<「花のち晴れ」中川大志インタビュー>自身史上No.1王子様キャラ“天馬くん”で人気爆発、心境は?「後半はもっと荒れる」 杉咲花・平野紫耀から受けた刺激も語る
2018.05.22 07:00
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TBS系ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(毎週火曜よる10時~)で、俳優の中川大志(なかがわ・たいし/19)演じる主人公の婚約者・馳天馬(はせ・てんま)の人気が爆発中だ。御曹司、文武両道のカリスマ的人気を誇る生徒会長、人格者…と非の打ち所がない完璧な王子様キャラクターが中川のハマり役となり、ネット上では毎週「かっこよすぎる」「最強イケメン」「理想の彼氏」と心を撃ち抜かれた女子の声が殺到する。モデルプレスはそんな“時の人”となった中川にインタビューを実施し、反響や役への思い、共演者との撮影エピソードを聞いた。
「花のち晴れ~花男 Next Season~」
同作は日本中に“花男”旋風を巻き起こした『花より男子』の新章で、人に言えない“ヒミツ”を抱えた新世代のキャラクター達が巻き起こす痛快青春ラブストーリー。コンビニでバイトをしながら超金持ち名門校の英徳学園に通う“隠れ庶民”の主人公・江戸川音を杉咲花、かつて英徳学園のカリスマ的存在だった道明寺司に心酔し、“C5”と呼ばれる5人組を結成した神楽木晴を平野紫耀(King&Prince)など旬なキャストが集結。天馬は晴の恋敵となり、「花沢類の再来」として期待されている。
中川大志、学園ドラマで同世代集結に嬉しさ
― 中川さんはもともと『花より男子』ドラマのファンだったそうですね。最初にオファーを受けたときの心境から教えて下さい。中川:お話を頂くまで原作の存在を知らなかったので、まず「神尾(葉子)先生がまた新たな話を描いているんだ」と思って読ませて頂きました。“花男”を観ていたときと同じ気持ちにさせられる、三角関係・四角関係、“THE・青春”…という内容で「恋愛の学園モノっていいな!」と改めて思わせられましたね。子供のときはめちゃくちゃテレビっ子で、自分にとってテレビドラマの楽しさを教えてくれた作品が“花男”だったので、その同じチームのスタッフの皆さんとまた再集結して一緒に作品を作れるということが嬉しいです。
それに何よりこうやって若い世代のキャストが集まって新しいドラマを作るということが最近はあんまりなかったと思うし、先輩たちが学園モノや青春ドラマをやってきたのを観てきたので、「自分たちにもそういう時が来たんだな」と同じ世代の皆と一致団結して頑張れることがありがたいです。
中川大志が考える馳天馬のキャラクターとは?「後半戦はもっともっと荒れてくる」
― 天馬くんを演じるにあたって原作は意識されていますか?中川:全く(と言い掛けて)…「全く」というと嘘ですね。最初に漫画を読んだときに受けた感覚は忘れようと思っても絶対忘れられないし、それこそ自分の中に入っているものだと思っているので、シーンごとに漫画と照らし合わせてといったことはしませんが、原作から受けた印象は残っています。あとは台本を読んで自分なりにやっていくという感じで、撮影が進んでいくうちに天馬のことがどんどん分かってきたし、すごく好きになってきていますね。
― 中川さん自身は、天馬くんをどんな人間だと思っていますか?
中川:自分のことよりも周りや相手を優先する人間だと思っています。だからこそ自分の根底にある本能的な「悔しい」とか「悲しい」とかそういうネガティブな思いにもしかしたらあえて蓋をしちゃっているのかなと。それを自分が出すことによって周りを傷つけたくないという思いがある男なのかなと思うんですよ。だから、優しすぎて相手を思いやるが故のすれ違いだったり上手く伝わらないことだったりが起きるんですよね。
演じていても天馬の中でガッと湧き出しそうになるものを抑え込むところも多いんです。そういう意味では、後半戦はもっともっと荒れてくるので、本能的に感情が表に出るようなシーンを演じることができたらいいなと思いますね。今はすごく完璧だし、顔もクールで崩れない動じないキャラクターで、歪んでいくとか壊れていくという表現はあまりしたくないんですけど、乱れていくというか人間として本来の姿、人間的な部分が見えればもっともっと天馬が魅力的になると思うので、今後はそこを楽しみにしています。
中川大志史上No.1正統派王子キャラに
― 音、晴との三角関係が主軸になると思うんですが、中川さん自身が恋愛観で一番共感するキャラクターは誰ですか?特に思い入れしてしまうとか。中川:(即答で)天馬しかいないですね。演じている最中なので天馬しか考えてないです。
― 普段から自分が演じている役の立場で見ている?
