“時は来た”HKT48Wセンター抜擢の矢吹奈子&田中美久、乃木坂46からの刺激・「ずっと焦っていた」時期・お互いへのライバル心<インタビュー前編>
2018.04.18 10:00
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HKT48が5月2日に11thシングル「早送りカレンダー」を発売する。今回、満を持してWセンターに初抜擢されたのが、HKT48の名コンビ“なこみく”こと矢吹奈子(やぶき・なこ/16)&田中美久(たなか・みく/16)。劇場支配人を兼任する指原莉乃からは「時は来た」と祝福され、ファンからは「ついに博多の最終兵器が」と言われる、満を持してのWセンター就任。モデルプレスは2ショットインタビューを行い、自身の現状やお互いについてから、グループへの思い、6月16日に開催が決定している「第10回選抜総選挙」についてまで本音に迫った。
なこみく、紆余曲折を経てついにWセンター
2013年、小学6年生当時に第3期オーディションに合格し、加入した2人はグループの末っ子“なこみく”コンビとして親しまれてきた。HKT48のフレッシュ感、はつらつとした元気さを象徴する存在で、それぞれ切磋琢磨しながらグループを牽引するメンバーに成長。48グル-プを担う若手エース候補として活躍しており、田中は発売中のAKB48の51stシングル「ジャーバージャ」で、矢吹は52ndシングル「Teacher Teacher」(5月30日発売)で、それぞれ選抜に入り話題に。そういった流れから今回、Wセンターが決定したため、手を取り合ってともに歩んできた2人の絆もファンの心を揺さぶっている。
矢吹奈子&田中美久、指原莉乃からかけられた言葉
― Wセンター抜擢おめでとうございます。まず、Wセンターに選ばれた心境をお聞かせ下さい。田中:すごくびっくりしました。不安もやっぱり大きいんですけど、今はすごく嬉しい気持ちとか、「頑張るぞ」という気持ちが強いです。
矢吹:知ったときは、「え?本当ですか?」と思いました。でもファンの方からは「やっとだね」という声が多くて、皆さん期待して下さっていたんだなと思って、すごく嬉しくなりました。
― 自分たちとしてはセンターになることは予想してなかったですか?
2人:そうですね。
田中:なったら嬉しいなと思っていたけど、でもまだなれないなと思っていました。
― 発表されたあと、メンバーからは、どんな言葉をかけられましたか?
田中:やっぱり2人とも大人になってきたし、このタイミングで良かったとも思うんですけど、「総選挙前だから不安な気持ちもあるね」という話をしました。MV撮影のときは、初めてのWセンターでとても緊張していたんですけど、莉乃ちゃんがわざと「なこみくに抜かされたの悔しい~」みたいに冗談で言ってからかってきてくれたので、楽しく撮影できました(笑)。
― 他のメンバーとはどんなお話をされましたか?
田中:「やっとだね」とか「嬉しい」という言葉が多かったから嬉しかったです。
― どんなシングルにしていきたいですか?
矢吹:結構盛り上がりそうな曲で、コールをするところも沢山あるので、ライブの定番曲にしたいなって思っています。
― 聴きどころというかポイントとなる部分はありますか?
田中:最初に奈子ちゃんと美久の、「1、2、3!」っていう掛け声から曲が始まるんです。なので、ファンの皆さんと一緒に言えたらなと思います。
― ずばり、今回は“なこみくっぽい”曲ですよね。
田中:AKB48さんだったらゆいゆい(小栗有以)センターでかっこいい曲をやっているのがすごく意外だったと思うので、なこみくセンター曲もファンの皆さんが意外に思う、ちょっとなこみくとはイメージが違う曲かな?と想像していた方もいたかもしれません。でも、もうぴったりしっくり来る曲で、今の私たちだから歌えそうな曲だなと思いました。
矢吹:結構きゃぴきゃぴというか、爽やかな感じの曲で、すごく盛り上がりそうです。
田中美久、乃木坂46のライブに刺激
― ツアーも回っている最中だと思うんですけど、今の48グループの中でHKT48はどういう立ち位置だと思いますか?矢吹:「ライブが楽しい」と言って頂くことが多いので、皆での団結力が強いんじゃないかなと思います。
田中:結成したときに秋元(康)先生が「グループの中で一番仲の良いグループを目指してね」とおっしゃって下さったそうです。グループってメンバーごとにライバルがいて競うこともあると思うんですけど、HKT48もそれはありつつも、一番わちゃわちゃ感があって皆で頑張るっていう気持ちが強いグループだなと思います。
― 去年の夏に宮脇咲良さんを始め4人のメンバーにインタビューさせて頂いたときは、総選挙直後だったので前よりもランクイン人数が減ってしまって結構危機感があるという話があったんです。それから1年ぐらい経ちました。
矢吹:卒業メンバーも増えていってちょっと悲しいんですけど、HKT48は皆がチャンスを平等に与えられていると思います。でも、今はるっぴ(兒玉遥)さんや朝長(美桜)さんが不在にしているので寂しいし、メインの2人なので、やっぱり2人が戻ってきたときにもっと強いHKT48になっていたら良いなと思います。
― パワーを溜めているということですね。田中さんはここ1年で心境に変化はありましたか?
