板野友美、キスシーンも話題のMV“初めて”に挑んだ理由 恋人とは「安らかな空間を作りたい」恋愛観を語る【「すき。ということ」インタビュー】
2019.02.19 21:00
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歌手の板野友美(27)が11thシングル『すき。ということ』を2月13日にリリースした。約1年ぶりのシングルとなる今作は、板野が作詞を手掛け、誰もが体験する“手が届きそうで届かない”キュンとする恋心をストレートに表現。全編ドラマ仕立てのミュージックビデオでは、若手注目俳優の塩野瑛久を相手役に迎えて“恋人との日常”を描き、公開直後より、「胸キュンMV」とSNS上で話題に。YouTube再生回数は公開から150万回を突破する反響を呼んでいる。モデルプレスは、話題のMV制作裏話や楽曲に込めた思い、恋愛観、ソロデビュー8周年を迎えた心境について本人にたっぷりと話を聞いた。<前編>
板野友美“恋人との日常”描く話題のMV 胸キュンシーンの撮影裏は?
板野:すごく嬉しいです。今回は監督自ら台本を書いてくださって、ショートフィルムのようなMVができました。私が思い描いていたMVもあったんですが、監督から新しいことをしようと提案いただいて、私自身、今までやっていないものに挑戦したいと思っていたので、今回のような作品になりました。恋人同士の日常のなかにある、当たり前だけど幸せな空間を演出できたらいいねと監督ともお話していて、お風呂のシーンやキスシーンもあって。ドラマ仕立てのMVも初めてだったので、撮影してから公開するまで、どんな反応が来るか少し不安な部分もあったんですけど、「私と彼の毎日みたい」という可愛らしいコメントや「こういう生活が理想」という声をいただいて、共感してくださる方が多かったのが嬉しかったです。
― キュンとくるシーンがたくさんありました。特にMVでは初挑戦となったキスシーンも話題となっています。
板野:台本を見たときに、ちょっと恥ずかしいような気持ちもありました(笑)。だけど、恋人の日常では普通のことなのかなと。監督ともお話する中で、そういったシーンを描かないのはファンタジーすぎるし、きちんと描いたほうがいいねということで挑んだので、その世界に入り込んで自然に出来た気がします。
― 今回の台本はセリフなしで、物語とシチュエーションの設定のみが書かれていたそうですね。すごく自然体で本当のカップルのような空気感はどのように生まれたのでしょう?
板野:台本では「寝起きで彼にキスをして起こす」というような動きだけが書いてありました。MVでは恋人同士の日常を描いてますが、楽曲ではまた違うイメージで甘くてピュアな恋愛を詞にしているので、そのイメージも塩野さんにお伝えしてお芝居で表現できるようにしていました。なので歌詞の世界観とMVの世界観がミスマッチのようでマッチする部分があると思います。一緒に歯磨きをしたり髪を乾かしたり、2人でいるから毎日を楽しめているっていう雰囲気を大切に撮影していたのでそれが表現できたかなと思います。
板野友美「若い世代の方に共感してもらえる楽曲を作りたい」ラブソングに込めた思い
― そもそも今回11枚目のシングルでストレートなラブソングを選んだ理由はどんなところにあるのでしょう?『すき。ということ』の制作の経緯を教えてください。板野:10枚目のシングル『Just as I am』を作ったときに、節目の曲ということで、これまでの自分を振り返って作詞をしたんです。それが自分の思いを詰め込んだ集大成のようなものになったので、11枚目では、今まであまりやってこなかったことをやってみたいと思っていました。もちろんこれまでも恋愛曲は歌ってきたんですけど、自分で作詞した曲も少なかったので、今回挑戦してみようと。
― 恋をしているときの甘く切ない気持ちが詰まった詞になっていると思います。どのようにして作詞されたのでしょう?
板野:若い世代の方に共感してもらえる楽曲を作りたいなという思いがずっとあったので、甘いピュアな恋愛観を描けたらと思って作詞しました。周りの友人に話を聞いたり、10代の時に読んだ少女漫画を見返したり、私もピュアな恋愛を振り返って、またそんな気持ちに戻れたらいいなと思いながら(笑)。中学校の時に好きだった人や、憧れの恋を思い出しましたね。そういったキュンとする恋愛って誰しも通ってきたものなんじゃないかなと思うので、この曲を聴いて、当時の思いを蘇らせて、またいい恋をしたいと思ってもらえる曲になればとも思っています。
板野友美の“甘い恋”の思い出
― 板野さん自身も“届きそうで届かない”といった恋愛の思い出があるんですね。板野:そうですね。小中学生とか若い時はありましたね(笑)。
― 「その言葉期待しちゃだめかな?」という歌詞にあるように、恋が始まるときのドキドキ感があると思うんですが、板野さんだったらこの曲のような状況になったとき、自分からアプローチできるタイプですか?
板野:えー、どうだろう(笑)。今だったらしないですけど(笑)、若い頃は例えば先輩を好きになったりしたら自分からアプローチしないと会えないじゃないですか。だから友達に相談して手紙を書いてみたり、学生の時にしたことはあります。
― 可愛らしい!
板野:中1の時に、中3の憧れの先輩がいて、先輩の卒業式の日に「ネクタイください」って言いに行ったのを思い出しました(笑)。
― 青春ですね。先輩はなんと?
