モデルプレスのインタビューに応じた深川麻衣(C)モデルプレス

<深川麻衣インタビュー>乃木坂46を卒業して…みんなが知りたい“まいまい”の10ヶ月!何に苦労してる?インスタで伝えたいことは?最近の悩みが可愛い

2017.04.24 17:00

深川麻衣(ふかがわまい・26)が乃木坂46を卒業して約10ヶ月――。4月26日から主演舞台『SKIP』(女優・霧矢大夢とW主演)が開幕する。昨年9月に女優として再スタートすることが明らかになり、11月にドラマ『プリンセスメゾン』に出演、そして今年1月に舞台初主演が発表された。最近ではバラエティ番組などテレビで彼女の姿を見かけることも増えてきた。モデルプレスは女優に転身してからの苦労や発見、楽しさを中心に「みんなが知りたい“まいまい”の10ヶ月」について本人に聞いた。

  

“まいまい”の10ヶ月

深川麻衣(C)モデルプレス
― 昨年6月に乃木坂46を卒業してから約10ヶ月、どのように過ごしてきたのでしょうか?

深川:この10ヶ月で環境も心境も大きく変わったなと思っています。昨年9月に事務所に所属してからはたくさんのサポートもしていただきました。ワークショップに参加させていただいたり、自分でもお休みの日は積極的に映画や舞台を見に行ったりしています。

乃木坂46の5年間ではやっぱりメンバーとの集団行動が多くて、お仕事をする方々も少しずつ顔見知りになっていきました。この撮影だったら編集の誰々さんがいてなど。自分の身を置く環境が変わったことで、当然のことですが初めてお会いする方が増えました。

なので緊張はするんですけど、自分というものをきちんと表現していかないといけない。もともと他の人より緊張しやすく一歩引いてしまう方だと思うので、なおさら乗り越えないといけない壁は高くて。『スキップ』の稽古でも一緒にお仕事するのが初めての方ばかりでとても新鮮。毎日たくさんの刺激をいただいています。

― 乃木坂46ではアンダーメンバーから選抜、フロント、そしてセンターに一歩ずつ駆け上がっていきましたが、舞台ではいきなり“センター”です。どんなことに苦労していますか?

深川:今の舞台だと言葉を置きにいってしまうことをよく注意されます。普通の会話ならすっと言えるセリフも、大きい声を出そうとするとすごく必死になってしまって、例えば「私“は”焼肉を食べに行く」の“は”を強調してしまうんです。あと必死になればなるほど上半身が前に出ていってしまって(苦笑い)。声を前に大きく出そうと意識するのではなくて「足で踏ん張って下に向かって声を出すようにするといいよ」とアドバイスをいただいたので、それを繰り返し実践しています。

腹式呼吸も必死になればなるほど忘れてしまいます…。ほかにも自分の意識してこなかった癖にどんどん気づかされる毎日……私、普段の会話で手を動かしちゃっているんですよね(苦笑い)。『16人のプリンシパル』をやっていた時も一生懸命でしたが、そういうことは全く考えなかったし気づいていなかったので、以前より課題が増えて落ち込むことはあっても、充実した日々を過ごせているような気がします。

乃木坂46の経験があったから…

深川麻衣(C)モデルプレス
― 乃木坂46で活動した経験が活かされていることはありますか?

深川:『初森ベマーズ』の撮影中は同時にライブのリハーサルも並行してやっていたり、また乃木坂46のバースデーライブは7時間半の立ち位置や番号を覚えるので、歌いながら決まった場所に移動するとか、何かをしながら頭で違うことを考えるというのはとても鍛えられたと思っています。

でも舞台稽古に入る前に定期的に参加していたワークショップでは「感情をもうちょっと大きく出せたらいいね」とよく指摘されていました。たぶん普段の自分の日常を客観的に見ても、そんなに感情の起伏が激しかったり、声が大きいタイプではない、それにグループにいた時も自分が前に出て喋るタイプの役回りではなく、けっこう一歩下がっているタイプだったので。それは自分のなかで決して無理をしていたわけではないですが(苦笑い)。

我慢して抑えるという感覚が癖になっているので、“感情を表に出す”ということにとても苦戦しています。今回の舞台でもそれが大事になってくるので、ぜひ殻を破りたいですね。

深川麻衣(C)モデルプレス
― 深川さんを見て「朝ドラ女優っぽい」という声もよく聞きます。深川さん自身、女優としてどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか?

