モデルプレスのインタビューに応じた吉野北人(C)モデルプレス

THE RAMPAGE吉野北人、BE:FIRST誕生前から知る三山凌輝との撮影裏話 続編のキーパーソンで意識した“二面性”とは<「HiGH&LOW THE WORST X」インタビュー>

2022.08.17 17:00

9月9日公開の映画「HiGH&LOW THE WORST X」(読み:「X」=クロス)に出演するTHE RAMPAGE吉野北人(よしの・ほくと/25)。俳優としても活躍の幅を広げる彼が、再びの高城司役で物語の鍵を握る。今回は役作りや撮影裏話のほか、初共演の三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)を知った意外なきっかけや“話さなくてもわかりあえる相手”についても語ってもらった。

  

「HiGH&LOW THE WORST X」

ポスタービジュアル(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
2019年に公開された映画「HiGH&LOW THE WORST」の続編となる今作では、花岡楓士雄(川村壱馬)や司(吉野)らがいる“漆黒の凶悪高校”鬼邪高校の前に、“血の門”と呼ばれる瀬ノ門工業高校が最凶最悪の敵として立ちはだかる。

鬼邪高校チームビジュアル(左から)中島健、神尾楓珠、うえきやサトシ、佐藤流司、吉野北人、川村壱馬、前田公輝、龍、鈴木昂秀、福山康平、森崎ウィン(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
瀬ノ門を束ねる天下井公平(三山)、須嵜亮(中本悠太/NCT 127)らは、鬼邪高を潰すため氷室零二(藤原樹)らが率いる鎌坂高校、鮫岡章治(長谷川慎)・風神(陣)らがいる江罵羅商業高校と三校連合を結成。さらに、かつて鬼邪高と激突した“殺しの軍団”鳳仙学園や、前作でもその存在が噂されていた“カラスの学校”と恐れられる鈴蘭男子高校も動き出し、シリーズ史上最大の頂上決戦が繰り広げられる。

吉野北人、続編決定は「待ち望んでいた」

吉野北人(C)モデルプレス
― まずは続編が決まった時の心境を教えてください。

吉野:聞いた時はもう「ようやく来たな」という感じでした。3年越しということで、ファンの皆さんもきっと待ち望んでいただろうし、自分たちも待ち望んでいたので、本当に嬉しかったです。

― 時間を空けてもう一度同じ役を演じるというのはなかなか無いことだと思いますが、もう一度司を演じる大変さや苦労はありましたか?

吉野:いや、意外とやりやすかったです。司はシンプルで王道的な立ち位置なので、すんなり演じられました。

― 現場の雰囲気も前作と変わらず?

吉野:そうですね、本当にやりやすい空気感の中で撮影できていましたね。

吉野北人、物語の鍵握る司役で大事にしたこと

吉野北人(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
― 先ほど「司はシンプル」というお話もありましたが、役作りでは実際どのようなことを意識されましたか?

吉野:今回のストーリーでは、司がキーを握っています。楓士雄に足りない何かを司が持っていて、楓士雄が「司にはあるけど俺にはない」と気付くので、その司が持っているものを表現したかったというか。なので、司の冷静さや常に周りが見えているところ、クールな部分をしっかりと作っていきました。でも物語の後半では司の感情が出てくるシーンが結構あるので、その二面性を大事にして撮影や役作りに挑みました。

― アクションも前作よりさらにレベルアップされていますよね。

吉野:そうですね。特に須嵜とのシーンでは僕の手数が多いアクションだったので、そこはすごく大変でした。悠太くんとも息を合わせないといけないですし、自分だけがリズミカルになってもダメで…。やっぱり喧嘩しているように見せるためには、ただパンチを打つだけだと綺麗すぎるというか。シナリオ通りの戦いに見えないよう、いかに喧嘩っぽく見せるかというところに意識を回さないといけない。そこはやっぱり難しいところでしたね。

吉野北人、THE RAMPAGEメンバーとの撮影裏話

川村壱馬、吉野北人(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
― 前作よりも楓士雄との絆がさらに色濃く描かれていると感じたのですが、川村さんとシーンについて話し合うことはありましたか?

吉野:いや、話し合いは特にしなかったです。お互いがそれぞれの感情で動いていると思うので、楓士雄は楓士雄で感じるものがあると思うし、それは何か話さなくてもやっぱりわかるんですよね。

― 話さずともがっちりハマるのが“楓士雄と司”だなと感じます。THE RAMPAGEからは藤原樹さん・長谷川慎さん・陣さんが今作から新たに仲間入りしましたが、同じ作品で演技をしてみていかがでしたか?

吉野:樹とちょっと対峙するシーンがあるくらいで、そんなに一緒になるシーンがなかったんです。でも僕が1シーン撮った後、同じ場所で次に陣さんとまこっちゃん(長谷川)の撮影だった時があって、その時は緊張感がありました。陣さんは映画初出演ということもありすごく集中していた印象で、いつもみたいに陣さんに絡んだりはできなかったです。実際に映像で観たらものすごくリアルな、陣さんではないガチの“不良”がいたので(笑)、さすがだなと思いました。

吉野北人、三山凌輝をBE:FIRST誕生前から知っていた

吉野北人(C)モデルプレス
吉野北人(C)モデルプレス
― 中本悠太さん・三山凌輝さんとは今回が初共演となりますが、現場ではどのようなお話をされましたか?