中川:そうですね、あんまり他の人を考えている隙がないです。音ちゃんと晴やC5のシーンとか、自分が出ていない部分を純粋に視聴者としてキュンキュンして楽しんでいる部分もあるんですけど、主観というか物語の中に入るときは、天馬以外は考えられないですね。
― これまでもイケメンキャラクターは沢山演じられていると思うんですが、ここまでの完璧に何もかもが揃った正統派の王子様キャラクターは初めてではないでしょうか。役を演じる上で難しさはありますか?
中川:観てくれる視聴者の方を音ちゃんと同じように晴なのか天馬なのか、どっちを選ぶのかというように揺らさないといけない部分ですね。そうやって楽しんでもらいたいですし、キュンキュンしてもらわないといけない。ただ、あんまりイケメンキャラクターという風に1つにカテゴライズしたくなくて、天馬に関しては常にスマートであり崩せないという部分は意識をしていなければいけないので難しいところですね。常に王子様でないといけないので、そこは気を張っています。
― でも、今回はすごくハマり役だなと思います。
中川:本当ですか?
― 思います。すごくキラキラしている役が似合っていて。
中川:一概には言えないんですけど、イメージで言うと王子様キャラクターですよね。常に優しさのオーラをまとっているああいったキャラクターは初めてに近い、というか初めてなので、最初はちょっと馴染んでいくまでに時間がかかりましたけど、今はもう撮影も半分終わったので、楽しくやれています。反響がすごいので毎週オンエアが楽しみですね。
中川大志、日々反響を実感「自分は天馬みたいに完璧じゃない」
― “花晴れ”で中川さんのことを好きになった人は天馬くんのイメージで見るかもしれないですね。毎回多くの反響が寄せられていると思うんですけど、中川さん自身はどのように実感していますか?中川:撮影中なので街を歩くことはあまりないんですけど、ロケをしているときは通行人の方々が集まってきて手を振ってくれたり、「天馬くん」と言ってくれたりして、役名で呼んでもらえることが多いです。ドラマを観て、僕のことを天馬として見てくれているのはすごく嬉しいですね。あとは周りの友人からも「天馬かっこいい」と連絡をもらうことが多くて、本当に役の力です(笑)。
― いやいや。
中川:自分は天馬みたいに完璧じゃないので、役に感謝しています(笑)。
― アクションシーンもあると思うんですけど、そういった練習もされていますか?
中川:天馬は文武両道で幼い時から武道もやっているという設定で。今のところ第3話でアクションをやったんですけど、今後またあるかもしれないので、鍛え上げていかないといけないなと思っています。
杉咲花との再共演は「刺激的」
― 公式SNSなどを拝見していても、撮影現場は同世代が多いので、楽しそうですよね。かなり現場は和気あいあいとされていますか?中川:僕は英徳の生徒じゃないので正直C5のメンバーとあんまり会えないんですが、撮影を見ていて楽しそうだなと思いますね。もっと皆と絡みたいです。音ちゃんと晴といる時間が一番多いんですけどC5の皆と会えたときはすごく嬉しいし楽しいし、本当に学校みたいな感じ。スタッフの皆さんも含めてなんですけど、「疲れているけど1分でも早く現場につきたい!」と思うような現場です。
― 杉咲さんとはドラマ『夜行観覧車』(2013)以来の共演ということが話題になっていますが、いかがですか?
中川:あれからだいぶ時間が経って、またあのときの役とは全然違うので新鮮な気持ちでやっています。またこうやって一緒にお芝居できて嬉しいですね。本当に役者さんとして好きだし、尊敬しているところも沢山あるので毎回一緒にやっていて楽しいし、自分と一緒のシーンもそうだし、自分が出ていないところも観ていて「あ、音ちゃんこういう風に来るんだ」と思うことがあるので、すごく刺激的です。
平野紫耀は「自分にないものを持っている人」
― 平野(紫耀)さんとは初共演ですよね。すごく仲よさげだなと思うんですけど、撮影の合間はどんな話をされるんですか?中川:仲良いですよ。割とすぐに打ち解けました。どんな話しているんだろう?(思案して)趣味の話とかあそこのご飯が美味しいとかそういう話も普通にしますね。
― 何の趣味ですか?
中川:釣りが好きなんですけど、平野くんも釣りが好きらしくて、「一緒に行きたいね」という話をしています。
― そうなんですね。
中川:本当に面白くて可愛らしいというか、この人は愛される人だなっていうのが出会ってすぐに分かりました。自分にないものを持っている人だなとすごく思います。
― それは内面というか人間性の部分ですか?
