同じ“二世”としてのプレッシャーと悩み…「コウノドリ」宮沢氷魚が本音で語る「考えることがプラスになる」<モデルプレスインタビュー>
2017.11.03 23:05
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「MEN'S NON-NO」モデルで、現在放送中のTBS系ドラマ「コウノドリ」(毎週金曜よる10時)に出演している宮沢氷魚(みやざわ・ひお/23)がモデルプレスのインタビューに応じた。同作で父が産婦人科医である“二世”の研修医・赤西吾郎を演じる宮沢は、自身も元THE BOOMのボーカリスト宮沢和史を父に持つ“二世”。モデルデビューから丸2年が経ち、俳優としての活動もスタートさせた今、改めて“二世”として思うこと、そしてこれからの目標を語ってくれた。
今作は、講談社「モーニング」で現在も人気連載中の鈴ノ木ユウ氏が描く同名のヒューマン医療漫画が原作。2015年10月期にTBSでドラマ化され、産科医療の現場をリアルに描いて好評を博し、今作は続編となる新シリーズ。
出演者は、前作に引き続き産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラ役の綾野剛ほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋ら豪華顔ぶれ。宮沢演じる吾郎は、事あるごとに同じ“ジュニア”である四宮(星野)から愛ある鞭を受けているが、親と同じ産婦人科医になることに抵抗もあり、どの科を選択するのか決めかねている。
宮沢:少なからず皆さん期待してくれていると感じることもありますし、父の名前が出ることにかなりのプレッシャーがあって、それに応えないといけないっていう気持ちにもなります。敢えてしないようにはしていますが、気がついたら自分で勝手に「失敗が許されない」っていう風に言い聞かせちゃうことも。もちろん恵まれていることもたくさんあるし、親のおかげでこういう仕事ができてるし、色々仕事につながってるんですけど、それと同じくらい悩むことがあって、全部が全部明るく楽しいわけでもないです。
― そういったプレッシャーは、ほかのモデルさんや俳優さんとなかなか共有できるものではないですよね。誰かに相談することはあるのでしょうか?
宮沢:相談…年が近いのもあって弟が多いですね。普段、弟は日本に居ないのですが、メールでやり取りしたり、何かあったらちょっと相談したりします。弟は全然芸能活動していないので全部を理解してくれるわけではないですが、彼も同じお父さんですし、1番わかってくれるのは弟ですね。
― 確かに「同じ父を持つ」ということでは、弟さんが唯一無二の理解者ですね。
宮沢:「メンノン」の同期や事務所の友だちにも相談したりしますが、二世の悩みとかは言ったところで多分分かってくれないだろうし、「贅沢な悩みだよね」っていう風に思われちゃうかもしれないです。自分でなるべく解決するようにしていますが、出来なかったら家族に相談するようにしています。
― 「メンノン」モデルとしてデビューしてから丸2年が経ちましたが、今でも「二世」としてのプレッシャーは感じますか?
宮沢:はい。押しつぶされるほどのプレッシャーはまだないですけど、今回のようにドラマが決まって注目されると、徐々にプレッシャーが大きくなっていくのかなっていう予感はします。
― 活躍するほどにプレッシャーを感じる?
宮沢:そんな気がします。と同時に、そのプレッシャーがモチベーションにもなっています。どうすれば「宮沢氷魚」として独立できるんだろうとか、どうすればスキル的な面で勝ることが出来るんだろうとか、自分で考えることがプラスになるし、自分がどんどん変わっていくので。プレッシャーを悪い方に考えたことは無くて、どうすればそれを打破出来るかを考えるようにしています。
― 「コウノドリ」の第4話で五郎は、同じ産科医になりたくないと言いながらも、手術で前立ち(第一助手)を務めたことが嬉しくて父に報告する場面がありました。宮沢さん自身、お父さんにお仕事のことで報告はしますか?
宮沢:何か決まった時はすぐに報告をします。今回のドラマは、メールで言うのもあれなんで直接報告して、すごく喜んでくれたましたし、父もドラマや舞台をやってた時期があるんで、いろいろアドバイスくれました。ドラマ以外でも毎月「MEN'S NON-NO」はさり気なく見てもらえるようにしてます。
― 喜んでくれると、それが次への原動力にもなりますね。
宮沢:やっぱり、お父さんのおかげで仕事が出来ている部分もあるので、感謝の気持ちも込めて今の活動を見てもらいたいし、何かあったら言ってもらいたいです。「ここもう少しこうした方がいいよ」っていうこともたまに言ってくれるので、そういう意見は大事に聞いてます。
宮沢:僕はインターナショナルスクールに行ってたんで、ゆとり教育は受けてないんですけど、この世代ならではのヌケ感っていうか、もうひと押しっていうところでめげちゃうところは自分にも少し感じるますし、周りの友達にも感じます。
― 身近にいるということは、役作りは難しくなかった?
