<三浦春馬インタビュー>プライベートにも「大きく影響している」ことは?心境変化のきっかけ語る
2020.04.18 10:30
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30歳の誕生日である2020年4月5日に書籍「日本製」「日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020」(ワニブックス)を2冊同時に発売した俳優の三浦春馬(みうら・はるま)。モデルプレスのインタビューでは、47都道府県取材で感じた“温かさ”や、プライベートにも大きく影響していることなどを語った。
三浦春馬“未来へ向けて残し伝えたい日本”
月刊誌「プラスアクト」の人気連載を書籍化した本書。まだまだ知らないことばかりの日本文化・伝統・歴史・産業など、“未来へ向けて残し伝えたい日本”を三浦とともに見つめる1冊となっている。モデルプレスのインタビューでは、47都道府県を回って感じた思いや、話題となっている自炊についてなどを語ったほか、モデルプレス読者から寄せられた質問にも答えてもらった。
三浦春馬、47都道府県取材で感じた“温かさ”
47都道府県回る中で、三浦にとって特に印象的だった土地は、「ほとんどの地域から刺激をもらっているので、そうだなぁ…」と悩みつつも、「高知県」。そこで出会ったのは、日本一のカツオ1本釣り漁船「第83佐賀明神丸」の最高司令官にあたる漁労長・明神学武さん。「明神さんは、何年ものデータを自分の中で重ねて重ねて、試行錯誤して、というのを絶え間なく続けているすごい方なんです。でもそれだけではなくて、家族が一丸となって『自分たちの仕事を愛しているんだ』という関係性や温度感もひしひしと伝わってきました。明神さんを支えている方たちの尊さや強さ、地域の温かさも一緒に感じさせてもらったので、心に色濃く残っています。『せっかく来たんだから家に寄っていきなよ』と家に招いてくださって、獲れたてのカツオをいただいて…今まで食べたカツオで1番美味しかったです!」。
訪れた土地、つまり47都道府県すべての場所や関わった人たちへの愛が止まらない…。「もう話し出したら止まらないですよ。帰せなくなってしまいます(笑)」──そう言って笑う三浦の表情は、“まだまだ語り足りない”と言わんばかりに生き生きとしていた。
三浦春馬、プライベートにも「大きく影響している」こと
最近は、Instagramにて自炊に励んでいる様子を投稿している三浦。「もともと舞台期間中は、公演が始まる時間や終わる時間が決まっているので、朝ご飯をしっかりと作るように心がけていました。最近は特に家にいる時間が多いので、よく自炊をしています」。
年齢を重ねるごとに、今後も仕事を続けていくためにも今からできることを探すようになった。「食事から採れる栄養素をしっかりと考えてあげたいなと思ったのが、自炊を始めたきっかけです。食事を摂る順番や、血糖値を緩やかに上げていくことを考えています」とまずは食事から向き合うことを始めたことがきっかけのようだ。
そんな食事が盛り付けられている食器も、どれも繊細で美しいものばかり。中には徳島県で出会った藍の栽培から染色、仕上げまですべてを一貫して行う4人組「BUAISOU」が手掛けた食器もあるという。「『BUAISOU』の職人さんたちが仲良くしている陶芸の職人さんの器が、細かく繊細なヒビのような模様が入っているものなのですが、そこに藍の染料を作った時に出る“藍の花”という泡を優しくすくって、器に擦り付けるというプロセスを経てできる、とても綺麗な器なんです」。
「文化や職人が手掛ける作品1つひとつには、その人の思いや歴史が詰まっている」──それが三浦にとって、モノを手に取るきっかけにもなっている。「思いや歴史に感動できれば、より家に持ち帰ってあげたいと思える。それは、なんて言葉に表したら良いのかわからないけれど、とても嬉しいし、気分を上げてくれます。そういうことを大切にしてモノを手に取るようにしたいなと思わせてくれたのは、この『日本製』の4年間の旅が大きく影響していると思いますね」。
三浦春馬が“努力し続けてきた理由”
30歳という節目を迎えた三浦。これまで夢を叶えるために努力し続けてきた理由は「すごく端的に言っちゃうと、未来の自分に言い訳をしたくない」──。「僕は、いつだって自分よがりだったと思うんです。ありがたいことに、周りの環境や人に恵まれていたからこそ好きなことができているけれど、夢を叶えるために『1度思い描いてしまったから』とか、1度やりたいなと思ったことを何かの理由をつけて諦めてしまったり、妥協してしまったりすることの方が、気持ち的にも具合が悪くなっちゃうなと思います。
もちろん誰かを思って諦めなければならないとか、誰かのことを守らなきゃいけないから手を引かなければならないとか、そういうことの大切さもあると思う。でも5年後、10年後を見た時に、夢を叶えられなかったら言い訳をするんだろうなと思って。なので、大切な人たちに自信を持って、胸を張って「こうしてきたんだよ」と話せたら良いなと思っています」。
三浦春馬、20代でやり残したことは?
