乃木坂46白石麻衣の“強さ”に繋がる存在「メンバーに出会えたことは運命」卒業控えた心境<「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」インタビュー>
2020.02.20 17:00
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2月21日公開の映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」でヒロインを務める、乃木坂46の白石麻衣(しらいし・まい/27)。モデルプレスのインタビューでは、大役抜擢で感じた女優業への意識の変化や、グループへの思いを語った。
白石麻衣「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」でヒロイン
3月25日に発売となる25thシングルの活動をもって、乃木坂46を卒業することを発表している白石。“卒業”という大きな変化を迎える直前、アイドルとして大きな功績を残してきた彼女が挑戦するのは、ヒット作の続編、そしてヒロインという大役だった。卒業後の未来とも向き合うきっかけにもなった作品を通して、掴んだものは──。彼女が語る思いからは「成長」や「強さ」を感じ、たくさんの人に愛される理由が見えてくる。
白石麻衣、大役抜擢 北川景子との会話明かす
― ヒット作の続編のヒロインという大抜擢ですが、プレッシャーは感じましたか?白石:プレッシャーはありましたし「私で本当に大丈夫かな…」という不安もありました。でも、その分嬉しさもあったし、前作がすごく素敵な作品だったので、今作も良い作品を作れるように「全力で頑張ろう!」という気持ちです。
クランクインした日はすごく緊張したのですが、スタッフさんを含め、キャストの方も本当に温かく迎え入れてくれたので、楽しく撮影をさせていただきました。
― 前作にも出演している北川景子さんや田中圭さんとも共演されていますが、お会いした時は緊張しましたか?
白石:北川さんと田中さんにお会いした時は、お2人が放たれているオーラが全然違かったので、すっごく緊張しました!でも北川さんから「頑張ってね」と優しく話しかけてくださったので、より「頑張らなくちゃな」という気持ちになりましたね。
― 北川さんともお話しされたんですね!
白石:私がクランクインした日が、バスのシーンから撮影を始めたのですが、ストーリーの中でも重要なシーンだったので、北川さんから「最初にそのシーンから撮ったのー?」と言われました(笑)。
白石麻衣、カラダ張った緊迫シーンは「1番緊張した」
― 最初から最後まで緊迫感のある演技が続いていましたが、役作りで大変だったことはありましたか?白石:監督からは「常に追われている感を忘れないように」と言われていたので、何者かに迫られている感じや恐怖感を表現する難しさはありました。でも、監督から「自分がやっている以上にもっと大きく表現して良いんだよ」と言ってくださって、お芝居についてたくさん学べましたね。
― 白石さんがピンチのシーンは、本当に緊迫していてすごく怖かったです。同時に、カラダを張った演技から白石さんの女優魂も感じました。
白石:ありがとうございます。ふふふ(笑)。大事なシーンなので、現場に行くまでもドキドキして、1番緊張しました。
― 緊張しますよね。撮影にはどんな気持ちで挑みましたか?
白石:本当に“松田美乃里”として、こういう状況に遭ったら…という雰囲気を忘れないようにしていましたね。現場に入るまではあまりそこだけに意識を持っていかないようにしていたのですが、いざカメラの前に立った時には、常に恐怖感を出すことを忘れないように心がけていました。
― 千葉さんとの撮影が1番多かったと思いますが、撮影の合間とかに何かお話しされましたか?
白石:千葉さんとは、撮影が終わってから、番宣などの取材でご一緒させていただく中で、いろんな話しをするようになりました。撮影中はあまり深くお話しできていなかったのですが、いつも現場を和ませてくれていたので、千葉さんのおかげで私もリラックスしてお芝居ができたなと思います。
白石麻衣、女優業への意識に変化
― 先日、乃木坂46からの卒業を発表されましたね。白石:はい。もちろん悲しむファンの方もいることはわかっていたので、どんな反応が返ってくるのか怖くて、前日のよるは眠れなかったです…。
― そうだったのですね。映画での白石さんを見ていて、表情だけではなく手の動きなどでも恐怖を繊細に表現していて、本格的に演技について勉強している様子が伝わってきました。映画の撮影時は「今後女優として頑張ろう」という、これまでとはまた違った思いで挑まれていたのですか?
