AKB48小栗有以、令和版「パパとムスメの7日間」共演者との撮影秘話 女優業で感じる難しさ・ストイックな素顔…<モデルプレスインタビュー>
2022.07.25 06:00
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7月26日スタートのTBSほか「ドラマストリーム」枠「パパとムスメの7日間」(深夜24時58分~)に出演するAKB48の小栗有以(おぐり・ゆい/20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。五十嵐貴久の同名小説を原作に、2007年7月から日曜劇場枠で放送され人気を博した作品が、15年ぶりに復活。小栗は主演の飯沼愛演じる川原小梅の親友で幼なじみの中山律子を演じる。注目が高いリメイク作品に出演する心境や、2022年だけでABCテレビ・テレビ朝日「恋に無駄口」、MBSドラマ特区「教祖のムスメ」と出演作が続き、女優としてグループの枠を越え活躍の場を広げている現在の心境に迫った。
「パパとムスメの7日間」が15年ぶりに復活
2007年版では舘ひろし主演、ムスメ役を新垣結衣、先輩役をNEWSの加藤シゲアキが演じた通称「パパムス」こと「パパとムスメの7日間」。今回はムスメの恋愛を中心としたラブコメディとしてリメイクされる。前作同様、イマドキの女子高生・小梅(飯沼)が冴えないサラリーマンのパパ・恭一郎(眞島秀和)と事故に巻き込まれ、お互いの人格が入れ替わってしまうことからスタート。そして令和版では、入れ替わったパパとムスメが元に戻れる日を信じて奮闘する従来のストーリーに加えて、意中の大杉健太先輩(なにわ男子・長尾謙杜)と結ばれたい小梅と、健太先輩にムスメを奪われたくない恭一郎、そして小梅より恭一郎の性格に惹かれているかもしれない健太先輩という“パパとムスメとカレ”の奇妙な三角関係ラブコメディをお届けする。
そんな中で小栗が演じる律子は、いつも明るく元気で友達も多いクラスの一軍女子。小梅とは同じクラスで、サッカー部のマネージャーをしている。中学生の時に健太の親友で同じサッカー部の小関智弘(松本怜生)に一目惚れして猛プッシュし付き合うことになったが、今ではすっかり律子の尻に敷かれているという関係。それぞれの親友である2人は小梅と健太のことを応援しており、おせっかいが波乱の展開を起こすことも?果たして2人の協力によって小梅と健太の距離は縮まるのか?親友役を演じる飯沼との関係性や、息の合ったカップルならではの掛け合いも見どころとなる松本との撮影秘話も語ってもらった。
小栗有以「パパムス」飯沼愛・長尾謙杜・松本怜生との撮影エピソード
― 撮影現場の雰囲気はいかがですか?小栗:明るい作品なのでスタッフの皆さんも明るい方が多くて、監督がお2人いるんですけど監督によって撮影の雰囲気もガラッと変わるので、それも楽しいです。
― 同年代の方が多いと思うんですが、共演者の方とはどんなお話をしていますか?
小栗:小梅役の飯沼愛ちゃんとは親友役なので、カメラが回ってないときも積極的に話しかけています。普段私は自分から積極的に話しかけるタイプではないんですけど、律子は場を盛り上げる明るいキャラクターなので自分から動くことを意識しています。愛ちゃんもすごく食べ物が好きで、餃子が好きという共通点がありました(笑)。あとは暑いのでアイスの話とかしていて、愛ちゃんが「いつかコンビニのスイーツをいっぱい食べるのが夢」と言っていたので私も食べてみたいと思って長尾さんと松本さんの4人で「そういう企画をやりたいね」とか話して、皆仲良く撮影できています。
― 飯沼さんとは仲が深まりましたか?
小栗:現場に入ったときは「有以ちゃん」とか「りっちゃん」とすぐに駆け寄って来てくれます。呼び方は役名の時もあるしバラバラなんですけど、年齢も私の2歳下なので妹感があってすごく可愛いです。
― 長尾さんや松本さんはどんな印象ですか?
