「ドラ恋」中村加弥乃&永岡拓真カップル、お互いが恋愛に気づくまで 織田奈那との“同棲ハウス”回顧&新たに知った一面は?<インタビュー>
2022.01.31 18:00
views
ABEMAオリジナルシリーズ恋愛番組「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」(毎週日曜よる10時)が1月16日放送の最終話で完結。モデルプレスは告白が成立し本気のキスをした2組を直撃。中村加弥乃(なかむら・かやの/27)と永岡拓真(ながおか・たくま/25)にお互いに惹かれた理由や最終告白の心境を赤裸々に語ってもらった。最後まで読めない展開にはハラハラさせられたが、インタビューで接すると不思議と空気感が似ていて成立にも納得のペア。撮影中は照れるたくまをかやのがリードしてポージングする姿が印象的で、インタビューでは語られていなかった事実も続々と発覚した。
「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」
若手俳優が毎話キスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら、本当の恋をしていく様を追いかけていく同番組。番組内の恋愛ドラマで主役を演じられるのは、選ばれた男女1組だけ。役を勝ち取る為に、相手役と稽古を重ねながら、台本に用意されている様々なキスシーンを演じていく。物語投稿サイト「monogatary.com」にて一般視聴者より、「涙のキス」をテーマに原案を募集。すれ違いや言えない関係、嫉妬に駆られる気持ちなど、リアリティ溢れる内容となっており、メンバー全員が全てを曝け出し、ドラマだけでなく舞台裏で溢れる“涙”も見どころとなった。
序盤からペアを組み距離を縮めていったかやのとたくまだが、女子からの中間告白で織田奈那(ナナ)もたくまに告白し三角関係に。ドラマ5話では、史上初の3人での入居の同棲ハウスや、現実とリンクするドロドロの三角関係の演技が波乱を呼んだ。ドラマ6話でかやのは川合ルイ(ルイ)と主演をとりギリギリまで気持ちが揺れたが、全員が告白できるルールの最終告白でナナからの告白を断り現れたたくまからの告白を受け入れ、2人は見事結ばれた。
中村加弥乃&永岡拓真、意外な第一印象「最初はすごく距離を感じた」
― まずさかのぼるんですが、お互いの第一印象はどうでしたか?永岡:入居のときは、白い服の印象がすごく強くて光もあってなんか妖精かなと…(かやのを見て)
中村:顔色見ながら言わないで!言い切って(笑)!
永岡:(笑)。自分はロン毛でチャラそうな印象があってかやのは清純な感じだったので「普通に生活していたら交わらないであろう世界の人」と誰かにも言われて確かにそういう印象はあったなと思います。最初はすごく距離を感じたというか仲良くなれるのかなと思いました。
中村:ちょっと怖かったです、あはは(笑)。すごく明るくて多分皆を笑わせようとしてくれる陽気な人だなと思ったんですけど、自分は少し人より天然な自覚があるので、(たくまが)そういうのが苦手そうだなと思いました。皆で話しているときに話がちょっと噛み合わなかったんですよ。
永岡:目も最初合ってない気がする。合ってた?
中村:分からない。
永岡:ね!
中村:そのぐらいだったよね。
中村加弥乃のスイッチを入れた永岡拓真の“号泣事件”
― その後の稽古で距離が縮まったのでしょうか?中村:そうですね、もう本当に色々なことがありながら…
― かやのさんが最初にたくまさんを呼び出して「気になっている」と伝えるシーンまで2人の関係が分からなかったんですが、どういう流れでしたか?
中村:私の「ドラ恋」スイッチを入れてくれたのが、ドラマ1話のオーディションがダメだったときにたくまが8人の中で最初に大号泣したときだったんです。この世の終わりみたいに泣いていたんですよ。私は「もう次に切り替えよう」というタイプだったしそう思っていたんですけど、たくまを見てつられて大号泣してしまって。普段がすごく陽気な人だからこそ、「自分はそんな人にこんな顔をさせてしまったんだ。私この人と絶対主演とらなきゃいけない」と思ったんですよね。それでドラマ2話のときはルイくんとも一緒にやってみたいなと思っていたのでルイくんを指名したんですけど、たくまとアミちゃん(夏目アミリア)のオーディションを見たときにすごい嫌だなと(嫉妬して)思って、その気持ちもぶつけたし、けんくん(島津見)とのオーディションでダメだったドラマ2話もなぜかけんくんじゃなくてたくまに「今自分の話を聞いて欲しい」と思ったんですよ。それで今言わないと後悔すると思って呼び出して伝えたという流れでした。…それに大号泣した後に、口聞いてくれなかったんですよ。
永岡:ちょっと(笑)!
