モデルプレスのインタビューに応じた長尾謙杜&北村一輝(C)モデルプレス

なにわ男子・長尾謙杜、北村一輝が評価した成長「特別に感じた」再共演で通じ合った“対決前夜”【「木挽町のあだ討ち」インタビュー】

2026.02.11 07:00

2月27日公開の映画『木挽町のあだ討ち』に出演するなにわ男子の長尾謙杜(ながお・けんと/23)と俳優の北村一輝(きたむら・かずき/56)にモデルプレスがインタビュー。2025年公開の映画『室町無頼』から早くも2度目の共演となる2人は、本作で物語の鍵を握る重要な役どころを担う。再共演で深まった関係性や、歌舞伎と融合したアクションへの挑戦、心を動かされた瞬間などについて語ってもらった。

映画「木挽町のあだ討ち」

メインビジュアル(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
メインビジュアル(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
第169回直木賞、第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子氏の傑作時代小説『木挽町のあだ討ち』を映画化。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く本作は、『このミステリーがすごい!2024年版』『ミステリが読みたい!2024年版』などに選出され、2025年には歌舞伎としても上演されるなど、大きな話題を呼んだ。

柄本佑(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
柄本佑(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
主演は柄本佑。仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を演じる。共演には渡辺謙。芝居小屋「森田座」を舞台に謀略を巡らせる立作者・篠田金治を重厚に体現する。監督・脚本は、時代劇の名手・源孝志氏。日本映画界を代表する実力派キャストとスタッフが集結し、“あだ討ち”を軸にした極上の江戸ミステリーを描き出す。

渡辺謙(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
渡辺謙(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
長尾は、物語の発端となる仇討ちを成した若侍・伊納菊之助を演じる。父の仇を見事に討ち果たした人物として称えられる一方、その胸中には誰にも明かしていない秘密を抱えており、凛々しさの奥に影を宿す眼差しが物語の行方を大きく左右する。北村は、菊之助によって仇討ちされる無法者で博徒の大男・作兵衛を務める。

長尾謙杜&北村一輝、再共演で深まった信頼と手応え

長尾謙杜&北村一輝(C)モデルプレス
長尾謙杜&北村一輝(C)モデルプレス
― 原作や脚本を読んでの感想を教えてください。

長尾:僕は映画のお話をいただいてから原作を知ったんですが、脚本も本当に面白くて。撮影前に歌舞伎版の『木挽町のあだ討ち』を観に行かせていただいたんですけど、市川染五郎さんが僕と同じ菊之助を演じられていて、「この役を自分がやるんだ」と思った瞬間、かなりプレッシャーを感じました。歌舞伎では菊之助が主人公なので、「え?」って戸惑いましたし(笑)。でも最終的にはすごく楽しめて、自分にとって良い刺激になりました。

北村:最初に原作を読んだとき、すごく面白すぎて、正直、映画としてまとめるのは相当大変だろうなと思っていました。でも脚本を読んでみたら、柄本佑の役が加わり、原作以上にわかりやすくなっていたので、驚きました。複雑な物語をうまく整理していて、そのバランス感覚がすばらしいなと感じました。

― お二人は『室町無頼』以来の共演になりますが、再共演と聞いたときのお気持ちをお聞かせください。

長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
長尾:形としては再共演なのですが、『室町無頼』のときは本当に最後の最後に、ちょっと同じシーンがあったくらいだったので、ほとんどお話しできていなかったんです。僕が大木から進んでいって、最後にたどり着いた場所で北村さんが大泉さん(大泉洋)に倒される、というシーンだったので、深く関わることはなかったんです。

今回はがっつりご一緒させていただいたので、感覚としてはほぼ初共演に近かったです。ただ、『室町無頼』を一緒に作らせていただいた共通点もあって、最初から自然に受け入れてくださって、いろいろ話し合いながら撮影できました。

北村:僕の中でも、「前に共演している」という意識はあまりなかったですね。ただ前作は観ていましたし、「大変だっただろうな」と思う部分があったので、そういう共通の話題もありました。だから今回の現場には、すごく入りやすかったです。

― 前作よりも共演シーンが増えましたが、撮影を通して感じたことは?

北村一輝(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
北村一輝(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
北村:今作の長尾くんはすごく前のめりな印象でした。役に対しても、よりフレキシブルに向き合っていて、それがとても良かったですね。

普段はあまり一緒に稽古をする機会はありませんが、今回は2人で作らなければいけない場面も多くて。動きも独特なんです。完成した映像を見るとわかりにくいんですけど、歌舞伎の型を取り入れているので、足が逆になったりして、実際は難しい部分も結構ありました。

長尾:最初に撮ったシーンが使われなかったりして、「あ、ここは使われないんだ」って思うこともありました(笑)。でも撮影中もどんどんカットが入って、後半に進むにつれて、良いシーンが増えていった感覚はありました。

― 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
長尾:前作の『室町無頼』のときは、北村さんとあまりゆっくり話す機会がなかったのですが、今回はしっかりとお話しできてよかったです。森田座の皆さんも個性豊かで、現場全体がすごくファミリーみたいな雰囲気で和気あいあいとしていて、すごく居心地のいい現場でした。

北村:現場に入ったときから、もうチームとして出来上がっている安心感がありました。一人一人がプロとして自分の仕事を完璧にしていて、信頼できる座組だったと思います。撮影が終わって振り返ると、アベンジャーズやドジャースみたいなチームだったなと感じましたね(笑)。監督がその力をうまく引き出してくれて、あの中にいられたのは本当に心地よかったです。

長尾謙杜&北村一輝、歌舞伎×アクションへの挑戦「プレッシャーだった」「覚えるのが早い」

北村一輝、長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
北村一輝、長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
― 前作では長尾さんの棒術アクションが話題になりましたが、北村さんはどう感じていましたか?