小栗:長尾さんは同じアイドルという共通点があるので同じ雰囲気を感じるなと勝手に思っていて「ステージでウィンクとかするの?」とかそういうパフォーマンスの話ができるのはすごく楽しいなと思います。松本さんはすごく明るくて面白くて積極的に話しかけてくれて現場でも常に盛り上げてくれるんですけど、すごく天然な部分もあるんです。現場で律子と小関先輩(松本)が一緒に飲み物を飲むシーンが何回か出てくるんですけど、カメリハのときから暑すぎて用意してもらったジュースを本番前に全部飲んじゃって(笑)。それでもスタッフさんがどんどん足してくれたんですけど、本番までになくなっちゃうんじゃないかというくらいずっと飲んでて面白いなと思いました。TikTokもいくつか撮っているので今後も楽しみにしてもらいたいんですけど、松本さんはTikTokがすごい方なのでリードしてもらっていますね。
― TikTokも撮っているんですね。
小栗:番組専用の振りを2人で考えたとき、本番前はすごくノリノリだったのに撮り始めたらすぐに間違えちゃってそれも天然で面白かったです。
― 入れ替わる役柄を演じる飯沼さんと眞島さんの演技を近くで見ていかがですか?
小栗:眞島さんはムスメと入れ替わってしまう役なので、小梅のことをすごく追求して喋り方も学生に寄せていたり、立ち方も内股にしていたりするんですけど、カメラが回っていないときも自然と内股になっていて、ずっと小梅になっているのがすごいなと思いました。そして小梅(飯沼)も同じように撮影以外でもかっこいい雰囲気が出ているので、お2人とも入れ替わったときの雰囲気がちゃんと定着しているのが分かって面白いです。
小栗有以、イマドキJK役はTikTokで勉強
― 律子役を演じるにあたって心がけていることや苦労したことを教えて下さい。小栗:律子はすごくイマドキな子でクラスの中でもすごく明るくてメイクやトレンドにも敏感なので、小梅よりも明るくいることは意識しています。とにかくイマドキなJKという部分を求められていて、私は普段「大人しい」とか「落ち着いている」と言われる方だし、学生のときからアイドル活動をしていたのでリアルな学生さんの雰囲気を表現することが最初は難しかったんですけど、いっぱいTikTokを調べて勉強して現場のオフのときもなるべく明るく若い気持ちを心がけています。
― 小栗さん自身も年齢的にはあまり変わらないと思うんですが、イマドキJKを演じるために具体的に意識していることは?
小栗:口調もアイドルのときは、丁寧語を意識して話していたので、ラフな感じの言葉の使い方が逆に難しくて、言い方をどう自然に今っぽく演じられるかというのをTikTokなどで勉強しました。
小栗有以、松本怜生とカップル役を演じるために意識していること
― メンバーや先輩に相談することはありますか?小栗:芝居について相談したことはないんですけど、グループの中にも現役の学生や流行りを取り入れるのが得意な子がいるので、見ているだけで勉強になります。千葉恵里ちゃんとかは学生なのでトレンドをいつも知っているなと思います。
― 松本さん演じる小関とのカップル感を出すために努力していることは?
小栗:「ここの芝居はこうした方が良いよね」とか「ここの言い方はこうなんじゃない?」「もうちょっとこうくっついた方が恋人っぽいかな?」とかお互いアドバイスしてなるべくバカップルをイメージしています(笑)。松本さんとは沢山お喋りをしてすごく仲良くなれたと思うのでそれが芝居にも活きているんじゃないかな。
小栗有以、女優業本格化で直面した困難と乗り越えた方法
― 女優として出演作が続いていますが、ご自身の成長は感じられていますか?小栗:AKB48としての活動も好きなんですけど、やっぱり芝居をさせていただいている中で誰かになりきって演じる楽しさを最近すごく感じています。今まで本当にグループ内でしか活動して来なくてその中でも色々なことを吸収したり経験できたりしたんですけど、初めて外の現場に行ったときに周りの役者さんから学ぶことが沢山あって、吸収できるものはもっともっとあるなと感じたので、それを活かせればなと思っています。
― 最初に外部の現場を経験されたときは大変なこともあったと思うんですが、困難を乗り越えた経験を教えて下さい。
小栗:最初は特に自然な芝居をすることが難しかったです。共演者の方に「この言い方はどっちが良いと思いますか?」とかアドバイスを聞きに行ったり、共演者さん同士が「ここはこうした方が良いんじゃない?」と話しているのをコッソリ聞いて取り入れたりするようにしました。「恋に無駄口」のときは仁科を演じた奥野壮さんと一緒のシーンが多かったので、奥野さんに聞いたり、今回の現場では小梅(飯沼)と一緒に話し合ったりしていて、私も「こっちの方が良いんじゃない?」とアドバイスをさせてもらったり、コミュニケーションを取って良くなっていくのがすごく素敵だなと思います。
― 自然な演技を意識するようになったきっかけは?