板野:多分私のことを知らなかったと思うんですけど、ネクタイをもらえて。それからずっと制服にネクタイを付けてました(笑)。
― 素敵な思い出ですね。
板野:でも大人になったらいろいろ考えちゃって素直にアプローチが出来なかったりしますよね。若い時の恋愛って素敵だなって思います。
― ではMVで描かれている“カップルの日常”について、板野さんの理想像はありますか?
板野:外ではいろんなことがあるけれど、家の中はすごく癒やされて落ち着く空間がある、というのをMVでイメージしたんですが、私も仕事で忙しい毎日でも、2人の空間だけは安らかな空間を作れるような恋人との毎日はすごく理想的だなと思います。他愛もないことで笑い合えたり、相談し合えたり、格好つけずにいられるのって素敵な関係性だと思います。
― それからMVの中で、彼女がさりげなく言った言葉に彼が「何?」と聞き返しているシーンがありましたが、ちょっと素直に言葉にできない彼女が気持ちを伝えた場面だったのかなと思ったりしました。
板野:あ、思ってくれました?私達も気付いてくれたらいいなと思っていたところなんです(笑)。観る方それぞれにいろんな受け止め方をしていただけたらと。
― 板野さんは、タイトルにもなっている「すき。」という言葉を言えるタイプですか?
板野:…言っちゃうかな(笑)。
― ストレートに愛情表現できるタイプなんですね。
板野:結構素直にしちゃいます(照)。
過去の“板野友美像”から“自分らしい板野友美”へ…ソロデビュー8年で見えたもの
― 今回の曲でもMVでも新しい挑戦が詰まった作品になったかと思いますが、今年はソロデビュー8周年。改めてこれまでのソロ活動を振り返っての心境を聞かせてください。板野:すごく不思議な気持ちです。AKB48に加入してから卒業するまでがおよそ8年だったので。やっぱり自分の中でAKB48 がすごく長かったので、ソロデビューしたのはグループ在籍中と被ってはいるんですけど、そんなに経ったんだなとびっくりしています。大変なこともたくさんあったけれど、すごくいい意味でマイペースにここまで来れたんじゃないかなと思います。最初は自分のイメージに対して「こうならなきゃいけない」とか、「こういう楽曲を出していかなきゃいけない」っていう気持ちのほうが大きかったんですけど、今は「こういう楽曲を発信したらどんな反応が来るかな?」と、自分のやってみたい曲を楽しくできている気がします。歌手活動についてはこのペースでやっていけたらいいなと思いますし、またダンスナンバーとかいろんな曲を出していけたらとも思っています。
― 2019年はどんな年にしていきたいですか?
板野:今あることを全力で頑張れば次が見えるのかなと思うので、まずはこの歌を皆さんに届けることが一番。こうなりたいという理想もありますけど、自分が考えていなかったことが起きるのもプラスになると思うので、想定外のことが起きたらいいなと思います。これからの自分がどうなっていくのか自分自身でも楽しみなんです。
板野友美が語る“夢を叶える秘訣”
― では最後に、モデルプレス読者へ夢を叶える秘訣を教えてください。板野:ポジティブシンキング。やっぱり思い通りにいかないことって多いと思うんです。夢や目標を立てた時は希望に満ち溢れているけど、上手くいかないことが起きると諦めようかと思ったり、後ろ向きになってしまったりすることが私自身もあるんですが、夢を見つけた時の気持ちや絶対に叶うと自分を信じることはすごく大事。モチベーションを上げるためにも、絶対にこうなる!と思い込むことが大切だと思います。もちろん努力は必要ですけど、そう思い込むことでちょっとした出来事もプラスに捉えられて、いい方向に進んでいく気がします。マイナスなことは口にせず、「ここまでしたから絶対大丈夫」と思えるくらい努力して、行動することで夢に近づいていけると思います。
― ありがとうございました。
後日配信のインタビュー後編では、愛用コスメや普段メイクのポイント、美の秘訣についてたっぷりとご紹介。
(modelpress編集部)
『すき。ということ』
2019年2月13日リリース【CD 収録内容】 ※初回限定盤・通常盤共通
1. すき。ということ
2. 君。
3. イマジネーションゲーム
4. すき。ということ (Instrumental)
【DVD 収録内容】 ※初回限定盤
1. すき。ということ Music Video
板野友美(いたの・ともみ)プロフィール
1991年7月3生まれ、神奈川県出身。A型。2005年12月8日、AKB48の1期生として活動を開始。グループの中心メンバーとして活動する。2011年1月26日にソロデビュー。2013年8月25日、約8年在籍したAKB48を卒業。AKB48卒業後はアーティストを中心に活動を続け、現在までにシングル10枚、アルバム2枚をリリース。2018年2月28日発売、記念すべき10枚目のシングルは写真集制作とコンセプト連動した企画として進行、多角的なアーティスト表現に挑戦。同年4月~5月にかけては初の生バンドライブツアー「板野友美LIVE TOUR 2018~Just as I am~」を全国5カ所で完走させる。2019年2月13日には11枚目のシングル「すき。ということ」発売、6月1日には前回ツアーのファイナル公演会場となったマイナビBLITS赤坂に再び登場し、そこで新たな試みを行う予定。アーティストとして常に挑戦を続けながらも、近年では、ドラマ出演や主演映画を努めるなど、女優へと活動の幅を広げている。
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