中川:人間性、全てですね。存在感もそうだし。羨ましいなと思うところも沢山あります。愛されキャラクターっていう部分も含めて、それだけじゃないので、一言じゃ言えないんですけど。だから、毎回お芝居もすごく楽しみにしています。晴がすごくハマっていると思うし、絶対視聴者の人も好きになるし応援したくなるキャラだと思うので。
「花のち晴れ」中川大志の代表作に…俳優としての目標は
― “花晴れ”も中川さんの代表作の1つになると思うのですが、今の俳優としての目標を聞いてもいいですか?中川:(悩んで)本当に正直なことを言うと「目標は?」と聞かれて、具体的にあった方がいいのかな?とも思うんですけど、例えば“ゴールデンの連ドラで主演をやる”とか“アカデミー賞を獲る”とか具体的にそういう目標がぶっちゃけなくて(笑)。本当に純粋に演じている時間がすごく楽しくて、「作品をお客さんに観てもらって届いたらいいな」とか「感想を頂けると嬉しいな」という気持ちが大きいし、それができることはすごいことだと思うんです。何年もやっていると、それが当たり前に撮影が終わって、当たり前に放送されたり映画が公開されたりってなってくると思うんですけど、それだけでとんでもない数の人が関わっているんですよね。だからすごいことだなというのを忘れちゃいけないと思う。
もちろん「こういう役をやりたい」とか「こういう作品やりたい」とか「この監督の作品に出てみたい」というのはあるんですけど、目標を聞かれたら、“やりたいという気持ちがあり続ける限りやりたい”というのが目標です。もちろんやりたくなくなったらやめると思うんですけど(笑)、やりたいと思っているのにやれないのは辛いじゃないですか?だから「やりたい」「現場に行きたい」という気持ちがある限り、作品に出続けられたら嬉しいしそのためには1個1個頑張って、自己満足にならないよう「観たい」と思われないといけないと思います。
― 最後に、中川さんからモデルプレス読者へ向けて“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。
中川:夢ができた瞬間のことを忘れないようにする。その夢が当たり前になって義務みたいになってきちゃうと怖いのかなと。「その瞬間の気持ちを忘れないようにするにはどうしたらいいんだろう?」と常に思っています。
― 先程のお話とも繋がっていますね。
中川:だから追い続けていると、その形とか結果だけに囚われ過ぎてしまって、「何で俺そうなりたかったんだっけ?」みたいになってしまうと思っていて、その思いがなかったらやる意味がないじゃないですか?なので、忘れないようにしないといけないと思いますね。
― ありがとうございます。
中川:よし、良いこと言いました。
― (笑)。今後の放送も楽しみにしています!
(modelpress編集部)
第6話あらすじ(22日放送)
音(杉咲花)が婚約者である天馬(中川大志)に改めて"告白”している場面に遭遇した晴(平野紫耀)はひどく落ち込む。翌日、晴を追ってメグリン(飯豊まりえ)が英徳学園に転校してきた。晴が「カノジョであるメグリンを転入させた」と校内は大騒ぎだ。メグリンが転校してきたおかげで英徳への転入希望者が増えたことを知った海斗(濱田龍臣)は、晴に「英徳のために西留めぐみと付き合え」と強要する。ある日、ひょんなことから音&天馬、晴&メグリンでWデートすることになった4人。晴は、音が天馬に向ける笑顔や言葉にイラつき、天馬は普段は見ない音の言動に驚く。そんな中、観覧車で二人きりになってしまった音と晴。晴はそれまでの感情があふれ出し「俺のことをもてあそぶな!」と音に怒鳴ってしまう。ようやく晴の気持ちに気づいた音は、ある決心のもと晴の部屋を訪ねるのだが…。中川大志(なかがわ・たいし)プロフィール
生年月日:1998年6月14日出身:東京都
小学4年生でスカウトされ、小学5年生で芸能界入り。2009年に俳優デビュー。ドラマ『家政婦のミタ』(11)で一家の長男役を演じ注目を浴びる。主な出演作にドラマ『GTO』(12)、『夜行観覧車』(13)、『水球ヤンキース』(14)、『監獄学園-プリズンスクール-』(15)、『南くんの恋人~my little lover』(15)、NHK大河『真田丸』(16)、映画『四月は君の嘘』(16)、『きょうのキラ君』(17)、『ReLIFE リライフ』(17)、『坂道のアポロン』(18)など。2018年はカルテット主演映画『虹色デイズ』(7月6日公開)、主演映画『覚悟はいいかそこの女子。』(10月12日公開)の公開を控える。
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