吉野:僕は凌輝とのシーンがたくさんあったんですけど、もともとBE:FIRSTが誕生したオーディション(THE FIRST)を観ていたので、「オーディション観てました」と最初に伝えました。そこから話が盛り上がっていって、空き時間にも2人で色々な話をしましたね。

― そうだったんですね!三山さんも、吉野さんがオーディション時代から自分を知っていたことには驚かれたのでは?

吉野:そうですね。びっくりして「え?マジですか?」って言ってました(笑)。

三山凌輝(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
― 中本さんの印象はいかがでしたか?

吉野:やっぱり世界に行っているだけあるなと思いました。立ち振る舞いもそうだし、初めての映画出演なのにすごく堂々とお芝居するし、向き合い方もすごいし…全てにおいて一流でしたね。

― アーティストとしてだけでなく、演技面でもそう感じる部分があったんですね。

吉野:そうですね。「これが世界か」と思いました。

中本悠太&三山凌輝から受けた刺激「リスペクトしています」

中本悠太(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会(C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI-AX
― 共演前と共演後で中本さんと三山さんの印象は変わりましたか?

吉野:変わりました!悠太くんは世界で活躍されているすごい方なので、最初は「あんまりしゃべらない人なのかな?」と思っていたんですけど、全然そんなことなくフラットで自然体な人でした。大阪出身ということもあってしゃべるのが好きみたいで、話を聞いていて面白かったです(笑)。

凌輝もよく話すタイプなので、話も弾みましたし楽しかったですね。

― 和気あいあいとした雰囲気だったんですね。

吉野:そうですね。今回は天下井たちとのシーンが多かったので、すごく仲良くなりました。

吉野北人(C)モデルプレス
吉野北人(C)モデルプレス
― 撮影後も連絡は取られているんですか?

吉野:はい、凌輝とはランチも行きました!友達が少ない僕が珍しく…(笑)。

― 皆さんそれぞれアーティストとしても活躍されていて、同年代で活躍するボーイズグループのメンバーですが、刺激を受けたことはありましたか?

吉野:確かに共通点ばかりでした。でも凌輝は歌もダンスもお芝居もできて、達者で色々な武器を持っているのですごいなと思いましたし、悠太くんも世界で活躍して韓国でしっかり結果を出しているので、2人ともリスペクトしています。

吉野北人が“話さなくてもわかりあえる相手”

吉野北人(C)モデルプレス
― 楓士雄と司の関係性のように、吉野さんにとって“話さなくてもわかりあえる存在”はいますか?

吉野:両親です。やっぱり親が1番自分のことを知っていますよね。相談とかもメンバーにすることはあまりなくて自分で解決することが多いのですが、どうしてもという時は親に話したりします。親はいつもめっちゃ見てくれているし理解してくれていて、僕が体調を崩した時も、言ってないのにすぐ連絡くれたりとか。「どこで情報仕入れたんだ」っていう…(笑)。僕の名前でよく検索しているみたいで、僕よりも僕のことを知っていますね。「あの番組出るよね」って言われて、「え、何?なんか出るっけ?」みたいな。親の方が詳しいです(笑)。

― 普段から頻繁に連絡取られているんですか?

吉野:はい。福岡でライブをした時も観に来てくれてました。

吉野北人、今後演じてみたい役柄は?

吉野北人(C)モデルプレス
― “守りたいもの”があるかどうかというのが作品のテーマにもなっていますが、吉野さんにとって“絶対に守りたいもの”を教えてください。

吉野:自分自身もそうですし、周りにいる自分を大事にしてくれている人を守りたいです。一緒に輪を繋げて、互いに頑張っていきたいですね。

― 再び司役を演じて、新たにお芝居での目標はできましたか?

吉野:お芝居は深くて難しく、まだ苦戦している部分はあります。でもやっぱり好きなので、もっともっとお芝居と向き合って色々な作品に呼ばれるように、自分も日々たくさん吸収しながら頑張りたいなと思います。

― 今後演じてみたい役柄やジャンルはありますか?

吉野:今の年齢だからこそできるものをやりたいですね。学生の恋愛ものとか…色々やってみたいです!

吉野北人(C)モデルプレス
― では最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

吉野:今回は「X(クロス)」ということで、それぞれのキャラクターの考えや葛藤、悩みなど大切な想いがぶつかり合っています。拳と拳、魂と魂でぶつかり合ったからこそわかるものもあるし、その熱い男たちのバトルで色々な想いがクロスして、また色々なものが生まれて色々なものを見つけていく。ストーリーもすごく熱くなるような内容になっていますし、アクションも前作よりかなり増えて迫力のあるシーンもたくさんあります。音楽との融合も含め、様々な方向性で楽しんでいただける作品になっているので、ぜひ楽しんで観ていただけたら嬉しいです。

― 貴重なお話をありがとうございました。

カメラを向けると顔を隠してしまうお茶目な吉野さん/吉野北人(C)モデルプレス
思わず照れ笑い/吉野北人(C)モデルプレス
最後はばっちり決めてくれました!/吉野北人(C)モデルプレス
(modelpress編集部)

吉野北人(よしの・ほくと)プロフィール

1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとして、2017年1月25日にシングル「Lightning」にてメジャーデビュー。個人としては、2018年「PRINCE OF LEGEND」シリーズで俳優デビューを果たした。

以降、映画「私がモテてどうすんだ」(2020年)で映画初主演、MBS/TBSドラマイズム「トーキョー製麺所」(2021年)で地上波連続ドラマ初主演を務めるなど俳優としても活躍の幅を広げ、現在カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「魔法のリノベ」(毎週月曜よる10時~)に出演している。


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