<深田恭子「ルパンの娘」インタビュー>続編に涙、出産シーンに驚き 初共演の橋本環奈は「頼もしい存在」
2020.10.29 07:00
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放送中のフジテレビ系ドラマ『ルパンの娘』(毎週木曜よる10時~)で主演を務める女優の深田恭子(ふかだ・きょうこ/37)がモデルプレスのインタビューに応じた。今作は、昨年7月期に放送され話題を呼び、今年新キャストを加えて続編を制作。深田に続編の心境や撮影エピソード、初共演となる橋本環奈の印象などを聞いた。
深田恭子主演「ルパンの娘」
原作は2015年8月に発表され、各書店の文庫売上1位を獲得するなど、ロングセラーとなっている横関大の同名小説(講談社文庫刊)。前作の『ルパンの娘』は、代々泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘・三雲華(深田)と、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)との決して許されない恋愛を描いたラブコメディー。深田、瀬戸の他にも、華の父・三雲尊に渡部篤郎、華の母・三雲悦子に小沢真珠、華の兄・三雲渉に栗原類、華の祖母・三雲マツにどんぐり、華の祖父・三雲巌に麿赤兒、和馬の祖父・桜庭和一に藤岡弘、、和馬の父・桜庭典和に信太昌之、和馬の母・桜庭美佐子にマルシア、華の幼なじみで世界を股にかける泥棒・円城寺輝に大貫勇輔と豪華なキャストが集結し話題となった。
続編では新キャストとして、京都で代々続く名探偵一家の娘・北条美雲を橋本、和馬が左遷されてきた所轄の上司・蒲谷隆太を松尾諭、北条家に代々仕える老執事・山本猿彦を我修院達也、「昭和のホームズ」と呼ばれた美雲の祖父・宗真を伊吹吾郎が演じる。
深田恭子「ルパンの娘」続編に喜び「すごく楽しみにしていた」
― 続編が決定した時の心境と、どのような準備を始めたのかをお聞かせください。深田:前作のクランクアップの時から「続編をやれたらいいね」というお話をしていたので、すごく楽しみにしていました。私は前作の撮影が終わってから、別の役に入らずにまたこの作品に入ったので、とても演じやすかったです。違う役のモードに入っていると、また少し気持ちが変わっていたかもしれませんが、そのまま続けて続編ができるということがなかなかないので、この作品はいつも自分の心の中にありました。
― 久しぶりに泥棒スーツに身を包んでいかがですか?
深田:泥棒スーツを着て泥棒マスクをしているからこそ言えるセリフ、していないとなかなか言えないセリフがあるので、やはりその効果は絶大です(笑)。泥棒スーツを着るためにボディメイクをするというより、自分に合わせて特別に作っていただいているものなので、とても愛着があります。
― 撮影が始まって2ヶ月ほど経っているとお聞きしましたが、手応えは?
深田:1話を初回放送より先に見させていただいたのですが、新たなメンバーも加わったことで前作とは違った目線で見ることができました。1話は笑えるところはもちろんあるのですが、少しシリアスで、なぜか涙が出て、感情がかき乱されるストーリーでした。笑うところだと思って見ていたら、なんだか涙が出てきた…という、意表を突かれるような不思議なドラマです。そういうシーンが、1話に限らずたくさんあると思います。
― キャストやスタッフも再集結して、現場の雰囲気はいかがですか?
深田:別の作品に入らずにまた皆さんとお会いできたので、とても居心地が良いスタートでした。前作の時に、背中に私の顔写真がプリントされた「ルパンの娘」のTシャツを作って差し入れをしたんです。生まれて初めて自分の顔が入ったTシャツを作ってすごく嬉しかったのですが、それを皆さんが今回の現場でも着て来てくださっていて、「捨てないで着てくれている」と嬉しかったです。
― 続編バージョンのTシャツも制作されるのでしょうか?