田中:自分は危機感を感じることが最近すごく多いです。今は色んなアイドルグループができている中で、どうやってHKT48の強みとか良いところをもっと皆に知ってもらえるんだろう?と考えることが多かった1年でした。
― そうなんですね。他のグループにライバル心を感じることはありますか?
田中:あります。前は48グループだったら姉妹グループも少なかったので、一番フレッシュなグループだったけど、今は他にも色々なグループができたので。コンサートも一番盛り上がるとファンの皆さんに言って頂けるんですけど、多分他のグループは、もっと私たちとは違う盛り上げ方や楽しみがあると思うので、そういうのも勉強して全部HKT48に良いところを持っていけたらと思います。
― 他のグループのパフォーマンスを見る機会もありますか?
田中:コンサート見学させて頂くこともあるんですよ。乃木坂46さんのレポートをしに行かせて頂いたときに、初めて別のアイドルのコンサートを見て、またHKT48とは違った形ですごいなと思ったし、ファンの方の勢いをすごく感じたので、HKT48もこういう感じに盛り上げたいと思いました。
田中美久、AKB48選抜メンバーと「裸の付き合い」
― 48グループ全体でもドラフト3期生が入って後輩もすごく増えてきましたよね。後輩とは積極的に交流されていますか?田中:HKT48の中だと私と、もう1人2期生の田島芽瑠ちゃんが「コミュ力が高い」って言って頂くことも多くて。入ったばかりの頃はすごく緊張しちゃうと思うし、自分も入りたての頃は緊張して何も喋れなくて先輩が話しかけてくれるのが嬉しかったので、その先輩を見習って一番仲良くなれたらいいなと思って、4期生と一緒にご飯行ったりしています。ドラフト生はまだコンサートでしか会ってないので、一緒にご飯に行きたいです。
― 田中さんは「ジャーバージャ」でAKB48の選抜に入って、選抜メンバーとは交流されましたか?
田中:仲良くなったメンバー、多いです!MV撮影のときは、ホテルに温泉があったのでAKB48の色々なメンバーと入りました。
― そうなんですか!裸の付き合い。
田中:裸の付き合いになりました(笑)。
― 特に誰と仲良くなりましたか?
田中:センターの岡田奈々さんです。
― どんなお話をされましたか?
田中:奈々さんは「すごく真面目」って皆に言われているけど、フレンドリーに話しかけて下さる方なので、良い意味で気を遣わない優しい先輩だなと思いました。
― 選抜としての経験自体はどうでしたか?
田中:選抜で歌番組に出ると、「やっぱりAKB48さんってすごいな」と思うし、魅せ方が上手!ゆきりん(柏木由紀)さんは決まっている振り付けを、自分がカメラに抜かれるときに自分でアレンジして映るようにしているのを見ると、「プロだ~!」と思います(笑)。
矢吹:(頷き)回る振付のところを回らなかったり。
田中:そうそう。回らないでカメラにアピールしているところが、やっぱり見ている人の気持ちを考えているなと思います。
矢吹奈子「ずっと焦っていた」2017年
― 田中さんが選抜に入って、今度は矢吹さんが選ばれてという流れだったんですが、矢吹さんは「ジャーバージャ」の発表のとき、田中さんに対して悔しいという感情やライバル心はありましたか?矢吹:去年の総選挙の後だったので、自分の気持ち的にも下がってきていた時期だったんです。ファンの方もやっぱり気持ちが落ちていて、上げないと多分自分自身にも良くないし、ずっとどうしようって焦っていました。悩んで結局暗くなっていたので、あのときは何も変われていなかったなと今は思いますね。そんな時期があったんですけど、今回選んで頂いたことで、ポジティブになれました(笑)。
― 52ndシングルで選ばれたときはどう思いましたか?
矢吹:正直選ばれると思ってなくて、SHOWROOMで発表されたときも「HKT48チームH…」とまで呼ばれても絶対自分じゃないと思っていたので、名前を呼ばれたときは間違いだと思いました。本当に「呼び間違いかな、合っているのかな」と思ったぐらい本当に信じられなかったです。
― じゃあ尾崎充支配人から電話が来たときは本当に動揺していた?