深川:自分の中で「こういうお仕事をしたい」とか「いつかこういう作品に出てみたい」というのはあるのですが、でもやはりまずは「いま頑張らないと次はない!」と思うようにしていて。実際にそれが積み重なって評価につながっていくと思うので。いま目の前にあるこの舞台も将来振り返った時に「この舞台を一生懸命やったから…」と思えるようになったらいいですね。

最近の悩みが可愛い「本当にくだらないんですけど…」

深川麻衣(C)モデルプレス
深川麻衣(C)モデルプレス
― お仕事や演技以外で、最近悩みはありますか?

深川:え、なんだろう…漠然とした悩みでもいいですか?

― はい、むしろそれがお聞きしたいです!

深川:家の…(笑)。本当にくだらないんですけど、家の寝室で仰向けになった時、天井に通気口というか空気の通り道みたいなところがあって、それがすごく寒いんです(笑)。どうにかならないかなって思いながらいつも寝ています(笑)。

深川麻衣(C)モデルプレス
深川麻衣(C)モデルプレス
― 平和な悩み…(笑)。どうにもならないんですか?

深川:寝る位置を変えれば…。

― 反対で寝るとか?

深川:それだと落ち着かない。頭が壁際にないとダメで(笑)。

初めてのInstagramで伝えたいこと…

投稿が見つかりません

― 26歳の誕生日にInstagram(インスタグラム)のアカウントを開設。乃木坂46時代はTwitterもInstagramもされていなかったので、投稿内容を楽しみにしているファンが非常に多いです。深川さん自身、始めてみていかがですか?

深川:乃木坂46の時は公式ブログとモバイルメールをしていて、今の事務所でも公式ブログをしています。ブログにはきちんと思っていることや近況を書いています。でもいま登録までしてブログを読んでくださっている方は、本当に私のことをよく知ってくれている方だと思うんです。

それに対してInstagramは気軽な検索でより自分を知ってもらえるツールだと思うので、とても新鮮です。私自身も気軽に投稿するようにしています。文章ではなくて写真がメインですしね。あと距離感がとても身近。コメントもリアルタイムで読めて、自分が載せた写真に対してすぐにリアクションが返ってくるので、そういうところがとても面白いなと思っています。

― Instagramで世界観を作る方もいますが、深川さんはどうですか?

深川:特に世界観を作ろうなどは考えていないんですけど、お仕事だけではなくて、普段の自分がこういう感じだよっていうのが見えるようにできたらいいなとは思っています。

卒業後も乃木坂46の活動は見てる?

投稿が見つかりません

― Instagramで服を見せたら、たまたま乃木坂46の川後(陽菜)さんとお揃いでファンの方も喜んでいましたね。そういう発見もInstagramを始めたことで生まれるのかなと。

深川:そうなんですよ!あれは本当にたまたまで。私は衣装で着ていてそれを投稿したら運命的にお揃いに…(笑)。陽菜は友だちからもらったらしいです。

― 最近、連絡は取られましたか?

深川:陽菜とは、ななみん(橋本奈々未)と3人でご飯に行きたいねって話していて。でもなかなかタイミングが合わなくて、今は舞台が終わってからご飯に行く約束しています。

― 乃木坂46の活動は卒業後も見ていますか?

深川:自分で見ている、追っているというよりは自然に入ってきているという感じ。稽古が終わって家に帰ってテレビをつけたら歌番組やバラエティ番組にみんなが出ているので。でもメンバーがいると絶対に見ちゃいますね。「あ、出てる出てる!」と思って。それはテレビだけじゃなくて雑誌も写真集も。みんながすごく頑張っているので自分も頑張らないとなって刺激を受けます。

― 写真集といえば、深川さんも卒業のタイミングで出されていましたが、ソロになった深川さんの写真集を待っているファンも多いんじゃないですか?

深川:いや、どうなんですかね?でも水着はやらないかもしれない(笑)。でもいつかまた出せたらいいですね。

「大人っぽくなったね」と言われる理由は…

深川麻衣(C)モデルプレス
― この10ヶ月で内面はかなり変わったということでしたが、外見はどうですか?自分で思うことでもいいですし、周りの方から言われることでもいいですし。ファンの方からは最近の動く深川さんを見て「くしゃっとした笑顔は変わらない」と絶賛する声が上がっていました。

深川:よく見てくださっていて嬉しいです。乃木坂46の時と雰囲気を変えてみたりなどしているので、「大人っぽくなったね」と言っていただくことは多くなりました。

― とはいえ髪色が黒のままなので、大きく印象は変わらないです。

深川:確かにそうかもしれないです。いまは舞台で17歳の役を演じているので、このままでいくと思うんですけど、舞台が終わったらちょっと雰囲気を変えてみたいなとは思っています。

深川麻衣(C)モデルプレス
― 例えばどんな風に変えたいのか知りたいです。

深川:いまは何もしていないので、まずは明るくなりすぎない程度にカラーをしたいですね。

― 乃木坂46の時もカラーにしていた時期がありましたね。

深川:そうですね、ロングで明るかった時代もありましたが、後半の方はずっと黒髪でした。お姉さんメンバーにけっこう明るい子が多かったので、対比で黒くてもいいかなと思って。

“一石二鳥”の美容法

深川麻衣(C)モデルプレス
― では舞台が終わったあとのヘアスタイルに期待しています!そのほか美容で何か気をつけていることはありますか?

