<「Popteen」莉子インタビュー>女優業にも本格進出「演技が楽しいと心から思えた」 EXILE佐藤大樹&橋本環奈との共演エピソード
2020.03.16 22:00
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「Popteen」専属モデルの“リコリコ”こと莉子(りこ/17)のモデルプレスインタビュー。後編では、長編映画初出演となる映画「小説の神様」(5月22日公開)での撮影エピソードを語ってもらい、ティーンから絶大な支持を得るモデルでありながら女優としての道も本格的に歩み始めた莉子の女優としての一面に迫った。【後編】
莉子「小説の神様」で佐藤大樹の妹役抜擢
「このミステリーがすごい!2020年版」「2020本格ミステリ・ベスト10」で第1位を獲得した気鋭の作家・相沢沙呼氏による「小説の神様 君としか描けない物語」(講談社タイガレーベル)を実写映画化する同作。EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹と女優の橋本環奈がW主演を務め、ナイーブで売れない小説家・千谷一也(佐藤)と、秘密を抱えたドSな小説家・小余綾詩凪(橋本)の何もかもが真逆の2人が、”一緒に大ベストセラーを生み出す”というミッションを課せられ、時に激しく反発し合いながらも“2人”で物語を作り始める青春ストーリーとなっている。
莉子は一也の妹で、病気で入院中の千谷雛子を演じる。
莉子、オーディションで監督からもらった言葉
― 今回映画は初出演なんですね、おめでとうございます。莉子:映画の現場もこんなにも豪華なキャストの方々と共演するのは初めてだったので、緊張が止まらなかったです。
― 最初に映画出演が決まったと聞いたときはどんな心境でしたか?
莉子:すっごく嬉しかったんですけど、演技も全然まだまだなので「こんな私で大丈夫なのかな」という不安があって、お話を頂いたときから、撮影日までずっと緊張して、毎晩毎晩台本を読んでいました。セリフが多いわけではないんですけどやっぱり1つ1つのセリフが本当に重く感じて心に響くなぁと思いましたし、雛子ちゃんを演じさせて頂くからには全力でやりきらなきゃと思って頑張りました。
― 演技に対してそれまでの自己評価や意識はどうでしたか?
莉子:今回はオーディションを受けさせて頂いて、最初は不安で自信も全くなかったんですが、そのときに監督と会ってお話して、ちょっと台本を読むみたいな流れで、監督が「雛子ちゃんの世界観と合っている気がする」とおっしゃって下さってその言葉が自分の頑張る源になりました。それまでずっと「自分はダメだ、ダメだ」と思い込んじゃっていた部分が多かったんですけど、監督の言葉で自信がついて「頑張らないとな」と思ったし、すごくプラスな考え方になりました。
莉子、“お兄ちゃん”呼びは「ソワソワしちゃう」
― 演じる雛子ちゃんはどんな役柄ですか?莉子:雛子ちゃんはお兄ちゃんの影響ですごく小説が好きなんです。でも病気で入院していて、闘病しながらお兄ちゃんの大ファンとして支えている子です。一見すると明るい子なんですけど、色々な方向から見てあげるとやっぱり病気というものを抱えているからこそ感じるマイナスな部分や不安な気持ちも持っている子で、それでも毎日明るく振る舞っている本当に芯が強い女の子だと思いました。
― 役柄との共通点や、共感する部分はありましたか?
莉子:年齢は雛子ちゃんが中学2年生で若いんですけど、それでもやっぱり普段明るいところとかは私と重なる部分があるなと感じましたし、セリフの発音とか喋り方に違和感があるとかも全然無かったです。ただ私一人っ子なので、「お兄ちゃん」というセリフは「どうやって言うんだろう?」とか「“お兄ちゃん”かぁ」とソワソワしちゃいました(笑)。
莉子「演技が楽しいと心から思えた」撮影
― 撮影が終わったのはいつ頃ですか?莉子:昨年の夏休み前だったのでキャスト解禁までずっとソワソワしながらここまで生きてきたって感じです(笑)。
― 撮影は全体的にどうでしたか?
莉子:本当に「演技ってこういうことなんだな」と学ぶことができて、共演者の皆さんも本当に豪華で素敵な方々ばかりだったので学ぶことも多かったですし、演技が楽しい、と心から思えたのも初めてで、この映画があったから演技の魅力に気づけました。
― 具体的に役作りや撮影で印象的だったことは?
