千遥役・清原果耶「なつぞら」あえて観ずに撮影へ 電話シーンでも自ら提案…役者魂感じる徹底ぶり
2019.07.02 08:15
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女優の清原果耶が、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)に広瀬すず演じるヒロイン・奥原なつの妹・奥原千遥役で出演。清原はモデルプレスなどのインタビューに応じ、作品への思いを明かした。<ネタバレあり>
妹・千遥(清原果耶)、ついに『なつぞら』登場
100作目の“朝ドラ”『なつぞら』は、戦争で両親を失いながらも北海道・十勝でたくましく育ったヒロイン・なつが、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑む姿を描く脚本家・大森寿美男氏のオリジナル作品。戦争で生き別れたなつと咲太郎(岡田将生)が探していた妹・千遥は、7月1日放送の第79回(第14週)より登場。なつが上京しているとは知らず、なつが育った北海道の柴田家を尋ねた千遥。兄妹はいまだ会えずにいるが、2日放送の第80回では、千遥となつ、咲太郎が電話で会話をするシーンが描かれた。
なつが8歳のときに生き別れてから、実に13年ぶりに言葉を交わした瞬間だった。
清原果耶、役者魂感じる徹底ぶり 電話シーンの裏側とは
広瀬と清原は、映画「ちはやふる -結び-」(2018年)以来の共演。雑誌「Seventeen」専属モデルの先輩後輩(広瀬は2018年に卒業)ということもあり、「私が『Seventeen』モデルに決まったときも、『おめでとう』と連絡をくださいました。初めてお会いしたのは、『ちはやふる』のときだったんですけど、続編から参加した私をほかのキャストの方々と一緒に輪の中に迎え入れてくださって。つい頼りにしてしまう、力強い優しいお姉ちゃんです」とこれまでも交流があったよう。しかし、今回は「撮影現場での緊張感や視聴者の方への説得力が薄れてしまうんじゃないか」という思いから、千遥がなつ・咲太郎と再会できていないのと同じように、現場では広瀬・岡田と顔を合わさないようしていたという。幼少期の千遥(子役:田中乃愛)の演技以外、あえて『なつぞら』を観ずに撮影に臨んだそうで「台本は読みましたが、なつと咲太郎が実際にどういう生き方をしてきたのか、どういう顔をして生きてきたのか、私自身も知らない方がよりピュアに千遥として生きられるんじゃないかなと考えました」とその徹底ぶりからは役者魂を感じさせる。
第80回、電話で会話をするシーンについても「千遥は2人に会っていないので、『本番まで広瀬さん、岡田さんの声を流さないでください』とスタッフさんにお願いさせていただきました」と自ら提案。その結果、「私がお芝居をしやすい環境を作ってくださり、集中して撮り終えることができました」と明かし、「電話で声を聞いたときは切なかったですし、『悲しい』『会いたい』と思いました」と振り返った。
清原果耶“朝ドラヒロイン”への思い
清原の“朝ドラ”出演は、女優デビューとなった2015年度下半期放送の連続テレビ小説『あさが来た』以来。今回はオファーで出演が決定したが、いつかヒロインを演じてみたいという気持ちは…?「今回、もう一度“朝ドラ”に出演できるだけで本当に幸せですし、ありがたい経験をさせていただけているなという思いが強いので、まだ全然想像ができませんが、もしヒロインをさせていただける機会があるなら、今までの経験や“朝ドラ”の現場で感じたことを活かして演じていきたいです。ただ…今は『なつぞら』のことでいっぱいです!」。
朝にぴったりな爽やかなオーラをまとい、凛とした存在感を放つ彼女には、ついその“機会”を期待してしまいそうになるが、とは言え「今は『なつぞら』」。千遥の登場で、また物語が動いた第14週。清原が徹底した役作りで表現する千遥の生き様に注目だ。(modelpress編集部)
清原果耶(きよはら・かや)プロフィール
生年月日:2002年1月30日/出身地:大阪府/血液型:B型/身長:162cmアミューズオーディションフェス2014で満場一致でグランプリに選ばれる。2015年度下半期放送の連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビューを果たし、2018年より雑誌「Seventeen」専属モデルに加入。
近年の出演作はドラマ「透明なゆりかご」(2018年、NHK総合)、映画「愛唄 -約束のナクヒト-」(2019年)、映画「デイアンドナイト」(2019年)など。今後はドラマ「螢草」(7月26日~放送、BSプレミアム)、ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」(8月8日放送、NHK総合)、ドラマ「湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」 第3話「罪深き女」(7月20日放送、WOWOW)、映画「いちごの唄」(7月5日公開)などが控える。
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