「劇場版おっさんずラブ」内田理央インタビュー 林遣都と“春田の解釈”が一致「ぴったりでした」
2019.08.22 17:00
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おっさんたちのピュアなラブストーリーで社会現象を巻き起こしたドラマ「おっさんずラブ」(2018)が、ド派手にスケールアップした『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(8月23日公開)として再び、“民”のもとへ帰ってくる。モデルプレスは春田(田中圭)の幼なじみ、荒井ちずを演じた内田理央(27)にインタビュー。民から寄せられた質問に答えるコーナーでは、映画化にあたり、牧を演じた林遣都と交わした会話なども明かされている。
内田理央、ドラマ版を全ておさらいしてから撮影に臨む
― 今作をご覧になった感想からお聞かせください。内田:最初に台本をいただいた時、すごく面白い、お祭りみたいな映画だなと思ったんですけど、ドラマの時からずっと“台本にないことがめっちゃ起こってしまう”というのが「おっさんずラブ」で。アドリブだとか、「えっ、こんなこと起きてたんだ!?」って放送で確かめるみたいなこともあったので、今回の劇場版も、「台本で見ただけだと全然わからないな」と思いながら、完成するのをすごく楽しみにしていました。実際に観た時は、面白くて何度も笑っちゃって。最後はちょっと涙が溢れちゃうシーンもあったりして、「おっさんずラブ」の世界観に、劇場版ならではのド派手さも盛り込まれたお祭り映画になっているなあという風に感じました。
― 劇場版のちずのシーンでも、台本にないことが起きたりしましたか?
内田:私自身はあまりなかった気がするんですけど、鉄平役の児嶋(一哉)さんと春田の会話とか。あと最後のほうで私が「天下統一!」って言ったのが思いっ切り使われてて(笑)。適当に言ったのがやっぱり使われてる、「おっさんずラブ」ならではだ~って思いました(笑)。
― 「天下統一」がどこで飛び出すか注目ですね(笑)。劇場版のちずとして特に注目してもらいたい部分は?
内田:ちずのスタンスはドラマ版の時と全く変わらず、牧くんと春田を応援する立場なので、ちょっとほっこりできるシーンになっていると思います。でもやっぱりちずらしい恋愛観や強さは見られるのと、私の思いとしては「早くちずに幸せになって欲しい」っていう(笑)。
― 今回もちずは野望を語っていましたね(笑)。
内田:「早く幸せになってくれ~」って、多分私が今一番思ってるんじゃないかなって(笑)。
― 撮影で特に思い出深いことをお聞かせください。
内田:撮影日が少なかったのですが、その分ギュッと凝縮されていた感覚はありました。少ない時間の中で急にちずに戻れるのかっていう不安も結構あったりしたので、ドラマ版を全部見返してから撮影現場に行ったんですけど(笑)、全然そんな心配もなく、すんなり入れました。
― ドラマがヒットしたからこそのプレッシャーや緊張感はチームの中にあったのでしょうか?
内田:みんなで何度かご飯に行って、決起集会みたいなものもあったんですけど、仲がいいからこそ馴れ合いにならずに頑張りたいという熱がすごくありました。私が撮影に行った1日だけでもビックリするくらい熱がすごくって。スタッフさんも「1日しかないからちずを可愛く撮ってあげるよ」って言って、ライティングにキラキラを入れてくれたりとか(笑)。私が1人でクランクアップした時も、圭さんと遣都くんが“クランクアップおめでとうご飯”に連れて行ってくれて。すごく愛を感じましたね。
― 本当に家族みたいですね。
内田:そうなんです。(劇場版からの新キャストの)沢村(一樹)さんと志尊(淳)くんとは、映画内では関わりがなくて。でも打ち上げとかで結構コミュニケーションを取れたので、それもすごく嬉しかったし、それも「おっさんずラブ」ならではのチームワークなのかなって思いました。
【Q&A】“ちず”内田理央が民の質問にアンサー
Q.理央さんはちずのどんなところが好きですか?内田:ちずの一番の魅力は、男とか女とか全く偏見がなくて、皆に平等に接するところ。全部受け入れて、背中を押してあげることができる強い人だと思います。
― 恋愛観や人生観で共感できる部分はありますか?
内田:ちずと私はめっちゃ似てるんです!執事みたいな彼氏が欲しいというところもすごい似てて(笑)ちずからハングリー精神を抜いたのが私って感じです。ハングリー精神だけは無い、みたいな(笑)。それ以外は、ちょっと男っぽいところも似てるし、人に対して壁がないところも、スタンスとしてはすごい似てるなという風に思います。
Q.ちずちゃんのツヤ肌メイクの秘訣を教えてください。ツヤ肌になりたいです!
内田:今回は髪型と肌はメイクさんにお願いして、リップとかアイメイクは自分でやりました。ドラマ版から変わらず、ちずはちゃんとメイクするようなキャラじゃないので、雑だったり、時短メイクみたいな感じをテーマに、メイクさんと相談しながら作っています。
ファッションも、ちずらしいものを衣装さんが何パターンか用意してくださって。その中から「これ、ちずっぽいね!」って皆で選ぶんです。皆の中でちずが確立してたので、それも楽しかったですね。私の中でのちずのイメージは暖色。今回もそんなチョイスになっています。
― 最近、効果を感じるお肌のケアはありますか?
