EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス

EXILE TAKAHIRO、グループ充電期間に得た“気づき”―ソロ活動で見せる唯一無二の強みとは<モデルプレスインタビュー>

2019.07.18 18:01

7月8日にソロシングル「Last Night」を配信リリースしたEXILE TAKAHIROが、モデルプレスのインタビューに応じた。

  

EXILE TAKAHIRO、ソロプロジェクトが再始動

EXILE TAKAHIRO「Last Night」ジャケット(提供画像)
同曲は7月27日より開催される『EXILE TRIBE FAMILY FAN CLUB EVENT “TAKAHIRO 道の駅 2019”』のキックオフシングル。TAKAHIRO自身が作詞作曲を手がけたバラード曲で、今年2月にリリースされたTAKAHIRO、HISASHI(GLAY)、TOKIE、MOTOKATSUからなるロックバンド・ACE OF SPADES(以下、AOS)のアルバム「4REAL」に収録されていたものをソロ名義でセルフカバー。ストリングスが加わったことによりバンドサウンドから一転、甘く切ない歌声が際立つドラマチックなサウンドに進化を遂げた。

今回のインタビューでは、同曲の制作エピソードやミュージックビデオ(以下、MV)撮影秘話、2018年から2019年前半にかけて開催された『EXILE LIVE TOUR 2018-2019 “STAR OF WISH”』、『ACE OF SPADES 1st. TOUR 2019 “4REAL”』を経た心境の変化について語ってもらった。

EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス
― 今回、AOSの楽曲をセルフカバーした形になりますが、どういった経緯で決まったのでしょうか?

TAKAHIRO:この曲自体はかなり前に作ってはいたんですけど、AOSでアルバムを作ってツアーを回ることになった時、自分がストックしていた楽曲をいくつかHISASHIさんに聞いていただいたんです。そこでこの曲はぜひAOSバージョンで収録したいということになり、HISASHIさんがアレンジしてくださってバンド曲として収録しました。

― じゃあ楽曲自体は今回の方が先にできていたんですね。

TAKAHIRO:8割程度はできていました。AOSだと尺がワンハーフ(1コーラス半)だったんですけど、元々僕の中でイメージができていて2番の歌詞も書いていましたし、アレンジも気に入っていた曲だったので、セルフカバーはこれまでしてこなかったんですけど、1曲につきいろんな方面から表現して楽しんでいただくのもありなんじゃないかなと。どちらもオーガニックではあるんですけど、そのオーガニックの中でも全く違う表情を見せていきたいと思っていたので、1曲の中でこんなに振り幅を見せられたことは良い機会になりました。

MV撮影は予想外の“極寒”

― MVも拝見しました。幻想的な世界観がとても素敵でした。

TAKAHIRO:ありがとうございます。今回いつもEXILEや「HiGH&LOW」でもお世話になっている久保茂昭監督に撮っていただいたんですが、ソロで撮っていただくのは実は初めてなんですよね。

― そうなんですね。意外です。

TAKAHIRO:僕も久保監督とはいつもお会いしているので、初めてな気が全くしなくて(笑)。久保監督の世界観もすごく好きですし、いつも想像以上のもので応えてくださるので、いつかソロでもご一緒したいと思っていたんですけど、タイミングがなかなか合わなくて。今回声をかけてみたところ快く引き受けて下さって、ようやくソロとして初タッグということになりました。

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― 念願だったんですね。撮影はいかがでしたか?

TAKAHIRO:撮影もすごく順調でした。天気がすごかったんですよ。山の天気は変わりやすいって言いますけど、朝はイメージ通りの曇り空で、そこから大雨予報だったのに一旦晴れて、その後に雨も降って。夜はこの曲通りの満天の星空。このMVの撮影中に全ての天気を味方につけました。

― すごい。持ってますね。

TAKAHIRO:雨のシーンは元々予定にはなかったんですけど、歌詞の意味合いを考えても、一旦雨が降るというのがすごくマッチしていて「雨も活かしていきましょう」ということで急遽変更しました。企画書通りではなく、天気とも相談しながらその環境に応じて撮ることができて、本当に“生きたMV”になったかなと思っています。

― MVの世界観は久保監督と話し合って?

TAKAHIRO:そうですね。一回打ち合わせをさせていただいたんですが、監督が提案してくださった企画が僕のイメージともぴったりで。実は僕も星空の下で、しかも湖の近くでこの曲を作ったんです。偶然にも撮影が湖の近くだった。ドイツってことにしているんですけど、本当は長野です(笑)。

― 日本とは思えませんでした。どのシーンもとても美しくて歌詞にもぴったりですよね。

TAKAHIRO:ドローンで撮影したシーンがすごく綺麗なんですよ。本当に日本には見えない。ずっとドイツって言い続けようと思います(笑)。

EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス
EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス
― MV撮影中、何か印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

TAKAHIRO:6月に撮影したのでつい最近なんですけど、激寒でした。MVでも白い息が出ちゃってて(笑)。

― すごく寒そうに見えたので、かなり前に撮影されたのかと思っていました。

TAKAHIRO:ですよね(笑)。だから本当に“撮って出し”というか、編集もかなり頑張っていただいて。監督の中では撮りながら完成した絵も見えていたと思いますし、打ち合わせの段階から僕のイメージも伝えさせてもらっていたので、すごくスムーズに進みました。ただ6月って東京はもうだいぶ暑かったので、夏男みたいな格好で現場に行ったら激寒だったっていう(笑)。ストーブありましたもん。

― そんなに!

