乃木坂46早川聖来のステージに立つ覚悟 4期生ライブ号泣の理由は<舞台「スマホを落としただけなのに」インタビュー>
舞台「スマホを落としただけなのに」でヒロイン役・稲葉麻美役を務める乃木坂46の早川聖来(はやかわ・せいら/20)。昨年初演を迎えた同舞台は、新型コロナウイルスの影響で千穐楽を迎える前に中止に。そんな悔しい思いがあったからこそ、アンコール上演にかける情熱もより強い──乃木坂46としても節目を迎え“当たり前”の大切さを実感した彼女の、ステージに立つ覚悟とは。
早川聖来、アンコール上演への思い
同舞台は、2018年に北川景子・田中圭などの豪華キャストで映画化され、2020年にも続編映画が公開された志駕晃原作の人気ミステリー『スマホを落としただけなのに』初の舞台版。2020年に初演が行われたが、新型コロナウイルスの影響で、千穐楽を迎える前に終演せざるを得なかった。そんな同舞台のアンコール上演が、2021年6月9日より開幕(6月4日から上演を予定していた大阪公演は、緊急事態宣言延長に伴い中止。9日からの東京公演は要請に応じて開催予定※詳細は公式サイトで発表)。「本番までに稽古をたくさん頑張ってきたので、『もっとたくさんの人に観ていたいただきたかったな』という思いが強かったです。でも、その悔しい気持ちをどこにぶつけていいかもわからなかったので、結構苦しかったですね」
1年前の悔しい思いを滲ませながら語った早川にとって、同舞台は初めてグループから1人離れて挑んだ演劇作品。そしてヒロイン役と大きな挑戦だったこともあり、「いつかまた集まるぞという気持ちでお別れした」と話すほど、思い入れがある作品となる。
「共演者の方たちとも、一緒に悔しい時を経験しているからこそ、今回のアンコール上演ではより気持ちのこもった熱いステージをお届けできるんじゃないかなと思って、私もすごく楽しみです。前回のチケットを取っていたけど、コロナの影響で行くのを断念したという方も、行こうと思っていたけど中止になってしまった方もいて、私もファンの方から『行こうと思っていたから残念だった』という声をたくさん聞きました。
1人で乃木坂46を離れて参加する初めての演劇作品だったので、初めての時にしか見られなかったこともきっとたくさんあっただろうし、その時の私を見て欲しかったという思いも正直あります。でも、アンコール上演だからこそ、前回観た方は1年でどう成長しているか見比べる楽しみもあると思いますし、今回初めて観る方は、コロナ禍でネットとの関わりも増えていると思うので、“スマホ”を題材にしたこの作品はどんな方にも楽しんでいただけると思います!」
早川聖来“当たり前”の大切さ実感…ステージに立つ覚悟
2019年「乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2019」で初のミュージカルに挑戦。ほかにもdTVオリジナルドラマ「サムのこと」(2020年)、ひかりTVオリジナルドラマ「ボーダレス」(2021年)など映像作品にも出演し、“乃木坂46の演技派”として女優としての活躍に注目が集まっている。幼い頃からクラシックバレエを習っており、ステージに立つ経験が多い早川にとって、舞台は「特別な思い入れのある場所」。そんな場所に“乃木坂46の早川聖来”として立つ覚悟とは──。「プレッシャーや不安はもちろんありますが、いろいろな現場でお芝居の経験をさせていただく中で、毎回周りの方に恵まれているなと実感しています。そうやってそれぞれの現場で少しずつ吸収して、ちゃんと何かを得ることができているので、常に変化している私を見せられると思うんです。
去年、舞台『スマホを落としただけなのに』が本来の千穐楽を迎えることができず、乃木坂46の活動でも、ライブや握手会ができなくなったことで、“当たり前”はないことを実感しました。なので、不安や悩みもたくさんあるのですが、それ以上に良いものを届けたいという思いが強いです」
早川聖来、号泣の理由は?