白石:ありがとうございます!映画を撮影していた時はこれまでと違った思いというより、たくさんの役者さんの中で演技をさせていただいているので、良いところを吸収して、私もこの作品で成長したいなと思っていました。
― 今回の作品をきっかけに、女優業に対する意識に変化はありましたか?
白石:乃木坂46を卒業したあとも、お芝居をやっていきたいと思いました。今までもお芝居にはもちろん興味があったのですが、今回よりお芝居に対する楽しさや難しさを知ることができて「演技はすごく楽しいんだな」と思わせてくれたんです。私にとって、きっかけになりました。
乃木坂46は「宝物」「メンバーに出会えたことは運命」
― これまでは乃木坂46のメンバーの皆さんと、約束をしなくても会える環境でしたが、卒業後は環境がガラリと変わりますよね。卒業までの間、メンバーの皆さんとはどのように過ごしたいですか?白石:変わらず、今までと同じ用に一緒に楽しく過ごしていきたいです。思い出に、メンバーと一緒にいっぱい写真を撮れたらなと思います!
― 映画では、スマホを落としたことをきっかけにいろいろと人生が変わっていきますが、“スマホ”を“乃木坂46”に置き換えて、「乃木坂46に入ったことでこんな風に人生が変わったな」と総括するといかがですか?
白石:乃木坂46では、中学・高校とはまた違った、第2の青春のような感じで楽しく過ごしてきました。1期生は特にみんな考え方や空気感が似ていて、よく「本当に出会えて良かったねぇ」と話しているのですが、本当に今のメンバーに出会えたことは運命だと思います。長い間家族以上に一緒にいましたし、「宝物」と言ったら重いかもしれないけれど、卒業生を含めそのくらいメンバーは大事ですね。乃木坂46に入って良かったです。
白石麻衣の“強さ”に繋がるメンバーの存在
― 白石さんがこれまでの活動の中で「諦めそうだな」「苦しいな」と思ったときに、どのようにして乗り越えてきましたか?白石:やはりメンバーの存在が大きいですね。辛い仕事ももちろんあったし、大変な時もたくさんあったけれど、そういう時も1人じゃなくてみんな一緒に同じ気持ちになって、「次は頑張ろうね」と励まし合うことができたから、どんなことでも乗り越えられてきたんだと思います。
― 白石さんが劇中で演じる松田美乃里はすごく芯が強い女性で、それは白石さんにも共通するなと思いました。白石さんの芯の強さの理由を教えてください。
白石:私、芯強くないですよ!へにょへにょです(笑)。でも仕事では自分だけではなく、グループとしていろいろな人に見られるので、メンバーのことも視野に入れて、1人ひとりがちゃんとした姿勢で仕事現場に行かなきゃいけないという思いがあります。
今まではグループのことについて、しっかりとは考えて来られなかったけれど、年齢を重ねていくことによって、自分やグループのこれからを考えるようになりました。グループも大きくしたいし、自分も成長したいというように考え方が変わってきたので、より仕事に対する意志が強くなったことが芯の強さを感じてもらえる理由になっているのかな?
― 白石さんの中で、考え方が変わったきっかけはあったのですか?
白石:やはり後輩が入ってきたことが大きいですね。2期生は1期生に近い感覚で、後輩というよりも一緒に頑張ってきた仲間なのですが、3期・4期は本当に後輩として入ってきてくれたので、守るものが増えたことで変わりました。
― 最後に、白石さんの夢を叶える秘訣を教えていただきたいです。
白石:まず1歩を踏み出すこと。私もこの8年間乃木坂46で活動してきて、「できないかも」と思っても、何かを切り開くために挑戦すること自体がすごく大事なことだなと思いました。すごく勇気のいることだと思うけど、失敗してもそれがまた自分を強くしてくれると思うので、夢を持っている人たちにも、言葉だけで終わるのではなく何か行動を起こして、どんどんいろんなことに挑戦して行って欲しいです!
