瀬戸康史、深田恭子と深めた信頼感・橋本環奈との“壁ドン”シーン裏側を語る<「ルパンの娘」インタビュー>
2020.12.03 12:03
放送中のフジテレビ系ドラマ「ルパンの娘」(毎週木曜よる10時~)に出演する俳優・瀬戸康史(せと・こうじ)にインタビュー。昨年7月期に放送された前作に引き続き、泥棒一家の娘と恋に落ちた刑事役を熱演中の瀬戸に、本作への思いや撮影秘話を尋ねた。
深田恭子×瀬戸康史「ルパンの娘」新キャストの活躍も話題
同作は、代々泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘・三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸)との決して許されない恋愛を描いたラブコメディー。前作の続編となる今シーズンは、深田・瀬戸はもちろんのこと渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐりらおなじみのキャストが勢揃い。さらに新キャストとして、代々続く名探偵一家の娘・北条美雲役に橋本環奈が抜てきされた。また、同作のみどころの1つであるミュージカルシーンには欠かせない、円成寺輝役の大貫勇輔ももちろん登場している。
前作ラストで“Lの一族”は全員死んだと世間をだまし、無事結ばれた華と和馬。運命に翻弄されながらも2人には娘の杏が誕生し、夢にまで見た幸せな日々をどうにか手に入れる。
しかし“Lの一族”は相変わらず泥棒を続け、公安警察は“Lの一族”に関わった者として和馬をマーク。さらに、祖父の復習のため“Lの一族”を追う美雲が刑事として和馬の部下になり、和馬に淡い恋心も。一方、華は娘に本当は泥棒一家の一員であることを隠し通さなければならず…と、前作を上回るさらなる波乱が巻き起こっている。
深田恭子と更に深まった信頼 父親役の実感は
― 今シーズンでは和馬と華が夫婦となり、子供が生まれるという、前作からの大きな変化がありました。瀬戸さんと深田さんの関係性には何か変化はありましたか?瀬戸:僕らは特に変化があったとは感じていません。さらに仲良くなり、距離は縮まったという感覚はありますが。この作品はやはりチームプレーが重要で、1人では成り立たない作品です。そういった意味でのお互いを信頼し合うという感覚は、僕と華だけに限らず、前シーズンからみんな更に深まっていると感じます。
― 信頼感が深まっているというのは、どのようなところから感じますか?
瀬戸:例えば僕と華と杏が座っていて、突然円城寺が入ってくるというシーンで、振り向くタイミングがみんな一緒だったり。そういう阿吽の呼吸のリズム感のようなものがありました。
― 現場ではみなさんどんなお話をされるのですか?実際の家族のような雰囲気もあるのでしょうか。
瀬戸:普段は何を話したか忘れているくらい、他愛のない話をしています(笑)。その時あったことや思ったことを話しているだけで、よく覚えていないほどなので、そういった意味では“家族っぽい”ですね。
― 父親役が板についてきた実感はありますか?
瀬戸:板についているのでしょうか。自分では分からないですね(笑)。
(スタッフが「杏役の小畑乃々ちゃんと、お部屋でケータイをいじっていたのがすごく自然にパパみたいでしたよ」とコメント)
瀬戸:本当ですか(笑)。どちらかと言ったら僕は子供っぽい顔をしているので、父親役というのはなかなか演じるタイミングがなかったんです。でも、そういう声もあるようなので嬉しいですね。
― 授業参加のシーンなどもあり、実際の父親を疑似体験するような感覚もあったのではないでしょうか。
瀬戸:そうですね。少し疑似体験というか、自分も将来そうなるのだろうかと考えさせられました。やはり幸せな光景だから、憧れるなと思います。
瀬戸康史、橋本環奈との撮影裏側は?
― 今回、橋本環奈さんとの共演シーンも多いです。3話では“壁ドン”のシーンもあり、SNSでも話題になっていました。瀬戸:和馬は元々キュンキュンされるようなキャラクターではないので、そういった反響をいただくと「キュンキュンしてくれたんだ。美雲と同じ気持ちになってくれているんだ」という嬉しさはあります。ただ、それを意識して演じているわけではないですね。そういうものは演じる上では強調するようなものではないので。
― 橋本さんとは現場でどのように過ごされていますか?
瀬戸:同郷なので福岡の話をしたり、なぞなぞにハマってずっと問題の出し合いをしたりしていました(笑)。メイクさんがなぞなぞを出してくれて、俺らは回答者で、2人のどちらが先に答えられるかを競っていました。
― どちらが先に答えるんですか?
瀬戸:問題によってですが…。
(スタッフが瀬戸について「1つも答えられていなかったですよ(笑)」とタレコミ)
瀬戸:だそうです…。
― やはり謎解きは美雲役の橋本さんの方が秀でているのでしょうか(笑)。
瀬戸:じいちゃんから受け継いでいますからね(笑)。
― 皆さん仲が良いんですね。“壁ドン”シーンも自然体で撮影されましたか?