矢吹:はい、数秒後にかかってきたので、何も気持ちの整理もつかないままで。自分でも泣いてびっくりしちゃいました。
― 支配人も涙を見せていて、それがファンの中でも話題になりましたよね。映像は見ましたか?
矢吹:全部持っていかれちゃいました(笑)。終わった後にファンの方が奈子宛に送ってくださったので映像は見ました。
― それはどう思いましたか?
矢吹:その発表より1ヶ月ぐらい前に尾崎さんとお話ししたときに、「もし次の選抜があったら、選ばれるように頑張ろう」という感じで言って頂いたんです。でも本当にずっと自信がなかったから、そういう言葉をかけてもらうだけで、自分の自信に繋がった部分もあったので「優しいな、そのときに信じて良かったな」と思いました。
― 矢吹さんは明るいイメージだったんですけど、結構慎重派な部分があるんですね。
矢吹:(笑)。普段はあんまり言わないです。
― それはファンの人にはあまりそういう部分を見せたくないという思いがあるんですか?
矢吹:元気な奈子が好きだと思うので、元々こういう性格なんですけど急に言い出したら心配になっちゃうかもしれないなと思って。
なこみく、総選挙でともに選抜目指す
― 大人ですね。矢吹さんが選ばれたとき、田中さんはどう思われましたか?田中:自分でもSHOWROOMの配信をしていたので、奈子ちゃんが呼ばれたときはすごく嬉しかったです。自分は落ちちゃったので、一緒に選抜で歌えなかったのは残念だったんですけど、次は総選挙シングルなので2人で一緒に選抜に入って一緒に歌えたらいいなと思います。
― ちゃんと自分の力でということで。では、お2人とも立候補された総選挙について意気込みや目標をお願いします。
矢吹:目標順位は選抜の16位以内です。やっぱり去年、悔しいことも続いて、最初のうちはそういうことがある度に「次も絶対に選抜無理だな」とかネガティブになっていて、この1年を通して多分ファンの方も一緒に辛い思いをしていたと思うんです。でも今回AKB48さんの選抜に入れて頂いたり、センターに選んで頂いたりしたことでファンの方の熱もまた燃え上がったのかなと。初の世界選抜ということで、まだどうなるかは予測つかないんですけど、ファンの方から「一緒に頑張ろうね」と言われる機会も多くなったので、このまま一緒に力を合わせて頑張って選抜目指して頑張りたいです。
田中:美久は去年28位という順位を頂けて、大きくランクアップできたのがとても嬉しかったので、今回の目標は選抜の16位以内で。すごく難しいし厳しいと思うんですけど、今の勢いをここで止めちゃったら次また上がるのは難しいと思うので、このままの勢いで選抜に入って頑張りたいなと思うし、ファンの皆さんと力を合わせて頑張りたいです。
なこみくコンビは実は「真逆」お互いの憧れる部分は?
― 頼もしいですね。2人はそれぞれ違う良さがあって、合わさるとさらに魅力が高まると思うんですけど、お互いの「こういうところがすごい」とか、「自分にはないものを持っているな」と思うところはありますか?矢吹:結構真逆だと思うんです。例えば美久は大人っぽい表情がすごく得意だけど、奈子はめっちゃ苦手だったりするので、そういう表情できるのがすごいなと思います。
田中:(笑)。逆に美久は、笑顔を作るのがすごく苦手なんです。だから奈子ちゃんみたいにキラキラした笑顔を見ると自分も良い刺激を受けるし、奈子ちゃんといると自分も笑顔になります。そういう人を笑顔できるところがアイドルとして素敵だなと。
― でも矢吹さんもライブとかで真顔をしているとき、「すごく綺麗な顔だな、大人っぽい」と思いますよ。
矢吹:本当ですか?それが難しいんです。照れるからいつも笑っちゃうんです(笑)。
矢吹奈子&田中美久、アイドルとして目指す場所
― 2人の48グループの中での最終的な目標は何ですか?田中:夢がいっぱいあるんです。1つはやっぱり48グループっていったら総選挙が一番のイベントなので、いつかは1位を取りたいなという気持ち。あともう1つはさや姉(NMB48山本彩)さんみたいに、色んな方々に愛されるアイドルになりたいなと思います。
― 田中さんも握手会の対応が評判ですもんね。
田中:嬉しいですね。握手会でファンの方と話すのが楽しいので、色々な方に来てほしいです。
― 矢吹さんはいかがでしょうか?
