<小関裕太&渡邊圭祐インタビュー>個性豊かなハンサムで担うそれぞれの役割 イメージの変化も「兄貴肌なところもあるやん!」
2020.11.18 18:00
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アミューズの若手俳優プロジェクト“チーム・ハンサム!”が、新曲12曲を含む全13曲を収録したフルアルバム『SUPER HANDSOME COLLECTION「GET IT BACK!」』を12月23日にリリースする。モデルプレスはハンサムの次世代を担う小関裕太(こせき・ゆうた/25)、渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ/26)の2ショットインタビューを実施。“新たな出発”をテーマにハンサムメンバー自ら制作に深く踏み込んだという今作のエピソードはもちろん、公私ともに仲の良い2人の関係性、最新のプライベートトークもお届けする。
個性豊かなハンサムで担うそれぞれの役割
― まずは2月に両国国技館で行われた15周年ライブの振り返りから。渡邊さんがハンサムに新加入したことによる化学反応はどうだったか、小関さんから感想をお伺いしたいです。小関:まず、今まで髪が長い人がいなかったんですよね(笑)。プラス、初参加にして最年長というのもなかなか珍しかったと思います。ハンサムでは猪塚健太さんが最年長だった印象が強いと思うんですけど、今回はけすけっちが最年長で、すごく頼りがいがあるし、まとめ役というか。けすけっちのおかげで、僕らのトークが最終的におもしろくなるという。すごい人だなって。俯瞰視に長けた、すごく愛のある方だなと思いました。
― メンバーが多い中、まとめ役を担うのはプレッシャーだったのでは?
渡邊:そうですね、なかなか骨の折れるポジションではありましたけど(笑)、結構楽しかったです。歌とダンスは他のメンバーに任せて、僕は“(トークを)どう落とすか”を常に考えた…そんなハンサムライブでした(笑)。
― 新たな自分が垣間見えたりも?
渡邊:いや、いつも通りでした(笑)。平常運転です。
― 渡邊さんは、小関さんとハンサムでご一緒してみていかがでしたか?
渡邊:僕は元々「天才てれびくん」の時からいち視聴者として知っていたので、可愛いイメージだったんです。
小関:へぇ、そうなんだ!
渡邊:弟キャラで、頑張り屋さんのイメージがあったんですよ。困ったらすぐ泣いちゃうみたいな。
小関:泣いてない!(笑)
渡邊:そんなぼんやりしたイメージがあって、いざ初めて仕事を一緒にした時、ハンサムの核を担っていたわけです。これは今日一日、取材を一緒にして分かったことでもあるんですけど、本人にはそんな自覚が一切ないという(笑)。「俺がリーダーとして皆をまとめる!」なんて、たぶん微塵も思ってないんです。それでも核のような存在に感じるというのは、本番までの気持ちの高め方もそうだし、僕たちがその姿を見てすごく慕っていたということ。本人に自覚はないけど、かなりリーダー的な存在だったんじゃないかなと思います。イメージがガラッと変わりましたね。「兄貴肌なところもあるやん!」って。
小関:いや~…嬉しいですね(照)。僕は「今から引っ張っていくからついてきてね!」っていうのは、あんまり得意じゃなくて。もちろんハンサムに携わっている期間が一番長いということや、誰よりもハンサムが好きだという思いはあったので、そんな思いを誰か一人持ってさえいれば、ハンサムが今まで通りの良さを保ちながら、新しいものになっていけるのかなと思っていました。メンバーが変わることによって自然と新しいものになっていくし、それぞれ自由であることが今のハンサムライブにつながると思ったので、ダンスや歌が大変そうなメンバーがいれば心の中で「頑張れ~!」とエールを送って。それぞれが頑張っている姿こそがハンサムライブの魅力なので、ビシバシダメ出しをするというよりも、歩みを揃えて一緒に創る仲間でいたいなと感じていました。
そうやってあんまり“リーダーリーダー”しないようにと思っていたんですけど、打ち上げの時にメンバー何人かがこっちに来てくれて「次のハンサムは絶対に俺が作るって思いました!」と熱い言葉を真っ向から言ってくれて。それがすごく嬉しくて、その時に初めて「頼ってくれてたんだな」って自覚しました。そこからは「僕にももうちょっと頑張れる役割があるのかもしれない」という意識は芽生えましたね。
ハンサムでキャンプに行くなら…?!
― ライブ後は、エンターテイメントをとりまく環境もガラッと変化し、新たなハンサムプロジェクト「OVER THE RAINBOW PROJECT」が始動。外出自粛期間はハンサムメンバーでのインスタライブもありましたが、お2人はトークの波長もピッタリという感じでしょうか?小関:僕はすごい心地いいですよ!すごい楽しい(笑)。
渡邊:僕は自分から言葉を発するタイプではないので、裕太が色々しゃべってくれると僕としてはすごく楽しいし、やりやすいです。グイグイきてくれるから、そこに噛んでいく(笑)。
― プライベートでご飯に行くこともありますか?
