでいく人気が期待できる彼女がリモートで応じたモデルプレスインタビュー。後編では、「THE FIRST TAKE」の収録の感想から日本デビューを選んだ理由、日本のファンへの想い、好きな日本のカルチャーや来日した際のエピソードなどを聞いた。<インタビュー後編>

  

スー・ルイチー、史上初中国人ソロアーティストとして「THE FIRST TAKE」出演果たす

10日、日本デビュー曲となった「≪燎≫ The Phoenix」のオリジナルアレンジを披露し、番組史上初の中国人ソロアーティスト出演者となったルイチー。自身も作詞に携わり、どんなに困難があろうとも夢に向かって何度でも羽ばたくことを表した楽曲を、日本語、母国語である中国語、そしてラップパートでは英語を駆使して一発撮りで歌い上げた。

スー・ルイチー「≪燎≫ The Phoenix」/「THE FIRST TAKE」より(提供写真)
スー・ルイチー「≪摘星≫ Seize The Light」/「THE FIRST TAKE」より(提供写真)
そして17日に第2弾として「≪摘星≫ Seize The Light」のパフォーマンスが公開。2021年6月、ルイチーが世界中から注目されるきっかけとなった日中韓オーディション番組「Girls Planet 999 : 少女祭典」出演前にリリースされた同曲は、自身の夢に向かって、諦めずに手を伸ばし続けたいという強い想いが込められたものでオリジナルアレンジにて一発撮り歌唱。「≪燎≫ The Phoenix」とはまた違った表現力で、夢への想いを表したルイチーの歌唱力に注目が集まっている。

スー・ルイチー、日本のファンの印象とは

― まず、ソロ活動の1つとして、日本デビューを選んだ理由を教えて下さい。

ルイチー:元々番組のときから日本のファンの方から沢山のメッセージを頂いていたのがきっかけだったんですけど、「≪燎≫ The Phoenix」という曲がすごく情熱的な曲で、昔から聴いていた日本の音楽や少年漫画の世界観とか日本語の歌詞に合うんじゃないかなと思いました。そういった意味でも日本のファンの方々にはちゃんと発信をしていきたいと思って、スタッフさんと相談したところ同じ意見だったので今回のデビューが決まりました。

― 「≪燎≫(The Phoenix)」の作詞にかけた想いとお気に入りの歌詞を教えて下さい。

ルイチー:作詞したのは番組が終わった直後だったんですが、皆さんに届けたい曲でありながら自分に対して歌っているような曲でもあるんです。「悔しい気持ちを乗り越えてもっと先の明るい未来に向けて頑張っていこう、逆境を乗り越えてPhoenixになろう」というメッセージを込めています。特に好きな歌詞は「划掉多余符号 重获新生」(私は生まれ変わる)という部分で、未来に対しての希望が込められている歌詞になっています。

― 日本にも沢山ファンがいることが印象的ですが、日本のファンの方の印象は?ファンの方の行動で印象的だったエピソードがあればお聞きしたいです。

ルイチー:(日本語で)可愛いですね。

一同:(笑)

ルイチー:一度オンラインのお話し会もやったことがあるんですけど、本当に皆さんとても心を込めて応援して下さっていることが感じ取れます。手紙とか手作りのグッズを用意して下さるのも本当にとても嬉しいですし、「皆すごすぎる!」といつも思っています。一人ひとりが自分の最善を尽くして私のことを思ってくれてアピールしてくれていることに感動するし、そういった意味では中国のファンの表現とは違うなと思います。

― そうなんですね!具体的にどういうところが違いますか?

ルイチー:ちょっと方向性が違いますね。中国のファンはもっとダイレクトに「大好きだよ!」と自分の感情を表現することが多いんですけど、日本のファンは手紙を書いたりとか応援グッズを作ったり、キャラクターが違うなと思います。

スー・ルイチー「THE FIRST TAKE」の収録を終え…

― 今回「THE FIRST TAKE」に出演した感想を教えて下さい。

ルイチー:まずオファーを頂いてとても光栄だなと思います。自分にとっては大きな挑戦ですし、収録した後ももっと頑張らないといけないなと思いました。想像以上にすごく緊張しましたし、今後もし機会が頂ければ、もっと努力してもう一度挑戦したいと思います。

― これまで他のアーティストの「THE FIRST TAKE」は観たことがありましたか?