深田:はい、その予定です。
深田恭子、橋本環奈と初共演「安心感がある」
― 今作から新たに橋本環奈さんが新キャストとして加わりましたが、橋本さんの印象や共演エピソードをお聞かせください。深田:泥棒なので見つかってしまってはいけないので(笑)、一緒のシーンはまだあまり撮影していないのですが、すごく透明感があってしっかりしていて、安心感がある頼もしい存在です。
― そんな橋本さんも加わり、前作よりパワーアップしたところは?
深田:わかりやすく言うとキャストがパワーアップしているのですが、それに加えて「え、この人が?」「この人も?」という意外な人たちが歌い出します(笑)。
― (笑)。ミュージカルシーンは前作でも大きな話題となりましたが、今作でも深田さんのミュージカルシーンはたくさん見られるのでしょうか。
深田:参加しているシーンもあればしていないシーンもあるのですが、大々的にやりたいですね!キャストはもちろん、街を歩いている人たちも巻き込んで、みんなで歌い出すようなシーンに実は憧れていたので、やってみたいです。
― 今作では華がママになるという点も大きな変化かと思いますが、その展開を最初に聞いたときはどう感じましたか?
深田:子供ができて、泥棒と警察というなかでどのように生きていくか、というのはこの先もなかなか決着がつかないところだろうなと思いました。ママにはなるのですが、「ルパンの娘」は年月や季節に関係ない感じで撮っているところがまたおもしろいです。とにかくツッコミどころ満載です。
― 2話では出産シーンも描かれていましたね。
深田:出産シーンはすごく一生懸命に撮影をしたのですが、見た視聴者の方はとても驚くだろうなというくらい、神々しいシーンになっていると思います(笑)。私も声録りの時に少し見たくらいなので、完成したシーンをしっかりは見られていないのですが、ビックリしました。撮影していたシーンに、音楽などをつけて編集すると想像していなかったものになるので、そのシーンは一番驚きとおもしろさがありました。
― 深田さんが出産シーン以外で驚いた演出やセリフはありますか?
深田:どれをお話していいかわからないくらい、毎回ビックリしています(笑)。美術品も、きらびやかに見せているだけのように思うかもしれないのですが、ひとつひとつが本当に高価なものばかりで、撮影セットの中にいるときはあまり手を広げないようにしています(笑)。あまりにも高価なものに囲まれて緊張感があったのですぐには気がつかなかったのですが、今回、私が好きなマリー・アントワネットの肖像画があったので、それを今度じっくり見てみたいです。
深田恭子「自分に嘘をついてまで無理をする必要はない」
― 現在はコロナ禍で、前作を撮影していた頃といろいろ状況が変わっていると思いますが、深田さんはどのように前向きに頑張っていますか?深田:私はもともと前向きだったり、上昇志向があったりするわけではないので、なかなかすぐに切り替えられないです。もし落ち込むことがあったとしても、それが平常なので、そのままで臨んでいます。自分に嘘をついてまで無理をする必要はないのかなと思います。私自身、あまり現場を引っ張っていくタイプでもないので、本当に周りの皆さんに助けられています。「ルパンの娘」は見た人を笑顔にできるような作品だと思うので、いろいろな人に見ていただきたいです。
― 2020年を振り返って、いかがでしたか?
深田:いろいろなことがある時代ですが、お仕事や自分というものに対して改めてゆっくり考えられる時間がありました。家族ともたくさん会う時間が増えて、このお仕事を始めてから、今までで一番会うことができた気がします。
― 来年はどんな1年にしたいですか?
深田:まずは「ルパンの娘」を見ていただいて、皆さんが笑顔になる時間が少しでも増えたら嬉しいです。来年はどんな年になるのか今は想像もつかないですが、挑戦しすぎず少しずつでも進めていたらいいなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
深田恭子(ふかだ・きょうこ)プロフィール
1982年11月2日生まれ、東京都出身。1996年、第21回「ホリプロ・タレント・スカウト・キャラバン」でグランプリを受賞し芸能界デビュー。近年の主な出演作は、映画『空飛ぶタイヤ』(2018)、ドラマ『隣の家族は青く見える』(2018、フジテレビ系)、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(2019、TBS系)など。現在最新写真集『Brand New Me』が発売中。公式インスタグラム:@kyokofukada_official
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