中村:言わせて(笑)!私も気持ちを共有したかったのに稽古場から出ていったときは私の目だけ見ないで、重い空気の中一人で出て行っちゃったんです。その後ずっと「話そうね」とたくまから言ってくれていたんですけど、なかなか話すタイミングがなくて自分から行くしかないなと思って行ったのがあのときでした。
― たくまさんは1話のオーディションがそんなにショックだったんですね。
永岡:1話はすごく主演をとれる自信があって悔しくて、普段絶対泣くタイプじゃないのに溢れちゃって自分でもどうして良いか分からなくなっちゃったんですよね。でもかやのの目はなんか見れなくて、一回外の空気を吸いたいと思って出ていって落ち着いたタイミングで冷静になってかやのとちゃんと喋らなきゃなと思っていました。
― 最初にかやのさんから「気になっている」と聞いたときはどんな心境でしたか?
永岡:びっくりしました。自分もドラマ2話のペア決めのときに自分が指名できる立場だったら誰を指名するか、と聞かれて「かやのを指名しようと思っています」と伝えていたんですけど、そのときは恋愛としてじゃなかったんですよね。
― そうなんですね。そのときから両想いだったというわけではなく。
永岡:実際はお互いお芝居をしたい、一緒に主演をとりたい相手という風に見ていました。
中村:なんか戦友とかチームメイトという言葉の方が近いかもしれないです。
中村加弥乃&永岡拓真「本当のカップルみたいに過ごした」思い出の稽古とは
― いつ恋愛になりましたか?中村:私はそれだけ話して一緒に組めたドラマ3話がオーディションも楽しかったんですけど、それまでの役作りとか稽古が本当に楽しかったんです。台本に沿ったキャラクターで自然とアドリブの会話が始まって、本当のカップルみたいに一緒の時間を過ごして、たくまの好きな音楽を一緒に聴いたり、私が「お腹空いた」と言ったら自分は緊張で食べれないのにお蕎麦作ってくれたり、そういう時間がすごく楽しくて。でもオーディションがダメでリビングに帰ったら急にそれが終わって皆と楽しそうにしているのを見て心がすっごくざわついてその日の夜寝れなくなっちゃったんです。それで気づきました。
永岡:(笑)。
― 「これは恋愛なんだ」と。
中村:はい!本当に経験したことがないくらい血がパッーと逆流するみたいにイライラして(笑)。自分でも本当にびっくりしました。
永岡:イライラしたね~(笑)。
― それはたくまさんとしてはお芝居の稽古だからしていた、という。
永岡:それはそうだよね。お互いがそうだと思ったんですけど…違った?
中村:そうだったんだ(悲しそうに)。
永岡:いや、稽古中だったから本当に自分自身でも分からなくなっちゃっていたんですよ。台本の読み合わせを軽くしていたときに急にスイッチが入っちゃって、「元カレ元カノの関係性で彼女は結婚したけど幸せじゃない」という台本だったので、自分も「この人が愛おしくてしょうがないのになんでこの人を幸せにできなかったんだろう」という感情が入り込んでしまって、急に台所に行って泣き始めたらかやのもそっと横にいてくれて、その後は会話も特になくただ2人で過ごしているみたいな時間が流れていました。主演をとらなきゃというプレッシャーも自分にあったのでお芝居としての「好き」なのか恋愛としての「好き」なのか、正直分からなくなっていたんだと思います。
中村加弥乃&永岡拓真、波乱を呼んだ織田奈那との同棲ハウス
― ドラマ5話の同棲ハウスのとき、たくまさんは恋愛的にはかなり悩んでいましたか(※)?(※本編第9話。ドラマ5話は一人の男を友人同士が取り合う嫉妬渦巻く三角関係の恋物語で、念願の初主演を勝ち取ったかやのがたくまを相手役に指名し、同棲ハウスへ。しかし、同じくたくまに想いを寄せるナナが女Bを演じることになり、史上初めて同棲ハウスに3人が入居した)
永岡:正直あの段階ではかやのに対してもナナに対しても恋愛するという感情に達していなかったですよね。
中村:でも、すーごい鼻伸びていましたよね!ナナが来た瞬間。
一同:(笑)
永岡:鼻の下ね。これ以上鼻伸びたらピノキオなんで。
中村:(笑)。私、放送を観るまでは玄関でナナを迎え入れるたくまの顔を見れていなかったから「あ、こんなに伸びてたのか!」と思って。
― シチュエーションがそうさせてしまったんですよね(笑)。
永岡:シチュエーションですね(笑)。ナナが来たから伸びているとかじゃなくて、単純に「どうしよう、この状況面白い」と。言ってしまえばカオスな状況で、正直自分がそこで変に様子をうかがったら場が逆に重くなるなと思ったので普段のリビングにいるときの自分の感じで楽しもうと思っていたら(かやのから)「楽しそうじゃん、なんで鼻の下伸ばしてんの?」と言われてしまいました。
中村:…うーん(笑)。
― かやのさんとしては、もうちょっと違った態度の方が良かったですか?