TAKAHIRO:ガチガチに震えましたね。あれはもう真冬の撮影でした。

― それは予想外ですね。

TAKAHIRO:そうですね。でも、僕も書いた時は冬の星空をイメージしていたのでそういった意味ではマッチングしていたかなと思います。

― 曲自体は冬に制作されていたんですね。

TAKAHIRO: 2017年の冬だったと思います。流星群が来た時に星を見に行って思いつきました。星をテーマに書いていたらEXILEでも昨年から今年にかけて「STAR OF WISH」というツアーを回らせていただいて、偶然なんですけどリンクしました。そのツアーで感じたことも含めて、今回シングルに落とし込むことができたので、良い流れでリリースすることができたなと思います。

EXILE、AOSライブを終えて

EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス
― 今お話にも出ましたが、今年はEXILEとして、そしてAOSとしてすでに2本の全国ツアーが終わりました。振り返ってみていかがでしたか。

TAKAHIRO:まあ忙しかったなと(笑)。ほぼほぼ被ってはなかったんですけど、EXILEのツアーが終わってすぐにAOSのリハに入ったので、スイッチを切り替えるのに少し時間はかかりました。歌い方も違いますし、打ち出す楽曲のアプローチが全く違う。ドームツアーとZeppツアーだったんですが、会場の熱の伝わり方や雰囲気だったりも本当に両極端なので、ヴォーカリストとしては良い経験でしたし、なかなかない光栄な忙しさでした。

― EXILE、AOS、そしてソロ活動の切り替えはどのようにしているんですか?

TAKAHIRO:おのずと、いるメンバーも違いますし、あんまり意識はしないかな。AOSだったらリハーサルの中でロックの喉にしていくぐらい。EXILEの方が久しぶりのツアーということもあって、気合を入れるイメージはあったかなと思います。だから、今年でいうとドーム、Zeppときて道の駅はホールツアーなので、結構いろんな会場を回らせていただけるなと思っています。あと回ってないのはアリーナと公民館ぐらいですね(笑)。だから次は公民館で(笑)。アリーナツアーはいずれソロでやりたいなと思っているので、今回こうやって全国の皆さんに自ら足を運んで会いに行くことで、次は集まってくれるかなという願いも込めています(笑)。

― 大きな会場のない地域にお住まいの皆さんが喜んでいると思います。道の駅はEXILEのライブとはまた雰囲気が全然違いますよね。アットホームというか。

TAKAHIRO:はい。EXILEでドームに立たせてもらう時は、ツアータイトルの通りなんですけど、スターでいなきゃいけないと思うしスターでありたい。でも、道の駅は歌う僕はもちろん、肩の力を抜いた人間味というかあたたかい雰囲気を見に来ていただく皆さんに感じてもらえれば嬉しいなと思います。

― 今回2回目の開催になりますが、前回とはまた違うことも準備しているんでしょうか。

TAKAHIRO:前回がちょっと長すぎたので、少しコンパクトにしようかと(笑)。でも、前回感じた雰囲気と新しさの両方を味わっていただけるように準備しています。2回目とはいえ前回から続いているようなイメージなので、前回来ていただいた皆さんも引き続き楽しめると思いますし、初めて来てくださる皆さんも楽しめるような、より色濃くパワーアップしたものを見せたいなと思っているので、期待していてください!

EXILE充電期間に改めて感じた大切なこととは

EXILE TAKAHIRO(C)モデルプレス
― 今年前半は忙しかったというお話がありましたが、そういう時はどんなことをしてリフレッシュされているんですか?

TAKAHIRO:ジムですね。

― 身体を動かすと気持ちが切り替わりますよね。

TAKAHIRO:疲れた時こそ身体を動かすとストレスも抜けますし、まあ身体的に疲れが溜まる部分もあるんですけど(笑)、あえて自分に鞭を打って身体を動かすと邪念が取り払われるのでいいかなと思います。

― 作詞作曲など制作中に煮詰まった時はどうするんですか?それもジムですか?

TAKAHIRO:そうですね。ジムに行くか、散歩するか。でも次に作りたい作品を早めにイメージはしているので、あんまりそこまで“煮詰まる”ということがなくて。煮詰まってることに気づいてないだけかもしれないですけど。ただ、幼い頃から宿題はギリギリにやる方だったので、イメージだけ作っておいて、期限が迫ると急に火がつく(笑)。だからあんまり煮詰まるということをあんまり経験してないかもしれないです。

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― 楽曲のイメージソースはどこから来ているんですか?