内田:最近、夜はずっとパックをしています。貼るだけだから楽だし(笑)。油分よりも水分のほうが大事だから。潤ってる肌だと、ベタベタしてなくてもツヤに見えるっていうのがあるので。凹凸のない肌を目指して頑張っています。
Q.ちずはどうして牧くんが現れるまで、春田への恋愛感情に気づかなかったんだと思いますか?
内田:春田を全く異性として見てなかったんじゃないかな。だからこそ、今も元の関係に戻れたというか。春田と牧くんを応援する存在になれたのかなあと思います。
Q.ちずは心の底から春田を諦めることができたんでしょうか?
内田:あ~…でも、できたんじゃないですかね?想いを伝えることによってスッキリしたと思うし、もちろん春田のことは人間として大好きで、かけがえのない存在だとは思うけど、ちずの中で絶対「春田と結婚しても幸せになれない」っていうのがあると思います(笑)。「もっと良い人がいる」って、絶対思い込んでるから(笑)。
― (笑)野心のちず!
内田:諦めるっていうよりは、「もっと上をいく」っていう気持ちが強いんじゃないかなって思います。「諦めた」って思ってないと思う(笑)。
Q.春田への告白最高でした!大好きなシーンです。劇場版ではちずの男前な部分は見られますか?
内田:見られると思います!ドラマから劇場版に続く空白の部分で、きっと牧くんとちずはすっごく仲良しになってて、もう親友みたいになってるんじゃないかなって思うので。そこは遣都くんとも話して「絶対仲良くなってるよね!」って、暗黙の了解みたいな感じでした。
Q.春田に対して、「謎のいい体」以外に何か言いたかった文句はありますか?
内田:あはははは(笑)なんだろう?「人たらし!」とかかな?それもこの間遣都くんと話したんですけど、「春田に対して悪口がないんだよね」って。体のことくらいしかなかったよねって(笑)。あそこはアドリブだったので、それぞれで考えてきたセリフだったんですけど。結局お互い同じようなことで、「やっぱそれしかないよね」みたいな。だから、悪い部分が全部良い部分になってるのが春田だなって思います。
― 林さんと“春田の解釈”がぴったり合ってるんですね!(笑)
内田:そう、ぴったりでしたね(笑)。
Q.ちずちゃんは春田さんと幼馴染なのに、なんで呼び方が「春田」なのでしょうか?
内田:あ~(笑)確かに。下で呼ぶのが若干恥ずかしいっていうのがあるのかな。もしかしたら小さい頃は呼び方が違ったのかもしれないけど、絶対中学くらいになってから若干意識したと思う。例えば周りに「仲良いね」って言われて「春田」にしたとか。あと、なんかちずは年齢は下なのに若干立ち位置が上みたいなところはあると思います(笑)。
最後まで「おっさんずラブ」の世界を見届けて
― たくさんお答えいただきありがとうございました!最後に、映画を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いします。内田:ドラマから楽しんでくれている方々がたくさんいらっしゃると思いますが、その続きが劇場版で見られますし、しかも三角関係から五角関係になって、かなりお祭りみたいな映画になっています。ぜひ最後まで「おっさんずラブ」の世界を見届けてくれたら嬉しいです!
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
内田理央(うちだ・りお)プロフィール
1991年9月27日生まれ、東京都出身。MORE専属モデル。2014年に出演した『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)で本格的に女優デビューを果たす。またドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/2016年)に出演し注目を集める。2018年4月クールで放送された『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が社会現象となり、翌年の『第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ』で助演女優賞を受賞。今年2019年には「向かいのバズる家族」(読売テレビ・日本テレビ系)では、主演を務めた。『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(2019年8月23日公開)
監督:瑠東東一郎脚本:徳尾浩司
音楽:河野伸
主題歌:スキマスイッチ「Revival」(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
出演者:田中圭 林遣都 内田理央 金子大地 伊藤修子 児嶋一哉 ・ 沢村一樹 志尊淳 ・ 眞島秀和 大塚寧々 吉田鋼太郎
<ストーリー>
永遠の愛を誓ったあの日から1年が過ぎ、上海・香港転勤を経て帰国した春田創一。久しぶりに戻ってきた天空不動産第二営業所では、黒澤武蔵をはじめ、お馴染みのメンバーが顔を揃え、最近配属された陽気な新入社員・山田ジャスティス(志尊淳)も加わり春田を歓迎する。
そんな彼らの前に、天空不動産本社のプロジェクトチーム「Genius7」が突如として現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は、本社で新たに、アジアを巻き込む一大プロジェクトが発足し、第二営業所にもその一翼を担うよう通告する。その隣には、本社に異動しチームの一員となった牧凌太の姿も…。
何も知らされておらず動揺する春田だが、本社と営業所の確執が深まるほどに、牧との心の距離も開いてゆく。一方、コンビを組むことになったジャスティスは兄のように春田を慕い、さらには黒澤もある事故がきっかけで突然“記憶喪失”に…!
しかも忘れたのは春田の存在のみ。…え、どゆこと?そんな記憶喪失あんの!?混乱する春田をよそに、黒澤は“生まれて初めて”春田と出会い、その胸に電流のような恋心を走らせてしまい…。
そんな中、天空不動産を揺るがす前代未聞の大事件が発生!それに巻き込まれた春田にも最大の危機が迫る。果たして、春田の運命は…!?笑って泣けるこの夏最高のエンタテインメント!おっさんたちの愛の頂上決戦<ラブ・バトルロワイアル>が、ついに幕を開ける。
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