ルイチー:出演が決まるずっと前から観たことがありました。LiSAさんの「紅蓮華」を観たんですけど、本当に鳥肌が止まらなくて感動しました。


スー・ルイチーQ&A

スー・ルイチー、来日時のエピソード

― 7月に東京に遊びに来た際はどんなところに行きましたか?思い出を教えて下さい。

ルイチー:ラーメンとかお寿司といった美味しいものを沢山食べました。渋谷で散歩したり、マッサージを受けたりしました。街並みが中国とは全然違うので歩いているだけで楽しいし不思議な気持ちになります。

― 特に美味しかった食べ物は何ですか?

ルイチー:料理の名前を覚えてないんですけど、揚げた蟹の中にチーズやこしょうがかかっている料理がとても美味しかったです。

スー・ルイチー、日本文化に興味を持つようになったきっかけ

― ルイチーさんは日本のアニメも好きとお聞きしたんですが、日本に興味を持つようになったきっかけや好きなカルチャーを教えて下さい。

ルイチー:「ドラえもん(日本語で)」。最初はやっぱりアニメがきっかけで、小学校2年生のときに「しゅごキャラ!」というアニメを観ました。学校の前でグッズが売っていたので買ったりして夢中になりました。その後「FAIRY TAIL」や「ドラえもん」も大好きでした。アニメ以外だとたまにドラマや映画を観たりします。最近はNetflixの「今際の国のアリス」を観ました。

スー・ルイチー、最近覚えた日本語・オシャレのこだわりに迫る

― 日本語も熱心に勉強されていると思うんですが、最近覚えた日本語や好きな日本語を教えて下さい。

ルイチー:(日本語で)えいえいおー!それな。

― (笑)。「それな」は何きっかけで知りましたか?

ルイチー:「Girls Planet 999:少女祭典」で日本の練習生がよく言っていたのを隣でずっと聞いていて、その後中国に帰ってから日本語の先生にも聞いて教えて頂きました。本当によく耳にする単語です。

― ルイチーさんのファッションやメイクにも注目が集まっていると思うので、オシャレのこだわりを教えてください。

ルイチー:アイメイクは最初にまつげをビューラーで上げることを大切にしていて必ず垂れてこないようにすごく気をつけています。あとは髪の毛はボリュームのある感じが好きなのでなるべくボリューム感を出すように心がけています。

インタビューこぼれ話

スー・ルイチー (C)モデルプレス
日中のファンのキャラクターの違いを聞くと、身振り手振りを混じえながらモノマネをしてくれたり、日本のアニメやドラマの名前をしっかりと思い出そうとしてくれたりと、丁寧にインタビューに受け答えしてくれる姿が印象的だったルイチー。前編ではオーディション番組での成長や葛藤を率直な言葉で語ってくれた。パフォーマンスの実力やビジュアルだけではなく、その高みを目指し続けるストイックな姿勢やファン想いの率直な人柄も“スーシンタン”の心を掴んで離さないのだろう。(modelpress編集部)

スー・ルイチー(Sury Su/22)プロフィール

2000年8月20生まれ、しし座。中国四川省出身。身長164cm。

幼い頃からアーティストになる夢を持ち、ダンスとボーカルの練習を始め、2017年にETMエンターテイメントに所属し、ガールズ・グループ「ETM OrangE」のラッパー、リード・ダンサーとしてデビュー。2018年、中国のオーディション番組「創造101」に出演し最終順位25位で敗退。同年、5人組ガールズ・グループ「Chic Chill」に加入。2020年、「創造101」の続編となる「創造営2020」に出演し、最終順位11位となる。

2021年、「Girls Planet 999:少女祭典」では番組開始当初から上位をキープ。プラネットガーディアン(視聴者)による事前投票の結果でCグループ(中国)1位になったことも。派手髪のガールクラッシュなルックスと唯一無二のカリスマ的なオーラ、オールラウンダーと言えるパフォーマンスの才能で人気を得るが、ファイナルでは13位という順位で惜しくもデビューを逃した。

その後12月、番組内でのデビューが叶わなかった時の悔しさを糧とし、ソロとしてアーティスト活動を続けていく信念が込められたカムバック・シングル「《燎》(The Phoenix)」をリリースし本格的なソロ活動をスタート。9月7日には、最新シングル「《小行星耳语(All About You)》 |オール・アバウト・ユー」をリリースした。また、日本での活動のみならず、11月にニューヨーク・ブルックリンで開催される「Meta Moon Music Festival」の出演も控えている。



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