TAKAHIRO:常にアンテナを張るようにはしているんですけど、アウトプットだけではなくインプットが大事だなと思います。EXILEの充電期間中、今までできなかった経験をしたりプライベートで旅行に行ったりすることができたんですが、忙しいとなかなか気づけなかったことに気づくことができたり、インプットにはそういう心の余裕もすごく大切だなと改めて感じて。忙しく過ごしているだけで終わらないように、時間を見つけて積極的に外に出るようにしていますね。

― TAKAHIROさんは悩んだり迷った時、先輩や周りの方に相談しますか?自分で解決するタイプでしょうか。

TAKAHIRO:僕はあんまりしないですね。

― 逆に相談を受けることの方が多い?

TAKAHIRO:そうですね。相談すると、アドバイスをいただくわけじゃないですか。そうすると変な話、それをちょっと活かさなきゃいけなくなってくるし、「アドバイスしたのに、全然逆行くじゃん!」ってなる可能性もある(笑)。だからあんまり相談はしないですね。制作に関してはもちろん1人でやってるわけではないので、HIROさんだったり、会社の方とはコミュニケーションを日頃から取っていて、その終着点が作品になる。でも、自分の人生に関する相談はあまりしたことがないですね。

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― 今、TAKAHIROさん以外にもTRIBEメンバーのヴォーカリストは皆さんソロ活動が盛んですよね。その中で、TAKAHIROさんの強みや個性を挙げるとしたら?

TAKAHIRO:下ネタくらいですかね(笑)。

― (笑)。予想外のところから答えが来ました。

TAKAHIRO:本当によく“ネアカ”だと言われるんですが、僕はそんなにもがき苦しみ悩んで何か結果を出すタイプではないんですよ。そういった意味でメンタル的には強い方なのかもしれない。忙しい時でもどんな時でも楽しめることが僕の強みだと思います。

― たしかにTAKAHIROさんが手がけられた楽曲は明るい曲が多い印象です。

TAKAHIRO:たまに暗い曲を頑張って作ってます。

― そういう楽曲の時はどうやって気持ちを作るんですか?

TAKAHIRO:現在進行系で悩んでいることはあまりないんですけど、振り返った時に「あの時は悩んでたかもな」とか思い出を掘り起こすことはあるかもしれないですね。

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― 悩んでいたことも思い出なんですね。

TAKAHIRO:現在進行系で悩んでるなんてことがあったら、僕にとってそれはすごく良いチャンス。そういうことはなかなかないので言葉を書き溜めておいて、いずれ良い楽曲に出合ったり、自分で生み出した時に参考にするくらいです。

― 2013年からソロ活動を始めて6年。自分の制作スタイルを確立できたと感じたのはいつ頃ですか?

TAKAHIRO:まだまだ模索中です。ただ、もともと僕の楽曲はギター音が中心になっていて、自分で楽曲を作る時もギターなので、それはこれからも続けていきたいと思っています。あとはあんまり音数を増やしたくないとも思っているので、生っぽさは大切にしていきたいです。

夢を叶える秘訣…からの脱線こぼれ話

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― 最後に、以前HISASHIさんとのインタビューでもお伺いしたのですが、TAKAHIROさんが夢を叶えるために実践してきたことを教えてください。

TAKAHIRO:うーん。こないだと違うことを挙げるなら、口内環境を整えることですかね(笑)。

― その心は(笑)?

TAKAHIRO:人ってどの世界でも1人では生きていけないと思うんですが、その時に相手にイヤな思いをさせないように口内環境を整えようということです。というのも僕、最近歯磨きにすごくハマっているんですよ(笑)。歯ブラシやって、歯間ブラシやって、フロスもやるとすっごいスッキリするんでオススメです!

― 気持ちが明るくなる効果があるんですね。

TAKAHIRO:そうなんです。朝、気合が入ります。1回綺麗にすると食べ物も美味しくなりますし、生活が輝く(笑)。「歯の輝きは生活の輝き」という名言が…。今、考えました(笑)。

― ちゃんと名言も載せておきますね!

TAKAHIRO:これ歯のインタビューじゃないですよね(笑)?

― TAKAHIROさんのソロシングルのインタビューです!歯磨きにハマるって、どういうきっかけだったんですか?

TAKAHIRO:親知らずを今年抜いたんです。綺麗に生えてたんですよね。そこから歯に注目するようになったんですけど、僕、ずっと虫歯になったことがなかったんです。ただ、親知らずを抜いた時に虫歯になりかけてると言われて、それがすごいショックで。絶対虫歯にならないという思い上がりがあったから、ちゃんと歯磨きできてなかったのかもしれないと(笑)。これからは謙虚にいこうと思います。思いやりを持たないといけないということですね。

― 歯にも人にも思いやりを持とう、という結論で大丈夫でしょうか(笑)?

TAKAHIRO:という結論で大丈夫です。ありがとうございました。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

EXILE TAKAHIRO(エグザイル タカヒロ)プロフィール

EXILE TAKAHIRO(提供画像)
15人組ダンス&ヴォーカルグループEXILEのヴォーカル。7月27日より、TAKAHIROのファンクラブイベント『EXILE TRIBE FAMILY FAN CLUB EVENT “TAKAHIRO 道の駅 2019”』がスタート。EXILE TAKAHIROソロ『Last Night』も好評配信中。
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