モデルプレスのインタビューに応じたスー・ルイチー (C)モデルプレス

スー・ルイチー「ガルプラ」で得た成長とソロ活動にかける想い 「自分を見失った」過去を乗り越えた家族の言葉とは<モデルプレスインタビュー前編>

2022.10.09 08:00

「《燎》(The Phoenix)」日本語版を4月6日にリリースし、日本デビューを果たした中国四川省出身のアーティスト、スー・ルイチー(Sury Su/22)が、モデルプレスのインタビューにリモートで応じた。9人組グローバルガールズグループ・Kep1er(ケプラー)を輩出した日中韓合同オーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典」の出演を機に、日本でも“スーシンタン”と呼ばれる多くの熱狂的ファンを抱え、今後アジア全体を巻き込んでいく人気が期待できる彼女に、改めてソロデビューを選んだ理由、オーディション番組の経験で得た成長について話をじっくり聞いた。「ある時期は本当に自分を見失った」と夢を諦めかけた彼女が、今でも支えられているという原動力になった言葉とは。<インタビュー前編>

  

「Girls Planet 999:少女祭典」出身スー・ルイチー、ソロで活躍

幼い頃からアーティストになる夢を持ち、ダンスとボーカルの練習を始めたルイチーは、2017年にETMエンターテイメントに所属し、ガールズ・グループ「ETM OrangE」のラッパー、リード・ダンサーとしてデビュー。

2018年、中国のオーディション番組「創造101」に出演し最終順位25位で敗退。同年、5人組ガールズ・グループ「Chic Chill」に加入。2020年、「創造101」の続編となる「創造営2020」に出演し、最終順位11位となる。

スー・ルイチー「《燎》(The Phoenix)」ジャケット写真 (提供写真)
2021年、「Girls Planet 999:少女祭典」では番組開始当初から上位をキープ。プラネットガーディアン(視聴者)による事前投票の結果でCグループ(中国)1位になったことも。派手髪のガールクラッシュなルックスと唯一無二のカリスマ的なオーラ、オールラウンダーと言えるパフォーマンスの才能で人気を得るが、ファイナルでは13位という順位で惜しくもデビューを逃した。

その後12月、番組内でのデビューが叶わなかった時の悔しさを糧とし、ソロとしてアーティスト活動を続けていく信念が込められたカムバック・シングル「《燎》(The Phoenix)」をリリースし本格的なソロ活動をスタート。9月7日には、最新シングル「《小行星耳语(All About You)》 |オール・アバウト・ユー」をリリースした。

スー・ルイチー、ソロデビューを選んだ理由 オーディション番組は「今回で最後」と決めていた

― まず、「Girls Planet 999:少女祭典」を終えソロデビューという道を選んだ経緯を教えて下さい。

ルイチー:実は番組に出演する前からソロ活動の予定はあったんですが、ちょうど番組が終わって良いタイミングだったのでもう1回やりたかったことをやってみようと思いました。これからもっとソロ活動においてパフォーマンスを磨いていきたいなと思っています。

― グループ活動や、また何かの番組に出ることは選択肢として考えましたか?

ルイチー:オーディション番組に出るのは元々「今回で最後かな」となんとなく自分の中で決めていました。グループ活動に関してはやっぱりそれぞれが各々の事務所に所属していて違う国から来ているのでタイミングが必要なことで、タイミングがはまれば組むことは良いと思うんですけど今のところそういうタイミングじゃないと思っています。今後そういうきっかけがあればもしかしたら可能性はあるかもしれないです。

スー・ルイチー、オーディション番組で得た成長「心がとても鍛えられました」

― 3回のサバイバルオーディション番組の経験を通じて、ご自身が一番成長したと思うことや学んだことは何ですか?

ルイチー:一番得たものは自分自身の成長です。同じ目標を目指している友達ができたこと、ステージでの経験、自分のアーティストとしての活動にもすごくプラスになりました。あとは心がとても鍛えられました。3ヶ月の番組の中で生き残るためにはどうすればいいかをすごく考えましたし、例えば「昨日までとても仲良くしていた人と急にお別れをしなければいけない」ということも普通にあったので、そういった面はストレス解消法を模索したし、心の意味でとても成長したんじゃないかなと思います。

― 新しく見つけたストレス解消法は何かありますか?