小関:この間行ったよね!焼き鳥食べに。
渡邊:タレをパンツにこぼしてめっちゃ泣いてました。
小関:(笑)泣いてないです!
― タレをこぼしたのは事実ですか?
小関:事実です。コーデュロイにこぼしました。
― それはダメージが大きい…
小関:次の日(こぼした部分が)白くなってました。
渡邊:「あーあ…」って。拭くしかないんだけど、「生地に入り込みそうだな…」ってボヤきながら(笑)。
― 何の串をオーダーしたんですか?
渡邊:この間は…タンがうまかったね。
小関:あ~、うまかった!
渡邊:タン好きです。宮城出身なので。薄いわりに歯ごたえしっかり、でも柔らかくて本当においしかったです。
― お互いに「うらやましいな」と思う部分をお聞かせください。
小関:やっぱり頭がいい!皆の会話が見えていて、さっきも言ったように俯瞰視にすごく長けているところ。そのままでいてほしいです。
渡邊:何歳から尖るかな?
小関:まだ尖ってない?
渡邊:まだ尖ってない、ギリ!(笑)
小関:まだ尖ってないそうです!
渡邊:裕太は発想が豊かなんですよね。あと好奇心が旺盛な気がする。やろうと思ったことをすぐ行動に移せるところ。俺には無い部分なので、刺激はすごくもらっている気がしますね。「こんなのやってるんだ、俺もなんかやらなきゃな」って思いながらダラダラしてます(笑)。
― (笑)状況が落ち着いたら、2人で行ってみたい場所はありますか?
小関:(渡邊の地元の)仙台に行ってみたい!
渡邊:俺はフィンランドに行ってみたい。裕太が写真展をやっていた時、フィンランドの写真がバーッと並んでいて。この前焼き鳥を食べてる時も「海外行きたいね」って話になり「フィンランドいいんだよ~」って。それくらい本人の中でフィンランドがいい思い出になっていると思うと、案内してほしいなって。あとキャンプ行きたいですね。
小関:キャンプ行きたい!キャンプ行こ!けすけっちはキャンプのYouTubeを見て知識がすごいあるんですよ。僕自身は元々たまに息抜きで行くんですけど、あんまり知識はない。とりあえず空間を楽しむことばかりだから。
― キャンプブームですよね。グッズは揃えたんですか?
渡邊:いいえ(笑)。
小関:僕も「いいえ」に近いけど、だんだん増えてきたかな。
渡邊:ホットサンドメーカー!
小関:そう、ホットサンドメーカー。ファイヤースターターっていう火種作るやつで、いつでも火をつけます。あと、コーヒーの豆をすくうスプーン(笑)。「Snow Peak」がすごい憧れで増やしていきたいなと思うので、服とかニット帽とか小さいところから集めています。
― そのキャンプにもう一人、ハンサムを連れて行くとしたら?
小関:誰かキャンプ好きって言ってた気がする。(田川)隼嗣とか?料理が得意だから。
渡邊:いいね。俺は(細田)佳央太が思い浮かんだ。気を使ってめちゃくちゃ頑張りそうだから、その姿を見てたい(笑)。
小関:あはは!
渡邊:せかせかして、「いやいいよ、俺やるよ」って言っても「大丈夫です、僕後輩なんで!」とか言いながらやろうとしてるのを…見てたい。煎ってもらったコーヒー豆を眺めながら。(石賀)和輝もいいな~。
小関:歌とかも歌ってもらうんだったら、石賀っちだね。やっぱりギターとか弾ける人がいればキャンプが盛り上がるじゃないですか。炎を囲み、おいしいご飯を食べながら、僕が弾くギターにのせて石賀っちに歌ってもらう!
ハンサム全員で作詞作曲 ユニット曲も誕生
― ニューアルバム『SUPER HANDSOME COLLECTION「GET IT BACK!」』についてお伺いします。表題曲の「GET IT BACK!」はハンサムメンバー全員で作詞されたとのことですが、どのように曲として仕上げていったのでしょう?小関:まず「何をしよう?」から始まって、「じゃあ曲を作ろう!」となり、どういう曲を作るのか…メロウな曲もあれば寄り添う曲もあり、寂しい曲もあればハッピーな曲もあるので、皆から意見をもらって。最終的に、今までありそうでなかった“自分を鼓舞する歌”を作ろうよ、って。それで、皆それぞれが今感じていることを出してみたら「舞台やりたい」みたいな「○○したい」が色々と出てきて。15人全員いっぺんにやるのは大変なので、代表を何人か決めて、それぞれ4~5人のメンバーから集めたキーワードを元に構築していきました。「甘えるな」はけすけっちです。
― 言葉をパズルのように組み合わせていったんですね。「甘えるな」にはどのような想いを込めたのですか?