瀬戸:特に緊張感はなかったです。「僕がここに手置くから、もうちょっと近づいていい?」「あ、大丈夫ですよー」みたいに。現場は全くキュンキュンはしていなかったですね(笑)。
― 美雲の妄想シーンなどもあり、今シリーズは和馬の胸キュンシーンが多い印象です。
瀬戸:半身浴とかもありましたからね。なんなら少し恥ずかしいくらいでした(笑)。
瀬戸康史、アクション&ミュージカルシーンも話題に
― 前シリーズに引き続きアクションシーンも見どころとなっていますが、体作りなどはされたのでしょうか。瀬戸:前作から1年空いていたので、その期間痩せなくてはいけない役もあって、体作りができない時期もありました。でもアクションのために割と体は作っている方で、特にスーツを着たときにしっかり形が出るような肉体は意識しました。
― かなり激しい動きをされていますよね。
瀬戸:すごく激しいです。華のアクションはシャープに圧倒的な強さを見せつけるような動きなのですが、和馬はどちらかと言えば泥臭いアクションなんです。パンチも正確じゃなかったり、掴むときもがむしゃらな感じだったり。だからこそ熱量が大事なので、アクション練習も何度も重ねて、そのシーンに挑んでいます。時間が無い中で時間をかけてやっているので、達成感はありますね。
― ミュージカルシーンでは美声も披露されていました。「仮面ライダーキバ」で関連曲を歌われていた頃を思い出すという声もあるようです。
瀬戸:あ~、十数年前は歌っていましたね。だからレコーディングという現場に慣れているという部分はあります。ただ今回はミュージカルなので、表情や声で感情を表現しなくてはいけないので、そういうところも意識しています。なかなかドラマで歌うことはないので、すごく楽しいですね。大変さは全くなくて、ノリノリでやっています。
― 今後もっと歌を歌いたいなどは?
瀬戸:機会があれば(笑)。
瀬戸康史「またこのチームで何かできたら」作品への想い
― 撮影はもうすぐクランクアップだとお聞きしました。チーム感が強い現場だけに、名残惜しさもありますか?瀬戸:ありますね。だからまたこのチームで、シーズン3なのか、また違う形なのか、何かできたらと思っています。「参加できてよかった」と心から思える作品です。
― 俳優人生のターニングポイントにもなったのでしょうか。
瀬戸:うーん、ターニングポイントについて聞かれることは多いのですが、分からないんです。もう少し歳を重ねて、過去を思い返したら「ターニングポイントだったな」と思うかもしれないけれど、今は何がターニングポイントなのかは分からないですね。
でも、コメディというものをやれたということに関しては、とても大きかったと思います。人を笑わせるって一番難しいことだと思っているので、それに参加できて、1人でも笑ってくれる人がいるということは自分の中ですごく大きい経験になっています。
― コメディの難しさというのはどんなところですか?
瀬戸:やりすぎてはいけないところとか、「笑わせよう笑わせよう」と意識してはいけないところなど、勉強になります。
瀬戸康史に聞いた“直したい癖”
― 和馬は“捕まり癖”がありますが、瀬戸さんが今年中に直したい癖はありますか?瀬戸:なんだろう。僕、癖って無いんですよ…。
― 遅刻癖とかも全く無いですか?
瀬戸:逆に、いつもすごく早く行動しているんです。
― さすがです。周囲に迷惑をかけないよう、常に意識されているということでしょうか。
瀬戸:というよりも、それが僕のペースなんです。現場に入ってご飯を食べて、ゆっくりしてからメイクとかをしたいし、バタバタするのが嫌いなので。だから誰かのためにというより、自分のためにやっていることですね。
ただ、たまに早すぎて逆に迷惑をかけてしまうくらいなので、“早すぎてスタッフさんを慌てさせてしまう癖”があるかもしれないです(笑)。
― 最終話に向けて、見どころをお願いします。
瀬戸:7話の最後、和馬は殉職してしまいます…!そこからどうなってしまうのかという展開が面白いので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。そして家族の絆もしっかり描かれています。華が泥棒だったことがバレて、杏との間に確執が生まれてしまい、一度みんなバラバラになってしまうのですが、最後はもうすごい展開になっていますので、期待してください。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
瀬戸康史(せと・こうじ)プロフィール
1988年5月18日生まれ、福岡県出身。身長174cm。2005年に所属事務所のオーディションを経て芸能界デビュー。以後ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。近年の主な出演作にドラマ「海月姫」(フジテレビ)、「透明なゆりかご」(NHK)、NHK連続テレビ小説「まんぷく」、「パーフェクトワールド」(関西テレビ)、「デジタル・タトゥー」(NHK)、「私の家政夫ナギサさん」(TBS)、映画「ミックス。」寝ても覚めても」「事故物件 恐い間取り」など。12月5日より三谷幸喜演出舞台「23階の笑い」が上演予定。
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