宮沢:吾郎は自分に近い役だなと感じました。役作りとかでちょっと困ったり、考えたりしたとき、自分だったらどう行動するかなって思うと「あ、そういうことかって」とスムーズに理解できました。二世という側面もですが、年齢的にも同じぐらいなので、吾郎との接点がたくさんあってすごく分かりやすかったです。
宮沢:スーツのタイアップの撮影をして、その半年後ぐらいに同じタイアップにまた僕が呼ばれた時に「店舗の方に『氷魚くんと同じ服が欲しいから来ました』っていう人が何人かいたらしくて」っていう言葉を頂いた時はすごく嬉しかったです。モデルをやっている限り洋服をかっこよく見せることが仕事なので、僕が着ていた洋服がカッコよく見えて、それを欲しいと言ってくれる人が増えてることが嬉しいですし、モデルをやっていてよかったなって感じます。
― まさに“モデルの本望”ですね。
宮沢:SNSでも「氷魚くんカッコよかったので買いました」って、自分が「メンノン」で着ていた服を全部同じように買ってくれた人のコメントがあって嬉しかったです。
― では、3年目に入ったからこそ変わったことや、難しく感じることを教えて下さい。
宮沢:入ったばかりの頃は先輩がたくさんいて、1番下としてポージングであったり、周りへの振る舞い方だったり、「こういう風になりたい」って勉強していましたが、今は後輩も増えたので責任感を感じ始めています。
― 具体的にはどんなことを心がけていますか?
宮沢: 自分のスタッフさんへ接し方を後輩たちが見ているので、毎回その現場で恥ずかしくないような先輩でいようとしています。モデルとしての成長もそうですけど、人間としても後輩たちを育てないとっていう気持ちが撮影するごとに強くなっています。
― 後輩が増える一方、先輩は卒業していくのでより責任感は増しますね。
宮沢:はい。これからの「メンノン」を引っ張っていくのは今のモデルたちなので、いい感じにライバル心を持ちながら、どうすれば「メンノン」をより良い雑誌にできるかを考えています。
宮沢:どんどんやりたいです。
― どんな役をやってみたい?
宮沢:すぐには無理かもしれないですけど、ちょっと怖い役とか普段の自分とは正反対の役に挑戦したいなって思っています。今までの僕からは想像できない一面が出せる役をやってみたいです。
― 英語もすごく堪能なので、それも大きな武器ですね。
宮沢:いつか海外でも仕事したいなと思っています。海外の映画とかドラマに出ているアジア人はあまり多くないですし、日本人役なのに俳優さんが日本人ではないことも多いじゃないですか。せっかくそういうポジションがあるのに日本人が演技できないっていうのはすごく残念なことなので、それを少しでも変えたいという大きな夢があります。
― では、最後に今宮沢さんが思う夢を叶える秘訣を教えて下さい。ちなみに「メンノン」モデルになった直後のインタビューでは「我慢」を挙げていました。
宮沢:「我慢」は確かにその通りだと思います。あとは失敗を恐れないことですかね。このお仕事を始めたとき、なるべく失敗しないように無難な道を進もうって思っていたことがあったのですが、今先輩方が口揃えて「失敗を恐れちゃダメだよ」ってアドバイスしてれます。失敗を恐れちゃうといろんな面で制限されちゃうし、怖がりながらやってても楽しくない。ちょっと失敗してもいいじゃんっていうぐらいで、自分を100%、120%出せるようにしたいなっていうふうに思っていています。本当に無難が1番怖いなって今は思います。
― ありがとうございました。
身長:184cm
趣味:野球、釣り
特技・資格:陸上、クロスカントリー、サッカー、普通自動車免許
アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。幼少期から野球など様々なスポーツに勤しみ、スポーツ万能。2015年に「MEN'S NON-NO」専属モデルデビュー。「JR東日本 JR SKISKI」(2016~2017)でヒロインの相手役を務め、注目を集める。2017年3月、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California,Santa Cruz,UCSC)から編入した国際基督教大学を卒業。同年10月にはTBS系ドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを果たした。
出演者は、前作に引き続き産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラ役の綾野剛ほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋ら豪華顔ぶれ。宮沢演じる吾郎は、事あるごとに同じ“ジュニア”である四宮(星野)から愛ある鞭を受けているが、親と同じ産婦人科医になることに抵抗もあり、どの科を選択するのか決めかねている。
宮沢氷魚の“二世”への本音
― 劇中で五郎は「二世」「ジュニア」ということで四宮(星野)から厳しく当たられますが、宮沢さん自身は「二世」ということをどのように捉えていますか?宮沢:少なからず皆さん期待してくれていると感じることもありますし、父の名前が出ることにかなりのプレッシャーがあって、それに応えないといけないっていう気持ちにもなります。敢えてしないようにはしていますが、気がついたら自分で勝手に「失敗が許されない」っていう風に言い聞かせちゃうことも。もちろん恵まれていることもたくさんあるし、親のおかげでこういう仕事ができてるし、色々仕事につながってるんですけど、それと同じくらい悩むことがあって、全部が全部明るく楽しいわけでもないです。
― そういったプレッシャーは、ほかのモデルさんや俳優さんとなかなか共有できるものではないですよね。誰かに相談することはあるのでしょうか?