小栗:もちろん作品によってコメディ感とかナチュラル感は違うんですけど、私も普段他のドラマなどを観ていて言葉が心から出ているようなナチュラルな芝居をされる方は素敵だなと思ったからです。
小栗有以の夢を叶える秘訣
― 最後に夢を追うモデルプレス読者に向けて、小栗さんの夢を叶える秘訣を教えて下さい。小栗:自分のゴールを決めすぎずに何事にも挑戦すること。AKB48グループ自体もそれを大事にしているので、私自身もその精神は大事にしていきたいなと思います。それと初期からずっと自分が楽しむことを大事にしてきたので、楽しんで活動をしていたら見ている人は分かってくれると思います。それと、努力を続けていると自分に自信がついてくると思うし、自分に自信がある人はすごくキラキラしているし素敵なオーラを感じるので、とにかく楽しんで目標があれば努力して自分に自信をつけることが大事だと思います。
― ありがとうございました。
「パパムス」で魅せる女優・小栗有以の姿に注目
インタビューでは話す回答のメモを持参して、1つ1つ確認しながら丁寧にエピソードを話してくれる真面目な一面を見せた小栗。最後の「夢を叶える秘訣」の質問になると「ちょっとドキドキする…」とさらに頭を巡らせて、言葉を紡ぎ出してくれた誠実な姿が印象的だった。普段のアイドル”ゆいゆい”を封印してどんな姿を見せてくれるか、注目して欲しい。「パパとムスメの7日間」は、7月19日正午から「Paravi」と「U-NEXT」で先行有料配信中。そして地上波放送後には、「TVer」「TBS FREE」「GYAO!」で無料1週間見逃し配信される。(modelpress編集部)
「パパとムスメの7日間」第1話あらすじ
青嵐高等学校に通う17歳の川原小梅(飯沼愛)は、サッカー部の先輩の大杉健太(長尾謙杜)に絶賛片想い中。受験の日、小梅が落とした受験票を拾って届けてくれたのがキッカケだった。その後、サッカー部のマネージャーで親友の中山律子(小栗有以)から何かとアシストしてもらっているにも関わらず、健太先輩との距離は遠いまま…。川原家はムスメの小梅、パパ・川原恭一郎(眞島秀和)、ママ・川原理恵子(羽田美智子)の3人家族。ここ数年、恭一郎が小梅に話しかけても避けられてしまい父娘関係はギクシャク。疎まれていると感じながらも父親としての沽券を守りたい恭一郎は、小梅が小声で放つ自分への苛立ちを聞こえないふりでやり過ごす日々を送っていた。
そんなある日、たまたま帰り道で一緒になった小梅と恭一郎。ちょうどその時、不慮の事故に遭遇し2人は救急車で病院へ…。そして小梅と恭一郎が目を覚ますと、なんと2人の人格が入れ替わっていた…!状況が飲み込めず、パニック状態の小梅。一方、事故のことを知った健太は学校を飛び出していって… !?
小栗有以(おぐり・ゆい/20)プロフィール
2001年12月26日生まれ、東京都出身。2014年、AKB48のチーム8東京都代表として活動をスタートし、現在はチームB兼任で活動中。2016年、46thシングル「ハイテンション」で初選抜メンバー入り。2018年、52ndシングル「Teacher Teacher」でシングル表題曲初のセンターに抜擢される。ファッション雑誌「CanCam」の連載も務めるなど、モデルとしても活動中。2022年1月、1st写真集「君と出逢った日から」を発売。女優としては日本テレビ系ドラマ「マジムリ学園」(2018年)、舞台「マジムリ学園」(2018年)、舞台「マジムリ学園 蕾-RAI-」(2021年)などで経験を積み、2022年4月期に放送されたABCテレビ・テレビ朝日「恋に無駄口」では連続ドラマ初のヒロイン役を好演するなど、活躍の幅を広げている。
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