ルイチー:よく本を読みます。番組中も沢山の本を荷物に入れていました。ずっとオーディションのことを考えて他のことが考えられなくなってしまうので、なるべく別のことをして集中力を散らすじゃないですけど、気分転換をするようにしていました。

― どんなジャンルの本を読みますか?

ルイチー:心理学的なジャンルも読むし、ミステリー小説なども好きです。

― 別のインタビューで「Girls Planet 999:少女祭典」を受ける前も泣きながら事務所の方に相談したというエピソードを拝見したんですが、実際に出演して今回でオーディション番組を最後にする、というお気持ちは変わらなかったですか?

ルイチー:本当に精一杯頑張ってきましたし、これからもっとソロで頑張りたいという気持ちが強いので今のところは変わりないです。

スー・ルイチーが悲しみを乗り越えた方法「今でも支えられている」

― これまで沢山のことに挑戦し、ときには困難、怒りや不安や悲しみを感じることも沢山あったと思います。そういった感情を乗り越えたエピソードやルイチーさんなりの乗り越える方法はありますか?

ルイチー:具体的な時期は覚えてないんですけど、ある時期は本当に自分を見失ったかのような気持ちまで落ち込んだことがありました。そのときはあるオーディション番組に参加するかどうかを迷っていたんですけど、そのときも周りの声に結構左右されてしまって「私は本当にこの仕事に向いているのかな?本当に続けられるのかな?」とネガティブになってしまい、このまま失敗したらどうしようという不安をずっと持っていました。それで親に「もう私は他の仕事をした方が良いんじゃないかな?例えばインフルエンサーになってSNS活動を頑張るとか、ダンスの先生になるとか、元々その2つのことも好きだしやってみたいとは思っているから…」という内容を相談したんです。そしたら「アーティストの道も最後まで頑張れてないんじゃない?最後まで貫き通してそれでもダメだったら分かるけど、まだまだ道は始まったばかりなんだから、もうちょっと頑張ってみても良いんじゃない?」と言われて、その言葉にとても感銘を受けてもっと頑張ってみようと思いました。その言葉には今でも支えられていて、頭の中によく浮かぶし原動力になっています。

スー・ルイチー、一番の強みは?

― ソロ活動において特にパフォーマンスで力を入れた部分はどんなところですか?

ルイチー:一番力を入れているのがコンセプトの表現です。元々ステージを観る側としてもコンセプトを楽しむのがとても好きなので、今回のステージはどういうコンセプトを表現したい、というのを常に考えていて、この曲でお客さんに対してどういうメッセージを伝えたいか、を一番大切にしています。パフォーマンスでの魅力には自信があります。

― ルイチーさん=かっこいい女性、というイメージが強く、同性ファンも多いですが、ルイチーさんにとって「かっこいい女性」の定義はなんだと思いますか?

ルイチー:自信を持っていること。本当に心の底から自分のことを認めて自分のことをかっこいいと思えているからこそ、内側から湧き上がっている自信が表れて、周りから見てもそれが個性に見えると思います。

スー・ルイチーの夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、ルイチーさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

ルイチー:まずは諦めないこと。あとは自分の得意なこと、向いていることを探してそれをなるべくやること。でも、短所も努力すれば克服できることもあるので自分に制限をかけないことも大事だと思います。私は元々歌がそんなに上手ではなかったんですが、練習を重ね続けたらある日急に良くなったということがあって、何があるか分からないので皆さんにも希望を持って欲しいです。

― ありがとうございました。

日本デビューを選んだ理由、日本のファンへの想い、好きな日本のカルチャーや来日した際のエピソードなどを聞いたインタビュー後編も今後配信予定。

(modelpress編集部)

スー・ルイチー(Sury Su/22)プロフィール

スー・ルイチー (C)モデルプレス
2000年8月20生まれ、しし座。中国四川省出身。身長164cm。

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