成長しているのは早川自身だけではない。早川が所属する乃木坂46の4期生は、16人体制に。さらにパワーを増した彼女たちは、先輩の後を追うだけではなく、乃木坂46を継承していく新世代としての役割をしっかりと背負っている。5月8日に行われた「乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~」でもその決意が宿ったステージを見せていたが、「本番はちゃんとパフォーマンスができていたかすごく不安でした」とポツリと呟いた早川は、目を少し潤ませながら、うちに秘めていた葛藤を話してくれた。「今回のライブは、私の中ですごく壁のように感じてしまっていたんです。ここ最近、27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」の選抜メンバーに選んでいただけたり、ありがたいことに4期生だけで歌番組やバラエティ番組に出演させていただけたりしているのですが、その環境に自分の実力が追いついていけていないと思っていて…。これまで乃木坂46を築き上げてきた先輩たちがどんどん卒業していく中で、前回のシングル「僕は僕を好きになる」でも、4期生楽曲の「Out of the blue」でセンターを務めさせていただいたこともであって、しっかりできていないと『乃木坂46の4期生はこんなもんなんだ』と思われるんじゃないかとか、いろいろとネガティブなことを考えて、プレッシャーを感じてしまっていました。
思うように表現ができなくなったり、自分の体と気持ちがバラバラになったりして、リハーサルでも思うようにパフォーマンスができなくなってしまったんです。リハーサルの映像を見て、自分のそんな姿にショックだったし、周りのみんなにも心配をかけてしまったので、本番はちゃんとパフォーマンスができていたかすごく不安でした」
4期生にとって大切な楽曲「4番目の光」披露時には、号泣のあまり、メンバーに支えられる場面も──。
「どうしてあの時あんなに涙が出たのか…自分でもわからないんです。でも本番直前まで泣いてしまっていたので、あの曲で泣いてしまったというよりは、あそこまでよく耐えたなという感じかもしれない…。でもそういうプレッシャーがあるからこそ成長できる部分もあるし、ほかのメンバーも、ライブが終わってから『もっとできたのに』と反省している子もいたので、着実に成長していく姿をこれからの4期生は見せられるんじゃないかなと思えたライブでした。今まではライブや舞台の前はすごく緊張して不安な気持ちばかりだったのですが、今はネガティブな気持ちになったら不安を乗り越えた先に今があると考えるようにしています」
早川聖来が心に決めたこと
人一倍熱い気持ちで、どんなことにも全力で向き合う彼女だからこそ、そこには葛藤や悩みが尽きない。「私も夢を叶えられているかわからないですが…」と遠慮がちに語った“夢を叶える秘訣”には、早川の仕事と向き合う姿勢が表れていた。「とにかく挑戦することと、小さいことでもきっかけを掴むのは自分次第だから、ちょっとしたきっかけを逃さないことだと思います。私も夢を叶えるためにいろいろと挑戦して、失敗しての繰り返しなのですが、きっかけがあっても、そこに手を伸ばしてしっかりと掴むことができないと夢は叶わないなと思うんです。
私は1年前くらいから、お仕事で求められることがあったら、絶対にプラス1以上で返すというのをずっと意識しています。例えばコント番組では、台本を覚えるだけじゃなくてプラス1でアドリブをつけるとか、インタビューを受ける時も、一言よりかはプラスいくつかで返すとか、ダンスの振りをそのまま覚えるだけではなく、自分らしさもプラス1入れるとか。そういうプラス1の積み重ねが、夢を叶えるきっかけを掴むことなのかなと感じています」
(modelpress編集部)
早川聖来(はやかわ・せいら)プロフィール
2000年8月24日生まれ、大阪府出身。身長は164cm、星座はおとめ座。2019年「乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2019」にてセーラーマーズ役で出演。2020年は舞台「スマホを落としただけなのに」のヒロインに抜てきされ、2021年にアンコール上演も決定。演技派アイドルとして活躍を広げている。もっと詳しくみる
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