矢吹:15歳の頃から目標は「AKB48さんの選抜」と言っていて、で今回入れて、HKT48のセンターにもなれたので、ずっとこの次の目標はなんだろう?って考えていたんです。AKB48の選抜が今回28人の選抜だったので、いつかは16人の選抜に入りたい。しかもHKT48でいうとさくちゃん(宮脇咲良)とかさしこちゃんみたいな毎回選抜に入ってもおかしくないメンバーになれるようになりたいなと思います。
― 今回の52ndシングル「Teacher Teacher」は結構セクシー系ですよね。
矢吹:ゆいゆいがセンターと知ったときは「可愛い曲なんだ」と思っていたので聴いてみたら全然違って最初びっくりしました。今回のテーマがキューティー&セクシーみたいな感じだったので、「じゃあキューティーの方を強めにしようか」と、勝手に自分で思っているんですけど、表情は難しいのでポーズでセクシーさを出せるようにしています。
― 今回は初の外国人振付師としてパク・ジュニ氏が振付をされていますが、ダンスは難しいですか?
矢吹:そうですね。ちょっとでも大人っぽく見えるようにダンスをいっぱい見て勉強して頑張りたいなって思います。
☆インタビュー後編では、昨年高校生になった2人の大人っぽくなった変化、ファッション&美容の秘訣に迫る。
なこみくはHKT48の象徴に
元気いっぱいの奈子、大人っぽくて色気がある美久…ルックスのイメージと2人の中身は少し逆転する。話してみると意外と人見知りで落ち着いた奈子、誰に対しても無邪気でポジティブな美久という印象を抱いたが、2人とも冷静に自分を分析している姿が頼もしかった。一緒にいると本当に楽しそうで、撮影中も慣れた様子で自然にじゃれ始める2人。2013年の小学生コンビの鮮烈デビューから約5年、2人の存在がHKT48に光をもたらし続けてきた。「なこみくが幸せならきっとHKT48は最強」――――そんな言葉をこれからも何度も噛み締めさせてくれるだろう。(modelpress編集部)
HKT48
2011年10月23日に誕生したAKB48グループ国内3つ目の姉妹グループ。福岡市を中心に活動。結成当初の平均年齢は13.8歳で、“最年少グループ”としてスタートする。2012年にAKB48から指原莉乃、多田愛佳(2017年に卒業)が移籍。2013年3月20日に1stシングル『スキ!スキ!スキップ!』でCDデビュー。2014年、第65回NHK紅白歌合戦に単独初出場を果たし、トップバッターを飾った。尾崎充氏とともに劇場支配人を務める指原莉乃を中心に、メンバーがセットリストを組むコンサートが特徴的で、他のアイドルグループの楽曲などをふんだんに取り入れる。2015年には、明治座で単独女性アイドルグループとして史上初となる『HKT48 指原莉乃座長公演』を行った。ホークスタウンモールに設けられていた専用劇場が、再開発に伴い2016年3月末をもって閉鎖。現在は西鉄ホールなど福岡市内のホールを劇場として公演を行っている。矢吹奈子(やぶき・なこ)プロフィール
2001年6月18日生まれ/出身地:東京都/チームH所属/ニックネーム:なこ。過去に子役としても活動。HKT48の中でも異例の東京都出身メンバーで、指原莉乃が握手会で勧誘したことがオーディション応募のきっかけ。2013年8月、HKT48の第3期生オーディションに合格し、翌年2月にチームHに昇格。3rdシングル「桜、みんなで食べた」で初選抜。2015年、AKB48グループ内の派生ユニット「でんでんむChu!」のメンバーに選ばれる。2015年3月にAKB48チームBの兼任が発表され、2018年3月末をもって兼任解除。第8回総選挙(2016年)では第28位、第9回総選挙(2017年)では第37位だった。AKB48には、52ndシングル「Teacher Teacher」で初選抜。田中とともに、女子中高生向けファッション誌「LOVE berry(ラブベリー)」モデルを務めたほか、指原がMCを務める番組「この指と~まれ!」ではサブMCに抜擢されたり、2018年1月には情報番組「ワイドナショー」で“ワイドナ現役高校生”として出演を果たしたりと、タレントとしての活躍も期待されている。田中美久(たなか・みく)プロフィール
2001年9月12日生まれ/出身地:熊本県/チームH所属/ニックネーム:みくりん。2013年8月、HKT48の第3期生オーディションに合格し、翌年2月にチームHに昇格。3rdシングル「桜、みんなで食べた」で初選抜。2015年、AKB48グループ内の派生ユニット「でんでんむChu!」のメンバーに選ばれる。矢吹とともに女子中高生向けファッション誌「LOVE berry(ラブベリー)」モデルを務めた。握手会で圧倒的人気を誇り、第9回総選挙(2017年)では前年の第45位を大きく上回り、第28位にランクアップ。AKB48の51stシングル「ジャーバージャ」では選抜に入るなど、今もっとも勢いのあるメンバーの1人。身長も絶賛成長中で、見る度に大人っぽく進化していくルックスが常に注目の的。グラビアでも人気を集めている。
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