渡邊:「サビの最後らへんに強い言葉が欲しいよね」って話になって。全員で強いワードを出すことになり、僕が出したのがたまたま「甘えるな」。やっぱりいくらでも甘えられる環境ではあったので、自分の尻を叩くような言葉って何だろう…と「甘えるな」を出してみたら、(歌詞として)ハマっちゃいました。「愛を込めて向き合う だから 離れなくちゃいけない」っていう歌詞は、裕太が言ってた。
小関:僕の言葉じゃないけど、絶対入れたいって言ったのは「日常」。最終的には(松岡)広大がまとめてくれたんですけど、(甲斐)翔真が「今までを日常とするならば、今は非日常だね」みたいなことを言っていて。その言葉が自分の中ですごいパワーワードだったし「まず日常って何だろう?」と思ったので、歌に入れたいと言ったら広大がこんな風に作ってくれて。「取り戻せ」「辛い坂道 遠回りでも」とかも印象的ですよね。
― まとまった歌詞を聴いた時、どんな印象でしたか?
小関:正直「もっと変えようがあるんじゃないか?」ってずっと思ってました。「完成!」ってなっても、なんか納得いかない。
渡邊:ムズムズしちゃう…
小関:でも結果良かったよね。レコーディングしてみたら、すごく良い曲になったなって。
渡邊:気持ちいいんだよね、歌っていて。
― 13曲のラインナップについてほかにもエピソードをお聞かせください。
小関:やっぱり今回は新しいユニット曲に注目してほしいです。ユニットごとの担当のスタッフの方もいて、まずコンセプトから決めて。100曲以上の候補から選び、ユニットメンバーに提示をしてくれました。僕らのチーム(小関・石賀・藤原大祐・溝口琢矢)は、パフォーマンスチームとして振り分けられて、「ねぇ神様お願い」っていう歌ができたんですけど、これはみんなが同じ方向を向いていて、すごくスムーズに決まりましたね。作詞などの途中経過を聞かせてもらったり、本当にユニットの担当の方と一緒に手作りの作業でした。
― ユニットのメンバーはどんな風に決まったのでしょう?
小関:今までハンサムを作ってきた方々が、パフォーマンス面やバラエティー性など、エンターテイメントとして意識しつつ振り分けてくれて。その後、それぞれ面談があって「どう思う?」と意見を求めてくれました。そこから僕らがまた考えて話し合い、最終決断という感じでした。
渡邊:僕はバンドサウンドのユニットになっています。「SEIZE THE DAY」は翔真がメインボーカルで、そこに僕と(鈴木)仁、佳央太が加わる形に。僕は翔真が休憩中に歌い、休憩する時間を作っています(笑)。僕らも結構意見を言い合いましたね。翔真が「いや違う、これじゃない」と言う時の感覚は僕も共感できたので、「それはやりたいのと違うな」とか言いながら、暗い曲というか、乱暴な曲にしようよみたいな話をしていた気がします。奮い立つような、自分に問いかける感じ。“鼓舞する”とは違ったベクトルの曲を作ろうと話しました。
― パフォーマンスが見られる機会が実現するのを楽しみにしています。最後に、ハンサムファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小関:2月に15周年ライブが終わって、本当に何もないところから結構な早さで0から1に変わって。どんどん人も増え、大きなプロジェクトになって…という中で、ある時「OVER THE RAINBOW PROJECT」という名前がつきました。
虹は雨が降らないとかからないものですよね。だから大変な期間を雨と例えるならば、僕らが新しい虹をかけるために、この時期を過ごそうと。完成した虹の向こう側を一緒に見に行きましょう、というプロジェクトになっています。僕らはプロデュースのプロじゃないし、作詞のプロでもなく、いち俳優としてもがきながら新しいことにチャレンジしているので、ちゃんと完成するのか、聴き手が納得するようなプロジェクトになるのかわかりません。不完全な虹かもしれないけれど、楽しみにしてもらえたらいいなと思います。アルバムに2020年の色んな想いが詰まっているので、たくさんの方に聴いてほしいです。
渡邊:虹って世界各国で色が違うのを知ってましたか?アフリカとかだと、2色だったりするそうなんです。
小関:へぇ、そうなんだ!
渡邊:そうらしいんだよ。虹って色々あるんです。その感覚で見てください。このプロジェクトではかなり挑戦的なことをしているのかなと思うので、その挑戦も含め、どんな虹ができるのか楽しみにしていてほしいなと思います。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
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