宮沢:相談…年が近いのもあって弟が多いですね。普段、弟は日本に居ないのですが、メールでやり取りしたり、何かあったらちょっと相談したりします。弟は全然芸能活動していないので全部を理解してくれるわけではないですが、彼も同じお父さんですし、1番わかってくれるのは弟ですね。
― 確かに「同じ父を持つ」ということでは、弟さんが唯一無二の理解者ですね。
宮沢:「メンノン」の同期や事務所の友だちにも相談したりしますが、二世の悩みとかは言ったところで多分分かってくれないだろうし、「贅沢な悩みだよね」っていう風に思われちゃうかもしれないです。自分でなるべく解決するようにしていますが、出来なかったら家族に相談するようにしています。
― 「メンノン」モデルとしてデビューしてから丸2年が経ちましたが、今でも「二世」としてのプレッシャーは感じますか?
宮沢:はい。押しつぶされるほどのプレッシャーはまだないですけど、今回のようにドラマが決まって注目されると、徐々にプレッシャーが大きくなっていくのかなっていう予感はします。
― 活躍するほどにプレッシャーを感じる?
宮沢:そんな気がします。と同時に、そのプレッシャーがモチベーションにもなっています。どうすれば「宮沢氷魚」として独立できるんだろうとか、どうすればスキル的な面で勝ることが出来るんだろうとか、自分で考えることがプラスになるし、自分がどんどん変わっていくので。プレッシャーを悪い方に考えたことは無くて、どうすればそれを打破出来るかを考えるようにしています。
― 「コウノドリ」の第4話で五郎は、同じ産科医になりたくないと言いながらも、手術で前立ち(第一助手)を務めたことが嬉しくて父に報告する場面がありました。宮沢さん自身、お父さんにお仕事のことで報告はしますか?
宮沢:何か決まった時はすぐに報告をします。今回のドラマは、メールで言うのもあれなんで直接報告して、すごく喜んでくれたましたし、父もドラマや舞台をやってた時期があるんで、いろいろアドバイスくれました。ドラマ以外でも毎月「MEN'S NON-NO」はさり気なく見てもらえるようにしてます。
― 喜んでくれると、それが次への原動力にもなりますね。
宮沢:やっぱり、お父さんのおかげで仕事が出来ている部分もあるので、感謝の気持ちも込めて今の活動を見てもらいたいし、何かあったら言ってもらいたいです。「ここもう少しこうした方がいいよ」っていうこともたまに言ってくれるので、そういう意見は大事に聞いてます。
「コウノドリ」の役は接点が多かった
― 五郎に関しては、緊急事態の中でも勤務時間終了とともに帰ってしまう言わば“ゆとり”な一面も描かれています。同世代として宮沢さんの目にはどう写っていますか?宮沢:僕はインターナショナルスクールに行ってたんで、ゆとり教育は受けてないんですけど、この世代ならではのヌケ感っていうか、もうひと押しっていうところでめげちゃうところは自分にも少し感じるますし、周りの友達にも感じます。
― 身近にいるということは、役作りは難しくなかった?