中村:(真顔で)はい。あはははは(笑)。
― あのときは相当怒っていましたか?
中村:怒っていたというよりも、なんか…ショックでした(笑)。ずっと「一緒に主演をとりたい」と言っていてやっととれたし、自分に対して恋愛じゃなくても良いのでもうちょっと特別な感情があった感じがしていたので「あっ、勘違いだったのかな」というショックがありました。
永岡:かやのにも伝えたんですけど、他の7人といるときと比べて、かやのといるときは人前にいる自分と違うんですよ。頼れるし、かやのからも頼られるからすごく居心地が良くて自然と恋人といるような雰囲気というか、自分もオフっていたんですよね。それがあったのでナナが来て急にそっちのモードに切り替えなきゃ、となりました。
中村:そうだ!そういうこと言われたらこっちも期待しちゃうじゃないですか!なのに…
― なかなか(たくまの気持ちが)はっきりしなかったですよね。
永岡:なるほど。確かに。特別な想いはあったんですけど、それが恋愛としてなのか分からなくて、でも特別な人という感情は間違いなくずっとありました。
中村加弥乃「ルイくんに告白する予定でした」直前に気づいた永岡拓真への想い
― お2人は最後まで誰に告白するのか分からなかったんですが、いつ決めましたか?永岡:自分は正直ギリギリまで「好き」とか「この人に想いを伝えたい」という気持ちはずっと分からなかったんですけど、ドラマ6話の撮影をリビングでモニタリングしているときにお芝居以外で話している会話でかやのの視線の先に自分じゃない人がいる、と考えたときにすごくざわついて…最後のシーンでかやのがアドリブで戻ってきたのを見たときにグワッー、ズカーンと(心に)刺さって、そのときに初めて自分の嫉妬心に気づきました。6話の稽古のときも自分は違う人とペアを組んでいたから、かやのとルイが2人でいるところを全然見ていなかったのでそこで初めて2人の空気感を見て「あ、かやのは多分ルイに対しても特別な気持ちを持っているんだろうな」と。かやのとそれまで一緒に組んでいたからこそ気づいてしまって、嫉妬に駆られて自分でもどうすれば良いか分からなくなったんです。それで「あ、好きなんだな」とやっと気づいたので、遅かったですね。
中村:私の第1次気づきは、さっき話したドラマ3話のオーディション後なんですけど、その後は色々あったじゃないですか(笑)。だから最後に決めたのは実は最終告白の当日で、本当は直前までルイくんに告白する予定でした。なんですけど、待っている間にたくまとナナがいるところを想像したら涙が止まらなくなってしまって「あ、ダメだ。これ好きだ」と思って、本当にスタッフさんには申し訳なかったんですけど「今から告白する相手を変えていいですか?」と申し出ました。
― たくまさんが告白に来ると思っていましたか?
中村:前日までは7:3でナナに行くと思っていました(笑)。で当日待っている間にナナがたくまに告白に行っているんだろうな、それを断ることはしないだろうなと思ったので9.5:0.5くらいの割合で私が告白しても断られるだろうなと。でも相手の気持ちがどうとかじゃなくて自分の気持ちを伝えたいなと思ったので伝えました。
― では、たくまさんが告白に来なくてもかやのさんから行く予定だったんですね。
中村:そうです!もしたくまが来てくれなくても「好きだったよ」というのを伝えたいとは思っていました。
― たくまさんから来てくれたときは驚きましたか?