北村:前作は、設定自体がかなり難しいアクションでしたよね。ああいうものは、カメラワークも含めてきちんと計算しないと成立しない。アクションって、どんなスターでもアングルが一番大事なんです。それを普通に長回しでやっていたので、「これ、死ぬぞ」って思いました(笑)。でも、長尾くんは本当によく頑張っているなと思いながら見ていました。

北村一輝(C)モデルプレス
北村一輝(C)モデルプレス
― 今回、一緒にアクションをされて、いかがでしたか?

北村:今回は、そこまで苦労しているようには見えなかったですね。

長尾:本当ですか?(笑)でも、前回が棒術で、「いつか刀術をやりたい」と言っていたので、それが叶ったのはすごく嬉しかったです。『室町無頼』の現場でも、北村さんやスタッフさんが「すぐ覚える」「運動神経がいい」って言ってくださっていて…。

北村:いや、覚えるのが異常に早いんですよ(笑)。

長尾:自分では、そこまで運動神経がいいとは思っていないので、内心では「やばいやばい」って焦ってました(笑)。刀なんて持ったこともなかったですし、プレッシャーもありましたけど、その中で必死にやっていました。

あと今回は身だしなみがすごく綺麗で、衣装も素敵だったんです。着替えに行くたびに「綺麗だな、かっこいいな」って思うくらいで。お風呂のシーンもあるんですが、顔も黒くなくて、全体的に美しく見せていただいています。もちろん『室町無頼』も素敵だったんですけど、「今回は布がある!」って思いました(笑)。

長尾謙杜(C)モデルプレス
長尾謙杜(C)モデルプレス
― 歌舞伎の動きが入ったアクションで、特に大変だった部分は?

北村:僕は昔からアクションをやってきているので、足を見ながらある程度は覚えられましたが、歌舞伎の型が入ると足が逆になるんですよ。見た目を美しくするために、あえて逆にするんです。

「そんな角度で足、開きます?」って思うような動きも多くて(笑)。バランスも取りづらいですし、「よくそこで止まれますね」という体勢もあって。改めて、歌舞伎はすごいなと感じました。

長尾:名乗りも初めてでしたし、女装から切り替わるシーンも、回り方や足さばきなど、すべて一から教えていただきました。衣装が意外と重くて大変でしたが、丁寧に撮影していただきました。

対決前夜の静けさ 2人の心を最も揺さぶった場面

長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
長尾謙杜(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会(C)2023 永井紗耶子/新潮社
― 最後になりますが、ネタバレにならない範囲で、お2人の心が動いたシーンを教えてください。

北村:対決そのものよりも、菊之助と2人で話すシーンが一番印象に残っています。あの場面で通じ合えた感覚がすごくよくて、どのシーンよりも心に残りました。長尾くんと2人きりで向き合う場面は多くないので、なおさら特別に感じました。

長尾:僕も北村さんとのそのシーンは特に印象的で、静けさの中でお互いが覚悟を決めていく空気感がすごく好きでした。自分が撮影に参加していないシーンでは、父をはじめ登場人物たちが茶室で話す場面も印象的で、覚悟を決めた父が思いを託す姿に心を動かされました。

― ありがとうございました。

インタビューこぼれ話

インタビューでお会いした瞬間、長尾さんは元気いっぱいに「モデルプレスさんだ~!」と笑顔で登場。「いつも写真の下に一言書いてくれてますよね。“ナポリタンを食べすぎて太ってしまった長尾謙杜”とか(笑)」と、取材時の写真キャプションに触れ、普段から記事をチェックしていることを明かした。

撮影では、長尾さんと北村さんが肩を組んだり、並んでポーズを取ったりと、まるで親子のような仲睦まじい姿を見せる場面も。その一方で、北村さんは「アイドル誌みたいだね」と照れた笑みを浮かべ、終始和やかな空気に包まれていた。

(modelpress編集部)

長尾謙杜(ながお・けんと)プロフィール

2002年8月15日生まれ、大阪府出身。2014年11月23日に事務所に入所し、2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日にCDデビュー。2019年4月期の日本テレビ系ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』で連続ドラマ初出演。2022年2月に配信されたAmazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』で映画初主演を務めた。2025年は『室町無頼』、『おいしくて泣くとき』、『俺ではない炎上』、『恋に至る病』と、4本の映画に出演。俳優としても活躍の幅を広げている。

北村一輝(きたむら・かずき)プロフィール

1969年7月17日生まれ、大阪府出身。1991年に俳優デビュー。独特の存在感で、映画『皆月』『日本黒社会 LEY LINES』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。主な出演作は、映画『テルマエ・ロマエ』シリーズ、フジテレビ系ドラマ『ガリレオ』、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、Netflixシリーズ『地面師たち』など。善悪問わず多彩な役をこなす実力派として活躍している。今春スタートのNHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演。

スタッフクレジット

<長尾謙杜>
ヘアメイク:yuka(JOUER) 
スタイリスト:菅沼愛(TRON)  
衣装:ジャケット¥132,000、シャツ¥41,800、パンツ¥44,000/サーディヴィジョンピーアール(ガラアーベント)その他/スタイリスト私物
【お問い合わせ先】サーディヴィジョンピーアール 03-6427-9087

<北村一輝>
ヘアメイク:安井朋美(FACE-T) 
スタイリスト:高塩崇宏
【Not Sponsored 記事】

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