塩ノ谷 早耶香(C)モデルプレス

“次世代歌姫”塩ノ谷 早耶香、1万人から選ばれた歌声がさらに進化…“チャレンジの年”経て「集大成のような気持ち」 モデルプレスインタビュー

2017.01.25 21:00

LDH所属の“次世代歌姫”塩ノ谷 早耶香(22)が1月25日、2作目のオリジナル・アルバム「Mist-ic」(読み:ミスティック)をリリース。モデルプレスでは、塩ノ谷にインタビューを実施し、最新作への想いはもちろん、デビューからの今日までを振り返ってもらった。

  

2枚目のオリジナル・アルバム

2011年に行われた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3 ~ For Girls ~」 に参加し、約3万人の応募者の中からヴォーカル部門のファイナリストに選出。2012年に「KING RECORDS Presents Dream Vocal Audition」で約1万人の応募者の中からグランプリ『Dream Vocalist loved by ViVi』を受賞し、2013年1月23日にシングル「Dear Heaven」でメジャーデビューを果たした。

今回のアルバムタイトル「Mist-ic」は、「霧=Mist」のようにじんわりと聴き手を優しく包み込む塩ノ谷特有のヴォーカルで奏でる「音楽=Music」を意味。切ない楽曲を得意としてきた彼女が、今作ではバラードとともにポップな魅力を打ち出す。

変化を続け“リアルさ”を追求

― 2枚目のオリジナル・アルバムですね。

塩ノ谷:“塩ノ谷 早耶香”の集大成のような気持ちです。1枚目をリリースしてから、色々な変化があったので、そこを見ていただきつつ「これが今の塩ノ谷 早耶香なんだ」という部分を感じていただきたいなと思います。

― 昨年6月にリリースしたシングル「SMILEY DAYS」では、これまでのイメージを一新した、ポップでガーリーな雰囲気が印象的でした。“色々な変化”というのは、その辺も?

塩ノ谷:「SMILEY DAYS」は、とても大きかったです。よりリアルさを出していきたいなって考えはじめたのが、あのタイミングだったんです。

― ジャケット写真など、ビジュアルのイメージもガラリと変わりましたよね。

塩ノ谷:そうなんですよね。思いっきり変えたいと思いつつも、皆さんはどう受け取るんだろう?どんな反応が返ってくるんだろう?って怖さもありました。ただ、それよりも変化をしていくことを楽しんでいた気はします。

― “リアルさ”という点で言うと、作詞作曲を手がけることが多くなったことも関係していますか?

塩ノ谷:それもあります。あとは、2016年はフィンランドに行ったり、チャレンジする年だったんです。その中で、素の22歳の自分を、音楽を通してより表現できるようになったなと。今までは大人ぽいバラードが多かった中で、明るさを出したいと思うようになったし、年相当というか、同世代の方にリアルに伝わる作品にしたいと意識するようになりました。リアルな自分を曲に投影させようって。今までを振り返ってみると、10代の頃は特に大人っぽく見せたいとか、曲の中で背伸びしていた気がします。

― 経験を重ねていく中で、自然と変化を。

塩ノ谷:そういうイメージです。自分自身をより見せていきたいと思っていたら、音楽もそう変化していったような。

― 実際、ファンの方からの反響はいかがでしたか?

塩ノ谷:「素の塩ノ谷ちゃんぽいよね」と言ってくださる方が多かったです!今までは、どうしても切ない表情とか大人ぽい表情のものが多くて、イベントやライブに来てくださる皆さんは、MCと印象が違うなって感じていたと思うので。

― 確かに、これまでの楽曲のイメージとお話しているときのイメージは少し違うかもしれません。

塩ノ谷:1枚目のアルバムは「Luna」というタイトルで、光と影という意味を持って“月”にしたんですけど、誰でも明るく楽しい一面もあれば、人に見せたくない影の部分もあるんじゃないかなって思って、そのタイトルにしました。今回の作品は、ポジティブな曲はもちろん、バラードも入っているので、よりバランス良く見せられる1枚になったかなと思っています。もっと“塩ノ谷 早耶香”の人間的な部分を伝えていきたいという思いがこもっています。

― 今、“塩ノ谷早耶香”のリアルな部分をアピールするとしたら?