中村:もしかしたら私の告白を聞くために来てくれたのかもしれないから告白をしに来てくれたかが最初は分からなかったんですけど、話し始めた瞬間に「あ、これは!」と思いました。
中村加弥乃&永岡拓真、新たに知った一面は?「全然ツンツンじゃない」
― 撮影後にお互い新しく知った一面はありますか?中村:(今まで話していたように)その慎重さもそうなんですよね。恋愛に対して結構勢いで行くタイプなのかなと思ったら慎重でした。あとは同棲ハウスで「ツンツンしたい」みたいなことを言っていたのに結構デレる人なんじゃないかなと思っています。
永岡:ふふふ(照)。
中村:どう?本当にツンツンしたい人なんですか?
永岡:いやー、まあどっちもですよね(笑)。確かにそれで言うと撮影が終わった後に2人でたまに電話していたんですよ。基本的に全部自分からしていて彼女からはしてくれないので、もっとデレデレというかそんな感じなのかなと思っていたけど、意外とドライというか大人っぽくてサバサバしているところもあるんだなとは思いました。
中村:電話が長いんです(笑)。喋りだすと止まらないから私からかけちゃダメなのよ。
永岡:そうなの?そんな長くないと思うけど。
― どのくらいですか?
中村:最終告白の日は2、3時間くらいかな。
永岡:そんなもんですよね?
中村:でもその後の電話も平気で1時間、2時間とか喋るから「長いな、この人…」と思って(笑)。
― 電話だったらそのくらいになっちゃうかもしれないですね。
永岡:(安心して)そうですよね!そうですよね!
中村:嘘でしょ?
― かやのさんが短い派なんですね。
中村:そうなんだ!あとは電話しながら結構無音のときもあるよね。
永岡:全然ある。最終話の放送まで会う機会がなかなかなかったので単純に会えないから(電話を)繋いでいるだけで自分は満足してたんです。2人でいるときもそんなに喋りたいタイプではなくて、どちらかというと一緒にいるだけで全然満足できるタイプなのでそれを電話でしていたという感じです。
中村:全然ツンツンじゃないじゃないですか(笑)?
永岡:ツンツンしますよ?
中村加弥乃&永岡拓真、役者として「他のメンバーに負けていられない」
― では最後に「ドラ恋」で注目を集めて色々な成長もあったと思うので、役者としての今後の目標を教えて下さい。永岡:番組が始まる前まではモデル業を中心にお仕事をしていて「ドラ恋」を経て「お芝居が楽しい、頑張りたい」ともう一度思えました。そう思わせてくれた番組、視聴者の方、かやのはもちろん他のメンバーに感謝の気持ちがあって、恩返しと言うとおこがましいですが役者としてもっともっと活躍して色々な人たちに見てもらいたいです。放送を見ていて自分のお芝居の経験も相手を受け入れて生かす力も全然低いと思ったし、実際に主演も個人ではとれなかったので、他のメンバーに負けていられないなという気持ちが強くて負けないくらいの活躍をしたいですね。
中村:私は声のお仕事もしていきたいなとか色んな役者としての目標はいっぱいあるんですけど、「どうしてもこれをやりたい!」と思ったときほど上手く行かなかったこともあったので役者としてより以前に人としてどうなりたいかを大切にしていって、目の前のことを一つ一つやっていったら素敵なお仕事におのずと巡り会えると思うので大事に生きたいなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
中村加弥乃(なかむら・かやの/27)プロフィール
1994年2月10日生まれ、東京都出身。2歳から芸能活動を開始しミュージカル「アニー」に出演するなど子役として活動。2005年にAKB48の初期メンバーとなり、2007年に卒業。その後は女優として多くの作品に出演し、2020年NHK連続テレビ小説「エール」にてレコード会社の秘書・杉山あかね役を好演。2021年8月にスターダストプロモーションに移籍し、「加弥乃」から「中村加弥乃」に改名した。永岡拓真(ながおか・たくま/25)プロフィール
1996年8月3日生まれ、福井県出身。「メンズノンノ」モデルオーディションファイナリストで、ドラマやCMでも活躍する10頭身モデル。出演作にAmazonプライム・ビデオ「カカフカカ」特別編、映画「春待つ僕ら」、「午前0時、キスしに来てよ」がある。「ドラ恋」ではドラマの役作りのためアンニュイな長髪から爽やかな短髪にイメージチェンジしたことも反響を集めた。
【Not Sponsored 記事】
- 中村加弥乃
- 永岡拓真
- 恋愛ドラマな恋がしたい
- 恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~
- 「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」インタビュー