深川:長風呂。私のなかでお風呂に入って台本を読むと覚えがすごく早いんです。なので台本も覚えられて汗もかけて一石二鳥だなということでお風呂には長い時間入っています。あとは体幹のトレーニング。体幹を鍛えるグッズを買ったので、家でテレビを見ながら気軽にやっています。

夢を叶える秘訣

深川麻衣(C)モデルプレス
― 最後に夢を叶えたいと頑張っている女の子にメッセージをお願いします!

深川:『アナザースカイ』で山崎育三郎さんが言っていた言葉がすごく心に染みて。「怖いところにしか成長はない」だったかな。少しニュアンスは違うかもしれないですが、その通りだなと。やっぱり自分がお仕事するなかでも、人の前で自分を晒すことってすごく怖いし恥ずかしい、できるなら逃げたいと思ってしまう自分がいるんですけど、そこに立ち向かって慣れていかないと次に進めないというか。やっぱり楽な方ばかりを選んでいたらそれなりの結果になってしまうと思うんです。自分が嫌なこと、怖いこと、苦しいこと、それらにあえて立ち向かって乗り越えた時が一番得るものも大きい。その精神で、私自身、これからも頑張っていこうと思っています。

― 素敵なメッセージをありがとうございます!これからもよろしくお願いします。

深川:はい、こちらこそよろしくお願いします!

インタビューメモ/イチゴを抱えて顔をくしゃっと…

深川麻衣(C)モデルプレス
取材前「今日はどこで撮影しようかな…」と最適な場所を探していると、控室からイチゴを抱えて出てきた深川さんとばったり。「イチゴを洗って食べようと思って」と照れながら顔をくしゃっとさせて笑う姿に早くもスタッフはメロメロ。取材でも言葉を選びながらきちんと思っていることを伝えようとする姿が印象的で、周りを包み込むような優しいオーラは乃木坂46を卒業して10ヶ月経っても健在でした。真面目な彼女だけに初主演の舞台に向けて全力を尽くしてきたのは明らか。どんな演技を見せてくれるのか――? 本人は「開幕までもう全然日にちがないんです。本当に心配で…」と不安ものぞかせていましたが、“深川麻衣、初主演舞台に絶賛の声”といった記事を準備しながら楽しみにしていたいと思います。(modelpress編集部)

深川麻衣(ふかがわ・まい)プロフィール

年月日:1991年3月29日/出身地:静岡県/血液型:O型/星座:おひつじ座/身長:162cm

2011年8月より乃木坂46の1期生として活動し、16年6月にグループを卒業。グループ最年長で温厚な性格から“聖母”の愛称で親しまれた。卒業後は9月に芸能事務所・テンカラットへの所属を発表。女優として再スタートを切り、11月にはドラマ『プリンセスメゾン』の第5話・6話に出演した。

『スキップ』公演概要

深川麻衣/撮影:たかはしじゅんいち
深川麻衣/撮影:たかはしじゅんいち
<日程・会場>
4月26日(水)~5月5日(祝・金)、東京・サンシャイン劇場
<原作>
北村薫
<脚本・演出>
成井豊
<キャスト>
霧矢大夢 深川麻衣/岡田達也 粟根まこと 木村玲衣/碓井将大 深谷由梨香 長濱慎 熊川ふみ 原田樹里 他
<ストーリー>
昭和40年代の初め。一ノ瀬真理子は17歳で、県立高校の2年生。運動会が雨で中止になり、帰宅して、レコードを聴きながら、ついうたた寝をしてしまう。次に目覚めた時、真理子は見知らぬ家の中にいた。そこへ、同い年くらいの女の子が帰ってきて、真理子を「お母さん」と呼んだ……。そこは真理子の家だった。真理子は42歳で、苗字は桜木。職業は高校の国語教師で、夫と17歳の娘がいた。うたた寝をしている間に、25年の月日が流れてしまったのだ。真理子は元の時代に戻れるまで、42歳の桜木真理子として生きていこうと決心する。まずは教壇に立って、国語の授業をしなければならない……。

舞台『SKIP』/撮影:たかはしじゅんいち
【Not Sponsored 記事】

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