宮沢:吾郎は自分に近い役だなと感じました。役作りとかでちょっと困ったり、考えたりしたとき、自分だったらどう行動するかなって思うと「あ、そういうことかって」とスムーズに理解できました。二世という側面もですが、年齢的にも同じぐらいなので、吾郎との接点がたくさんあってすごく分かりやすかったです。
中堅「メンノン」モデルとして…
― 「メンノン」モデルとして3年目に入った今、これまでの活動を振り返って1番嬉しかった瞬間を挙げるとしたら?宮沢:スーツのタイアップの撮影をして、その半年後ぐらいに同じタイアップにまた僕が呼ばれた時に「店舗の方に『氷魚くんと同じ服が欲しいから来ました』っていう人が何人かいたらしくて」っていう言葉を頂いた時はすごく嬉しかったです。モデルをやっている限り洋服をかっこよく見せることが仕事なので、僕が着ていた洋服がカッコよく見えて、それを欲しいと言ってくれる人が増えてることが嬉しいですし、モデルをやっていてよかったなって感じます。
― まさに“モデルの本望”ですね。
宮沢:SNSでも「氷魚くんカッコよかったので買いました」って、自分が「メンノン」で着ていた服を全部同じように買ってくれた人のコメントがあって嬉しかったです。
― では、3年目に入ったからこそ変わったことや、難しく感じることを教えて下さい。
宮沢:入ったばかりの頃は先輩がたくさんいて、1番下としてポージングであったり、周りへの振る舞い方だったり、「こういう風になりたい」って勉強していましたが、今は後輩も増えたので責任感を感じ始めています。
― 具体的にはどんなことを心がけていますか?
宮沢: 自分のスタッフさんへ接し方を後輩たちが見ているので、毎回その現場で恥ずかしくないような先輩でいようとしています。モデルとしての成長もそうですけど、人間としても後輩たちを育てないとっていう気持ちが撮影するごとに強くなっています。
― 後輩が増える一方、先輩は卒業していくのでより責任感は増しますね。
宮沢:はい。これからの「メンノン」を引っ張っていくのは今のモデルたちなので、いい感じにライバル心を持ちながら、どうすれば「メンノン」をより良い雑誌にできるかを考えています。
宮沢氷魚の夢を叶える秘訣
― 「メンノン」を卒業した坂口健太郎さんも含め、成田凌さん・柳俊太郎さんなどモデルと俳優活動を両立している先輩も多いですが、宮沢さんはこれからも俳優として活動していきたいですか?宮沢:どんどんやりたいです。
― どんな役をやってみたい?
宮沢:すぐには無理かもしれないですけど、ちょっと怖い役とか普段の自分とは正反対の役に挑戦したいなって思っています。今までの僕からは想像できない一面が出せる役をやってみたいです。
― 英語もすごく堪能なので、それも大きな武器ですね。
宮沢:いつか海外でも仕事したいなと思っています。海外の映画とかドラマに出ているアジア人はあまり多くないですし、日本人役なのに俳優さんが日本人ではないことも多いじゃないですか。せっかくそういうポジションがあるのに日本人が演技できないっていうのはすごく残念なことなので、それを少しでも変えたいという大きな夢があります。
― では、最後に今宮沢さんが思う夢を叶える秘訣を教えて下さい。ちなみに「メンノン」モデルになった直後のインタビューでは「我慢」を挙げていました。
宮沢:「我慢」は確かにその通りだと思います。あとは失敗を恐れないことですかね。このお仕事を始めたとき、なるべく失敗しないように無難な道を進もうって思っていたことがあったのですが、今先輩方が口揃えて「失敗を恐れちゃダメだよ」ってアドバイスしてれます。失敗を恐れちゃうといろんな面で制限されちゃうし、怖がりながらやってても楽しくない。ちょっと失敗してもいいじゃんっていうぐらいで、自分を100%、120%出せるようにしたいなっていうふうに思っていています。本当に無難が1番怖いなって今は思います。
― ありがとうございました。
宮沢氷魚(みやざわ・ひお)プロフィール
生年月日:1994年4月24日身長:184cm
趣味:野球、釣り
特技・資格:陸上、クロスカントリー、サッカー、普通自動車免許
アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。幼少期から野球など様々なスポーツに勤しみ、スポーツ万能。2015年に「MEN'S NON-NO」専属モデルデビュー。「JR東日本 JR SKISKI」(2016~2017)でヒロインの相手役を務め、注目を集める。2017年3月、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California,Santa Cruz,UCSC)から編入した国際基督教大学を卒業。同年10月にはTBS系ドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを果たした。
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