― ありがとうございました。
インタビュー中、“女優・白石麻衣”としてのこれからやグループについて真っ直ぐに言葉を届ける様子は、これまでに培ってきた確固たる信念や自信がみなぎっていた。
“乃木坂46の絶対的エース”として約8年間、グループを牽引してきた白石の重圧は計り知れない。しかし、メンバーへの溢れる愛や揺るがない信頼関係が、白石自身、そしてグループをここまで成長させたのだろう。
「メンバーがいたから、1人じゃないと思えて頑張れた」。これまでメンバーを支えにしていた彼女が“守るべきもの”を見つけ「支える存在」になった──アイドル人生を捧げてきた乃木坂46を旅立つ時、その強さはこれからも白石の糧となり、輝きを増していく。
白石麻衣の愛される理由/撮影裏エピソード
連日たくさんの取材を受けているのにも関わらず、疲れを一切見せない爽やかな笑顔でやってきた白石。映画にちなみ“スマホ事情”を聞くと、待ち受け画面は自身が撮影した「海外の風景」と明かし、写真フォルダの中にはメンバーの写真が溢れていた。「メンバーとの写真や食べ物系がいっぱい入っています!(秋元)真夏や松村(沙友理)の登場率が多いかな~?ライブの時はメンバーみんなが集合するので、そういう時に撮った写真とか。寝顔もあります(笑)」
思い出を見ながら笑みをこぼす。モデルプレスのロゴパネルを渡した時も、映画で“謎の人物「M」”がキーワードとなってくることから「モデルプレスさんも“M”だ!もしかして犯人かも…!?」と話すなど、クールビューティーな外見からは想像がつかないほど接しやすい。
凛として美しく、かつ明るくてお茶目、どんな瞬間を切り取っても周囲を魅了する人。“乃木坂46の絶対的エース”という地位を築きながらも決して驕ることなく、メンバーを支え、守り続けた功労者。これまでも取材を通して感じてはいたが、たくさんの人に愛されるのは改めて必然のように思った。(modelpress編集部)
映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」
2月21日より全国ロードショー出演:千葉雄大、白石麻衣
鈴木拡樹/音尾琢真、江口のりこ、奈緒、飯尾和樹(ずん)、高橋ユウ、ko-dai(Sonar Pocket)、平子祐希(アルコ&ピース)、谷川りさこ、アキラ100%、今田美桜(友情出演)/田中哲司
北川景子(特別出演)、田中圭(特別出演)、原田泰造(特別出演)
成田凌/井浦新 ほか
主題歌:King Gnu「どろん」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
原作:志駕晃「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(宝島社文庫)
企画プロデュース:平野隆
監督:中田秀夫
脚本:大石哲也
制作:ツインズジャパン
<ストーリー>
長い黒髪の女性ばかりを狙った、連続殺人事件。
事件を追っていた刑事の加賀谷(千葉雄大)が、連続殺人鬼の浦野(成田凌)を捕まえて事件は幕を閉じた。
と、誰もが思っていた――。
犯人を捕まえたにも関わらず、同じ殺人現場から次々と発見される、若い女性の遺体。
捜査が混迷を極める中、加賀谷は最後の手段として、囚われの殺人鬼·浦野への面会を申し込む。
「お前が、殺したのか……?」
刑務所で自由を奪われた浦野は、かつて自分にネット犯罪の全てを教えた、謎の人物「M」の存在を明かし、自分ならMに近づくことができると加賀谷にささやく。
仕方なく浦野と手を組むことにした加賀谷だったが、恋人の美乃里(白石麻衣)が謎の男に狙われていることに気が付く。
なぜ犯人は美乃里を狙うのか。これは模倣犯の仕業? それとも浦野の犯行?
やがて事件は誰もが予想しない急展開を見せ、加賀谷は愛する者の命だけでなく、自分が抱えるヒミツまでもが危険に晒されてしまう。
ただ、スマホを落としただけなのに…。
白石麻衣(しらいし・まい)プロフィール
1992年8月20日生まれ、群馬県出身。2011年、乃木坂46の1期生として活動開始。6thシングル「ガールズルール」でセンターを務めるなど、常にグループの中心的メンバーとして活躍。乃木坂46イチの美貌の持ち主で、「女子がなりたい顔No.1」とも称されている。2017年2月発売の写真集「パスポート」はほぼ毎月重版を繰り返す驚異的なロングヒットで“今世紀最大のヒット作”に。女優としても引っ張りだこで、2019年は日本テレビ系ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(2019)に出演。ヒロインに抜擢された映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の公開を2020年に控えている。
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