塩ノ谷:ん~普通の人間ですってことかな(笑)。皆と一緒だよって思います。例えばアーティスト性とかって誰にでもあるものだと思ってるから、皆と同じように悲しければ悲しいし、楽しければ楽しいし。私はやりたいことが歌だっただけで、それが何でも一緒なのかなって。アーティストとして「ついて来て!」って引っ張るタイプでもないし、「一緒に歩いていこう。同じ目線で一緒に色んな思い出を作ろう」って気持ちでいます。

― 「アーティスト性は誰にでもある」という表現、素敵です。

塩ノ谷:だって、誰と話していても面白いじゃないですか!?「あっこういうこと考えてるんだ」って一人ひとり違って、それはアーティストだけが特別なことではないと思います。

デビューから4年…振り返って今

― 2017年1月23日で、デビューして丸4年。今、振り返ってみるといかがですか?

塩ノ谷:デビューしたときが18歳で、最初の2年間は長いなって思っていました。でも、そこからの2年間はあっという間だったなって思います。きっと、後半の2年間は、自分がやるべきことが見えてきて、その一つひとつを乗り越えようとがむしゃらになって、より音楽を好きになったからかなって。やりたいことも色々出てきて、そうやって過ごしていると早かったです。

― 具体的に「乗り越えた瞬間」を実感したことは?

塩ノ谷:1枚目のアルバムだと思います。アルバム制作は、今まで何をしてきたのか、今の私が何を見せられるのかって考えて整理できる、アーティストとして節目の瞬間なのかなって思います。

― 今後の目標を教えてください。

塩ノ谷:2016年はワンマンライブという目標を達成できたので、次はライブツアーをやりたいです。やっぱり音楽は受け取ってくださる方がいて初めて成り立つと思いますし、一人ひとりとキャッチボールをしながら歌が作られていくものなんだなと感じています。皆さんと会う機会を増やせたら…。

“夢を叶える秘訣”を語る

― では、そんな塩ノ谷さんが考える“夢を叶える秘訣”は何ですか?

塩ノ谷:好きでい続けること。私はデビュー前、1年位スクールに通ってたんですけど、きつくて歌が好きだってことを忘れてしまう瞬間があったんです。オーディションに受かるために…って気持ちでがむしゃらにやってると、どんどんきつくなるから、頑張る理由とか原点を常に確認することが必要だと思います。例えば必死過ぎると歌は伝わらないから、歌が好きだから歌うんだって思うようにして、自然体でいました。好きでやっているからこそ、輝いている人でありたいです。

― もしも、心が折れて“好き”が保てなくなったときには、どのような方法で気持ちを取り戻していますか?

塩ノ谷:なんで保てないのかって考えると、それは無理してるからだと思うんです。1回好きになったことって、なかなか嫌いにならないじゃないですか?私なら、音楽自体が変わることってないし、変化があるとしたら自分。歌うのきついなって思うこともたくさんあるけど、そんなときにはなんでだろう?ってしっかり考えます。昔から、悲しいとか寂しいとか嫌だとか、そういう感情を言葉にして伝えられなかったので、自分の中で整理していきます。

― 1人で解決を。

塩ノ谷:「もっと言っていいんだよ」「頼っていいんだよ」って周りの方もいってくださるんですけど、できなくて…。自分の改善したい部分です。それをやり続けると、きっとひとりぼっちになるだろうなって思うんですけどね。でも、そんなとき寄り添ってくれたのが歌で、歌が味方になってくれたし、自分らしい感情表現ができるように歌を歌いたいって思うようになりました。本当はどんな感情もアピールできる人ってすごいなって思うし、いつでも素直でいられる人が羨ましいです。人間の成長とともに歌も変わっていくものだと思うので、自分がどう変わっていくのか、そして歌がどう変わっていくのか、私も楽しみにしています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

塩ノ谷 早耶香(しおのや さやか)プロフィール

1994年3月12日生まれ。2011年に行われた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3 ~For Girls~」 に参加。約3万人の応募者の中からヴォーカル部門のファイナリストに選出され、一躍注目を集める。

2012年に「KING RECORDS Presents Dream Vocal Audition」で約1万人の応募者の中から、グランプリ『Dream Vocalist loved by ViVi』を受賞。メジャーデビューの切符を掴み、2013年1月23日にシングル「Dear Heaven」でデビューした。

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