<読者質問>「三浦春馬さん、お誕生日おめでとうございます。20代のうちにやり残したなと思うことはありますか?」(女性/20代)三浦:何でしょうね…。やり残したことは…ないです!
“完璧”イメージの三浦春馬…素顔は?
<読者質問>「完璧な男性というイメージですが、今までで経験したドジな話を聞きたいです」(女性/20代)三浦:いっぱいありますよ!よく忘れ物します(苦笑い)。マネージメントと映画の撮影で遠征に行った時、宿泊セットを一式持って行っていたんですけど、電車の上のスペースにその一式を置いてきちゃいました…。
― え!新幹線とかですか?
三浦:新幹線じゃなくて鈍行ですね…。次の日マネージメントに「ごめんなさい。荷物を忘れました」と言って取りに行ってもらいました。あとは洗濯機を回したあとに靴下がいなくなって、「どこにいっちゃったんだろう?」とか(笑)。
魅力的だと思う女性の仕草
<読者質問>「春馬くんがドキッとする女性の仕草は何ですか?」(10代/女性)三浦:魅力的だなと思う仕草…!美味しいものを食べて、すごく美味しそうにしてる姿に1番グッと来ます。
編集後記
インタビュー実施日は天候に恵まれていたが、雲の流れが早く日が照ったり陰ったり…。三浦がバルコニーに出ると待っていたかのように太陽が顔を出し、綺麗に日が差し込むと三浦も「ありがたいですね、晴れ男なのかも!」と心まで晴れるような爽やかな笑顔を見せていた。インタビュー中も常に三浦の近くにあった「日本製」。本には折り目がたくさんついており、三浦自身も愛読していることが伺える。カメラを向けるとキリッとした表情、かと思えばスタッフと談笑をする時にはクシャッとした笑顔。短い時間だったが、三浦の人柄や魅力を肌で感じるには十分だった。
“誠実でフレンドリー”──撮影を終えた時、インタビューを終えた時、1つひとつの切り替えのたびに「ありがとう」と伝えてくれた三浦。誕生日の4月5日には自身のInstagramにて、初めてのライブ配信も実施していたが、「4月5日は富山でミュージカルの公演をするはずだったのですが、コロナの影響で叶わなかったので、インスタライブを通して感謝を伝えられたらと思って」とどこまでも思いやりで溢れていた。
(modelpress編集部)
三浦春馬、30歳の誕生日に書籍2冊同時発表
「日本製」は、新たな撮り下ろし&ロングインタビューも掲載。「日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020」は、「日本製」に自身初となるドキュメンタリー写真集も付いた特装版。ドキュメンタリー写真集は、30歳を迎える2020年初頭までの約1年間を追った112ページで、2冊合わせると520ページ。これらを特製BOXに収めた。三浦春馬(みうら・はるま)プロフィール
1990年4月5日生まれ、茨城県出身。2006年「キャッチ ア ウェーブ」で映画初主演、同年ドラマ「14才の母」(日本テレビ系)でヒロインの恋人役を演じ、一躍脚光を浴びる。その後は数々のドラマ・映画で活躍し、映画「永遠の0」では「第38回日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を受賞。ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」(2016、2019)を始め、舞台でも高い評価を受ける。待機作にドラマ「太陽の子」(NHK総合/2020年8月15日放送)、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(公開日未定)、「ブレイブ-群青戦記-」(2021年公開)があるほか、Haruma Miura「Show Case Live 2020」(2020年秋予定)も控える。衣装:ジャケット、パンツ、シャツ全てイッセイ ミヤケ メン
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