莉子:やっぱり周りの方と撮影してないときのコミュニケーションから役に入っていくことや、今までの作品でも役柄にどう入っていけばいいのかをいまいち分かっていなくて「なんとなくこの子はこんな感じなんだろうなぁ」と頭で考えていたことが多かったんですけど、今回「雛子ちゃんになりきらないと!」と思って監督が「1からプロフィールを書いたほうが良いよ」と教えて下さったので、全部書いたんです。だからこそ、周りの方の素敵な演技に自分の書いたプロフィールの雛子ちゃんをのせていくのがすごく面白かったです。
― プロフィールというのは映画に直接は出てこないけど裏設定とか?
莉子:そうです。台本で分かるのって「名前・年齢・入院している・お兄ちゃんがいる」とかそういう限られた情報なんですけど、病気の資料を監督から頂いてそれを読み込んだり、さらに、雛子ちゃんはどういうものが好きでどういうものが嫌いか、お母さんからは「雛」って呼ばれてるけどお兄ちゃんからは「雛子」って呼ばれてるとか、そういう細かいところまで全部「私が雛子ちゃんだったら」と置き換えて考えていきました。
莉子、入院中の少女役に苦労した部分
― 特に演じていて大変だった部分は?莉子:本来の雛子ちゃんは元気でハキハキしている子なのに病気で入院しているというバランスかな。本当だったら普通の子なのにどこか病気というプラスではないものを持っているので、ちょっとした表情だったり「お兄ちゃん」というセリフの言い方や感情の出し方とかも普通に毎日を過ごしている女の子とは違うのかなと思って、その繊細な部分を演じるのは難しかったです。
― 病気の部分は実際の莉子さんとは違う部分ですもんね。
莉子:そうですね。分かってあげられないというのがあったのでやっぱりそこはどうしようかなと思いました。
莉子、佐藤大樹&橋本環奈との共演エピソード
― 佐藤さんとのシーンが多かったですか?莉子:そうです。佐藤さんとほぼ一緒ですごく優しい方だったので本当にありがたかったです。
― 仲良くなりましたか?
莉子:撮影の準備待ちのときとかに、雛子ちゃんの病室に中学のクラスメイトからのメッセージがあったんですけど、大樹さんが「これ俺書いたのあるんだけどどれか分かる?」とか話しかけて下さって、すっごく優しいと思いました。本当に雛子ちゃんとして接して下さるお兄ちゃんみたいな方で、めちゃくちゃ緊張していたんですけどそこで緊張がほぐれてとても支えられましたね。ありがたかったです。
― 橋本環奈さんはどうでしたか?
莉子:一緒だったのは1シーンだけだったんですが、色々な角度から撮るので時間は結構あって、撮影中は役柄としてすっごく魅力的なキラキラした目でちゃんと雛子ちゃんと向き合って下さったんですけど、終わった瞬間に「暑いね!大丈夫?」みたいな感じで気にかけて下さって現場を盛り上げていて「すごいな、やっぱり流石だな」と思いました。
莉子、憧れの女優は永野芽郁
― 今作が女優としての大きな一歩になると思うんですけど、今後挑戦してみたい役柄や作品はありますか?莉子:私はまだまだなんですけど、女子高生だから大人の役はできないとかじゃなくてちゃんと全部できる女優さんになりたいなと思うと同時に、今女子高生だからこそ、等身大の女子高生役を演じてみたいなとも思います。
― 胸キュン映画とか?
莉子:そうですね!すごい面白そうじゃないですか?
― 「Popteen」モデル同士で演技の話をすることもありますか?
莉子:年齢も年齢で、高校2年とか3年生になってくると、結構周りの子たちも「演技やりたい」という思考に変わっているなと思っていて、普通から演技のお仕事の話とかレッスンの話はしています。
― 憧れている女優さんは?
莉子:永野芽郁さんは元々ティーン誌のモデルさんのときからずっと見ていて、それで今ああいう風に自然体の演技ができていると思うと本当にすごいなと尊敬します。
― 明るい雰囲気は似ていますね。
莉子:本当ですか!?でも永野さんは普段明るいのにちゃんとその役にしっかり入って演じられていて、本当に憧れる女優さんです。
― これからの女優業も楽しみにしています。ありがとうございました!
(modelpress編集部)
莉子(りこ)プロフィール
2002年12月4日生まれ、神奈川県出身。2014年6月、素人ながらフリーモデルとしてANAP GiRLに抜擢されてモデル業をスタート。Zipperオーディションにて中学生に贈られる特別賞“ジュニアブロック賞”受賞をきっかけに事務所に所属した。動画ソーシャルアプリ「TikTok」で注目を集め、2018年11月号より雑誌「Popteen」専属モデル。現在AbemaTVオリジナル恋愛リアリティーショー「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演中。昨年ドラマ出演し、女優デビューを果たした。
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